僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
「荷物はもう送っておいたからね」
「うん」
「ありがとう。ロマニ」
「先輩方、どうかお気を付けて…」
「大丈夫だよ」
「分かってる」
8月中旬。姉が無事退院。そして短い休みを過ごした自分と姉はロマニとマシュに見送られ、カルデアを出る。
「でけー!」
「恵まれし子らのーー!!」
「おおー」
「綺麗な所だね」
雄英敷地内。校舎から徒歩5分の築3日。巨大な5階建て。“ハイツアライアンス”そこが新しい自分達の家だ。A組全員と相澤先生が家の前に集まる。
「取り敢えず1年A組、無事に集まれて何よりだ。」
「皆許可降りたんだな」
「私は苦戦したよ」
「普通そうだよね…」
そして相澤先生の説明が話される…が、その前に警告が発せられた。
「轟、切島、緑谷、八百万、飯田…そして藤丸弟」
「「「「「「!」」」」」」
「この6人は『あの晩あの場所へ爆豪・藤丸姉救出に赴いた』」
『!』
「その様子だと行く素振りは皆も把握していたワケか…オールマイトの引退がなけりゃ俺は―『爆豪、耳郎、葉隠、藤丸姉以外全員除籍処分』にしてる」
相澤先生は言う。ヒーローの“信頼を裏切った”と。今はオールマイトの引退で混乱が続き、敵連合の出方が分からないから除籍をしないと。
「―正規の手続きを踏み、正規の活躍をして信頼を取り戻して欲しい…以上。さ、中に入るぞ。元気に行こう」
『(いや待っていけないです…)』
相澤先生の警告で皆の気分が一気に落ちた。そんな時、爆豪君が動いた。電気君を茂みまで引き連れ―
「うぇ~~い」
「バッフォ!」
「何?爆豪何を…」
「電気君…」
電気切れでアホの子になった電気君を見てウケる耳郎さん。今度は鋭児郎にお金をえ?カツアゲ?いやそれは逆か。
「いつまでもシミッたれっとこっちも気分悪ぃんだ」
「あ…え!?おめーどこで聞い…」
爆豪君の手には5万円。それを見た鋭児郎君は何処か思い当たりがあったようだ
「いつもみてーに馬鹿晒せや」
「…爆豪君らしーフォローだなー…」
さっきより雰囲気は良くなった。一安心だ。
「ねぇ立希…あの晩行ったって本当なの?」
「!あー…三奈さん」
何か冷汗出てきた。後ろを振り向くと自分を睨んでいる三奈さんがいた。そういえば彼女に無茶な事するなって言われてた…。
「私言ったよね?『今度こんな無理したら酸で纏った拳でぶん殴る』って」
「無理はして無いよ!大丈夫だった!うん!ほら!怪我なんて全くしてな―「そういう問題じゃないでしょ!」ア、ハイ。」
弁明出来なかったよ…
「ごめんね。やっぱり家族の危機は放っておけなかったから…」
「…私の心配は放っていいの?」
「そうは言って無いよ…」
うーん…こういう時、自分って何言えばいいか全然分かんないなぁ…ごめん…って謝っても納得する…わけないよねぇ…
「……今度は、約束守ってよね!」
「うん。絶対。」
「でも約束破ったのは変わり無いから……これから『さん付け呼び』禁止!」
「え゛」
「じー…」
「分かったよ…三奈さん―じゃなくて…三奈」
「うん!許す!」
いい笑顔です事。そのまま三奈は皆の所に行った。
「ふーん…」
「…何その笑み…」
「べっつにー。」
さっきから姉の笑みが地味にイラっと来る。いや、別にそういう事じゃない。うん。絶対にだ。
side立香
「1棟1クラス。右が女子棟、左が男子棟と分かれてる。ただし1階は共同スペースだ。食堂や風呂・洗濯などはここで」
「広キレー!!そふぁあああ!!」
「おおおおお!」
「中庭もあんじゃん!」
「豪邸やないかい」
「麗日クン!?」
「おおー」
