僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第43話

side立希

ビッグ3との会合の次の日。『1年生のヒーローインターン』は多くの先生が反対という意見だった。それでも強いヒーローに育てる為に、『インターン受け入れの実績が多い事務所に限り1年生の実施を許可する』という方針に決まった。とHRで知らされた。勿論、CDF日本支部は実施している。早速自分はダ・ヴィンチちゃんにインターンの事を話し、日本支部からも許可がもらえた。

「それじゃあ姉、行ってくる」

「うん行ってらっしゃい。ゴールドさんによろしくね」

 

「初めまして!君が藤丸ちゃんの弟君だね!職場体験で藤丸ちゃんを担当したゴールドだ!よろしく!」

「藤丸立希です。ヒーローインターンよろしくお願いします!」

CDF日本支部にて、姉がお世話になったゴールドさんに会った。姉がとても良い人だって言ってたけどその通りだ。話かけやすいし、フレンドリーな人物だ。

「藤丸君は職場体験どうだったかい?本部だったよね?」

「あー…まぁ一言で言えばきつかったですね…アハハ…」

職場体験(特訓) を思い出すと乾いた笑みしかでない……今思えばよく自分生きてたな…

「そうだったのか…でもその程度で根を上げちゃヒーローとしてやってけないぞ!まだ君は成長過程なんだ!頑張っていこう!」

「は、はい!」

背中をバシバシ叩かれながらも、早速インターンに取り掛かる。

 

「―最近、妙に不良の集団が多い。万引き、強盗…etc.…敵グループの抗争もこの前あって大変だよ…」

「自分もテレビでニュース見ますが日本各地で多いですよね…中には『薬』を使って自身の“個性”の威力を底上げするとか…」

戦闘衣装に着替え終え、夜の保須市をゴールドさんと共にパトロールする。

「だからここ最近各ヒーロー事務所で武闘派を欲しがっているんだよ。藤丸君と藤丸ちゃんは結構適材かもしれないね」

「確かに。自分と姉の“個性”はオールラウンダーですね。」

会話しながらも、周囲をしっかり見張る。時折ゴールドさんのファンなのか、市民の人達が手を振ったり声をかけたりしてくる。時たま自分にも来るからちょっと驚いた。そんな時―

「雄英高校では今どんな事をして―「ひったくりだぁ!誰かぁ!」!噂をすればだ!!藤丸君―マギ!行くぞ!」

「!はいっ!!」

ヒーローの仕事が来た。直ぐに声が聞こえた方に走る

「―!見つけた!」

「あいつらのようだ!」

急いで現場に行くと、自分達に背を向けて無我夢中に走ってる数人の集団がいた。集団の持つバッグには大量の財布が入っており、地面に落としながら逃走していた。

「既に射程圏内に入っている!行け!『黄金ボール・網』!!」

ゴールドさんが『金玉』をスリリングショットで放つと、放たれた金玉は空中で変化し、『金色の網』が犯罪集団の数人に絡みつく

「何だこりゃ!?」

「お、重ぇ…」

「さぁーて、悪いする奴らはお前らかぁ?」

「くそっ!」

網でとらえた犯人をゴールドさんが捕縛しようと動くと、犯罪集団の一人が腕を『蝙蝠の翼』に変え、飛んで逃げようとしていた。

「させない!『投影:アーラシュ』!」

―行くぜぇ!―

自分は瞬時に憑依し、茶色の弓を構え、矢をつがえ放つ。目標は飛び立とうとする犯罪者。矢は真っ直ぐ犯罪者背中に直撃する。

「いでぇ!?」

「流星をみせてやる!」

「がっ!ぐっ!うげっ!」

高精度での連射が売りのアーラシュの弓術。連続射撃で犯罪者を地に落とす。

「仲間を見捨てる…ひどい人だ……」

「おお!そんな事が出来る様になってるのか!すごいなマギ!」

―ワアアアアアアアア!!―

「さすがゴールド!手際良いな!」

「もう一人誰だ!?サイドキックか!?」

「あの子知ってる!体育祭でベスト4の一人!」

歓声が沸く。自分の行いがヒーローとして認められているようで嬉しくなる。でもまだ仕事は終わってない。ゴールドさんと共にさっきの犯罪集団を縛り上げる。

「これで全員ですか?」

「……いや!まだ後一人足り―「死ねクソがぁ!!」!!」

「ゴールドさん!!」

人混みの中から突如として現れた男性。片手が『黒曜石』のように黒く巨大な拳で殴りかかって来た!

