僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立香
職場体験、一日目は会議が中心で回り、私は支部でプロヒーローについての座学を勉強しただけで終わった。そして今日は二日目。支部のトレーニングルームにて模擬戦をする事になった。
「お互い"個性"は無し。けど何かしらサポートアイテムがあるなら使用してもいい。俺自身、基本はコレ使ってるしね。」
私の担当してくれるプロヒーロー…『ゴールド』さんは『スリングショット』と『黄金玉』を持つ。
「因みに、俺の個性は知ってるかい?」
「はい。“個性”『黄金ボール』。持った金の玉を変化させるという…」
「そうそう。こんな感じ―」
そう言って遠くに置いてあった廃材にゴールドさんはスリングショットで黄金玉を放つと、黄金玉は空中で鋭く変化し、廃材に深く突き刺さった。
「この通り、俺は触れた『黄金ボール』を自在に『変化』させる事が出来る。まぁ模擬戦は『ゴム弾』使うから安心して当たってくれ」
「あ、あはは…当たらないように頑張ります…」
お互い距離を取って構える。
「それじゃあ……始めっ!!」
「!!」
side立希
今日はクー・フーリンとの模擬戦…
「―その心臓貰い受ける!『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』!」
「奪うな―っぶねぇええええええ!!!!何で木製の槍で『宝具』発動させんの!?バカなの!?死ぬの!?つーか自分が死ぬぅううう!!!」
だけど模擬戦じゃない。ガチで命が獲られそうになる。さっきから支給された運動服が破れまくる。これで何枚目!?
「おうおうおう!本気じゃねぇが俺の槍を躱すなんて強くなったな坊主!……もう少し上げていくかぁ!?」
「それ以上は止めてくれ!マジで!!」
盛り上がるクー・フーリンを宥めようとするが、ほぼ意味が無い
「大丈夫ですよマスターさん。先ほど私の『宝具』―『白き聖杯よ、謳え(ソング・オブ・グレイル)』でマスターさんの肉体を回復と『ガッツ状態』を付与させましたので仮に重症を負っても死にません。」
「痛いのには変わり無いんですよぉおおお!!!」
天の衣さんが微笑んでそう言ってくるけど攻撃は受けたくない。だって痛いから!
「一回ぐらい慣れとけマスター!俺だって『ガッツ状態』で『流星一条(ステラ)』放って重症で生きれたからな!」
「アーラシュさん自虐止めてぇえええええええ!!!」
因みにクー・フーリンの次はアーラシュさんとの模擬戦。絶対矢で射抜かれて終わってしまぅ…
side立香
「アダダダ……ホーミングするゴム弾超痛い……」
「動きは良かったけど、ゴム弾から逃げる事は出来なかったね。」
ゴールドさんとの模擬戦。15分くらいで自分が白旗を上げる。始めはゴールドさんの『的』にならないように逃げまわった。けど流石プロヒーロー。普通のゴム弾を放って私の動きを一瞬止まらせた瞬間に連続でゴム弾が放たれた。しかも飛んで来るゴム弾を避けても、壁や床、天井に跳弾して死角から襲い掛かって来るし…個性無しでもめっちゃ強い……
「ゴールドさん…強い…」
「ははは!強くは無いよ。それに俺の“個性”には『黄金ボール』が必要だし、その黄金ボールの質量のみで形状変化させないとダメだしね。今の俺は今まで戦って来た経験があるから強いって感じただけさ。」
「……………それでも私より強いです」
ゴールドさんに手を差し伸べられ、その手を掴んで起き上がる。
「俺はプロヒーロー。“金の卵”だろうが、“体育祭ベスト4”だろうが、こっちにもプライドや意地がある。そう簡単にはやられないよ……さぁ、講評の時間だ。本部で鍛えているだけ、身体能力は高いね!体育祭ではそんな動いてる姿が見れなくて心配だったけど杞憂だった!ただまぁ…体育祭でもそうだったけど“個性”に頼り切っている部分があって動きにムラがある…それこそ俺が普通に放ったフェイクのゴム弾にビビったようにね。これからも模擬戦をしつつ、体感や筋トレ、柔軟をしつつ、動きながらでも思考できるぐらいには頑張ろう!」
「………はい…」
普通にしんどい…結局の所、模擬戦は連敗し続けた。午後はパトロールとして保須市周辺の市内をエンデヴァーのヒーロー事務所のメンバーたちと共に行動した。
side立希
午後はイリヤ、クロエ、美遊の魔法少女メンバーと模擬戦…というか弾幕避け。3人から放たれる魔法弾や矢を躱しまくる。ちょっとしたSTGだよ。今は休憩
「ちょっと疲れちゃった~。魔力供給、お願いね?マスター♪」
「いや全然疲れてないでしょクロエ!!そして魔力供給(キス) は止めてくれぇ!!こちとら健全な男子高校生なんですぅ!!」
ジリジリと近づいて自分の唇を奪おうとしてくるクロエ…確かに!確かにこれが初じゃないけど!完全に事案ですぅ!!普通に手を繋いで魔力流せばいいじゃないか!!
