僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第47話

side立希

迷宮が終わった。グチャグチャになった地下通路だけど、ナイトアイがエリちゃんの部屋までの方向を把握してるため大丈夫だった。敵連合とヤクザが同盟を組んでいた事に多少驚いたが、先ほど拘束した敵の話を聞くと裏切ったようだった

「―けど裏切ったからといって味方になったとも考えにくい…」

「全国指名手配の敵連合…我々警察としては無視できん…!」

と、警察の人達が騒めきながら話してると…

「何立ち話してんだ……!」

「ロックロック…」

ロックロックが吠えた。

「無視して進め!連合の方は警察に任せりゃいい!!俺達の最優先事項は何だよ!?」

怪我と負って行動不能になったロックロックは言い放つ。皆、一人一人の行動で時間を稼いでる事。、敵を鎮圧している事を…

「―ここまで来たらあと一息だろう!皆が稼いだ時間を無駄にするな!!」

『!!』

その言葉にイレイザーヘッド、ナイトアイ、自分。そしてデクが前へと走る!

「必ず救け出します!」

「だから後は…自分達に任せて下さい!」

「……ハッ!言ったな…!?必ずだぞ!デク!マギ!」

ロックロックに喝を入れられ、自分たちは前へと走る。長い廊下を…体感で1分ぐらいだ。走りながらイレイザーヘッドが指示を出して来た。

「治崎に追いつくことが出来たら兎に角俺が“個性”を消す。状況を見て動いてくれ。ただし無茶はしないように。」

「「はい!」」

「緑谷そして藤丸。何があるかわからん。どんなことがあっても動けなくなるような事はするなよ」

「っ…分かってます!」

「了解です!」

そして…遂に目的地に着いた!

「アレは…」

「!」

エリちゃんの部屋―の前に倒れている敵が一人。その奥は『構築』されただろう壁があった。

「デク!」

「うん!」

デクは飛び、壁を蹴り壊す―

 

 

side三人称

「「!!」」

デクが蹴り壊し、中へ入ると―そこには治崎とルミリオンの姿があった。部屋の奥にはルミリオンのマントに覆われた壊理の姿もある

「っ『SMASH』!!」

「グッ!!?」

デクは治崎を殴り飛ばす。その瞬間イレイザーヘッドが治崎の個性を『抹消』する。

「ナイトアイ!確保を!」

「―――――!」

イレイザーヘッドの声が響く。ナイトアイは…動く事が出来なかった。彼の視界の先には、倒れている治崎の側近二人。ボロボロの治崎。歪な壁の覆われた空間…そして―

「後ろに……います…」

血を吐いて、傷だらけのルミリオンと涙を流している壊理の姿があった。

「(一人で…ここまで……) 凄いぞ…ミリオ…!」

ナイトアイは二人に近づき保護した。

「…っ!(個性が消された!!)」

遠くで治崎が地面を叩き個性を発動させるが、イレイザーヘッドの個性によって発動出来なかった。

「いい加減に……!!」

「ルミリオンがここまで追い詰めた!!このまま畳みかけろ!!」

「「了解!!」」

イレイザーヘッドの指示に従い、デクとマギが動く。

「(『フルカウル』!)」

「『投影:メルトリリス』!」

―覚悟はいいかしら?―

デクは『身体強化』し、マギはメルトリリスと憑依し、金属質かつ鋭角的なフォルムの脚部を装備。治崎へ特攻する―

「起きろクロノォ!!」

「っ!」

「デク!」

「!!」

―その時、治崎が叫ぶ。デク達の近くで倒れていた治崎の側近の一人―『クロノ』が奇襲する。頭部から『矢印』が伸びた。一早く反応したマギは身を翻し回避。デクはイレイザーヘッドに押され回避。『矢印』はイレイザーヘッドの腕を掠った…同時にイレイザーヘッドの動きが遅くなる。

「!?」

「『長針が刺したモノは動きが遅くなる』…3人まとめて串刺しにしたつもりでしたが…さすがヒーローだ」

デク達が来る前、ルミリオンとの戦いで吹き飛ばされた時、治崎の手によって傷を『修復』され、今まで気絶したフリをし、チャンスを伺っていたのだった。

「(瞬きが…止められない!!)」

「ヤバ―」

「治崎!!」

「全て無駄だ!!」

ここでイレイザーヘッドの個性が解除され、治崎の個性『分解』が発動。そして地面を『棘の山』へと『再構築』し、デク達を襲った。

「っ―」

「フッ!」

デクやナイトアイ達は何とか棘の間に避難し、マギは脚部の刃で棘の山を切って防御する。

「こんな奴らに俺の計画を台無しにされてたまるか!―」

治崎は動いた。先の攻撃で自身の元に転がって来た仲間に触れ『分解』…

『!?』

「―ルミリオン。お前は確かに俺より強かった…だがやはり…全て無に帰した」

その場にいた皆は戦慄する。『再構築』された治崎の姿を見て―

「さァ、壊理を返してもらおうか」

その姿は正に…敵だった。

 

