僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第16話

side立希

体育祭明けの学校。教室で皆ワイワイしながら会話する。

「超声かけられたよ!来る途中!!」

「私もジロジロ見られて何か恥ずかしかった!」

「俺も!」

「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ…」

「ドンマイ」

自分と姉も皆の輪に入る。

「自分も騒がれたよ…サイン求められたし…」

「私は騒がれる前に逃げた。」

「たった一日で一気に注目の的になったよな。」

「やっぱ雄英すげぇよ」

そんな時、チャイムが鳴り、相澤先生が入って来た。自分達は直ぐに静かになり、席に着く

「おはよう。」

『おはようございます!』

今日の相澤先生は包帯が解かれ、普通の黒服状態に戻っていた。

「相澤先生包帯取れたのね。良かったわ」

「婆さんの処置が大げさなんだよ…今日の“ヒーロー情報学”ちょっと特別だ」

そう相澤先生がいうと少し皆ざわつく。確かにヒーロー関連となると法律とか色々専門的な事が出てくる…まさか小テスト…

「『コードネーム』、ヒーロー名の考案だ」

『胸ふくらむ奴来たぁあああ!』

ワッと一瞬だけ騒ぎ、相澤先生が個性発動させようとした睨んだため一瞬で皆静かになる。というのも、前から話されていた『プロヒーローからの勧誘・指名』体育祭でアピールした分、集計された。その結果…

「例年はもっとバラけるんだが…4人に注目が偏った。」

轟君は3500件、爆豪君は3000件以上、そして…なんと自分と姉が1000件以上と結構びっくりした。あとは常闇君、飯田君、上鳴君、八百万さん、鋭児郎君、麗日さん、瀬呂君と、指名が入っていた。

「白黒つくなぁ…」

「見る目ないよねプロ」

集計結果を見て当然だと思う瀬呂君。納得のいかないと思う青山君。

「1位と2位逆転してんじゃん。」

「表彰台で拘束された奴とかビビるもんな…」

「ビビってんじゃねーよプロが!!」

上鳴君の言葉に爆豪君がイラつく。

「藤丸姉弟は同じ件数だな」

「同じ個性だし、どっちを取っても問題無いとか?」

「まぁ…」

「そうかもね」

鋭児郎君、三奈さんの言葉に納得する自分と姉。

「さすがですわ轟さん」

「ほとんど親の話題ありきだろ…」

反応が薄い轟君

「わあああ…!」

「うむ」

指名が入って嬉しい麗日さん。それに肯定している飯田君。

「無いな!怖かったんだやっぱ…」

「んん…」

とまぁ皆各々の反応。そして、これらを踏まえ、指名の有無関係無く『職場体験』を行う事になった。プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしよう。という事だった。その為のヒーロー名。

「適当に着けては駄目よ!この時の名が!世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね!!」

そこに現れたのはミッドナイト先生。そういうセンスはミッドナイト先生が査定してくれるそうだ。

「『名は体を表す』…『オールマイト』とかな…」

最後に相澤先生がそう言って、各々名前を考える事になった。

「名前…かぁ…」

 

 

side立香

「うーん…全然思いつかない…」

15分経っても渡されたプレートに書けず、真っ白だ。しかも発表形式。初めは青山君。

「輝きヒーロー!『I cannot stop twinkling(キラキラが止められないよ☆)』」

『短文!!!』

まさかの文って…しかも英語とフランス語混じってるし…そしてミッドナイト先生は文を省略すればいいとだけ言って反対せず。次に三奈ちゃんは…

「『エイリアンクイーン』!!」

それ某映画の2……流石にミッドナイト先生も反対した。というか最初に変なの来たせいで大喜利状態になり、変な空気になった。次は梅雨ちゃん…

「小学生の時から決めてたの。『FROPPY(フロッピー)』」

可愛い。ありがとうフロッピー。空気が変わった…

「こういうのは早めに発表したほうが楽…」

「え、もう思いついたの…」

「まぁ…」

今度は立希。ヒーローネームは…

「『魔術ヒーロー Magi(マギ)』」

「カッコいいわね!確かに召喚する仕草はいかにも魔術師だわ!」

「よかった…」

高評価で採用された。何かあっさり決まって…

「…ずるい…」

「えぇ…」

それからどんどん皆発表する。皆よく思い付くなぁ…でも轟君、『ショート』って自分の名前…爆豪君、『爆殺王』はちょっと…麗日ちゃんの『ウラビティ』はシャレていていいね

「(あーもー…これかなぁ…) じゃあ私…」

前に立って、ヒーロー名を見せる。

「『魔導ヒーロー Mage(メイジ)』」

「…パク「パクリじゃない。オマージュ。」ういっす」

立希が何か言おうとしたけど睨んで止めさせる。

「あら素敵!召喚者を導かせるのかしら?良いわね!」

「アハハ…」

後は飯田君、緑谷君が順に発表して全員の名前決めが終わった。何とかなってよかったぁ…

 

