僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第46話

side立希

地下に突入。そこで待っていたのは情報にあった敵の“個性”『擬態』によって地下通路がうねり、道が変わっていくのだった。ルミリオンは『透過』で先に目的の場所へ進むが、自分達はそうはいかなかった。約一階層分落下し、そこに3人の敵と会合。それを天喰先輩-『サンイーター』が一人で足止めし、自分達は先に進む。

「―背中預けたら信じて任せるのが男の筋やで!!!」

「先輩なら大丈夫だぜ!!」

サンイーターを残した事を心配する烈怒頼雄斗だけど、ファットガムに喝を入れられた。

「そんなんでいいの!?」

「逆に流されやすい人っぽい」

それを見た自分とデクで苦笑しつつも前に進む…暫くは敵の“個性”の範囲外なのか、普通の地下通路を走っていたが…再び道がうねりだす。

「っ…」

「イレイザー!」

イレイザーヘッドが狙われ、一部の壁がうねり、近くの穴へと押す。そんな時―

「うぉおお!!」

「烈怒―「フン!」―ファットガム!?」

「すまない!!」

ファットガムがイレイザーヘッドを押し、身代わりになった。けどファットガムだけじゃなく、烈怒頼雄斗も庇おうと動いていたのを自分は見えた。つまり…ファットガムと烈怒頼雄斗が穴へと入り、分断された。当然、その穴は塞がれる。

「烈怒―鋭児郎君…「マギ!心配事は後だ!行くぞ!」っ…はい!!」

一瞬不安になった自分。だけどそれは直ぐにイレイザーヘッドとデクにフォローされ、自分は気合を入れ直す。

「大丈夫。きっと切島君達は無事だよ。ファットもいる」

「…分かったよ。緑谷君―デク。」

自分達は地下通路を走る。が、しかし

「また来てるぞ!」

「いい加減にしてくれ!」

天井、壁、地面。全てがうねるように動き、迫ってくる。敵が再び行く手を阻んできた!

「ロックロック!」

「リーダーぶるな!この窮地!もとはと言えばあんたの失態だ!!『本締(デットボルト)』!!」

ナイトアイの指示で、ロックロックが“個性”『施錠』を使い、自分達の周りの天井、壁、地面が固定され圧死が免れる。

「こっちへ!この辺はもう動かねぇ!!狭さは言うなよ…強度MAXの『本締』だとそう何か所も締めれねぇ。これが俺の限界範囲……っ!締めてところからホラ!また!来るぞ!!」

正面から壁の一部が迫って来た!今度こそ出遅れない!

「『投影:マルタ』!ハレルヤ!!」

「『SMASH』!!」

迫って来た壁を自分は殴り壊し、続いてデクも蹴り壊す。

「ハッ…ハッ…」

「ふぅ…まるでモグラみたいだ……ッ!!」

「クソ…イレイザー!」

「分かっている!」

イレイザーヘッドは本体を探す。けど本体は地下通路と同化し、見つからない。このままだとジリ貧…

「(いや、違う。確か敵は薬で『ブースト』して“個性”を強化してる…このまま進んでも敵の体力が落ちるのが先…)っ!」

『!?』

その時、迫って来た天井、壁、地面の動きが止まり、逆に離れ道が開く―

「開いた!?」

「今度はどういうつもりだ!?」

―と思ったらすぐに迫って来た。

「うわ!?」

「デク!」

「下がれ!」

「っ!?」

轟音と衝撃。しかし数秒で静寂になる。

「分断…どうして…?」

「おい皆!!無事か!?」

壁の奥からロックロックの声が響く。声を聞くに、ロックロック一人分断、デクとイレイザーヘッド二人分断。そして、自分とナイトアイ、警察達と3つに分断されたようだ。

「圧殺できねぇとなってやり方を変えたのか…」

「却ってこっちは動きやすくなっちまってるが…」

「…それを補って余りあるということだろう…」

壁越しから声が伝わる。

「壁は厚くない…なら自分が殴って壊し―「来るぞ!“次の一手”が!」!!」

ナイトアイが言った時、後ろの壁がいきなり壊れた。そして現れたのは―玄関にいた類似したカフスを被った敵と…

「哀しいぜ、死柄木…ワクワクしちまうよ!」

敵連合の一人が現れた。黒と灰色を基調としたラバースーツ…確か名前はトゥワイス!

