僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
「おおお!!!っっしゃあああああ!!」
「雄英全員!」
「一次突破ぁあああ!!!」
「俺達すげええ!!」
「うん!スゴイよコレ!」
自分と姉が緑谷君達と共に合格し、控室に向かうとすでにA組の11人が合格していた。その後も怒涛のA組メンバーが合格し、無事一次選考が終了した。合格人数は規定の100人。
『えー100人の皆さん。これをご覧ください。』
『?』
突然控室の大型テレビに映像が映る。そこには先ほどのフィールド。
「何だろ?」
「さぁ…」
「…ん!?おいみろ!」
「…え…」
映像にて、フィールド内にある建物が突如として爆破され、倒壊。轟音を立て崩れ落ちた
『(――――何故!?)』
『次のテストが最後です。皆さんにはこれから……この被災現場でバイスタンダーとして『救助演習』を行ってもらいます!』
side立香
「バイ……何だっけ?」
「バイスタンダー。現場に居合わせた人の事だよ。授業でやったよ」
「え゛そうだっけ…」
そんな立希にため息を吐きつつ、軽く教える。
「一般市民を指す意味もあるよ。」
『ここでは一般市民としてではなく、仮免許を取得した者として―どれだけ適切な救助を行えるか試させていただきます。』
映像を見ていると、いつの間にか人がいた。しかも老人に子供。大勢瓦礫の中に入って行く。説明によると、彼らは要救助者のプロ―『HELP・US・COMPANY(通称HUC)』。傷病者に扮した彼らがフィールド全域にスタンバイし、私達が彼らを救出する。というのが試験内容だった。
「…………」
「…?姉、どうしたの?」
「ん…ちょっと…ね…似てるなって」
私はこの試験内容を見て訊いて、保須市の事を思い出す。あの時も私は避難活動をした。血を流し、泣いていた老若男女…プロヒーローがいたから上手く避難活動出来た…けど今は…私達だけしかいない!
「―気を引き締めないと…っ」
「そうだね。」
side立希
「「「「あ(☆)」」」」
10分後に試験は始まる。その間は休憩時間としてのんびりしていると、さっきの試験で戦闘した加ノ工さんとバッタリ出会った。もう一人の侍っぽい方は姉の方を見て自分と同じ反応をしていた。
「やほー藤丸君☆さっきぶり☆」
「どうも…」
「知り合い?」
「戦って逃げられた。姉こそ知り合い?」
「そっちと同じ。戦って逃げられたよ…」
各々戦闘経緯を話すと、加ノ工さんは指さして笑う。
「ぷぷー☆女の子相手に逃げるって佐村君それ無いよー☆」
「…うっさい。というか加ノ工さんだって人の事言えないじゃないか」
佐村君はイラついた顔をして、加ノ工さんを指摘する。
「…私は戦術的撤退を選んだだけだからノーカン☆」
「アウトだよ」
そんな2人を見て何か士傑って感じとは思えなかった。
「まぁ改めて自己紹介☆加ノ工創です☆よろしくね☆」
「あーうん。藤丸立希です。よろしく」
「佐村伊蔵…よろしく」
「藤丸立香です。」
お互い握手をする。別の所でも士傑高校のメンバーがA組メンバーと会合し、会話していた…けど夜嵐君と焦凍君は何か雰囲気が悪かった。特に夜嵐君は焦凍君に敵意を送っていた。何かあったのだろうか…
「それじゃあまた☆試験で☆」
「………それでは」
「あ、うん。」
加ノ工さんと佐村君と別れる…なんかあの2人、既視感を覚える…っと、そんな事考えてる場合じゃない。そろそろ試験の時間だ…切り替え無いと…
「むぅ……立希…さっきの子、だれ?」
「三奈さ―じゃなかった。三奈…?」
振り返るとそこには何か不機嫌な三奈がいた。
「試験だよ!ナンパ場所じゃないんだぞー!」
といかにも怒ってる仕草で自分に吠えて来た。とんでもない誤解だ。
「えぇ!?違うよ!?さっきのテストで戦闘しただけでって痛い!?熱い!?ちょ!酸纏って殴るのは本当にアブナイ!?」
何とか宥めようとした時―
―ジリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!―
『!?』
警報のベルが鳴った
side立香
「焦凍君。」
「…立香」
「どうしたの?夜嵐君と会話して…なんか睨まれていた感じだったけど…」
先の夜嵐君と焦凍君の雰囲気が悪かった。少し気になって私は話しかけた。
「…いや、何でもねぇ。」
「…もしかして…エンデヴァーさん絡み?」
「…あいつは俺じゃねぇ。今は試験に集中だ。」
「………うん。そうだね」
またですか。またそういうのですかエンデヴァーさん。
「(でもまぁ今は関係無い。焦凍君の言う通り、試験に集中―)」
しようと深呼吸をした時だ。
―ジリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!―
『!?』
警報のベルが鳴った
side三人称
『敵による大規模破壊が発生!規模は○○市全域建物倒壊により傷病者多数!』
突然の放送。これには受験者全員が驚き、慌てる。
「な、何だァ!?」
「演習のシナリオね」
「え!?じゃあ…」
「始まりね」
スタート合図なんて無く、いきなり試験開始。そしてまた控室が展開する。
『道路の損害が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う。』
控室が展開しきると同時に全員がフィールドに散らばる。
『一人でも多くの命を救い出す事!!』
二次選考の始まり。