僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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色々指摘されて申し訳ないです…こっから自分ですらなんか駄作感じるちょこっとオリジナル話なので、読み飛ばしてもいいかな…


第28話

side三人称

『敵連合開闢行動隊』その真の『目的』は今の所解明していない。だがその一人、他のメンバーとは違う『目的』で動いている奴がいた。その人物は黒いコートを着ており、顔にはペストマスクを取り付けていた。

「(ふむ…実験体―『魔神柱』。中々の出来だ…我ながら素晴らしいモノが出来たぞ…くくく…『ドクター』に感謝しねぇとな…くくく…)」

その人物は己が作り上げたモノ―『魔神柱』を遠くから見て自画自賛をしていた。

「(さてさて…あんなにもデカいんだ…しかも荼毘の『炎』で明るくなっているからよく見えるはずだ…精々アレ見てビビりやが―「魔神柱……ではありませんね。似て非なる者…いうなれば『魔神柱擬き』…と言えばいいでしょうか?私が使役してある魔神柱とは格が違いますね…明らかに彼方が劣等種…」―なんだと…)」

満足な笑みが崩れた。彼の脳に『擬き』『格が違う』『劣等種』という言葉が記憶される。

「(俺の…俺のアレが擬きだと!?劣等種だと!?ふざけんな!!どこのどいつだ…俺の『魔神柱』にケチつける奴は……!!)」

怒りの形相で睨んだ先―そこには藤丸姉弟とキアラの姿。彼は気配を殺し、聞き耳を立てた

「―『逃げる』か『倒す』…どっちにする?」

「……一先ず、様子見で近づく。もしかしたら『魔神柱擬き』を使役してる本体がいるかもしれないし―」

「(なんだ…何であいつらは『魔神柱』を見てビビらねぇ!?まるで『今まで見て来た』ような雰囲気をだしていやがる…っ!……待てよ……あの角が生えた女…さっき何て言った…?『私が使役している…』……だと!?)」

先ほどの怒りが消えた。その代わりに歓喜が湧き上がる。そして改めて藤丸姉弟を視認。

「(おいおいおい……よくみたらあいつら…あの姉弟!!『藤丸姉弟』じゃねぇか!!体育祭みたぜぇ~偉人を…『英霊』を召喚して戦っていた所をよぉ~~!!成程……『記憶』通りなら、そりゃ見慣れてるわけだ!!決まりだ!!あいつらどっちかを……)…攫ってやる」

聞こえない。極小の声量で呟き、森の中へ消えた…

 

 

side立希

【A組B組総員!戦闘を許可する!】

警戒しつつ、魔神柱の根本まで近づいていると、マンダレイから再度の『テレパス』が来た。しかも『戦闘許可』これで不安無く戦闘が出来るが…それと同時に危険が増した。という事が分かる。

「戦闘許可……まぁこれから魔神柱倒す自分達にとっては関係無いか…」

「でもこれで心置きなく叩けるよ…それに……そろそろ見えて来たよ……」

『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛』

「―久しぶりに見たよ…『魔神柱』…いや『擬き』…」

ようやく根本まで来た。見上げれが、首が痛くなるほどデカい…が、確かに『擬き』だと肌で感じる。これがもし本物だったらもっと途轍もない『恐怖』が自分と姉に襲いかかり、まともに動けないはずだ。キアラさんの言ってた事は正しいと分かる。

『…………!!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!!!』

「どうやら…彼方も私達の事に気が付きましたね…」

「先輩方!下がって下さい!私が守ります…っ!」

ギョロリと、柱についてある紅い眼が自分、姉、マシュ、キアラさんを見て来た。次にいかにも眼球の前に『力』を溜めていた

「姉!自分とマシュで『防御』をする!!マシュ!スキル発動!そして『宝具』を許可!!」

「了解です!ステータスアップ。頑張ります…シールドエフェクト、発揮します!…真名、開帳―私は災厄の席に立つ…」

『誉れ堅き雪花の壁』、『奮い断つ決意の盾』により強化。更に『宝具』を発動させる!

