僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
はい 53 / 50%
いいえ 5 / 5%
そんな事よりおうどん食べたい 49 / 46%
というわけで、書きます。
…うどん食べたい人多いな…丸亀にでも行きますか
side立香
期末試験、筆記試験!もう本当に難しいったらありゃしない!もう本当に…っ!…文系の国語とか社会…英語は大丈夫…なんだけどやっぱり物理と数学が…更にヒーロー基礎学も入ってもう大変だった…
「立希ー……どうだったー……?」
筆記の全科目が終わった私は机に付しながら立希に聞く。
「……やっぱり文系が……理系は余裕なんだけど……あ、でも姉に教えてもらった場所は大丈夫…」
私と同じように机に頭を乗せながら答えた。
「それ言ったら私も教えてもらった場所は余裕だよ…」
「「…また同じぐらいの点数かぁ…」」
まぁ平均より上だし、問題ないでしょう…さて、切りかえて次は演習試験!
「それじゃあ演習試験を始めていく。」
『はい!』
私達全員、戦闘衣装を着てバス発着場に集まる。そこには相澤先生含め、9人の先生がいた。
「この試験でも勿論赤点はある。林間合宿行きたけりゃみっともねぇヘマするなよ」
名簿を持った相澤先生がそう告げ、私含め全員身構える。
「先生多…」
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試ーー!!」
拳道さんから実技試験の内容を聞いて余裕な態度を表す三奈ちゃんと上鳴君。
「残念!諸事情があって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
しかし相澤先生の中から現れた校長先生からの変更内容。二人が固まった。というか校長先生はどうやって入ってたの?
「どうして変更を?」
「それはね―」
変更の理由。それは昨今敵の活性化が著しい為、対敵戦闘が激化すると、『ロボとの戦闘訓練は実戦的でない』という理由だった。それによりこれからは『対人戦闘・活動を見据えたより実践に近い教えを重視する』事になったのだった。
「―というわけで諸君らにはこれから…『二人一組(チームアップ)』でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう!」
「(うっそ…プロヒーロー相手に二人で!?)」
中々…いや、かなり難しい試験だよ!?いや、でも英霊呼べば楽勝かもしれな……
「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度…諸々踏まえて独断で組ませてもらったから発表してく……と、言いたい所だが、一つ報告がある。藤丸姉弟。」
「「?はい?」」
私達は相澤先生に呼ばれた。そして次の言葉に驚いた。
「お前らはこの試験…“個性”の使用は禁止だ。」
『え!?』
「「えぇ!?」」
まさかの逆ハンデ!え、個性無しでプロ倒せと!?無理無理無理無理カタツムリ!!じゃなくて絶対無理!!
「な、何でですか!?」
焦る立希。勿論私もだ。
「お前ら二人の“個性”はこの試験には向いてないんだ。教師陣が圧倒的に不利になる。1対多数…最高で8人、最低でも5人相手。しかも体育祭で出してくるような連中ばっかりだったらアッサリ合格してペアの採点が出来ん。」
坦々と相澤先生は理由を言って、成程と納得してしまった。若干不安になる。それは立希も同じ…そんな私達に校長先生が笑顔でフォローして来た。
「まぁ“個性”禁止の代わりに二人の採点は少し甘くするし、そして藤丸姉弟とペアになる所は『三人一組』。後私達教師側にも『ハンデ』があるからこれで大丈夫だろう!納得できたかい?」
「はぁ……まぁ、そういう事でしたら……」
「…分かりました…」
先行きが増々不安になった。そしてペアと対戦する先生が発表される。
緑谷&爆豪VSオールマイト
轟&八百万&藤丸姉VSイレイザーヘッド
芦戸&上鳴&藤丸弟VS校長
麗日&青山VS13号
耳郎&口田VSプレゼン・マイク
蛙吹&常闇VSエクトプラズム
峰田&瀬呂VSミッドナイト
葉隠&障子VSスナイプ
切島&砂藤VSセメントス
飯田&尾白VSパワーローダー
…ちょっと待って、私…推薦組二人と!?
