僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第48話

side三人称

「(『ワン・フォー・オール』『フルカウル』!『20%』!)」

「(さっきの地面の踏み抜きといい…デクの身体強化が上がってる…火事場の馬鹿力って事か…?) デク!自分が援護する!だから攻め続けて!!」

「分かった!!」

「小賢しい!!」

治崎が地面を『分解』し、槍へと『再構築』され襲い掛かる。

「動くな!」

マギは『ヴィイ』を使って冷気を槍へ放つ。槍は凍り、動きが止まる。その隙にデクが治崎の元へ行き、踵落としを放った

「っ!!」

しかし躱され、治崎がデクに触れようと手を伸ばす、デクは反応し上に飛ぶ。掠ったのか片腕のサポーターが『分解』された。

「(ここだ!)」

「(一撃で!)」

デクとマギの攻撃が重なる。マギは息を吹いて『氷結』を放ち、デクは天井を蹴って踵落としを放つ!

「『マンチェスタースマッシュ』!!」

蹴りと氷結が治崎を襲う―

「無駄だ」

―が、治崎は瞬時にマギの氷結を『分解』し、デクの蹴りを躱した。

「いくら速かろうが…先の二人に比べれば動きの“線”が素直で見えやすい。」

「避け―」

「デク!」

マギは二人に向けて氷結を放つ。

 

 

side立希

「―ったく“修復”と言っても“分解”の瞬間はしっかり痛いんだ―もう止めだ。」

「う゛う゛う゛!!」

「デク!…(腕と足に)…っ」

治崎の攻撃がデクに当たった。自分は瞬時にデクと治崎の間に氷壁を作って攻撃をずらしたが……それでもデクの足と腕に『棘』が突き刺さっていた……

「まだ…!!」

「…………」

デクは刺さった棘を抜き、立ち上がる。自分も同様に、構える。

「ああ…そうやってルミリオンにも粘られた。諦めない人間の底力は侮れない―」

すると、治崎の掌から口が出来た。

「お前のせいでまた死ぬぞ!これが望みなのか!?壊理!!!」

「「!?」」

いきなり大声で言い放った。ここにはエリちゃんはいない。既に避難させて―

「―望んでない…!」

「!?何で…」

「駄目だ!先輩と一緒にいるんだ!エリちゃん!!」

デクが穴開けた所からエリちゃんが戻って来た…彼女の顔は…恐怖と不安でいっぱいだ…

「壊理…こいつらでこの状況…なんとかなると思うか?」

「………思わない…」

「っ……………」

「ならお前はどうすべきだ?」

「戻る………」

「(っ…エリちゃん……)」

洗脳のように…暗示のように…治崎の声がエリちゃんを動かしている。マズイ…

「そのかわり…皆を…元通りにして……!」

「そうだよな…自分のせいで他人が傷つくより…自分が傷つく方が楽だもんな…まだルミリオン一人の方が、望みがあった。奴で芽生えかけた淡い期待が砕かれた。気付いてるか?壊理にとって最も残酷な仕打ちをしてる事に―」

治崎は静かに、エリちゃんに言った。

「―お前は。求められていない。」

その言葉に、自分は怒りを持った。

「…ふざけるな…求められてないわけ……ない!」

「余計なお世話だとしても…君は泣いてるじゃないか!!」

自分は治崎を睨んで言いった。そして…デクも体に刺さっていた棘を抜き、砕いて言う。

「誰も死なせない!!君を救ける!!」

デクの言う通りだ!…だから…『反撃の合図』だ!!