「どんな輩が来てんのかと思ったらコノヤロー!只のリーマンとガキじゃねぇか!!ヤクザなめんな!コノヤロー!!」

トゥワイスが大声で叫ぶ間、もう一人のカフスを被った敵が乱打して来た!

「デカいのやります!」

「待て!」

ナイトアイが動く前に、自分が前に出る。落ち着け…この程度の危機はもう何度も経験しているんだから…っ!

「やっちゃって下さいよ!乱波の兄貴!!」

「『解除』。『投影:燕青』」

―よーし 始めるとするか―

敵の乱打が来る。と同時に自分は青の手甲を纏う。

「柔は硬を制す―秘宗拳!」

複雑な歩法を用い、乱打で迫りくる拳をいなし、攻撃を反らす!

「何ぃ!?スゲェ!!」

そのまま敵の懐に入り―

「千山万水語るに及ばず!ハッ!!」

体術にて、敵の関節全てを叩き、トドメに腹部に両手の掌底を放つ!敵は真後ろに吹き飛び行動不能…というか泥の様に溶けて消えた。

「(溶けたって事は偽物?でも鎮圧は出来た!) ふぅ…」

「ヤクザ使えねぇな!!っ!!」

「ナイトアイ!」

「―天下の敵連合が一介のヤクザに与するとはな…」

トゥワイスに向けてナイトアイが『押印』を投げる。追撃しようと動くが、トゥワイスが逃げると同時に壁が動き逃げられた。

「…中々いい動きじゃないか。」

「ありがとうございます…っ」

「ナイトアイ!マギ!」

ナイトアイに称賛された時、別の壁からデクとイレイザーヘッド。そして怪我を負ったロックロックが現れた。どうやらデク達の所にも敵連合の一人、トガヒミコが現れ、ロックロックに攻撃したのだった。全員一か所に集まった時―

「キェエエエエ!!」

『!!』

突如として今まで以上に天井、壁、地面がうねり、暴れ始めた。

「全・員・圧・殺!!」

怒気の含んだ声が響く。

「声だ!聞こえたな!?」

「(奇声と同時に大きく動いた!何処だ!?反響して場所が分からないっ!)」

「キェエエエエ!!」

「やばいやばい!潰されるぞ!」

「うわぁあああ!!」

「(マズイ!) 『解除』!『投影:パッションリップ』!!」

―は、はいっ!―

圧殺されそうになった警察達と怪我を負って動けなくなったロックロックがいる場所に向かい、自分は両手を巨大なカギ爪に変え、迫りくる壁を止める!!

「っ!…マギ…っ」

「ギリギリィッ!!」

ガリガリと迫りくる壁が削られる…その間に自分は本体を探す

「ッ――――――――――――――――――!!!!!!!!!」

「(いた!!)」

言葉にならない奇声が響く。その声が頭上から聞こえ、上を見ると天井の一部に穴が1つあった。

「『SMASH』!!」

それはデクも見つけたようで、その穴に向けて蹴りを放った。その衝撃で遂に本体の姿が現れる。瞬時にイレイザーヘッドの“個性”で『抹消』。ナイトアイが『押印』を放ち気絶させる。すると天井、壁、地面の動きが停止した。

「はぁー……危なかった……大丈夫…ですか?」

自分はロックロックに声を掛ける。ロックロックは不敵に笑った。

「…ハッ!この俺がこんな子供に助けられるなんてな……あんがとよ。マギ!」

「どう…いたしまして…『解除』」

「―これで迷宮は終わった。」

一先ず危機は去った…後は先に行ったルミリオンと合流し、エリちゃんを保護するだけ!     

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