僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

37 / 107
オリキャラ二人出します。


第37話

side立希

「―あだだ…いきなり地震って…あー…爆豪君達とはぐれた…」

爆豪君、鋭児郎君、電気君の3人の所へ近づくため急ごうとした時、突如として地震発生。波のように地面がうねり瓦礫で完全に孤立した。

「誰かさんの“個性”かな…全くはた迷惑…っ!!」

「―くぅ☆惜しい!!☆」

服についた土を払い落としていた時、いきなり誰かが後ろからボールで攻撃してきた。自分はその相手と距離を離して構える。

「不意打ちしてくるなんて…ま、失敗のようだね。」

「アハ☆初めましてー☆雄英の…藤丸君☆」

その人物はレモン色の髪を歯車の髪留めで束ね、緑の作業服に類似した戦闘衣装を身に纏っていた。

「君は…」

見た事があった。その女性は確か士傑高校のメンバーにいた一人。

「どーもー☆士傑高校一年の加ノ工創(かのこはじめ)でっす☆」

…一つだけ突っ込ませて。語尾に『☆』ついてない?

 

 

side立香

試験開始早々、雄英以外の生徒組が結託し、私達を襲って来た。

「―むちゃくちゃするなぁもぅ…っ」

まぁそれでも皆個性伸ばしと必殺技の成果で対応し、防ぐ事はできたけど、真堂君の“個性”で『地震』を発生され、おかげで緑谷君達とはぐれて現在一人。瓦礫だらけだ。

「かなり地形変わったなぁ…あれだけの大技なら暫く動けてないかも…」

取り敢えず移動しなきゃ―

「―見つけた。」

「っ!?」

真横から人影。そしてそこからブレた棒状が私に襲い掛かる。反射的に後ろに跳び、バク転し回避する。

「誰!?って…侍?」

「………」

私を攻撃して来た人物は藍色の長い髪を後ろの低い位置でまとめ、侍のような戦闘衣装を身に纏い、手には逆刃刀を構えていた。

「貴方は…あ、士傑高校のメンバーにいた…」

「士傑高校一年。佐村伊蔵(さむらいぞう)…参る」

「っ!」

問答無用。一気に距離を詰められる。彼―佐村君が『逆刃刀』で攻撃して来た。速い!!

「くっ!」

横に一閃。髪が掠るが屈んで躱す。同時に地面にある石を拾い、礫として投げる。

「ふっ!」

当然、礫は刀で防がれる。それでも次の動作に隙は出来た。彼の胸囲についているターゲット目がけてボールで殴―

「『喝っ』!!」

「!?」

―ろうとした時、一瞬、体が動かなくなった。まるで金縛りにあった様な―

「1つ!」

「しまっ!」

逆に隙を作ってしまい、右腰のターゲットにボールを当てられてしまう。私は再度距離を置く。

「今のは…(体が一瞬動かなくなった…でもさっきの感覚は…初めてじゃない…カルデアの訓練で同じような事を体験した!!) もしかして…『覇気』?」

「!……正解。はぁ…初見でバレるってそれは無いよ…」

そう言って佐村君は納刀し、構える。

「個性は…召喚だっけ?悪いけど呼ばせる暇なんて与えない。さっきの攻撃で俺の速さに若干追いつけていない。距離を置こうとしても縮地で接近する」

「(研究されている…まぁ体育祭で目立ったし…)…でもそれは…どうかな…」

今こそ、『必殺技』を使う時だ。

「これで…終わりだ」

再度接近される。確かに今の私では彼の速さに追いついていない。でも―

「―『降霊(ユニゾン)』」

刀が私の体に当たるよりも早く、私は唱えた。

 

 

side立希

「いい加減☆ボールに当たれ☆」

「だが断る!!」

現在、自分は彼女―加ノ工さんと戦闘中。彼女が瓦礫に触れると瓦礫が『武器』へと変わり、それを持って攻撃してくる。

「そぉい☆」

「っ!ふん!!」

こん棒を振りかざしてくる。それをいなし、掌底で二つに折る!