「それは全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷―顕現せよ、『いまは遙か理想の城 (ロード・キャメロット)』!」

『!!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!オ゛!!!』

マシュが魔神柱の正面に向けて大盾を振りかざす。すると自分達を守るように城塞が出現。それと同時に魔神柱から光弾が放たれた!!

「マシュ!!」

「平気です!!この程度で……倒れる私ではありません!!!」

やはり『擬き』。完全に防御出来た!!

「姉!」

この隙に、姉に合図を送る。

「うん!キアラさん!!」

「この程度に『宝具』は入りません―参ります……応供、四顛倒!」

『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!?!?!?!?!?』

魔神柱の攻撃が終わると同時にキアラさんが特攻。素早い動きで魔神柱の目玉全てに『掌底』。最後の目玉には紫色の光弾を零距離で打ちこんだのだった。

「キアラさん…えげつない……でもこれで…」

「消滅。確認しました。戦闘…終了です。」

「不快…気に入りませんわ…」

『魔神柱擬き』が消滅する。呆気ない。というかなんかキアラさんが不機嫌だ。そんなに偽物嫌いなの?まぁ本人は本物持ってるし…

「お疲れ~呆気ないね。『魔神柱擬き』」

「そうだね…それじゃ、マシュお疲れ様」

「はい!また何かあったら呼んでください!」

戦闘が終わり、自分はマシュを返す。

「それじゃあ、一旦施設に戻―っ!?」

一息付いた時だった…

「っ」

「―え」

「…あら?」

数回の銃声。と同時に腹部に激痛が走った。あれ―なんで自分は『倒れてる』?

「っ!?………ぐっ………「人質捕獲」…!誰……だっ…!!」

「立「全員動くな!!藤丸姉……弟が死んでもいいのかなぁ?」っ……あなたは誰!?」

何が起きたのか、分からなかった。そして今度は頭部に硬い何かが押し付けられる。

「(っ…イテェ……温かい……血………腹部……撃たれ……) 油断……した……っ」

ジワリジワリと、シャツが血で染まる感覚が分かる。止血するべく、撃たれただろう場所を腕で抑える。

「あ…ね……逃……げろっ……っ!」

やっと理解出来た。今、自分と姉は危機に陥ってるという事に…っ

 

 

side立香

「あ…ね……逃……げろっ……っ!」

「逃げるな。じゃねぇと弟を撃ち殺す!」

地に伏して、血を流す弟に、私は平常心が乱される。敵が現れた。敵は黒いコートを着て、ペストマスクを付けて素顔が見えない。そして手には拳銃を持ち、それを立希の頭を狙っていた。

「っ………(はやく!早く助けないと!!立希が…っ!) 貴方は誰なの!?」

「ああ?…敵だよ。『束』。それが俺の名前だ。よぉーし動くなよ~藤丸姉。ちょっとでも抵抗する素振り見してみろ。お前の弟を殺す。」

「っ………「てめぇもだ藤丸弟。一人でも召喚してみろ。今度は姉を撃つぞ。」っ~~…!」

「よぉーし。いい子だ。いい弟をもったなっ!!ハハハ!」

「っ…グゥ……」

「立希!!」

アイツ……撃った場所をワザと蹴って……落ち着いて…怒りは…心を乱す……でも……許せない…っ!!

「くくく……おい藤丸姉。そこの女を消せ。分かってるだろうがおかしなことをしたら弟を撃ち殺す。」

「…マスター。」

「キアラさん………お願い」

「………分かりました―」

私はキアラさんを見て頷くとキアラさんはゆっくりと消える。

「っ……姉…………」

「よしよし……それじゃあ。人質交換だ。藤丸姉。俺と共に来い。そうすれば、弟を解放する。」

「………分かった。」

「っ!」

私は敵に近づく。近づくとよりペストマスクが気味悪く見えた。

「それじゃあ……寝てろっ!!」

瞬間、頭部に激痛。そこから記憶が無い。

 

