僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
第24話
side立希
『うわああああああああああああああああ!!!!!』
「私有地につき“個性”の使用は自由だよ!今から3時間!自分の足で施設までおいでませ!」
「っと―!「きゃあ!!」あだぁ!?」
「あ、ゴメン!立希!!」
「イダイ……」
『土の津波』に飲み込まれ、崖から突き落とされる。何とか体制を整えて、柔らかい土の上へと着地。と思ったら背中から三奈さんに潰される。
「―大丈夫か、立香」
「…あ、ウン……その…降ロシテクダサイ…」
そして隣では焦凍君が姉を受け止めてた。イケメンかよ…
「では諸君!健闘を祈るわ!この…『魔獣の森』を抜けて!!」
「魔獣の…森!?「三奈さん…そろそろ退いてくれると…」あ、あー!ごめん!!」
若干土まみれになったけど軽く払い落として立ち上がる。
「アダダ…まぁ三奈さんに怪我無くて何より…というか何ドラクエ染みた名前の森…」
「雄英こういうの多すぎ…」
「文句言ってもしゃあねぇよ。行くっきゃねぇ」
「耐えた…オイラは耐えたぞ!」
峰田君が森の奥へ走って行く。トイレ我慢してたのね…
『グルルルル…』
だが峰田君の目の前に化物が現れた
『マジュウだぁーーーー!!!』
「―ぁ」
峰田君……ドンマイ……じゃない。あのままだと襲われる!!
「『静まりなさい獣よ!下がるのです!』」
「口田!」
『グルルルル…』
「!?」
口田君が“個性”『生物ボイス』を使って魔獣を操ろうとしたが、通じていなかった。
「っ!成程…土くれ!!」
「え!?じゃあアレって『土で出来た獣』なの!?」
「そういう事だね!」
魔獣の正体が分かった時、各々動く。
「―っ!」
「死ねぇ!」
「『レシプロバースト』!」
「『フルカウル』!!」
特に爆豪君、飯田君、緑谷君、焦凍君。4人が一早く。焦凍君が土くれの魔獣の足を『氷結』で止め、飯田君が『蹴り』で、爆豪君が『爆破』で片腕ずつ破壊。そして最後に緑谷君が『スマッシュ』を獣の胸部に放ち、獣事態を滅ぼした。
「すげぇ!あの魔獣を瞬殺かよ!」
「やったな!轟!」
「流石だな爆豪―「まだだ!」―え…」
『ガロロロロロロロロロ』
爆豪君が言ったように、まだ。終わっていない。遠くから地響きが聞こえ、振動も来る。そしてさっきの魔獣と同じ咆哮も聞こえる。
「何体いやがんだここ…っ」
わらわらと出てくる魔獣にビビる電気君
「どうする!?逃げる!?」
「冗談!時間までに行かねぇと昼飯抜きになっちまうぞ!!」
慌てながらもどうするべきか考える三奈さん、鋭児郎君。
「なら…ここを突破して最短ルートで施設を目指すしかありませんわ」
「ケロ…」
「……(コクコク)」
「オッケー…」
「よし来た…」
八百万さんの案に皆頷く。
「よし!行くぞ!A組!ここを突破するぞ!!」
『おう!』
飯田君の号令にてこの森の攻略を開始した。
side三人称
各々行動に移る。まずは情報。障子は『複製腕』で目と耳を増やし、耳郎は木に『イヤホンジャック』を刺し、魔獣の位置を調べる。
「前方から3匹!左右に二匹ずつ!」
「―!上空からも……来るよ!!」
『ガァアアア!!!!』
「よし来たぁあ!!」
上空から来た獣を瀬呂が『テープ』で翼を拘束。不時着させる。
「砂糖!切島ぁ!」
「「うっしゃあ!!」」
切島は『硬化』した腕で獣の胴体を連続で殴り続け、砂糖は『シュガードープ』で身体能力を上げ獣の顎をアッパーし、破壊する。
「『黒影(ダークシャドウ)』!」
『アイヨ!!』
「せいっ!!青山!今だ!」
別の所で、常闇が獣の注意を惹きつけ、尾白は隙が出来た胴体に『尾』で叩き、バランスを崩す。そして―
