僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
「―あだだ…いきなり地震って…あー…爆豪君達とはぐれた…」
爆豪君、鋭児郎君、電気君の3人の所へ近づくため急ごうとした時、突如として地震発生。波のように地面がうねり瓦礫で完全に孤立した。
「誰かさんの“個性”かな…全くはた迷惑…っ!!」
「―くぅ☆惜しい!!☆」
服についた土を払い落としていた時、いきなり誰かが後ろからボールで攻撃してきた。自分はその相手と距離を離して構える。
「不意打ちしてくるなんて…ま、失敗のようだね。」
「アハ☆初めましてー☆雄英の…藤丸君☆」
その人物はレモン色の髪を歯車の髪留めで束ね、緑の作業服に類似した戦闘衣装を身に纏っていた。
「君は…」
見た事があった。その女性は確か士傑高校のメンバーにいた一人。
「どーもー☆士傑高校一年の加ノ工創(かのこはじめ)でっす☆」
…一つだけ突っ込ませて。語尾に『☆』ついてない?
side立香
試験開始早々、雄英以外の生徒組が結託し、私達を襲って来た。
「―むちゃくちゃするなぁもぅ…っ」
まぁそれでも皆個性伸ばしと必殺技の成果で対応し、防ぐ事はできたけど、真堂君の“個性”で『地震』を発生され、おかげで緑谷君達とはぐれて現在一人。瓦礫だらけだ。
「かなり地形変わったなぁ…あれだけの大技なら暫く動けてないかも…」
取り敢えず移動しなきゃ―
「―見つけた。」
「っ!?」
真横から人影。そしてそこからブレた棒状が私に襲い掛かる。反射的に後ろに跳び、バク転し回避する。
「誰!?って…侍?」
「………」
私を攻撃して来た人物は藍色の長い髪を後ろの低い位置でまとめ、侍のような戦闘衣装を身に纏い、手には逆刃刀を構えていた。
「貴方は…あ、士傑高校のメンバーにいた…」
「士傑高校一年。佐村伊蔵(さむらいぞう)…参る」
「っ!」
問答無用。一気に距離を詰められる。彼―佐村君が『逆刃刀』で攻撃して来た。速い!!
「くっ!」
横に一閃。髪が掠るが屈んで躱す。同時に地面にある石を拾い、礫として投げる。
「ふっ!」
当然、礫は刀で防がれる。それでも次の動作に隙は出来た。彼の胸囲についているターゲット目がけてボールで殴―
「『喝っ』!!」
「!?」
―ろうとした時、一瞬、体が動かなくなった。まるで金縛りにあった様な―
「1つ!」
「しまっ!」
逆に隙を作ってしまい、右腰のターゲットにボールを当てられてしまう。私は再度距離を置く。
「今のは…(体が一瞬動かなくなった…でもさっきの感覚は…初めてじゃない…カルデアの訓練で同じような事を体験した!!) もしかして…『覇気』?」
「!……正解。はぁ…初見でバレるってそれは無いよ…」
そう言って佐村君は納刀し、構える。
「個性は…召喚だっけ?悪いけど呼ばせる暇なんて与えない。さっきの攻撃で俺の速さに若干追いつけていない。距離を置こうとしても縮地で接近する」
「(研究されている…まぁ体育祭で目立ったし…)…でもそれは…どうかな…」
今こそ、『必殺技』を使う時だ。
「これで…終わりだ」
再度接近される。確かに今の私では彼の速さに追いついていない。でも―
「―『降霊(ユニゾン)』」
刀が私の体に当たるよりも早く、私は唱えた。
side立希
「いい加減☆ボールに当たれ☆」
「だが断る!!」
現在、自分は彼女―加ノ工さんと戦闘中。彼女が瓦礫に触れると瓦礫が『武器』へと変わり、それを持って攻撃してくる。
「そぉい☆」
「っ!ふん!!」
こん棒を振りかざしてくる。それをいなし、掌底で二つに折る!