カルデア並みに綺麗な室内。ここで皆と共同生活はいいね。私やクラスの皆は賑わう。
「聞き間違いかな…?風呂・洗濯が共同スペース?夢か?「男女別だ。お前いい加減にしとけよ」はい」
ブレないなぁ峰田君…
「部屋は2階から1フロアに男女各4部屋の5階建て。一人一部屋。エアコン、トイレ、冷蔵庫、クローゼット付きの贅沢空間だ。」
しかもベランダ付き。
「我が家のクローゼットと同じくらいの広さですわね…」
「実家の自室よりか狭いかな…」
「豪邸やないかい」
ヤオモモと私の発言に麗日ちゃんが驚いて倒れた。狭いか?いや、十分でしょ…
「部屋割りはこちらで決めた。各自事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってる。取り敢えず今日は部屋作ってろ。明日また今後の動きを説明する。以上解散」
『ハイ!先生!』
因みに部屋割りは以下の通り。
「それじゃ…始めますかぁー」
部屋に置いてある段ボールを開封する。
side立希
「―ふぅ…完了っと。あー疲れたぁー」
iPodに入れてある曲を聞きながら、ようやく部屋作りが終わった。お昼頃からずっと続けたから気付けばもう夜だ。お腹空いた…
「そういや、エミヤ達から弁当作ってもらってたな…」
部屋作りで段ボールを開けた時、一つだけ弁当が入っていたのはびっくりした。保冷パックがぎっしり入った保冷バッグがあったから冷蔵庫に入れて保存してある。直ぐにレンジで解凍し、夕飯にする。
「いただきます!あー…美味しい…暫く食べれなくなるのは嫌だなぁー」
しみじみとゆっくりと咀嚼しなかが食べ終える。さて、これからどうしようかな…ってどうせ夜だし、後は寝るだけ。明日からまた忙しくなるし、寝るまで漫画でも読んでるか…
「久しぶりに『ト〇コ』もいいなーでも『暗〇教室』も…いっそPCの『東〇project』で遊んでもいいな…」
弁当を片付けて、自分は趣味に没頭する―
「立希ー!いるー?もう寝てるー?」
「―ん?姉?はーい。今出るよー」
マンガを読みふけってると、ドアを叩かれ、姉の声が聞こえた。急いでドアを開けると…
「ん?皆どうしたの?」
姉以外に…クラスメイトが自分の部屋の目の前にいた。え?なんで?
「えーと、簡単に言えば、皆の部屋のお披露目会。」
苦笑しながら話す姉。
「それで!誰が一番いい部屋なのか―つまり部屋王を決めるの!」
夜でも元気がいい三奈が宣言した。
「は、はぁ…まぁ取り敢えず見せればいいんだね?」
「おう!さてさて!藤丸の部屋はどんなだー?」
わらわらと入ってくる皆。何か緊張して来た。ヤバいのは無いはず…さて、反応は…
「おー!」
「漫画だらけ!!」
「ゲーム機!!」
「アニメポスターでけぇ!」
「フィギュアもある!」
「アニメキャラのグッズもすげー…」
『オタク部屋!』
「まぁ…そうだよね」
マイルーム。棚の9割が漫画、小説、フィギュア、グッズ。壁には自分が好きなアニメポスターを張りつけ。机の上にはPC。そしてミニテレビにゲーム機と円盤だ。
「立希って隠れオタクだったのか」
「隠していたわけじゃないんだけどね」
「お!この漫画、俺読んでみてぇなって思ってたやつだ。」
「うわこのゲーム懐かしー前やってたわー」
「男子には中々好評だね!」
「へー、これが立希の部屋なんだー」
各々自分のマイルームを見渡す。
「そうだよ。まぁ読みたい漫画とか小説あったら貸すよ。」
「ゲーム機持ってきて大丈夫だったの?」
「何も言われてないし大丈夫でしょ。暇なとき遊ぼうよ。『〇球防衛軍』とか『戦〇BASARA』で」
「あーうん。」
「私も遊ぶー!」
どうやら4階での部屋見せは自分で最後だったらしい。なんか面白そうだから自分も見て回ることにした。
