僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第56話

side立希

いよいよ明日文化祭本番。自分達A組は体育館で最終確認をする。

「ツートントン!ツートントン!パッ!で、青山中央!緑谷ハケる!」

「ウィ☆」

「ラジャ!」

「緑谷!動きまだヌルいからグッ!グッ!意識!」

始まる前は本当に出来るか不安だったけど…

「何とかなりそうだ」

バンド隊もダンス隊も素人以上の技術になった。三奈のおかけだ。好きだからこそ、本気でやれるんだ…

「―そんで緑谷はソデからすぐ天井行ってそんで青山セットして…ロープで吊り上げる!」

というところで、ハウンドドッグ先生が来て終了時刻を言って来たからここで練習が終わってしまった…

 

P.M.11:35。中々寝付けない。明日が本番だからか、少し気分が高揚している。ロビーには自分含めまだ寝てない人が多くいる。

「立希」

「三奈、明日は本番だね。どう?」

三奈にそう聞くと、笑顔で答えてくる

「うん。キンチョーするけど…でもサイッコーに盛り上げて皆を元気にしたい!」

「自分もだよ。自分も含めて素人同然のダンス隊がここまで上手くなれたのも三奈のおかげだよ。これなら本番も成功するよ。きっと。」

そう言うと、三奈は嬉しそうに笑みをこぼす。

「そ、そうかな?でも立希も手伝ってくれたじゃん。私一人だと教えるの大変だった…立希が呼んだ二人にお礼言いたいよ!」

「じゃあ後で伝えておくよ。」

「うん!」

そろそろ寝ないと明日に響く…皆にお休みを言って自室に行く。

 

 

side立香

「ああもぅ……ダ・ヴィンチちゃん…朝から呼んで……まだ眠い…」

A.M.7:50。普段の私ならまだ寝ている時間帯。じゃあなぜ起きてるか。朝一にダ・ヴィンチちゃんから電話が来たからだ。内容がカルデアに来て欲しいと…外出許可証を提出しカルデアに戻る。で、内容が―

―「文化祭でバンドをすると聞いたよ!だからハイこれ!!私特性!ダ・ヴィンチ楽器!!ソース元はアマデウスとサリエリ!!さぁこの楽器を使って観客を盛大に盛り上げちゃって!!」―

…名状しがたい楽器?いや、アレを楽器と呼べない。私の身長の倍デカし、何か機械的スイッチとかレバーとかあったし…そもそも何で楽器を持った千手観音?というか本番直前に渡されても意味がない…正直にいらないと言って、帰還する……きっとロマニが何とかしてくれてる…はず…

「はぁ…コンビニでカフェオレ買って目を覚まそう…」

 

「ん?…あ、緑谷君。」

「!ふ、藤丸さん!?どうしてここに…」

コンビニで買い物終えた時、緑谷君に出会った。

「ちょっと実家に朝一に呼ばれてね…もう用事は済んだ所。緑谷君は?」

「昨夜、点検してたら青山君を吊るすのに使ってたロープがボロボロだったから朝一でホールセンター行って買いに…」

そう言ってビニール袋の中身を見せてくる。

「ヤオモモに『創造』してもらえばよかったのに…なんでわざわざ…」

「きょ、今日本番だし!八百万さんには万全な状態で演奏してもらいたいから…あと…これをエリちゃんに贈りたくて…」

「リンゴ飴…へぇ、エリちゃんリンゴ好きなんだ…」

「うん…って急がないと!藤丸さん行こう!」

「朝から走るの嫌なんだけど……はぁ…」

さっきコンビニで時間確認して、A.M.8:30。まだ間に合う…

「―わっ!」

「気を付けたまえよ」

「?」

「すみません!」

前を見ると、緑谷君が誰かとぶつかりそうになっていた……男性1人と女性2人……帽子、サングラス、マスク、コート…何か怪しい姿…まぁ季節的に花粉も多くなるし…花粉症対策?そんな事を考えながら私は緑谷君の元に辿り着く。

「ほら緑谷君何してんの…」

「ちょっとぶつかりそうになっただけ…「ゴールドティップスインペリアルの余韻が損なわれるところだったじゃなあないか」す、すみません!」

「さぁ行こう…ハニー達」

「ハニー!!?ええ!私はハニー!」

「ちょっと、私もよ」

…変な人達……けどどうしてだろうか…どこかで聞いた事がある声……

「…………何だろ…」

「…ん?あの家…」

緑谷君が見ていた方向に建物があった。それは前に立希に見せてもらった『ゴールドティップスインペリアルを扱っている喫茶店』だった。

「藤丸さん知ってるの?」

「前にヤオモモが私達に振舞ってた紅茶をあの店が扱ってるってさ。」

「…喫茶店に見えないなぁ…」

「―ゴールドディップスインペリアルを知ってるのかね!君達はわかる人間かね!?幼いの素晴らしい!!」

「「!」」

さっきの男性が急に興奮しながら近づいて来た。

「えっと…私の友達が淹れてくれたのです。そして私も紅茶を少し嗜んでますので…」

「ほほう…そんな高貴な友が―」

…ちょっと待って。

「(この声……紅茶……嘘でしょ…) はい…人に…恵まれて…」

「いい…友人を持っているね」

―諸君だけでなく、社会全体に警鐘を鳴らす事になる―

立希と見た動画を思い出した。あの人物―敵と同じ声だった。チラリと緑谷君を見る…どうやら緑谷君もあの動画の人物だと勘づいている…

「「…………………」」

「それじゃあ…私達はこれにて―「待って下さい。」………」

「っ!緑谷君…っ」

「ルーティーンってやつですか…?」

「「っ!」」

「…何の事かな?」

空気が変わった。それと同時に男性がマスクとサングラスを外し、緑谷君も買った物が入ってる袋を地面に置く。私は買ったカフェオレを飲み切る―

「…私達は動画を見ました…そう、貴方の投稿した動画を…っ!」

「雄英に手ぇ出すな!」

「ラブラバ、カメラを回せ。アラネア、準備をしろ」

A.M.8:32。私達の出し物開始まで…あと1時間28分!

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