「トドメね☆!」
木の上にいた青山が『ネビルレーザー』で獣を撃ち、破壊する。
「チックショー!!お前らのせいで!!オイラのズボンがびっちょびちょじゃねぇかぁああ!!」
『ッ!』
峰田は泣き叫びながら『もぎもぎ』を獣に投げまくる。『もぎもぎ』がついた木、地面に触れた獣はくっつき動けなくなる。
「離れてろ峰田ぁ!!『130万ボルト』ォオオオオオオ!!!」
『!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?』
動けなくなった獣の上に飛び乗った上鳴は『放電』し、焼き焦がす
「『森の鳥たちよ!悪しき獣を!ここから排除するのですっ!!』」
『グルルルル…』
また違う場所にて、口田の『生物ボイス』で操られた大量の鳥が獣の周りを飛び回り、獣の注意を惹く。
「―ほいっと!!」
『!?』
そこに芦戸が近づき、『酸』で獣の片足を溶かす。土くれなため簡単に崩れ落ち、動きを止める。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
「うわー!!たいへーん!やられちゃうーーー!!」
「葉隠れさん。ナイス囮ですわ。」
「ホラさ!」
『オオオオ!?』
『透明』で狙いが定まらずに葉隠を追って来た獣。そして芦戸がまた『酸』で片足を溶かして動きを止める。
「皆さん!伏せて下さい!!」
『ガァ!?』
『グゥ!?』
八百万の号令で伏せると、獣二体の顔面に『砲弾』が着弾して破壊する。
「やったね!ヤオモモ!」
「はい!」
芦戸は『大砲』を『創造』していた八百万にグッドサインを送る。
「―いいよ!梅雨ちゃん!!」
「任せて!ケロォオオ!!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!?!?』
動きが鈍い獣に近づいた麗日は『無重力』で浮かし、その獣を蛙吹が『舌』で掴み上空へ高く飛ばす。そして―
「―『解除』!」
『ガッ…!!!』
個性を解除し、落下させ破壊した。
「更に多数出現!!」
『『『『『『ガロロロロロロロロロ……』』』』』』
「姉!ゴリ押しで行こう!来い―」
「オッケー!来て―」
「「『アルターエゴ』!!」」
「―悪い獣たち……なら、しょうがないですよね」
「―ご指名感謝いたします。全力で楽しませていただきますね」
藤丸姉弟。『英霊召喚』で英霊を呼ぶ。し立香は入試の時に出したアルターエゴ、『殺生院キアラ』そして立希は同じくアルターエゴ、『パッションリップ』を召喚した。
「「『宝具』発動!!」」
「―私の告白……聞いてくださいっ!」
「―衆生無辺誓願度」
パッションリップは巨大なカギ爪のロケットパンチで獣達に猛攻を加え、キアラは名もなき魔神柱と光弾の手を出現させ獣達の体を串刺しにする。
「この両手は冷たい鉄のままだけど、心までは怪物にならないように……!逝って!―」
パッションリップは締めに再合体したカギ爪で対象を握り潰す
「―『死が二人を別離つとも(ブリュンヒルデ・ロマンシア)』!」
「大悟も解脱も我が指ひとつで随喜自在。行き着く先は殺生院。顎(あぎと)の如き天上楽土。うっふふふ…天上解脱、なさいませ?―」
キアラは体内に獣達を入れる。彼女の体内は一つの宇宙であり、極楽浄土となっている。その中に取り込まれたものは現実を消失し、自我を説き解され、理性を蕩かされる。どれほど屈強な肉体、防御装甲があろうとキアラの体内では意味を成さず、生まれたばかりの生命のように無力化し、解脱する
「―『快楽天・胎蔵曼荼羅(アミダアミデュラ・ヘブンズホール)』。どこまで逃げても、掌の上」