「よろしく頼む」
「よろしく…お願い致しますわ」
「…足引っ張らないように頑張ります」
早速、私達は対戦する教師―相澤先生と共に試験会場へとバスで移動。因みに試験は各々違う場所にて同時スタートするらしい。
side立希
期末テスト、演習試験。場所は前に救助訓練レースをした場所に似た密集工場地帯。その出入口の前に、自分、三奈さん、電気君。そして対戦する校長先生が立つ。
「制限時間は30分!君達の目的はこの『ハンドカフスを私に掛ける』or『どちらか一人がこのステージから脱出』!」
校長先生から試験のルールを教えてもらう
「戦闘訓練と似てんな」
「逃げてもいーんですか!?」
疑問に思った事を三奈さんと電気君が挙手して果敢に質問する。自分はその答えを聞いて整理する。
「うん。なにしろ戦闘訓練とは訳が違うからね。敵は…超格上なのさ!」
『格上』。その言葉は発した校長先生が少し怖く感じた。
「つまり…戦って勝つか、逃げて勝つか…判断力が試されるというわけですね?」
「その通りさ!」
自分の言葉に校長先生はHAHAHAと笑いながら答えてくれる。
「でも…プロ相手だと全員逃げの一手だと思いますよ?」
「だよね!オールマイトとか…イレイザーヘッドと戦闘なんて適うわけがないよ…」
「そこも大丈夫!さっき相澤先生が言ったように、僕達には『ハンデ』があるのさ!」
三奈さんと電気君の不安に、校長先生はある物を取り出した。それは輪っか。体育祭で活躍?したサポート科の発目さんが発案した『超圧縮重り』というアイテムだった。体重の役の約半分の重量を教師全員が装着。これで『戦闘を視野に入れる』事が可能となった。
「それじゃあ早速!君達はエリア中央からスタート。ゴールはここ!頑張ってくれたまえ!」
校長先生は紅茶を注ぎ、飲み干してから自分達に喝を入れる。
さて、自分達3人は指定されたスタート地点に移動する。移動が終えると同時に試験開始。各々も同時に始まるらしい
「倒すぜええ~」
「うん!ここで赤点取りたくない!」
意気込む電気君と三奈さん。自分も緊張をほぐしながら二人に告げる。
「出来る限り、二人をサポートするよ。今回自分は二人の枷見たいなもんだから…」
「心配すんなって!」
「そうそう!私と上鳴でパパーっと片付けるから!」
何とも頼もしい…けど相手はプロ。そう簡単にはいかないだろうなぁ…気を引き締めよう。
『皆位置についたね。それじゃあ今から雄英高校1年。期末テストを始めるよ!』
スピーカーからリカバリーガールの声が聞こえる。成程、怪我の治療は万全というわけか…
『レディイイーーー……ゴォ!!!』
演習試験。開始。
side立香
密集市街地。そこが私、八百万さん、焦凍君の試験場所。スタートの合図と共に私達3人はゴールに向かって走る。けど真っ直ぐじゃない。相澤先生に見つからないよう、建物の陰に、そして迂回しつつだ。正直、相澤先生…イレイザーヘッド相手は不利。例え体重半分の重りのハンデがあっても、こっちが3人1組のペアで多人数でも、相手の個性は『個性を封じる』ましてや私自身『個性禁止』。逃げの一手しかない。
「八百万!何でもいい、常に何か小物を創り続けろ。創れなくなったら相澤先生が近くにいると考えろ。この試験どっちが先に相手を見つけるかだ。視認出来次第俺と八百万が引きつける。その間に立香。お前が脱出ゲートに走れ。それまで離れるなよ」
「う、うん……」
「………………」
移動しながら焦凍君は作戦内容を私と八百万さんに伝えてくる。その時私はチラリと八百万さんを見た。何か言いたげそうな顔をしていた。“何か考え”があるのだろうか…それともイレイザーヘッドを捕まえる“作戦”があるのだろうか…
「(うーん…私がとやかく言うのもなぁ…こちとら個性禁止だし…それとなく聞いてみ―) …八百万さんそれ何?」
「…何か出せつったが何だそれ」
「ロシア人形のマトリョーシカですわ」