 

side立希

職場体験。期間は一瞬間。指名があったメンバーはその中から。指名が無かったメンバーは用意された事務所から選んで体験する職場を選択。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なるからよく考えて選択しろと言われた。

「姉、どうだった?」

「…エンデヴァーから指名来た」

自分は姉に渡された名簿を見せてもらう。確かに、エンデヴァーの事務所名が載ってあった。

「№2じゃん。いいじゃん。そこにすれば?」

「いや…それは無理…絶対…というか何で指名して来た……」

なんかひと悶着あったらしい。ある意味目を付けられた?

「そっちはどうするの?」

「んーそりゃ勿論、『CDF』」

「やっぱり。私もそこにする予定」

どうやら姉も『CDF』から指名が来ていたようだ。ま、身近に知ってる場所があると何かと楽だよね。

「まぁ『本部』だから実家に戻るんだけどね」

「…え?『本部』?私、『日本支部』なんだけど」

「…へ?」

姉の指名先と自分の指名先の住所を見比べると…うん、違うね

「…ドユコト?」

「さぁ?…ま、いいんじゃない?お互い別々でも大丈夫でしょ。」

「うーん……そういえばその日本支部…『ヒーロー殺し』が出た付近だよね」

「…うん」

それは体育祭後、ニュースで聞いた事件。神出鬼没で現れた敵、『ステイン』。過去17名ものヒーローを殺害し、23名ものヒーローを再起不能に陥れた人物……そして飯田君のお兄さんも被害にあった一人だとか…

「…本当に気を付けてね?」

「ん。大丈夫。心配し過ぎ」

思うところがあるが、取り敢えず自分と姉は職場体験先を決めた

 

職場体験当日。相澤先生から駅構内で簡単な点呼と注意され、お互い職場体験先へ行く。

「…って自分はただ帰るだけなんだよなぁ…」

そう呟きながら駅内のトイレに移動。そして転移すれば…

「ようこそ~『カルデア・ダヴィンチ・ファクトリー』!通称『CDF』へ!歓迎するよ~」

「歓迎するよ~じゃないよ。ただ帰って来ただけだし…ただいま。ダ・ヴィンチちゃん…」

あっという間にCDF本部―基、実家。玄関から入ると…カルデア技術局特別名誉顧問並びにCDF総監督。人類史上の最大の天才と名高い、万能の才人。キャスター、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』が、自分が来たことを祝してくれた。

「まぁまぁ。それで、職場体験だったね!実は…あれはウソなのだよ!」

「…は?」

突然の真実に思わず間抜けな声を出してしまう

「いや…いやいやいや!それはアカンでしょ!何平然と嘘書いてんのダ・ヴィンチちゃん!?アウト!犯罪だから!」

「ウソと言ったけど、職場体験はちゃんとさせるよ。まぁ、『サポートアイテム』の修理・開発・組み立てぐらいで、人命救助とか、そういうヒーローらしい仕事はしない…という意味でのウソなのさ!」

「えぇ…じゃあ何で自分は呼ばれたの?」

「そりゃ勿論…特訓に決まっている!」

ドヤ顔&指さしで宣言した。『特訓』。その言葉に自分は冷や汗をかいた。もう嫌な予感しかしない。

「うっそだろ…姉とは別なの!?」

「そうだね。カルデアの英霊メンバーと相談して…『職場体験期間は二人のどっちかを絞って特訓させ、どっちかを支部でヒーローの職場体験をさせよう』という案が採用されたのだよ!因みにどっちが先に特訓させるかはアミダくじで決めた」

「決め方雑!え!?それで自分が!?」

「オフコース♪次は君のお姉さんが本部。君が支部って事になるから問題は無い。まぁ…通常の特訓よりかはキツ目だから……頑張ってね♪」

「うぐぉおおお………っ」

自分は膝から崩れ落ちた。これから一週間。DIEジェストが始まった。

 

 

side立香

「―とまぁ、国から給金されてるから公務員…に類似するかもね。でも違うとすれば、副業が認められている。有名なヒーローになればCM出演やCDを出してる所もある。で、基本は犯罪の取り締まり。事件発生時には警察から応援要請が来る。地区ごとに一括で来る。」

「成程…勉強になります。」

『CDF日本支部』にて、私は戦闘衣装を着て、私の職場体験を担当するプロヒーローと歩きながら話を聞く。

「えっと…これから何処に行くんですか?」

「ああ、これから他のヒーロー事務所と合同パトロールをするんだ。ほらここの地域は『ヒーロー殺し』の被害が多くある場所の近く…一時的にパトロールを強化しようという要請があったんだ。無論、ヒーローとして、この街を守る者としては、参加しないとダメだ」