瞬殺。二人の前に大量にいたはずの獣は跡形も無く消え去った。
「馬鹿な獣たち。キューブにして捨ててあげます」
「何もかもが塵芥。無残に散らすことに何の痛みがありましょうや」
「スッキリしたね」
「まだまだいる…油断せずに行こう!」
side立希
「―全然っ間に合わねぇ!!」
「だね…」
「ハラ減った……」
時計の針は12時をさす。自分達がいる所はだいたい森の中間。3時間経過したけど誰一人辿り着いていない。プロだったら辿り着くのかな…
「だ、大丈夫ですか!?マスターさん!」
「リップ…ん。大丈夫だよ。さっきはありがと」
「は、はい…えへへ…」
自分は岩の上に座って休んでる。隣にいるリップが心配そうな顔をして聞いてくるから安心させるように頭を撫で、さっきまでの戦いの強力に感謝する。少し離れた所に姉が折れた木の上に座ってキアラさんと一緒に休んでる
「ふふふふ……より強く、より弱く、はぁ…、美味しそう♪」
「キアラさん……ストップ…今……疲れてるから……やめて……」
「冗談ですよ……マスター……フフッ」
『またスゲェ奴呼んだな藤丸姉弟!!』
すんごい目で見られた。
「な、なんてデケェパイもってんだあいつ…」
「あの女性なんて服際どすぎんだろ…っ」
「藤丸姉が呼んだ女性…何か目がヤバくないか?」
「ああ…なんか完全に目が捕食者だぜ…」
「喰われるなら本望」
「お前もう色々とヤベェな」
「立希ちゃん。立香ちゃん。今度は誰を呼んだの?」
ヒソヒソを言われつつも梅雨さんに聞かれ、答える。
「自分が呼んだのはアルターエゴ、『パッションリップ』。ヒンドゥー教の女神ドゥルガーとパールヴァティー、北欧神話の戦乙女ブリュンヒルデを掛け合わせ生み出されたハイ・サーヴァント」
「は、ハイ!よ、よろしくお願いします!」
『うおぉぉ……っ!』
「………っ!!」
ああ…リップが丁寧にお辞儀するから彼女の豊満なメロンが暴れてほとんどの男子が股間を抑える…そして耳郎さんから殺気が来るのは気のせいとしておこう…
「姉は「同じくアルターエゴ、『殺生院キアラ』。真言立川詠天流の(ド変態の)尼僧」なんか変な間があったような…」
姉もキアラさんの事を軽く説明する。キアラさんは笑みを絶やさずに一礼した。
「ふふふ…お見知りおきを……」
というか峰田君がすっごい形相でリップのメロンを凝視している…というか息荒すぎ。
「……………「峰田君。リップの胸ばかり見ないでくれる?触れようとしたら圧殺するからね?」っ!?…それでも……オイラは……っ」
「む、胸ばっかり見ないでください!もう……あんまりひどいと、胸の中にしまっちゃうんだから……」
「アラアラ…あの少年……良いですわね…いい具合の『性』について興味関心が高い…フフフ「キアラさんマジでアウトだから。そして峰田君をこれ以上変態にしないで。ホント。マジで」」
『よくわかんないけどあのお姉さん…色々とアウトだ!!』
峰田君以外、身を屈ませて守る体制になった。うん。その自己防衛は正解です。
「しっかしハラ減った…」
「誰か菓子とかもってないのか!?」
「荷物全部バスだよ…」
ぐったりする皆。そして空腹音が聞こえてくる。
「…立希」
「はいはい…リップ」
「あ!はい!ん…しょ!」
『!?』
しょうがないから、姉に呼ばれた自分はリップに頼む。リップが巨大なカギ爪で自信の胸あたりを漁る。するとそこから風呂敷で包まれた『箱』が現れる。リップの胸は簡単に言えば異次元空間。某猫型ロボットのポケットみたいなもんだ。
「えへへ…皆さ~ん!私がお菓子沢山もってますので是非食べて下さ~い♪」
『!ありがとうございます!!』
これで皆多少元気になり、自分達は再び魔獣の森の中を斬り抜け始める…