僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第40話

side立希

『敵が姿を現し追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行してください』

「難易度高すぎぃ!!」

「今更言っても仕方が無い!」

「どう動く!?ヒーロー!」

敵、元いプロヒーローの姿は白いスーツを着た人型のシャチのような容姿。確か『ギャングオルカ』!彼以外にも武装したサイドキックが大勢もいる。

「ギャ、ギャングオルカ!?マジかよ!!」

「(…ん?アレって真堂君?)」

双眼鏡で確認。殿をしようと動いた…が、直ぐにギャングオルカに沈められた…

「強っ…」

『立希!今から救助者を奥に避難させるから手伝って!』

「!了解!任せて!姉はどうするの?」

『私は…応戦する!』

「!へぇ…珍しい」

姉が率先して動くなんて…それくらい本気なんだろう。姉がそうなら弟の自分だって!

「アヴィケブロン先生!」

「了解した。」

急いで救助地に行く。そして着くと同時に先生が更に『ゴーレム』を召喚。そしてゴーレムは救助地の周囲に並び、肩を組み合う。つまり『壁』だ。これで仮に敵が来ても時間は稼げる。

「さぁ!今の内に!「流石藤丸君☆」!加ノ工さん!?」

「私もこんな事しちゃうのさ☆」

いつの間にか近くに加ノ工さんがいた。彼女は屈んで展開した控室に触れる。すると削れる音が発せられ、形が変わっていく。

「これって―」

「いやぁ良い材質の建物だった☆『巨大台車』の出来上がりぃ☆」

彼女の“個性”によって怪我人が大量にいた床の一部に大量のタイヤが現れ、文字通り『巨大台車』に変化した

「ふぅ…結構体力持ってかれたぁ…☆」

「すげぇ!」

「これなら一度に運べるぞ!」

「皆で押せぇ!」

「パワー系の個性持ってる奴らの出番だ!!」

「うん…これなら…立希!私達は敵を!」

三奈の言葉に自分は頷く。

「うん!行こう!先生はゴーレムで彼らを守りながら移動してください!」

「了解した」

「芦戸!藤丸!」

「俺達も行くぞ!」

「尾白君!」

「常闇!」

「僕もいるよ!」

「緑谷君!」

途中で尾白君と常闇君と緑谷君と合流。そのまま自分達は大量にいる敵を倒しに行く

「姉!間に合った!」

更に姉とも合流。目の前では敵役のプロヒーロー達との乱戦が勃発していた。

「ここからはヒーロー達の時間だよ!」

「皆で制圧するぞ!」

「行くぞ…」

 

 

side立香

『敵が姿を現し追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行してください』

「っ…ハード過ぎるでしょっ」

思わず毒を吐く。前には敵。後ろには大勢の怪我人。しかも敵の場所が救助地のすぐ近くって理不尽すぎる!

「皆を避難させろ!奥へ!敵から出来るだけ距離をおけ!」

「真堂…さん!?」

「っ!一人で殿は無―」

「温い」

「グァアア!?」

敵―プロヒーロー『ギャングオルカ』は一瞬にして真堂君の意識を刈り取った。多分『超音波』。遠くにいた私でも耳が少し痛い…

「この実力差で殿一人?なめられたものだ!」

「っ…」

私は直ぐに立希に連絡する。

「立希!今から救助者を奥に避難させるから手伝って!」

『!了解!任せて!姉はどうするの?』

「私は…応戦するよ!」

連絡を切って私は戦闘準備をする。

「アスクレピオスは退却。ふーやーちゃんはそのまま怪我人を運んで。」

「了解したのじゃ!」

「ふん…次は本物の怪我人を診せろ」

アスクレピオスは不満そうに消える。

「ふぅ…よし!『降霊:ペンテシレイア』!」

―我が部族の力、その身で味わってみよ!!―

敵の方に向かいながら私はペンテシレイアと憑依。両手に手甲、そして鎖のついたモーニングスターを装備する。

「いっけぇえええ!!!」

モーニングスターをぶん回し、敵集団に着弾させる!

「なんだぁああ!?」

「モーニングスター!?あの子が投げたのか!?」

サイドキック達の動きが怯む。その隙にもう一度私はモーニングスターをブン投げる!

「砕…っけろっ!!」

「……っ!」

「ふっきィイイイイ飛べぇえええええええ!!!」

私以外にも参戦して来た。氷と風が敵に襲い掛かる。少し離れた所にいたのは、氷結を放ち終えた焦凍君だった。

「焦凍君!」

「…風」

「敵乱入とか!!なかなか熱い展開にしてくれるじゃないっすか!」

焦凍君がいる場所の上空から夜嵐君。彼ら二人の個性は制圧能力が高い。ならこういう場面は相性がいい!