「むっ☆『即席加工物(クリエイト)』」
「はぁ!?」
が、折れたこん棒が『手錠』に変わった。掌底した方の手首に手錠が掛かる。もう片方は彼女の手首に。
「せいやっ☆」
「っ!」
刹那。お互い同時にボールを持って殴る。殴った衝撃で手錠は壊れ、距離が離れる。
「あちゃぁ…☆」
「相打ちか…」
彼女の右肩のターゲット。そして自分の腹のターゲットが光る。因みに自分は腹、左胸、右肩だ。
「さぁ☆ドンドン攻めるよ☆『召喚』はさせないぞ☆」
「…!」
気付けば自分と加ノ工さんの周りはいつの間にか『壁』があり、囲まれていた。
「『加工装備(クラフト)』☆ただ闇雲に攻撃してたわけじゃないよ☆こうやって近接戦の『フィールド』を作っておいたのさ☆」
見た目で判断出来ないなと思った。彼女はかなり抜け目の無い行動をしているっ!
「(…けど) フッ…何勘違いしてんだ」
「ひょ?☆」
「誰が『召喚』するって言ったんだ?」
掌を前に突き出す。
「!させない―」
加ノ工さんが攻撃してくる。その攻撃が当たるよりも早く、唱えた。
「『投影(トレース)』―」
side三人称
「っ!」
佐村は刀を防がれた。そして目の前にいる敵。立香を見て驚愕する。
「『降霊(ユニゾン):セイバー・オルタ』!」
―何を手こずっている。蹴散らしに行くぞ―
立香は黒のバイザーで目を覆い。黒の部分手甲を装備し、黒の剣―エクスカリバーを手にする。
「これが―私の『必殺技』!」
降霊(ユニゾン)。自身に英霊を憑依させ、今まで出来なかった近接をカバーしたのだった。そして降霊したサーヴァントと自身の肉体をリンクさせ、身の丈に合った身体強化されるのだった
「今度はこっちの番!!」
―蹴散らす―
「!」
一閃、二閃、三閃と剣を振わせ、佐村を翻弄する。その動きはまるで騎士。
「(っ!さっきの彼女の動きとまるで違う!?)」
予想外の出来事に佐村は焦る。その焦りが原因なのだろうか―
「遅い!」
「っ!?」
立香の攻撃により刀が弾かれ、完全に隙が出来た。
「もらった!」
「ぐっ…」
今度は立香が佐村の腹部のターゲットにボールを当てる。佐村は距離を置いた。
「っ…」
「フフ…さっきの勢いはどうしたのかな?」
立香は不敵に笑う。
「ウッソォ…☆」
別の場所。加ノ工の攻撃を立希は防いだ。突如現れた大盾によって。
「『投影(トレース):マシュ・キリエライト』!」
―武装完了……。行きましょう!先輩!―
立希は下半身に部分甲冑を装備し、両手で大盾を持つ。
「これが…自分の『必殺技』だ!」
投影(トレース)。立香同様に自信に英霊を憑依させ、今まで出来なかった近接をカバーしたのだった。そして降霊したサーヴァントと自身の肉体をリンクさせ、身の丈に合った身体強化される。
「オラッ!」
「っ!!」
立希は大盾を振るい、加ノ工を払いのける。
「行くぞ!」
「ちょ!?☆」
そのまま立希は大盾を正面に構え、タックルをする。加ノ工は不利な体勢になりつつも躱す。
「ってしまった!」
「脱出!!」
立希は加ノ工を攻撃したのではなく、壁に攻撃したのだった。壁は崩れ、フィールドの意味が無くなる。
「このまま追加攻撃!!」
「っ!?」
立希は大盾を縦、横と振るう。大盾はその動きに合うように回転。加ノ工が手にしていた武器を粉砕する。
「盾ってそんな攻撃の仕方をするの!?☆」
「盾舐めんなぁ!!」
いつの間にか状況が逆転していた。今度は加ノ工が攻めあぐねる。