 

side立香

「!!っ……く……そ……」

「藤丸姉確保♪くくく!!くははは!!実験台ゲットだぜ!!それじゃああばよ!!藤丸弟!!」

「ガッー」

束。そう名乗った敵は姉の頭を拳銃のグリップで殴り気絶させ、自分を蹴り飛ばす。そのまま姉担いで森の奥へと逃げた…

「く……そがぁ!!っ………ぐっ……!!」

自分はこれ以上無い程怒りを覚えた。直ぐにでも立ち上がり、追いかけたい。が一瞬で力が抜け、木を背にして座り込んでしまう。今だに腹部に激痛が襲いかかる。完全に銃弾は貫通している。体に穴が開くって始めてだ。血が全く止まらない。

「クソ……っ…来い……『キャスター』……!!」

「―ご用とあらば即参上!貴方の頼れる巫女狐、キャスター降臨っ!です!ってままま、マスター!?」

キャスター、『玉藻の前』…日本三大妖怪と名高い九尾の狐。自分が怪我を負っているのを見た途端、慌てふためいた

「玉藻…スキルで……治療して……ほしい…っ!」

「了解いたしました!!」

玉藻スキル、『狐の嫁入り』で回復……痛みが引いた。が…意識が朦朧する

「(血ぃ……出し過ぎた……) 玉藻……お願い……あるんだけど……」

今すぐにでも姉を助けたい。けど体が全く動けない。今日2回の召喚で魔力消費も重なって…もう自分は疲労困憊だ……だから……っ!

「なんでしょうかマスター!?この玉藻の前!マスターの願いであれば全て!聞き入れますわ!」

「それ……じゃあ……――」

自分は玉藻に『お願い』し、意識が落ちる―…

 

 

side三人称

『敵連合開闢行動隊』。緑谷の行動により、彼らの目的は『爆豪勝己を攫う事』を知り、筋肉質の巨体な男性の敵―マスキュラーとの戦闘で重傷を負いながらも勝利。そして皆を守ため、幼馴染を守るため、障子、常闇、轟と共に爆豪を護衛していた。そしてサイドを団子のようにして、その団子の付け根から髪がハネたのが特徴の敵―トガヒミコに襲われ、逃げられた麗日、蛙吹と合流した時、事が起きた。

「その爆豪ちゃんは『何処に』いるの?」

「―え?」

全員動揺。特に緑谷。障子に背負われながらも爆豪が自身の後ろにいたはずなのにそこには『いなかった』。しかも、爆豪だけでなく、常闇の姿もなかった。

「―彼なら、僕が『貰っちゃったよ』。こいつはヒーロー側にいるべき人材じゃあねぇ。」

「―!?返せ!!」

緑谷達の近くにあった木の上に、丈の長いトレンチコートと飾り羽のついたシルクハットが特徴の敵―Mr.コンプレスがいた。彼の手には『二つのガラス玉』があった。そのガラス玉に爆豪と常闇が入ってあると分かると直ぐに取り返そうと轟が『大氷結』を放つ…が、Mr.コンプレスはいとも簡単に、鮮やかな動きで躱し、逃げるのだった。