「「!」」

「…うん?」

気のせいか…二人がお互い見た途端空気が悪くなったような…

「…お前は救助の手伝いをしたらどうだ?“個性”的にも適任だろ。こっちは俺がやる」

「ムムム…」

「(何か嫌な予感が…)「余所見とは油断大敵なんじゃねぇか!?」うわ!!」

「セメントガンだぜ!すぐ固まって動きづらくなるぜ!」

「別動隊…っ」

武装したサイドキック集団の一部が私に攻撃して来た。飛んで来る攻撃をかわし、モーニングスターを振り回して防御!

「今度はこっちの番!!」

ハンマー投げの様に回転し、暴れまわる!!

「ちょ!?その質量で向かってくるとか―ぐわぁあああ!!!」

「カワイイ顔してやる事えぐい―ぎゃぁあああ!!!」

「セメントガン効かないって嘘だろぉお!?ぐぉおおおお!?」

「っとと…目が回る……」

あっという間に鎮圧。プロヒーロー達を吹き飛ばす。やっぱり劣化してるとはいえ、英霊の身体能力・攻撃力は流石だ。

「焦凍君達は―」

加勢しようと焦凍君がいるだろう場所見て…呆気にとられた

「何で炎なんだ!!?熱で風が浮くだろ!?手柄を渡さないつもりなのか!?」

「誰がそんなことをするかよ」

「いいやするね!だってアンタはあの…エンデヴァーの息子だ!!エンデヴァーと同じ目をしている!!」

「同じだと…ふざけんなよ…俺はあいつじゃねぇ…」

「(何でこんな時に喧嘩してるの!?)」

夜嵐君の『強風』と焦凍君の『炎』。二人の攻撃が噛み合わなく敵に攻撃が届かない。そして二人は何かいがみ合ってるし…

「敵を前に何をしているのやら…」

再度、『強風』と『炎』が放たれる…だがまた噛み合わなく分散…

「また!やっぱりアンタは…っ!」

「!!風で…」

「!危ない!!」

強風で煽られた炎が動けなくなっている真堂君に向かう。距離的には私が近い!!

「行っ……けぇ!!」

「うわ!?」

炎が真堂君に届くよりも早く、私はモーニングスターの鎖を真堂君の方へ投擲。そのまま彼の体に巻き付け引き寄せる!!

「ギリギリ回避成功…大丈夫?」

「あ、ああ…すまない…感謝する…」

真堂君に感謝されつつ、私は焦凍君と夜嵐君に向かって―

「うん……あーもー…何してんの!!」

「っ…立香…」

「…っぅ…」

―怒鳴ってしまった。試験中に喧嘩…私怨で動いている二人にイラついた。丁度その時

「姉!間に合った!」

「ここからはヒーロー達の時間だよ!」

「皆で制圧するぞ!」

「行くぞ…」

「!立希…皆…」

立希含めた増援がやって来た。

 

side立希

姉と合流出来た。敵は…焦凍君と夜嵐君を撃退していた。マズイ!

「(少し…いや結構恥ずかしいけどやるしかない!)『投影:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』!!」

―必要な戦い……なんだよね。うん、行くよ、ルビー!―

『どどんとやっちゃいましょう〜!』

今度はイリヤと憑依。胸にひらひらと綺麗で可愛い星のボタンでとめたリボンを取りつけ、手には『ルビー』を装備する。

「ステッキが喋った!?」

「つか立希、何でリボン付けてんだよ!?」

「あ~…やっぱ恥ずかしい…でもこういう時ホントいいんだよ!」

若干白い目で視られた感じだけど無視して『ルビー』を構える。

『さぁさぁマスター!このルビーがしっかりとマスターの活躍をサポートいたしますよー!』

「喋ってる暇あるならさっさと自分の魔力を使ってくれ!!」

「ぞろぞろとヒーロー達が来やがったぞ!!」

「敵ナメンナ!!迎え撃てぇ!!」

大量の弾が飛んで来る。でも自分はそれらを気にしないでルビーを正面に構え―

「いけぇ!!シュート!」

桃色の大口径のレーザーを放つ。大量に向かって来た弾を飲み込み、大量の敵に着弾する。

「なんだぁぁあああ!!?」

「うわあああああ!!!?」

「まだまだァ!!シュナイデン!」

今度は魔力で模った斬撃を放ち、敵の武器を破壊する。

「こ、今度は武器を壊しやがった!?」

「これじゃあ撃てねぇ!?」

「すごい…」

「俺達も加勢するぞ!!」

『おう!』

そこから乱戦に入る。着々とヒーロー達が集まり、敵の達を翻弄する。自分も更に攻撃を加速させる。

「行くぞルビー!」

『アレをやっちゃいますかー!』

魔力を練り上げ、ルビーに注ぐ。するとルビーはステッキから大剣に変化する

「限定インクルード・バーサーカー!うりゃああああ!!!!!」

体全身使っての叩き込み。元々瓦礫だった場所が更に悪化。

『やり過ぎだろぉおおおおおおお!!!!!?!?!?!?』

そんな声と共に敵役のプロヒーロー達が吹き飛ぶ…丁度人がいない所に放ったから大丈夫だ!

