僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
第42話
side立希
教室に入ってきたのは3人の生徒。青みがかった黒髪と尖った耳、三白眼が特徴的な男性。ねじれた水色のロングヘアを持つ女性。そしてデフォルメの効いた童顔に、大柄で鍛え抜かれた肉体というインパクトのある出で立ちの男性。この3人が…雄英生のトップ…『ビッグ3』の人物…
「あの人たちが…的な人がいるとは聞いたけど…!」
「びっぐすりー!」
「めっちゃキレーな人いるしそんな感じには見えねー…な?」
相澤先生が3人に自己紹介を促した。始めはみがかった黒髪と尖った耳、三白眼が特徴的な男性…『天喰』と呼ばれた先輩。
「……っ!」
『!!』
いきなりのガンとばし!?いきなりの迫力で一瞬ビビった。一体何が始まるのか…内心ドキドキしていると…
「……駄目だミリオ……波動さん……ジャガイモだと思って臨んでも… 頭部以外が人間のままで依然人間にしか見えない」
「……んん?」
「頭が真っ白だ…辛いっ…!帰りたい………!」」
『(ええ…!?)』
…どうやら天喰先輩は人間不信?
「あ。聞いて天喰君!そういうの『ノミの心臓』って言うんだって!ね!」
項垂れた天喰先輩に、ねじれた水色のロングヘアを持つ女性がフォロー?した。
「彼は『天喰環』!それで私は『波動ねじれ』!今日はインターンについて皆にお話してほしいと頼まれて来ました。」
今度は大丈夫そう…かな?波動先輩が話始める。
「けどしかしねぇねぇところで君は何でマスクを?風邪?オシャレ?」
「!…これは昔に―「あらあとあなた轟君だよね!?ね!?何でそんなところを火傷したの!?」」
「………!?それは―「芦戸さんはその角折れちゃったら生えてくる?動くの?ね?」」
「(何だろうあの先輩…)」
障子君に話かけたと思ったら今度は焦凍君に…と思った今度は三奈に…
「峰田君のボールみたいなのは髪の毛?散髪はどうやるの!?蛙吹さんはアマガエル?ヒキガエルじゃないよね?どの子も皆気になるところばかり!不思議!」
「天然っぽーいかわいー」
「幼稚園児みたいだ」
「ケロ…」
そんな波動先輩の行動に自分達は何とも言えない反応をする。
「オイラの玉が気になるってちょっとちょっとー!!?「違えよ」」
「ねぇねぇ尾白君は尻尾で体支えられる?」
「え、えと―「藤丸さんはその手に描かれてる印は何!?消えるの!?」」
「え?…あ、はい?」
「…………合理性に欠くね?」
あ、相澤先生がイラついて来た。全く話が進まない…最後にデフォルメの効いた童顔の先輩だ。
「大トリは俺なんだよね!前途ーーーーー!!」
『!?………(ゼント…?)』
「(え…多難?)」
「多難ーーー!!っつってね!よぉしツカミは大失敗だ!はっはっはっ!」
なんとも癖の強い人物ばかりだ…
「…3人とも変だよな…ビッグ3という前にな…なんかさ…」
「風格が感じられん…」
「いきなり質問されてびっくりしたー……」
3人の行動に皆不信に思う。そんな自分達に先輩は笑って話してくる。
「まぁ何が何やらって顔してるよね。必修でわけでもないインターンの説明に突如現れた3年生だ。そりゃわけもないよね……よし!色々スベリ倒してしまったようだし……君たちまとめて『俺と戦ってみようよ』!!」
『え…ええ~~~!!?』
もう訳が分からない…自分はそう思った…
side三人称
体育館γにて、ビッグ3の一人、『通形ミリオ』対『A組全員』との戦闘。ミリオは自身が体験した事を皆に体験させるためにこの案を出したのだった。全員ジャージに着替え終え、体育館に集まった。
「いつどっから来てもいいよね。一番手は誰だ!?」
「僕……行きます!」
ここで緑谷が前に出る。そして緑谷を筆頭として各々戦闘準備にはいった。
「よっしゃ先輩そいじゃあご指導ぉー…」
『よろしくお願いします!!』
戦闘が始まる。と同時に通形の服が『透過』した。慌てて服を着替え直す通形に緑谷が蹴りを放つが『すり抜ける。』そこに瀬呂の『テープ』、芦戸の『酸』、青山の『ネビルレーザー』、立香の『モーニングスター』と遠距離の攻撃が来る…するとそこに通形の姿がいなかった。
「いないぞ!?」
「まずは遠距離持ちだよね!!」
「ワープした!!」
いつの間にか遠距離主体のメンバーがいる背後に裸になった通形が現れる。
「すり抜けるだけじゃねぇのか!?」
ここで相澤先生が皆に伝える。
「お前らいい機会だ。しっかりもんでもらえ。その人…通形ミリオは俺の知る限り、『最も№1に近い男』だぞ。プロも含めてな」
『!!?』
「POWERRRRRRR!!!」
戦闘開始から約5秒。半数以上が鳩尾を殴られ戦闘不能になる…
side立希
クラスの半分がやられた。見た目と違って先輩はかなり強かった。これがビッグ3の本気なのかと思う程…
「後は近接主体ばかりだよね」
「何したのかさっぱりわかんねぇ!!」
「『すり抜ける』だけでも強ぇのに…『ワープ』とか…それってもう無敵じゃないすか!」
「よせやい!」
まさかここまで強いなんて思わなかった。このままだと全滅なのだろうか…
「姉、大丈夫?」
「ゴホッ……いきなり腹パンされて意味わかんない…イダイ…」
姉は『ペンテシレイア』さんと『降霊』し身体強化されていた為何とか耐えたみたいだ。
「(というか今は自分の事を考えた方がいいかも!) 『投影:マルタ』」
―さあ、行きましょう―
頭にベールを纏い、十字架の杖を構える。
「―何してるかわかんないならわかっている範囲で仮設立てて兎に角勝ち筋を探っていこう!」
「おお!サンキュー!謹慎明けの緑谷スゲー良い」
「成程ね…」
「探ってみなよ!」
通形先輩はそう言うと自分達に向かって走りながら沈んでいった。そして緑谷君の後ろにワープしてくる。緑谷君はそれに反応してカウンターをするが『すり抜け』られ、鳩尾を殴られダウンした。
「ほとんどがそうやってカウンターを画策するよね!ならば当然そいつを狩る訓練!するさ!!」
「(対応が早―)っ゛!!」
考える暇すらない。自分の目の前に通形先輩が現れ、反射的に杖を横に振るうが『透過』され鳩尾を殴られる。尋常じゃない力だ!!?
