僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
仮免試験の全過程が終わった。今はもう戦闘衣装から制服に着替え、会場の中央に全員集まっている。
「あー終わった…疲れた…」
「どうなったかなぁ…」
「やれる事はやったけど…どう見てたのかわかんないし…」
「こういう時間いちばんヤダ…」
「わかる」
「人事を尽くしたならきっと大丈夫ですわ」
自分はクラスメイトにお互い頑張った事を褒めたたえ、合格か不合格か不安になりつつも待った。自分も不安でいっぱいだ。
「姉はどう?受かる自信ある?」
「さぁ…でもやる事はやったから…」
数分後、遂に結果が出た。
『―我々ヒーロー考案委員会とHUCの皆さんによる二重の減点方式で見させてもらいました。とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています。ご確認下さい。』
画面に合格者が写りだした。自分は直ぐに『ふ』を探す。
「ふ…ふ…ふ…」
結果は―『合格』だった!そして自分の名前の上には姉の名前もあった!
「やった!姉!合格したよ!姉も合格したね!!」
「…うん。」
ヒーローになるまずは第一歩を踏めた。
side立香
私も立希も『合格』出来た…でも…
「焦凍君…」
焦凍君の名前が無かった。つまり『不合格』…やっぱり夜嵐君といがみ合いで…
「…………」
焦凍君はただ黙っていた。そこに…
「轟!!ごめん!!」
夜嵐君が焦凍君の正面まで来て地面に頭をぶつけて謝罪して来た。
「あんたが合格逃したのは俺にせいだ!!俺の心の狭さの!!ごめん!!」
「…元々俺がまいた種だし…よせよ。お前が直球でぶつけてきて気付けた事もあるから」
どうやら夜嵐君も『不合格』だった。過去二人が何あったのか私にはわからない。でもここが二人の一旦の区切り何だろうね…
『えー全員ご確認いただけたでしょうか?続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されてますのでしっかり目を通しておいてください。』
配られた紙には私の試験結果が記されていた。ボーダーラインは50点。私は―80点。結構高得点で驚いた。
「姉どうだった?」
「80点。結構高得点で驚いてる。そっちは?」
「自分も80点。いやぁ…行動は良かったんだけど『やりすぎ』って書かれた…」
「私も…でも救護が適切な処置と診断が良かったって書かれてた。」
いくら劣化した英霊の力でも加減は難しい。でもこうして至らなかった所を捕捉してくれるのはありがたい…その後、不合格になった受験者は『3ケ月の特別講習を受講した後、個別テスト』をすれば仮免許を発行すると発表されたのだった。
「よかったね。焦凍君。」
「立香…ああ。すぐ…追いつく」
拳を握り締め、強く焦凍君は言った。
「「おお…」」
結果発表後、私や立希含め、合格した受験者の手元に『ヒーロー活動許可仮免許証』が来た。車の免許証に似てる。
「やったね姉。カルデアの皆に報告するよ。」
「うん。皆喜んでくれるよ。」
スマホで連絡しようとした時、
「おーい!」
「あら、士傑」
夜嵐君が走って来た。
「轟!!また講習で会うな!!けどな!正直まだ好かん!!先に謝っとく!!ごめん!」
そう言って走り去って行った…それどんな気遣い…
「…こっちも善処する。」
律儀に答える焦凍君。さて私達も帰る時間だ。立希に続いてバスに乗ろうとした時…
「すまん!言い忘れてたー!」
再び夜嵐君がやって来た。
「藤丸さん!!」
「「え?どっち?」」
「女性の方っす!!」
「え?わ、私?」
夜嵐君に呼ばれた。彼とそんなに接点なかったはず…と思いながら彼の前まで行くと…手を握られたぁ!?
「二次試験の時!!迷惑かけてすみませんでしたぁ!!でも貴方のおかげで過ちに気付けたのでここに!!感謝します!!」
勢いよく腕を振られどう答えて良いか分からなくなる。勢いがスゴイ!?
「え、えと…あ、あの時は私も必死だったから別に感謝される事は「あります!!」ひぇ…は、はい…」
「これで以上です!!ではまたどこかで!!」
今度こそ走り去って行く夜嵐君。彼は…真っ直ぐすぎる……立希が苦手だって言った事が何となく分かった気がするよ…
「……………」
「焦凍君?どうかしたの?」
「………んでもねぇ」
「?」
焦凍君の顔がムッとしていたような……気のせいかな?ともあれ、一生忘れない夏休みが終わった。明日から新学期だ…
side立希
「喧嘩して謹慎~~~~~!?」
今日から新学期。けど朝起きたら、治療跡が大きい緑谷君と爆豪君が掃除している姿があった。何でも昨夜、皆が寝静まった後外で喧嘩したとか…
「馬鹿じゃん!」
「ナンセンス!」
「馬鹿かよ!」
「骨頂!」
「新学期早々何してんだか…」
「「ぐぬぬ…」」
緑谷君が謹慎3日、爆豪君が謹慎4日という話だ。自分含め、二人に色々言う。でも仲直り?はしたとか…A組の新学期は二人欠けてのスタートになってしまった…
新学期のため今朝は校庭にて全校集会があった。校長先生の話はものすごくどうでもよくてありえないほど長かった…でも最後に校長先生が言った“校外活動(ヒーローインターン)”は少し気になった…後、生活指導から緑谷君と爆豪君の事が話され、問題児扱いされてた。
HRにて、梅雨さんが相澤先生に『ヒーローインターン』について質問した。これは皆疑問に思っていた事だった。
「…そうだな…先に言っておく方が合理的か……平たく言うと“校外でのヒーロー活動”以前行ったプロヒーローの下での職場体験…その本格版だ。」
「へー………体育祭の頑張りは何だったんですか!!?」
麗日さんの意見は最もだ。というかまた麗らかじゃない…
「体育祭で得た指名を『コネクション』として使うんだ。これは授業の一環じゃない。生徒の任意で行う活動だ。むしろ指名を頂けれなかった者は活動自体難しいんだよ。」
前は各事務所が募集していたけど雄英生の引き入れでイザコザが多発して今の形になったとか…麗日さんも納得した。
「ただ1年間生での仮免取得はあまり例がない。敵の活性化も相まってお前らの参加は慎重に考えてるのが現状だ……まぁ後日ちゃんとした説明と今後の方針を話す。こっちも都合があるんでな」
これでHRが終わり、通常授業に入った。1限目は英語だ。
「はー……やばい。きつい…」
「同感」
新学期が始まって3日。疲労がたまる…段々と授業が難しくなってきている。自分は国語、社会が…そして姉は数学、物理が……といった感じだ。それにヒーローインターンの事もある。
「姉はどうする?インターンの話」
「私…?うーん…まだいいかな。あんまり急ぎ過ぎてもね…というか今この状況がいっぱいいっぱいで大変で…」
「まぁ…そうだよね」
久しぶり項垂れている姉を見た気がする…そういえば今日は緑谷君の謹慎解除日。さっき皆の前で謝罪して遅れた分を取り返そうと息まいていた。ガンバレ!
「じゃ緑谷も復活したところで本格的にインターンの話をしていこう。」
HRにて、早速ヒーローインターンについて話される…と思ったらAクラスに誰かが入って来た。男性二人に女性一人。
「現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名―通称『ビッグ3』の皆だ」
今週の金、土は用事で投稿が出来ないです…多分、日の夜に投稿できる…かな?