「『解除』!『投影:マルタ』!」

―ヤルってんならとことんヤルわよ!―

「マギ!?」

「何ぃ!?」

「ギリギリ…セーフ…っ!」

アーラシュからマルタさん(ルーラー) に切り替える。両手に手甲を装備し、巨大な拳を防ぐ!

「お、俺の拳を…」

「その程度の拳…マルタさんの拳と比べれば軽い!!悔い、改めろ!」

マルタさんとのステゴロを思い出しながら犯罪者の胴体に数発拳を放ち、最後に顎に向けてアッパーカットする。

「クソが……はぁ……っ」

犯罪者は軽く宙に浮き、そのまま地面に倒れて気絶した。数秒だけ周りが静かになる。自分は一息ついて残心―

―ウオオオオオオオ!!!!!―

―と同時に突然の歓声。びくっとなった。

「すごいなマギ。華々しいデビュー戦だな。助けてくれてありがとう!」

バシバシとゴールドさんに背中を叩かれながら、自分は笑う。

「えっと……市民の皆さんを守れて嬉しいです。」

その後は犯罪集団を警察に届け、ひったくられた所持品は全部返す事が出来た。その後は何事も無く、パトロールが終わった。

 

 

side立香

ヒーローインターンは弟含め、緑谷君、切島君、麗日ちゃん、梅雨ちゃんの5人。そして早速活躍したようだ。スマホでネットニュースを見ると、『新米サイドキック!烈怒頼雄斗爆誕!』これは切島君。『リューキュウ事務所に新たな相棒』麗日ちゃんと梅雨ちゃん。そして…『新米ヒーロー爆誕!?マギ!』の弟だ。

「切島!お前名前!ネットニュースに載ってるぞ!スゲェ!!」

「梅雨ちゃん麗日すごいよー!名前出てる!」

「藤丸やるなぁ!動画もあって見たぜ!カッケェじゃん!」

クラスの話題になっている。当事者は少し照れ臭そうな反応を見せていた。

「やるじゃん」

「英霊達との特訓の成果があってこそだよ。」

私も立希に軽く称賛する。立希は軽く答えてるけど皆に褒められている時より嬉しそうだった…シスコンめ

「しかし学業は学生の本分!居眠りはダメだよ!」

ここで飯田君からそんな注意が来る。確かにその通りだ。勉学と両立しないと…それを聞いた切島君らは頷く。

「おうよ飯田!覚悟の上さ!なぁ!」

「うん!」

「勉強は大丈夫なの?」

一応、立希に訊いてみる

「ん。先生が補習時間設けてくれてるからそれで補ってる。姉もどう?インターン」

「両立出来ないからパス。」

各々ペースがある。私は私なりにヒーローを学べばいい。そう考えながら普段通りに授業に取り組む。そんな時

「藤丸姉。少し話がある」

「はい?」

私は相澤先生に呼ばれた

 

 

side立希

ヒーローインターン開始から数日後、久しぶり事務所から連絡が来た。けど今日、戦闘衣装は要らないと言われ、場所も事務所じゃなかった。指定された時間と場所を教えられ、準備をする。

「…ん?姉?」

「やっほ」

寮の玄関に姉がいた。しかも自分と同じように学生服を着ている。今日は休日のはず…

「どこか行くの?」

「相澤先生に呼ばれたの。そっちはインターン?」

「うん。でも事務所じゃないし、戦闘衣装もいらないって言われて…会議でもするのかな?」

そう話していると

「あれー!?立香ちゃんに藤丸君!おはよー!」

「立希ちゃんはインターンね…でも立香ちゃんは…?」

「お早う二人とも。私は相澤先生に呼ばれたの。」

麗日さんと梅雨さんに出会う。そして外に出ると、更に緑谷君と鋭児郎君にも出くわす。取り敢えず自分達は途中まで一緒なんだろう…と思っていた。

「…あれ?皆こっち?」

「ああ。集合場所がいつもと違くてさ!」

「ウチらも」

「同じく」

緑谷君の言う通り、皆同じ道、同じ駅、同じ方向…ここまで来ると皆集まる場所が同じだとわかる。

「お!」

「わ」

「……」

更にビッグ3もお揃い。そして集合場所には…相澤先生含め、多くのプロヒーローがいた。勿論、その中にはゴールドさんの姿も…

「ゴールドさん。この集まりは一体…」

「やぁ藤丸姉弟…まぁ直ぐに分かるよ。」

その時、細身の長身にメガネの男性が自分達の前にやって来た。

「あなた方から提供してもらった情報のおかげで調査が大幅に進みました。そして…『死穢八斎會』という小さな組織が何を企んでいるのか、知り得た情報の共有と共に協議を行わせて頂きます」

何か、途轍もない事が起き始めていた…

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