「『令呪を持って命ずる―」

『投影』を『解除』し、右手を掲げ、宣言する。

「―戻って来い!ジャンヌ・ダルク!!』」

令呪の一画が輝くと同時に、天井から地響きが来る。そして―

『!!』

「ドンピシャ!」

「ケロ…」

「デク君!」

「マスター!!」

巨大な敵と共に、リューキュー、ウラビティ、フロッピー、ネジレチャン。そしてジャンヌが天井を破壊しながらやって来た。

 

 

side三人称

時は遡り、地上にて―

「よしっ!ちょっと出遅れたけど私達も行くよ!」

邸宅の前で暴れた敵―活瓶力也はリューキュー達と迅速な警察達の対処により拘束される。

「インパクトのわりにあっけなかったわ」

「むしろインパクト強いのは…彼女なんだけどね…」

「ふぅ。どうにか務めを果たせました」

リューキュー達の隣にジャンヌがいた。彼女の士気により、始めこそ警察とヤクザの混戦状態だったのがジャンヌの持つカリスマによって警察、ヒーローの士気が高まり、最小限の被害に抑え、最大限のパフォーマンスを出せたのだった。

「まさか、かの有名な聖女と共闘したなんてね…そしてその力は正に英雄よ…」

「マギ君スゴイ人呼んだやん…」

リューキュウとウラビティが感嘆する。

「速く中行こうよ!急いだ方がいいよ!」

「そうですね。私もすぐにマスターの元へ…」

ネジレチャンの言う通りに皆は中へ行こうと動いた時だった。

「あらら…?」

「ケロ…?」

「皆さん!?」

ウラビティ、フロッピーともに、ヒーロー達と警察達が脱力する。その原因は―活瓶力也だった。

『!?』

「気絶させたハズ!」

「やっと薬が効いてきた……呼吸するだけで…“吸ってる”ぞ!!」

人に触れ、吸息する事で活力を得て『巨大化』する個性を持つ活瓶力也。しかしそれは薬によって強化され、呼吸するだけでどんどん巨大化し、拘束を破壊して動き始めたのだった。

「すごく元気が湧いてきたぁ!!」

「くっ―」

そこから20分経過―再びジャンヌの士気の元、ヒーローと警察は動くが…活瓶力也の個性により大半が活力を吸われ、行動不能へと陥ってしまう。ジャンヌも行動不能まで行かないが、疲労が出始める。

「ネジレチャン!!」

「ムゥー!嫌っ!」

「はっはっは!薬が切れた!!」

「くうっ…マスターに任されたのに…不甲斐ないです……っこうなれば―主の御業をここに!」

ここで遂にジャンヌが『宝具』を発動する。

「我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』!」

「これは…」

「力が…戻ってくる!」

「いや、力が湧いてくる!!」

ジャンヌは瓦礫の山の上に立ち、旗を空へ掲げた。すると光が発せられ、その場にいた敵以外全員、日の光が覆われる。そして活力が奪われ行動不能になっていた全員が回復し、動けるようになった!!

「さぁ!我が同士達よ!戦わなくては!前に進めぬならば!敵を蹴散らせ!」

『オオオオオオオオオオ!!!!!!』

全員動けるようになり、ジャンヌが鼓舞し、奮い立たせると、皆がそれに呼応する。その時―

「麗日さん!」

「デク君!?」

遠くにデクの姿があった。

「応援呼びに来た!あっちの十字路の真下に目的がいる!プロが戦って足止め中だ!加勢を!!」

そして同時にジャンヌが『令呪』に反応する。

「その少年の指示に従って下さい!!」

「皆!指示通りに!!」

『翼竜』の姿となったリューキューが巨大化した活瓶力也にタックルする。そしてウラビティが活瓶力也の身体に触れて『浮かし』、フロッピーが舌で掴み、リューキューと共にデクに言われた十字路まで運び―

「ネジレ!ありったけ私ごと!」

「オッケー!!」

「なんで動けるんだ!この女共!!」

「ジャンヌさんのおかげでもあるけど―」

「「「―毎日言われるから!『更に向こうへ(プルスウルトラ)』って!!」」」

―ネジレチャンの“個性”『波動』の最大エネルギーの衝撃波によって十字路へ叩きつけらる。その衝撃は地面を抉り―

『!!』

「ドンピシャ!」

「ケロ…」

「デク君!」

「マスター!!」

―デク、マギ、壊理、治崎がいる場所へと辿り着くのだった。

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