「させねぇ!!絶対逃がすな!!」

「諦めちゃ…だめだ…っ…!追いついて…取り返さなきゃ!」

「デク君!その怪我じゃ無理だよ!?」

「しかしこのままでは離される一方―「いました!いましたわ!」―っ!誰だ!!」

「っ…新手か…「ちょちょちょちょ!?ストップ!ストッププリーズ!」」

そこに新たに現れた人物。青い和服の狐娘―玉藻の前が、気絶した立希を尻尾で器用に使用して背負い、緑谷達の所に現れる。

「轟ちゃん待って!彼女の背に…立希ちゃんが…っ!」

「藤丸の召喚者か……!血だらけじゃないか!?」

立希の容態をみた麗日と蛙拭は顔を青くした。

「ご安心くださいませ。先ほど私が治し、今は気を失ってるだけですわ…そしてマスターからの『伝言』です。」

「伝言…?」

真剣な目つきで玉藻は告げた。

「一言一句。伝えます。『姉が敵に攫われた。焦凍君達と合流し、協力して欲しい。彼らならきっと何か行動しているはず。自分は戦えない。』…以上です」

「「「「「!?」」」」」

立希からの伝言に皆は驚愕。爆豪だけでなく、立香まで攫われた。

「そんな…立香ちゃんまで…」

「爆豪だけじゃないのか!?」

「立香が……ちぃ!」

「藤丸さんが……クソっ!麗日さん!!僕等を浮かして!そして浮いた僕等を蛙吹さんの舌で思いっきり投げて!!障子君は腕で軌道修正しつつ僕等をけん引!!」

「成程…『人間弾』か!」

「でもデク君!その腕で動くの!?」

麗日の言う通り、このメンバーの中で一番重症なのは緑谷だった。と、そこで玉藻の前が動いた。

「そこはご安心を…すでにマスターから『宝具』の許可は頂いてますので―ちょっと神様っぽい所、見せちゃおっかな―」

「「「「「!!」」」」」

玉藻の前を中心として、彼女の近くを漂っていた鏡―『玉藻鎮石』が動き、回転しだす。更に何枚もの札が現れ緑谷達を囲い、『結界』を発動させる。

「出雲に神在り、是自在にして禊の証、神宝宇迦之鏡也―『水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)』!みこーん♪」

結界を発動させると同時に鏡を上空へ上げ、魔力を注ぎ、それを地面に叩きつける。するとそこから魔力が溢れ漏れ、結界内を全て包み込んだ。

「さてさて―これでいくらかよくなりましたでしょうか?分かりやすく言えば『回復』といった所です」

「(傷が癒えてく…!!) ありがとう…藤丸君…っ!」

完全…とは言えないが、先ほどまで血だらけで赤黒くなっていた緑谷の両腕は動かせる程、大分よくなっていた。緑谷以外のメンバーも、擦り傷、打撲、切り傷、注射痕…全て消え、癒えた。

「立希……絶対…立香を助けるっ!!」

「これなら…僕はまだ動ける!早く行こう!!」

「っ……わかった!いいよ!梅雨ちゃん!」

麗日は緑谷の言われた通りに行動する。轟、障子、緑谷に触れ、『無重力』にして浮かす。そして3人を蛙吹が舌を伸ばし、纏め―

「必ず3人を救ってね!!」

「「「ああ!」」」

「ケロォ!!!」

―空高く、3人を敵が逃げた方へ投げ飛ばしたのだった。その場に残ったのは蛙吹、麗日。轟が背負っていたB組の一人。(今は麗日が担いでいる。) そして気絶した立希を背負っている玉藻の前だ。

「…貴女は行かないのですか?」

麗日は玉藻の前にそう訊く。

「私の役目はここまで。私とて、マスターが心配なのです。家族になると己の事なんか気にせず、何が何でも動こうとしますので……マスターはこの決断。きっと悔しがるでしょう…」

「ケロ…」

「デク君…」

彼女達は願った。きっと彼らなら3人を助ける事が出来ると…しかし現実は悲しい。回復し、多少傷が癒えた3人が行っても、救出出来たのは『常闇』のみ。『爆豪』と『立香』は敵の手に取り込まれた。敵が集合場所にて、黒霧の『ワープゲート』で逃げるとき、変色肌をつなぎ合わせた敵―荼毘が確認のためMr.コンプレスに個性の解除を促す。

「問題―なし」

「かっちゃん!!」

「―来んな…デク」

「立香!!」

轟は声を上げる。気付いた束はマスク越しだが高らかに笑う。

「ははは!ざ~んねん!彼女は俺が頂いた。くくく…これで『真の魔神柱』が作れる…っ!」

「……焦………凍………く―」

一瞬、立香の声が聞こえた。がワープゲートが閉じ、消える。

「―っぁああああああああああ!!!ちっくしょぉおおおおーー!!!」

「っ……………………」

緑谷は地に伏し咆哮し、轟は膝から崩れ落ちた。頼まれたのに何も出来なかった彼らは悔いた。ただただ自分たちの無力さを見せつけられた瞬間だった―

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