僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
「行こう!三奈!」
「っ!うん!!」
向かう先は一番近くの都市部ゾーン。三奈と一緒に行動する。都市部ゾーンに行きながら姉に連絡。
「姉!救護に回って!治癒系の英霊で応急処置!控室場所が救護場所になるから!」
『了解!というかそうする予定!』
そんな通信を終え、周りを見渡す。各々自分達が出来る事をさっそく始めていた。
「チームで動くぞ!」
「情報はいち早くだ!」
「うっし!私も動くぞ!酸で瓦礫溶かして救助しやすいよう道を作る!」
「自分も動くとしよう!来てください!『キャスター』!」
「―召喚に応じよう。マスター」
自分も早速行動に移す。まず自分が呼んだのはキャスター、『アヴィケブロン』。青いマントとボディスーツ、無貌の仮面で身を隠した男。十一世紀、中世ヨーロッパのルネッサンスの起点となった哲学者の一人であるユダヤ系スペイン人だ。
「そして―『投影:ニトクリス』!」
―お望みとあらば―
次に自分はニトクリスと憑依。頭上の左右で耳のように髪がはね、手には細長い杖を装備する。
「姿変わった!?それが立希の技なの?」
「まぁね!先生!ゴーレム召喚してください!」
「了解した『動け、ゴーレム』」
アヴィケブロンが魔術本を取り出すと同時に魔術発動。瓦礫、土を材料とし、数十体の『ゴーレム』が誕生する。
「うぉ!?な、なんだぁ!?」
「ご、ゴーレムって奴か!?」
「先生はゴーレムを使って皆の救助と救助支援を!」
「了解した。だが肝心の救助する者たちが何処にいる?」
「それは自分が―『出ませい!』」
杖で地面を数回つつく。今度は地面に黒い渦巻く穴が現れ―そこから使い魔の『黄金スカラベ』、『メジェド様』がぞろぞろと出てくる。
「皆さん!黄金スカラベが上空で偵察し、怪我人がいるとその場で光ります!メジェド様は体が小さく、狭いところも索敵可能!目もライトのように光るので一緒に行動してください!」
大声でそう説明し終え、黄金スカラベとメジェド様は一気に拡散する。
「お、おう分かった!」
「面白い姿してる割には役に立つな!」
「うぉ!?ほんとに狭いところ入りやがる!?」
「虫が光ったぞ!あそこに行くぞ!!」
早速有効活用してくれている。
「―成程。では、私も動く。というより、ゴーレムを動かすとしよう。『操縦開始』」
そしてアヴィケブロン先生の指示でゴーレムも動く。そこから問題無く救助出来る。スカラベ、メジェドで情報共有。ヒーロー達で救助し、怪我人はゴーレムが一度に大量に運ぶ。瓦礫もゴーレムの怪力で撤去。ヒーロー達の行動もあって順調。勿論、自分も救助活動をする。
「う…た、助けてくれ…」
「大丈夫ですか!?ご安心を!自分らヒーローが来ました!絶対貴方を助けます!!」
怪我を負った大人を励ましながら体に負担を抱えないよう担いで運ぶ。このままいけば無事に―
―BOOOOOOOON!!!―
「!?」
フィールドの壁が一部崩壊。そこから現れたのは―
「対敵。全て平行処理できるかな」
プロヒーロー、否、敵役が現れた。
side立香
二次選考が始まると同時に皆一斉に散らばる。が、私含め一部のヒーロー達は展開した控室に留まる。
「全員行っても救護する役がいないなら意味ねぇ!」
「ここは俺達が指揮するぞ!」
「ここを救護地とする!」
『姉!救護に回って!治癒系のサーヴァントで応急処置!控室場所が救護場所になるから!』
「了解!というかそうする予定!」
立希との通信をし、私は救護活動に専念する事にした。まずは英霊を呼ぶ!
「来て『アサシン』、『キャスター』!」
「―聖神皇帝、ばーんと登場である!」
「―診察を始めよう」
対人戦闘以来のふーやーちゃん基アサシン、『武則天』。そしてキャスター、『アスクレピオス』。目深に被ったフードと嘴状のマスクで顔を隠す若干禍々しい姿。ギリシャ神話に登場する人物で、アルゴノーツの一人。 ケイローンの門下生でもあり、医術に関する知識は師をも凌駕していたという。つまり医者。
「ふーやーちゃん。アスクレピオス。訓練で本当の怪我じゃないけど、これから来る怪我人をドンドン治療してくれない?」
「なに?どこも悪くない?だったら早く本物の患者をつれてこい。患者の前にいない医者ほど無意味なものはないぞ」
「童は特に治癒系のスキルは無い…が、知識はある故に出来ない事もない。」
拷問技術を持つ彼女にとっては人間の体を診るのは簡単だろう。私も持ち前の知識と技術で応急処置ぐらいは出来る。そうこうしているうちに怪我人が運ばれてきた。
「なんじゃコイツら!?」
「ご、ゴーレム!?」
「(アヴィケブロン先生のゴーレムだ。) 大丈夫です!個性の一環ですので!」
「さて、どこが悪いんだ?…ん?ただの血糊ではないか!!ええい!本当の怪我人はどこだ!!「訓練ですので!我慢してください!」…ふん」
「ふむ、こういう怪我・出血の仕方だとちと救助された場所とあまり合わないの。まぁいい。軽症・重症を分けておくべきか…使い魔『酷吏』達よ。運んで行って参れ。」
嫌々ながらも診察するアスクレピオス。使い魔を使って症状を見分けるふーやーちゃん。そして私も診察をする
「いてぇ…いてぇよ…」
「大丈夫ですか?私の声がきこえますか?見えますか?……はい。大丈夫です。命にかかわる怪我ではありません!ゆっくりとここに体を横に…次は―「藤丸さん!」緑谷君!その子診せて!」
そこに子供を抱きかかえて緑谷君が来た。
「もうこんなに…「この子は大丈夫なの?」 あ、うん!頭怪我して出血が多いけどそんなに深くないよ!受け答えもハッキリしてる!」
「ひっく…ぐす…」
「泣かないで…私達ヒーローがついてるから…うん…」
診察をしている時だ。
―BOOOOOOOON!!!―
「!?」
フィールドの壁が一部崩壊。そこから現れたのは―
「対敵。全て平行処理できるかな」
…多分敵役のプロヒーローが現れた。この試験、厳し過ぎない!?