「POWERRRRRR!!!!」
「ゲボッ…『信仰の加護』……っ…」
直ぐにスキル『信頼の加護』で自分を少し回復する。
「かなりの強敵だよ…」
「お!これで終わるかと思ったら『二人』残ってたな!」
「立希…」
「姉…どう?遠くから見て先輩の行動は…」
「『すり抜ける個性』…やっかい…でも対策は出来る。『攻撃出来る』ようにすればいい」
姉の言ったことに自分は直ぐにピンと来る。
「成程…賛成だよ」
「まだやるかい?」
「「勿論です!」」
自分と姉は再度構える。
side立香
「『解除』、『降霊:浅上藤乃』!」
「『解除』、『投影:織田信長』!」
―私、お役に立てるかしら…―
―渚の第六天魔王、オンステージじゃ!―
私の瞳が紅くなり、赤いショールを羽織る。立希は赤と黒の巨大ギターを担ぎ、ノッブの帽子を被る。
「おお!体育祭とは全く違う!!」
「『千里眼』」
「『渚の第六天魔王』」
そのまま私と立希はスキルを発動させる。
「行け!立希!!」
「それなんて〇ケモン!!行くけどさぁあ!!ゲッチュー!」
私の指示で立希は通形先輩に向かって突撃。ギターに炎を纏わせ叩きつける。
「!っと!!」
「「!」」
通形先輩は通り抜けなく、回避した。とういか勘が良くない!?
「今の攻撃……成程『すり抜け出来なく』させたようだね…でもそれだけじゃ俺は倒せない!」
そう言って通形先輩は地面に沈む。
「それはどうですかね…っ!」
「よっと!」
立希が跳躍。と同時に私は両手を前に突き出し、地面を見る。そして―
「『凶れ』……!」
立希がいた地面を『抉った』。物を捻じ曲げる『歪曲』の力だ。
「わぉ…!」
抉った地面から通形先輩の姿を見つけた。
「見つけた!ノブナガ波ァ!!」
「もう一度…『凶れ』っ」
『歪曲』と『手を象った火の気弾』を通形先輩に放つ!
「甘い!」
「「!?」」
攻撃が当たる…と思いきや今度は通形先輩が上空へ逃げた。まるで地面と反発するかのように!!
「っ!うおぉぉ!!」
「立希!」
立希が再度炎を纏わせたギターを振るう…が、それは『すり抜けた』のだった。
「やべ…っ「どうやら制限時間があったようだね!!」っづ!!」
再度鳩尾を殴られ、立希は行動不能になった。それを見た私は……
「…降参します。」
両手を上げて降伏した。
side立希
「ぎりぎりちんちん見えないよう努めたけど!!すみませんね女性陣!」
自分達がようやく回復し終え、講評の時間になった。
「とまぁこんな感じなんだよね!」
そう笑顔で通形先輩は言うけど…
『わけもわからず全員腹パンされただけなんですが…』
全員項垂れる。そう言ったところで、通形先輩の“個性”が説明される。個性は『透過』。全身“個性”を発動するとあらゆるものをすり抜けるのだった。だから服も地面もすり抜けた。そしてあの『ワープ』は応用らしく、地中に落下してる時に個性を解除すると瞬時に地上に弾かれる…それがワープの原理であり、最後自分と姉の攻撃を躱してみせた跳躍の仕組みだった。
「…ん?でも藤丸姉弟の攻撃を避けてましたよね?」
瀬呂君が手を挙げて言うと、皆自分らを見てくる。
「あれは姉と自分、憑依した英霊の『スキル』で『一時的に当たる様に』しただけ。だから通形先輩は避けた…まぁ時間切れで二回も腹パンされたけど…」
『成程…』
そう説明すると皆納得した。
「ハハハ!二人はよく粘った方だよ!…まぁ長くなったけどコレが手合わせの“理由”!言葉よりも“経験”で伝えたかった!インターンにおいて我々は『お客』ではなく一人のサイドキック!同列(プロ)として扱われるんだよね!それはとても恐ろしい。時には人の死にも立ち向かう……!けれど恐い思いも辛い思いも全てが学校じゃ手に入らない一線級の“経験”!!俺はインターンで得た経験を力に変えてトップを掴んだ!ので!恐くてもやるべきだと思うよ1年生!!」
と、通形先輩は言い切った。自分達は拍手する。
「話し方がプロっぽい…」
「『お客』か…確かに職場体験はそんな感じだった」
「危ないことはさせないようにしてたよね。」
ヒーローインターン……恐くてもやるべき…か……人理修復の時を思い出す……
「姉、自分…ヒーローインターン。やるよ」
「…ま、いいんじゃない。何事も経験だし」
このヒーローインターンで更に成長するんだ!自分も更に向こうへ(プルス ウルトラ)って事だ。