 

side立希

「“自分”と“仲間”を…『分解』して…」

「『融合』した…っ」

異形。今の治崎にはそんな言葉がぴったりだった。黒く鋭利な爪を持った腕を4本生やし、歪な音を発し続ける。

「最低の気分だが……さっきよりはいくらかマシだな…」

「(状況把握!エリちゃんとルミリオンはナイトアイが守っている!イレイザーヘッドはもう一人の敵と共に姿無し!デクは遠くの位置にいる!そして治崎は…仲間と融合し、怪我も治っている!) 状況…最悪っ」

冷や汗が頬を伝う…

「潔癖の気があってなァ…触られると…つい頭に血が上ってしまう…ここまでされたのは初めてだ…」

動きがない治崎…そこが不気味だ…

「悲しい人生だったな。ルミリオン…壊理に…俺に関わらなければ“個性”を『失う』こともなかった。病(ゆめ)に罹ったままでいられた…」

『!?』

永遠に…失う…つまり…ルミリオン…ミリオ先輩は―

「失って尚粘って…そしてこの結果が増援を巻き込み全員死ぬだけなんてな!!」

「っ!デク!」

「!うん!!」

ここで治崎が動いた。個性を発動させながらルミリオン達がいる場所へ特攻してくる。阻止すべく自分は周囲にある『棘』を斬ってデクに渡す。デクはそれを受け取り治崎に投げ放つ!

「ちぃ…」

しかし治崎が反応。デクが投げた棘を防ぎ、『分解』する。

「まだ!」

「こっちもだ!」

デクが『棘』を折って再度投げ、自分も『棘』を斬って蹴り放つ!

「無意味だ!」

自分とデクの放った棘は『分解』される。そして別の2本腕が『棘』を『再構築』させ攻撃してきた!

「っ~~~~~~!!」

「くっ…trente!」

何とか襲って来た棘を斬って防ぐ。デクも靴裏で防御していた。

「(個性の発動が速い!怪我じゃなく疲労も治ったのか!)」

「力と速さ…それだけだ「こいつの相手は私がする!」―っ」

その時、治崎の片腕に『押印』が直撃する。ナイトアイが動いた!

「貴様らはルミリオンとエリちゃんを!!」

「「了解です!」」

「させるか」

ナイトアイに治崎を任せ、ルミリオンとエリちゃんがいる場所へ移動する。デクもそこにいた

「エリちゃん!先輩!動けますか!?」

「…ああ…余裕…だよね…!!」

「……そんなわけないじゃないですか……移動しますよ!」

デクが壁を蹴り壊し、自分達が先ほど通った道へ移動させる。デクがルミリオンを担ぎ、自分はエリちゃんを抱く。

「もう…いいです…」

「………」

「ごめんなさい…」

エリちゃんがか細い声で謝罪してくる。

「…謝る事なんて全く無いよ……」

通路へ二人を避難させた時―ナイトアイと治崎がいる場所から鈍い音が聞こえた。

「―サー!」

ルミリオンが叫んだ。自分とデクは振り向く―

「―――――」

視界に―腹部を貫かれ、右腕を無くしたナイトアイの姿が―

「―っ~~~~~~!!!」

「―『解除』!『投影:アナスタシア』!!」

―静かに…―

デクと同時に動いた。自分達はエリちゃんをルミリオンに託す。まず襲って来た『棘』をデクが地面を踏み抜いて抉り、狙いを反らした。そして自分は重症を負ったナイトアイに接近し、彼の身体に触れ―

「凍てつけ!」

―手に持った人形、使い魔『ヴィイ』を使ってナイトアイの身体に絶対零度の冷気を放ち、瞬間凍結させる。

「――――…」

「コールドスリープ……この瞬間ナイトアイは仮死状態になった…最悪な応急処置だ…」

凍りつけになったナイトアイを地面に寝かせ…そして自分は治崎を睨む

「お前らが来て事態が悪化していること…気付いてるだろう…諦めろ。俺の言った通りになるだけだ。“全員死ぬ”」

「そんな事にはさせない…!」

自分とデクは構える。

「仮にそう決まったとしても…自分は抗う!」

「その未来を捻じ曲げる!!」

戦いはまだ終わらない…

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