「むっ☆『即席加工物(クリエイト)』」

「はぁ!?」

が、折れたこん棒が『手錠』に変わった。掌底した方の手首に手錠が掛かる。もう片方は彼女の手首に。

「せいやっ☆」

「っ!」

刹那。お互い同時にボールを持って殴る。殴った衝撃で手錠は壊れ、距離が離れる。

「あちゃぁ…☆」

「相打ちか…」

彼女の右肩のターゲット。そして自分の腹のターゲットが光る。因みに自分は腹、左胸、右肩だ。

「さぁ☆ドンドン攻めるよ☆『召喚』はさせないぞ☆」

「…!」

気付けば自分と加ノ工さんの周りはいつの間にか『壁』があり、囲まれていた。

「『加工装備(クラフト)』☆ただ闇雲に攻撃してたわけじゃないよ☆こうやって近接戦の『フィールド』を作っておいたのさ☆」

見た目で判断出来ないなと思った。彼女はかなり抜け目の無い行動をしているっ!

「(…けど) フッ…何勘違いしてんだ」

「ひょ?☆」

「誰が『召喚』するって言ったんだ?」

掌を前に突き出す。

「!させない―」

加ノ工さんが攻撃してくる。その攻撃が当たるよりも早く、唱えた。

「『投影(トレース)』―」

 

 

side三人称

「っ!」

佐村は刀を防がれた。そして目の前にいる敵。立香を見て驚愕する。

「『降霊(ユニゾン):セイバー・オルタ』!」

―何を手こずっている。蹴散らしに行くぞ―

立香は黒のバイザーで目を覆い。黒の部分手甲を装備し、黒の剣―エクスカリバーを手にする。

「これが―私の『必殺技』!」

降霊(ユニゾン)。自身に英霊を憑依させ、今まで出来なかった近接をカバーしたのだった。そして降霊したサーヴァントと自身の肉体をリンクさせ、身の丈に合った身体強化されるのだった

「今度はこっちの番!!」

―蹴散らす―

「!」

一閃、二閃、三閃と剣を振わせ、佐村を翻弄する。その動きはまるで騎士。

「(っ!さっきの彼女の動きとまるで違う!?)」

予想外の出来事に佐村は焦る。その焦りが原因なのだろうか―

「遅い!」

「っ!?」

立香の攻撃により刀が弾かれ、完全に隙が出来た。

「もらった!」

「ぐっ…」

今度は立香が佐村の腹部のターゲットにボールを当てる。佐村は距離を置いた。

「っ…」

「フフ…さっきの勢いはどうしたのかな?」

立香は不敵に笑う。

 

「ウッソォ…☆」

別の場所。加ノ工の攻撃を立希は防いだ。突如現れた大盾によって。

「『投影(トレース):マシュ・キリエライト』!」

―武装完了……。行きましょう!先輩!―

立希は下半身に部分甲冑を装備し、両手で大盾を持つ。

「これが…自分の『必殺技』だ!」

投影(トレース)。立香同様に自信に英霊を憑依させ、今まで出来なかった近接をカバーしたのだった。そして降霊したサーヴァントと自身の肉体をリンクさせ、身の丈に合った身体強化される。

「オラッ!」

「っ!!」

立希は大盾を振るい、加ノ工を払いのける。

「行くぞ!」

「ちょ!?☆」

そのまま立希は大盾を正面に構え、タックルをする。加ノ工は不利な体勢になりつつも躱す。

「ってしまった!」

「脱出!!」

立希は加ノ工を攻撃したのではなく、壁に攻撃したのだった。壁は崩れ、フィールドの意味が無くなる。

「このまま追加攻撃!!」

「っ!?」

立希は大盾を縦、横と振るう。大盾はその動きに合うように回転。加ノ工が手にしていた武器を粉砕する。

「盾ってそんな攻撃の仕方をするの!?☆」

「盾舐めんなぁ!!」

いつの間にか状況が逆転していた。今度は加ノ工が攻めあぐねる。

「な、何で『加工』出来ないの!?」

回避しつつも、加ノ工は立希の持つ大盾に触れ、破壊しようと“個性”を発動させていたが、まるで効果が無く、動揺する。

「さて何でだろうね!!」

―これは『英雄たちが集う場所』…そんな力は通用しません!!―

「二つめぇ!!」

「あぐっ!」

立希は隙をついて加ノ工の左肩のターゲットにボールを当てる。

「くっ…」

「体育祭の自分はもういないぞ!!」

立希は不敵に笑った。

 