「成程…」

「それに、あの有名なヒーローも来てくれるからもしかしたら『ヒーロー殺し』の奴が捕まるのも時間の問題かもしれないしね!」

「有名なヒーロー……オールマイトですか?」

「ははは!確かに有名だけど違うよ……なんと!エンデヴァーさ!」

「………え゛」

 

「―えー…前例通りですと、ここ保須市に『ヒーロー殺し』が現れる確率は高いですね…」

「……………ならば、しばし保須市を活動拠点の中心にする。市に連絡しろ」

「分かりました」

「……………………」

保須市のヒーロー事務所にて、私の目の前にあのエンデヴァーがいる。正確に言えば、私を担当するプロヒーローを挟んで対面している…が、私はエンデヴァーのほうを見ないように体を横にしていた。

「(なんで!?なんでいるの!?もう会わないと思ってあの時あんなこと言ったんだよ!?それなのに!!大体おかしいよ!あんな失礼な事言ったのに言われた方は私を指名して来てさ!?もう…もう…っ)」

「藤丸…お前も来てたのか」

「え?轟君!?どうしてここに?」

「…職場体験先、親父の事務所だ」

「…え」

もやもやと考えていると、なんと轟君と出会えた。最近会うなぁ…でもなんでわざわざ嫌いなお父さんの事務所に…

「えっと…どうしてエンデヴァー事務所に?許した…わけじゃないよね?」

「ああ…許したわけじゃないし、許すわけもねぇ…ただ奴が№2と言われている事実をこの眼と身体で体験しに来た……受け入れる為に……」

「轟君…」

顔の左の痣に触れながら話してくれた。

「そっか…それでいい結果が見つかるといいね…「おい、ショート!何無駄話をして―貴様か」ひぇ…」

と、ここにダークホースのエンデヴァーが登場!そして予想通り、私を見て嫌悪感を出していた

「全く…折角貴様を指名したのに…よく別の事務所に行ったものだな…そしてここで再会するとは、私も思わなかったよ。藤丸立香」

「えぇっと…お、お久しぶりですー…」

「親父……藤丸は関係ねぇ……余計な事吹き込むな」

たじたじな対応をしてると、横から轟君が割り込んでエンデヴァーをにらむ

「ふん……まぁいい。話は別だ。あの時言われた事は後日、改めて言おう。」

あ、逃げられない。

「藤丸立香。単刀直入に聞く。貴様の“個性”についてだ」

「は、はい!何ですか!?」

突然、エンデヴァーは私に私の“個性”について聞いて来た。

「…貴様の“個性”『英霊召喚』とやらは…貴様の弟、藤丸立希と全く同じ“個性”…なんだな?」

「?…あ、はい。両親は…物心ついた時既にいないので両親の“個性”とか全く知りません。けど弟と“個性”は同じです…多分双子で生まれたからその影響で…という理由だと思いますけど…」

「成程……私は貴様の“個性”、一応『注目はしている』…とだけ言っておこう。話はそれだけだ」

「親父……」

「は、はぁ…」

その後、エンデヴァーさんが中心となって、会議が開かれる。性格がどうあれ、№2。実にスムーズで、有効的な会議で、警備強化の案が多く出されたのだった…

 

 

side立希

「『無限の剣製 (unlimited blade works.)』―この空間で戦うのも、久しぶりだな。マスター?」

そこは、別世界。無造作に、大量の剣が地面に突き刺さり、黄色い空には巨大な歯車が漂っていた。そんな世界に、自分とエミヤ。二人だけが存在していた。エミヤの両手には剣があり、エミヤの周囲に展開されている剣が自分に矛先を向け、漂っていた。対して自分は地面に四つん這いになっている

「自分の体は……無限の剣で出来ていた…っ……んなわけあるかぁああ!!!ちょおおおお!!エミヤ!!手加減!手加減プリーズ!!こんな錆びた剣二本で全方位から飛んで来る剣達を全部防ぐって無理がああああああああああ!?!?」

大声を上げながら、自分は全方位から飛んで来る剣を、地面に突き刺さっている剣で弾いて、いなして、躱して、防ぐ。本当ならエミヤに接近して攻撃したい…だけど無理だ。剣の雨が降り注がれ、動けない。そんな自分を、エミヤは見て笑う。

「はっはっは!何を言っているマスター!君ならすぐに成長できる!さぁ頑張れ!!終わったら特性サンドイッチを食べさせてやろう。」

「たべりゅうううううううう!!!!!!でもやっぱりキツイイイイイイイイイ!!!!」

こんなのが一週間とか…キツイ…

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