「クロがまたマスターさんにちょっかいかけてる……私が止めないとマスターさんがクロに…クロに奪われる!?色々と!!」
『おぉっと~?これは事案入りますかねぇ~?』
「クロ、また悪さしてるの?躾のために、一旦檻にでも入れておいた方が…『絵面的にアウトです、美遊さま』」
そこの魔法少女お二人さん!傍観してないで助けてくれぇ!
side立香
職場体験三日目。午前中はずっと座学と模擬戦。ゴールドさん曰く
「動きがよくなったね。ゴム弾にも被弾しにくくなった。」
とまぁ褒められたかな?でも連敗中。ちょっと悔しくなってきた。それでまぁ午後はパトロール。今日は保須市内をエンデヴァー事務所の人達と行動…で、エンデヴァー本人もいると聞かされ絶賛気分が下がった。現在保須市駅内。待ち合わせの時間まであと少し―
―キャアアアアアアアアア!!!!―
―うわあああああああああ!!!!―
「「!!」」
突如として外で轟音と揺れ。そして悲鳴が響き渡った。
「全く!こんなご時世に馬鹿な事をしてくれる…っ!藤丸ちゃん―『メイジ』!行くよ!ここからがプロの仕事さ!」
「!はいっ!!」
ヒーローネームで呼ばれ、私達は駅を出てすぐの中央広場出る。そこにいたのは…
『オオオオオオ!!!』
『アアアアアア!!!』
「っ!!」
USJ襲撃で見た、脳が露出した化物―脳無がいた。しかも二体。黒い肌で腕が長い脳無と白い肌で翼を生やした脳無だ。
「メイジは市民の避難誘導を頼む!!」
「!分かりました!!」
「行け―『黄金ボール』!!」
『オオオ!?』
ゴールドさんの指示で行動に移る。ゴールドさんはスリングショットで黄金玉を放った。黄金玉は鏃と変化し、黒い脳無の腕に着弾。奴が掴み上げていたプロヒーローを放した。
「『ゴールド』!助かった!!」
「『ザ・フライ』!無事か!!増援に来た!こいつらは何だ!?」
「いきなり上空から現れた!!それに暴れまわってこの現状だ!!」
『アアアアアア!!!』
『オオオオオオ!!!』
「っ!来るわよ!!」
「(他のプロヒーローがいるから…きっと大丈夫…今は指示された事だけをする!) サポート系なら…―『キャスター』!」
「―やれやれ、マスター。こんな僕に、何か用かい?」
「用があるから呼んだんだよ!!」
キャスター、『マーリン』。アーサー王の師であり臣下であり頭痛の種でもあった、伝説の魔術師。やれやれと言った感じで現れるから私も頭を抱えそうになる。
「いいから!敵が来たの!私達は市民の避難誘導!手伝って!」
「ふむ。君がそういうなら…苦手だけど全力でいこうか!」
マーリンと一緒に避難誘導をする。怪我をして動けなくなった人達の肩を担いだり、子供をおんぶして移動したりしていると、緑谷君から一斉送信メールが来たのだった…
side立希
今日もきっつい模擬戦…そんな時にメールが来た。
「―ん?何これ?『一斉送し―「おいマスター!何スマホで遊んでやがる!!父上に言いつけるぞ!」ちょっと待ってモーさん!?違うから!メール確認しようと起動させただけだから!!」
スマホを開いた時、モーさん、元い、モードレッドが指さして大声を上げた。当然、その声は…付き添いのアルトリア・ペンドラゴン・ランサー・オルタに聞こえる。彼女の顔がだんだんと険しくなる。
「マスター…私直々に付き合っているのにその体たらく…私の逆鱗に触れたな」
そして槍を構え、魔力を溜めた。自分は慌てて訂正する。
「オルタ違うから!!落ち着いて話しを―「『最果てにて輝ける槍 (ロンゴミニアド)』!!!」ああああああああっぶなあああああ!!!!!!ってスマホォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!?」
問答無用に『宝具』撃って来た。自分マスターだよ!?回避出来たけどスマホが完全に木っ端みじんとなった。ゲームデータがぁあ!?
「ったくだらしねぇぞマスター!仕方ねぇ…このモードレッドが相手してやるぜ!」
しかもこれが開戦の合図となり、モーさんが特攻して来た。
「ノオオオオオオオオオ!!!」
それからはやけくそ気味で戦って…気付けば医務室のベッド…ああ、後スマホは後日新しいのを買った
これからもちょいちょい、ゴールドさんは出てきます。見た目は『ワンパンマン』のキャラ『黄金ボール』をちょいスリムにした感じ。ヒーロースーツは…ご想像で。