「な、何で『加工』出来ないの!?」
回避しつつも、加ノ工は立希の持つ大盾に触れ、破壊しようと“個性”を発動させていたが、まるで効果が無く、動揺する。
「さて何でだろうね!!」
―これは『英雄たちが集う場所』…そんな力は通用しません!!―
「二つめぇ!!」
「あぐっ!」
立希は隙をついて加ノ工の左肩のターゲットにボールを当てる。
「くっ…」
「体育祭の自分はもういないぞ!!」
立希は不敵に笑った。
「―うん…」
「?」
逆刃刀を構えていた佐村。だったが不意に刀を収めた。その行動に疑問をもった立香が、次に佐村が口にする。
「パス。ここで戦って失格になるのは嫌だし」
「…え?」
そう言い残し、立香からものすごい速さで離れたのだった。
「え…えー…」
―はっ…軟弱な奴め―
「いやいやいや…ちょっと待って!!ここで逃がすわけ無いでしょ!?」
立香は佐村を追いかける。なんせ一人も捕まえていないからだ。ここで逃がすとチャンスが無いのだった…
「逃げるんだよ~~~☆」
「逃がすかぁあああ!!!」
そして加ノ工もまた、立希から逃げていた。ターゲット二つも取られた加ノ工は絶賛ピンチ。ここで失格になるわけにもいかない為、戦闘放棄したのだが、逆に立希はあと一つで合格に近づくチャンス。逃がすわけにも行かず、加ノ工を追いかける。その時、
「あ☆佐村君発見☆」
「ん…加ノ工さん」
「あ!姉!」
「立希!」
ここで各々合流するのだった。そして更に―
「あ☆ケミィ先輩☆!!」
「何で裸…」
「藤丸君!藤丸さん!」
「立希じゃねぇか!!」
「立香ちゃん!」
「緑谷君!瀬呂君!」
「麗日ちゃん!」
ここで更に合流。藤丸達の前に、裸で瓦礫の上に座っている女性―現見ケミィと。その付近に固まって行動していた緑谷、瀬呂、麗日の姿があった。
「…………」
「ちょ!?☆先輩!?」
「…行くよ。加ノ工さん」
「あ!待て痴女!」
「いや!追わなくていい!!」
「いいタイミングで合流した事…」
「だね…」
5人は集まる。士傑高校3人は見逃した。追いかけてもいいが、5人もいれば別のターゲットを多くとり、合格に早く繋がると判断した。
「姉…どうだった?」
「ん?刀で攻撃されたよ…めっちゃ速い…でも一泡吹かせたよ。」
「こっちも。手数多くて焦ったけど後一歩のところまで追い込ませたよ…結局ダメだったけど…」
「藤丸君…藤丸さん…でもこれで5人集まった。これなら簡単に相手のターゲットをゲットできるっ!」
「何か作戦あるのか緑谷?」
「デク君…」
「勿論―行こう!」
この後すぐ、緑谷、立希、立香が囮で大勢の相手を分散しないように走り、そして瀬呂の『テープ』がついた岩々を麗日の『無重力(ゼロ・グラビティ)』で浮かして飛ばし、大勢を拘束。こうして5人は相手のターゲットにボールを当て、合格するのだった。
必殺技:投影(トレース)。降霊(ユニゾン)
自信に英霊を憑依させる。『英霊召喚』より力は劣ってしまうが、今まで出来なかった近接をカバーできる。(憑依すると、憑依した英霊の共通の武器、服、瞳、髪等、変わる。)
オリキャラ
・佐村伊蔵(さむらいぞう)
個性:剣豪
棒状の物に触れると好きな『刀』に変貌出来る。また肉体が剣術特化となり、『剣気』や『縮地』が可能。己を鍛える事で強くなる。
・加ノ工創(かのこはじめ)
個性:加工
触れた物を自分のイメージ通りに『加工』出来る。しかし0から1に増えない。あくまで加工。