―ビーーーーーーーーーーーーーーー!!!!―

『えー只今をもちまして。配置された全ての『HUC』が危険区域より救助されました。まことに勝手ではございますがこれにて仮免試験全工程…終了となります!!』

「お…終わった…?」

ここで、試験が終わった。

 

 

side立香

「―取り敢えず邪魔だ」

「ガァ!!」

「っ………」

「!」

立希達と合流出来た。けど夜嵐君と焦凍君がギャングオルカの『超音波』で行動不能になった。このままだと二人がマズイ!

「『解除』!そしてもう一回『降霊:アビゲイル・ウィリアムズ』!」

―いあ、いあ!…ふふふふ……―

今度はアビゲイル―アビィちゃんと憑依。額に鍵穴が浮かび上がり、巨大な銀の鍵を装備する。

「はっ!」

「―ぬっ!?」

「なんじゃこりゃ!?」

「タコの触手かよ!?」

地面に錠を突き刺し、カチリとひねる。するとギャングオルカとサイドキック達の周囲に巨大な触手を召喚し、妨害する。

「焦凍君!無事!?」

その間に私は倒れている焦凍君の所に向かう。

「立香か……悪ぃ…」

「今の状況の事?それともさっきの事?…まぁどっちでもいいけど「ふむ―中々の攻撃だ」っ!せぇい!」

更に触手を召喚して妨害。というかギャングオルカ触手食べてなかった!?いやシャチって獰猛なんだけど神話生物の触手食べて大丈夫!?けど今は…二人に言いたい事がある。

「今は試験に集中!夜嵐君も!!」

「っ!」

「ここで過去の事で引きずってても意味が無い事ぐらい分かるでしょ!?」

「………」

「「っ………!!!!」」

「うわっ!?」

刹那。『強風』と『炎』がギャングオルカを襲う。炎を風で覆い、ギャングオルカの動きを封じた。

「おいおい後ろ後ろ後ろ!」

「シャチョーが炎の渦で閉じ込められた!」

「マズくないか!?」

「シャチっぽいシャチョーは乾燥に滅法弱い!」

敵役のプロヒーロー達が騒いでいた。けど私はそんな事より、焦凍君の方を見ていた。

「焦凍君…」

「立香…お前の言う通りだ…無駄に張り合ってこんなんでトップヒーローに適うわけがねぇ…今出来る事を…俺とあいつでやるっ!」

「…うん!」

雨降って地固まる。多分夜嵐君も同じだ

「風はいい!炎を止めろぉ!!」

「させない!!」

「動けねぇなら…関係ねぇ!!」

攻撃してくる敵達に私は『触手』、焦凍君は『氷結』と防御し、反撃する。

「しまった!!」

「ヘルプに戻るか―「させない」グァ!?」

「っ!誰「はっ!」ぐおぉ!?」

バタバタと敵が倒れていく。そこに現れたのは―

「加勢しに来たよ。」

「佐村君!」

佐村君だった。逆刃刀で気絶させたようだ。というか早業すぎる…見えなかった。

「ここで動かないなんて…士傑の名折れ…参るっ!」

気付けば周りは乱戦状態。少しずつヒーローの方が優位になって来た…立希の方も『ルビー』を持って敵役のプロヒーロー達を凪飛ばしている。

「(もう一踏ん張りっ)『解除』!『降霊:殺生院キアラ』!」

―ふふふ……ソワカソワカ―

今度はキアラさんと憑依。髪が伸び、頭に巨大な二本の角が生え、白い布を被る。

「姿が変わっただと!?」

「構うもんか!撃って撃って撃ちまくれぇええ!!」

セメントガンの弾が来た!私は指で印を結ぶ

「大頭七野干法」

頭上に魔力玉を展開させ、光弾の雨を降り注ぎ、相殺し、反撃。

「嬰童無畏心」

『なんじゃそりゃぁあああ!?!?!?』

『魔神柱』の群れを敵役のプロヒーロー達に襲わせ、行動不能とさせる。その時、ギャングオルカに動きがあった!

「―で?次は?」

「「「!」」」

超音波で風と炎を打ち消したギャングオルカ。私は構えた時、ギャングオルカの真横から緑谷君が蹴りの攻撃を浴びせた。

「3人から離れて下さい!!」

「緑谷君!?」

「っ!」

「緑谷…お前は…」

―ビーーーーーーーーーーーーーーー!!!!―

『えー只今をもちまして。配置された全ての『HUC』が危険区域より救助されました。まことに勝手ではございますがこれにて仮免試験全工程…終了となります!!』

「…え」

と、ここで試験が終わった…

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