「―うん…」

「?」

逆刃刀を構えていた佐村。だったが不意に刀を収めた。その行動に疑問をもった立香が、次に佐村が口にする。

「パス。ここで戦って失格になるのは嫌だし」

「…え?」

そう言い残し、立香からものすごい速さで離れたのだった。

「え…えー…」

―はっ…軟弱な奴め―

「いやいやいや…ちょっと待って!!ここで逃がすわけ無いでしょ!?」

立香は佐村を追いかける。なんせ一人も捕まえていないからだ。ここで逃がすとチャンスが無いのだった…

 

「逃げるんだよ~~~☆」

「逃がすかぁあああ!!!」

そして加ノ工もまた、立希から逃げていた。ターゲット二つも取られた加ノ工は絶賛ピンチ。ここで失格になるわけにもいかない為、戦闘放棄したのだが、逆に立希はあと一つで合格に近づくチャンス。逃がすわけにも行かず、加ノ工を追いかける。その時、

「あ☆佐村君発見☆」

「ん…加ノ工さん」

「あ!姉!」

「立希!」

ここで各々合流するのだった。そして更に―

「あ☆ケミィ先輩☆!!」

「何で裸…」

「藤丸君!藤丸さん!」

「立希じゃねぇか!!」

「立香ちゃん!」

「緑谷君!瀬呂君!」

「麗日ちゃん!」

ここで更に合流。藤丸達の前に、裸で瓦礫の上に座っている女性―現見ケミィと。その付近に固まって行動していた緑谷、瀬呂、麗日の姿があった。

「…………」

「ちょ!?☆先輩!?」

「…行くよ。加ノ工さん」

「あ!待て痴女!」

「いや!追わなくていい!!」

「いいタイミングで合流した事…」

「だね…」

5人は集まる。士傑高校3人は見逃した。追いかけてもいいが、5人もいれば別のターゲットを多くとり、合格に早く繋がると判断した。

「姉…どうだった?」

「ん?刀で攻撃されたよ…めっちゃ速い…でも一泡吹かせたよ。」

「こっちも。手数多くて焦ったけど後一歩のところまで追い込ませたよ…結局ダメだったけど…」

「藤丸君…藤丸さん…でもこれで5人集まった。これなら簡単に相手のターゲットをゲットできるっ!」

「何か作戦あるのか緑谷?」

「デク君…」

「勿論―行こう!」

 

この後すぐ、緑谷、立希、立香が囮で大勢の相手を分散しないように走り、そして瀬呂の『テープ』がついた岩々を麗日の『無重力(ゼロ・グラビティ)』で浮かして飛ばし、大勢を拘束。こうして5人は相手のターゲットにボールを当て、合格するのだった。




必殺技:投影(トレース)。降霊(ユニゾン)
自信に英霊を憑依させる。『英霊召喚』より力は劣ってしまうが、今まで出来なかった近接をカバーできる。(憑依すると、憑依した英霊の共通の武器、服、瞳、髪等、変わる。)

オリキャラ
・佐村伊蔵(さむらいぞう)
個性:剣豪
棒状の物に触れると好きな『刀』に変貌出来る。また肉体が剣術特化となり、『剣気』や『縮地』が可能。己を鍛える事で強くなる。

・加ノ工創(かのこはじめ)
個性:加工
触れた物を自分のイメージ通りに『加工』出来る。しかし0から1に増えない。あくまで加工。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。