ポコポコと『マトリョーシカ』を出して、数体を腰に入れる八百万さん。ちょっと面白い。
「そうか。取り敢えず“個性”に異変があったらすぐに言ってくれ」
「ええ…さすがですね轟さん」
「何が」
「相澤先生への対策をすぐ打ち出すのもそうですが、ベストを即決できる判断力です」
「…………普通だろ」
焦凍君のその言葉に八百万さんは暗い表情になった。
「“普通”…ですか…雄英の推薦入学者…スタートは同じハズでしたのに…ヒーローとしての実技に於いて私の方は特筆すべき結果を何も残せてません…」
「八百万さん…?」
暗い表情まま八百万さんは話す
「騎馬戦はあなたの指示下についただけ…本戦は常闇さんに成す術なく敗退でした……」
「…………」
俯く八百万さん………あれ?そういえば…
「八百万さん。マトリョーシカ…」
「「…!」」
話に聞き入って忘れていた。ミスだ。『マトリョーシカ』が『創造』出来ていない。つまりは―
「来るぞ!」
「すみませ―「と思ったらすぐに行動に移せ」!」
「(上!) 「ちっ!」焦凍君反撃はストップ!逃げるよ!!」
「そうだ。この場合は藤丸が言ったとおり回避優先だ。先手を取られたからな。」
電線に『捕縛武器』で逆さまにぶら下がていたイレイザーヘッド。焦凍君が腕で振り払おうとするが、イレイザーヘッドは落下して着地と回避をする。
「八百万!立香を連れて行け!」
「ハッ…「っ…八百万さん!逃げるよ!!」…あっ!」
八百万さんの腕を引っ張り、ゴールの方向へと向かう。
「はっ…はっ…はっ…」
「…………八百万さん。いつもの八百万さん。じゃないね」
ゴールへと走っている時、私は八百万さんの状態を告げる。すると八百万さんは動揺した
「っ……もう…もうどうしたらいいか分からないのです!脱出ゲートまであとどれくらいか…もっと最短ルートがあるのでは…轟さんが無事なのか…これでいいのか!!もう…思考が滅茶苦茶で…「落ち着いて!」!」
私は柄に無く、大声を出す。不安そうな顔の八百万さんに私は告げる。
「八百万さ―もう長いから『ヤオモモ』!!ヤオモモは私より頭が良いんだよ!もっと自分に自信持っていいんだよ!!」
ヤオモモは焦凍君と比べて自分が“格下”と格付けしている。そしてヤオモモの会話から体育祭から自信を無くしている。ここは…彼女の自信を取り戻す事が重要!
「ヤオモモは『何かやりたい事』があるんでしょ?『何か対策』があるんでしょ?人間口で言わないと分からないんだから!」
「でも…私の考えなんて轟さんに……そして藤丸さんにも―「通じる!!だってヤオモモは頭が良いんだから!誰よりも博識なんだから!!」藤丸さん…」
「そこか―」
「「!」」
『捕縛武器』が来た。狙いは…ヤオモモの腕!!ここでヤオモモまで捕まったらもう試験合格は無理だ!
「させない!」
「藤丸さん!?」
「ほぅ…」
ヤオモモの前に立ち、私の片腕に『捕縛武器』を絡ませる。引っ張られそうになるが、近くの電柱にしがみ付いて凌ぐ。
「ここは私が…時間を稼ぐ!ヤオモモ!もう一回聞くよ!『何かやりたい事』!あるんでしょ!?」
「っ~~~~はい!!」
さっきより顔付きが良くなったヤオモモ。いい返事だった。私は笑って見送る
「よし!じゃあ任せた!!」
「はい!」
そう言ってヤオモモは焦凍君のいる方へ行った。
「まさか…個性が使えない。お前が相手になるとはな…藤丸」
と、そこにイレイザーヘッドが現れる。捕縛武器は…どうやらナイフで斬ったらしい。私の腕に巻かれた状態で一部あるし。
「ええ…こうなるとは思いませんでした。けど…彼女を奮い立たせるために、私をこのペアに入れたんじゃないですか?イレイザーヘッド……相澤先生?」
「一体何の事だか…俺には性に合わん仕事だからな」
それほぼ答え言ってますやん…兎も角、宣言したからにはやるしかない。
「いつでもどうぞ…イレイザーヘッド!」
「ふっ…プロ相手に近接か……非合理的だな!」
構える私に相澤先生が迫ってくる