side立香
立希の部屋を見に行く前。私達女子の提案で部屋の披露大会が始まった。緑谷君は『オールマイトのオタク部屋』、常闇君は『黒だらけの部屋』、青山君は『眩しい部屋』と個性溢れる部屋だらけだった。峰田君の部屋は…何か危ないから見ない事にした。他にも尾白君は『普通の部屋』、飯田君は『メガネ大量の部屋』、上鳴君は『チャラい部屋』、口田君は『ペット(兎)がいる部屋』と面白かった。が、ここで峰田君含め釈然としない男子が現れた。そこで急遽、『誰がクラス1のインテリアセンス』かを全員で決める事になった。つまり…私達女子部屋も見せないといけないこととになったのだった…
「(…多分大丈夫なはず…うん…)」
続けて4階。切島君の『漢気溢れる部屋』、障子君の『ミニマリスト部屋』、爆豪君はくだらないと言って寝た。で、立希の『オタク部屋』を見終わったのだった。
「へー自分も皆の部屋見たかったなー…」
「後で見せてもらったら?」
立希も途中参加で入って来た。一応ざっと見て来た部屋の印象を教えておいた。そのまま今度は5階。瀬呂君は『エイジアン部屋』そして焦凍君の部屋は…まさかの『和室』造りが違う!!?
「当日即リフォーム!?どうやったんだ!?」
「……頑張った」
「大物になりそ」
「でも落ち着く…うん」
「…ならいい」
「イケメンがやることはちげぇな…」
最後は砂糖君の部屋。焦凍君の部屋を見た後はなんか印象が薄いかも…って思ってたけどそうでもなかった。
「何か甘い匂いする…」
「いけね!シフォンケーキ焼いてたんだった!……食うか?」
『食う!』
すごく美味しかったです…うまっ!
side立希
いやぁ…皆良い部屋だね。焦凍君和室って…イケメンはやることが違うなぁ…そのまま女子メンバーの部屋見せが始まった。2階に行って耳郎さんの『バンド部屋』ピアノもあった。姉とセッション出来そう。次は葉隠さんの『女子部屋』普通に女子っぽい部屋。そして正面突破の峰田君…発案者が峰田君って聞いた時狙いはコレかって思った…次は三奈の『カワイイ部屋』すごい…ピンクピンクしてすごかった。今度は麗日さんの『節約部屋』。〇金伝説でああいう節約生活で部屋無かった?梅雨さんは…気分が優れないようでダメらしい。で、八百万さんは『お嬢様部屋』ベッドがでかい…部屋の全体がベッドで埋まってた。そして最後は…姉の部屋だ。
「あー…私最後ってなんや嫌だ…」
「うだうだ言ってないでさっさと見せた方がいいよ。」
「弟の方はオタク部屋だったけど、姉の方はどんな部屋なんだろーな」
「別に面白いのなんて無いよ…」
そういいながら姉は部屋を見せた。
「おー星座表!」
「このアンティークいいね!」
「簪キレー!」
「…うん。姉っぽい部屋」
「うっさい」
ベッド付きの長机。壁に飾ってあるコルクボードには正座表やアクセサリーを飾り、棚の上にフラスコやガリレオ温度計などのアンティークを飾ってある。そして皆が注目したのは…
『ピアノ!』
「あ、電子ピアノ持ってきたんだ」
「暇な時弾けたらなって」
「藤丸姉ってピアノ弾けるの?」
「うん。まぁ趣味程度だけどね」
「でも女子部屋の中では藤丸姉の部屋は割とスッキリしていいな」
「…落ち着くな」
男子も女子も好評だった。そして談話スペースにて、爆豪君と梅雨さん除いた部屋王が投票で決まった。
「得票数6!圧倒的独走単独首位を叩き出したその部屋は……砂糖力道!!」
「はぁ!?」
まさかの砂糖君だった。
「因みに全て女子票。理由は―」
「「「「「「ケーキ美味しかった」」」」」」
『部屋は!?』
確かに美味しかったけど…部屋の審査じゃなかったのか…?そんなこんなで今日が終わった…