僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第57話

side立香

敵との遭遇。私と緑谷君は構える。

「察しの良い少年少女だ。」

土曜の朝、人通りは無い。近辺にはヒーロー事務所もない。

「(…藤丸さん、通報できる?)」

「(ごめん…スマホ持ってきてない。うかった)」

小声で緑谷君と相談。朝だから油断してた…今度から持つようにしておこう…そう考えている間に緑谷君は『身体強化』をする。

「ラブラバ!アラネア!予定変更だ!これより、何があろうともカメラを止めるな!」

「もちろんよジェントル!」

「分かったわ!でも…ここで戦うのは得策かしら?」

男性はコートを脱ぎ、それに合わせ女性二人もコートを脱ぐ。そのうち一人はカメラで撮影して来た。

「諸君!これより始まる怪傑浪漫!!目眩からず見届けよ!私は救世たる義賊の紳士…『ジェントル・クリミナル』!!」

ジェントル・クリミナル。襟が高い紳士服を着た、白髪でヒゲの生やした男性。

「同じく、義賊の淑女、『アラネア』…」

カメラを持ってないほうの女性。アラネア。肌は紫、黒のゴスロリ装束。それと服を着ても彼女の腕は私達より細く、長い。漆黒の髪に血走った紅い瞳…異形型だ。

「『ラブラバ』よ!」

カメラを持った女性。ラブラバ。ジェントル・クリミナルと同じ服装で赤のツインテールの女性。

「予定がズレた!只今いつもの窮地にて手短に行こう!今回は!『雄英行ってみた』!」

「キャー!」

「ジェントル…それは俗っぽいわ…」

アラネアと同じ事を思った…ってツッコんでる時じゃない!

「そんな事させない!」

「緑谷君!?突撃はダメ!!」

『身体強化』した緑谷君が特攻する。

「なっ!?」

「!」

けど止めらえた。緑谷君は見えない壁に遮られていた。

「ふっ…外套脱衣のついでに“張らせて”もらった。リスナーならば承知のハズだが?私の“個性”は『弾性(エラスティシティ)』触れたものに弾性を付与する。たとえそれが空気だろうと!」

「っ―」

「緑谷君!!」

ジェントルが説明終えると同時に緑谷君は勢いよく私の後ろに吹っ飛んだ。これがジェントルの個性…

「『ジェントリーリバウンド』…暴力的解決は好みじゃない」

「十分に暴力的っ!?」

私も行動に移そうとした…けど足が動かなった。足を見ると…蜘蛛の糸が絡みついていた。

「これは…「ジェントルに注目しすぎよ。」っ!」

アラネアを見ると、彼女の振袖から白い糸が垂れていた…

「いつもなら私はジェントルの裏方―サポートに徹する…紳士(ジェントル)が答えるなら淑女(私)も答えるのよ。“個性”は『蜘蛛』。粘着性の糸を絡ませたわ。」

「(抜けないっ)…っ」

力いっぱい足を動かそうとするけど全くビクともしない。地面と足が接合されたみたいに…

「それよりジェントル。エグイぐらい暴力的よ。」

「私も驚きと混乱の最中さ…すなわちそれほどのスピードとパワー!見かけによらず恐ろしい!私達は征く!」

そう言って3人は逃げた。

「待て!あーもう足がベトベトする!!」

「―謝るぐらいなら学校に手を出さないでよ!!」

やっと糸が千切れて歩けるようになる。そしてタイミングよく、緑谷君が戻って来た。私達はジェントルを追いかける

「そいつは出来ぬ相談!!『ジェントリー―」

その時、ジェントルが急に私達の方を向く。そして地面に触れた。

「―トランポリン』!!」

「「!?」」

瞬間、私達が立っていた地面が跳ね、私達を空中へ飛ばす。

「高いわね…あそこから落ちたら死ぬわよ…」

「問題無いさ…学生の頃は…私も行事に勤しんだよ…君達も懸ける想いがあるのだろうが私のこのヒゲと魂を及びはしまい。」

「そうね。貴方達の想いなんてジェントルに及ばないわ!これは伝説への大いなる一歩なのよ…邪魔はしないで!」

「アラネア…そうだな。…さらば!!青春の煌きよ!!」

そう言って空中を飛んで行く3人…

「邪魔しないで?伝説への一歩…?…ふざけないで!『降霊:ワルキューレ・オルトリンデ』!」

―全力を、尽くします―

ワルキューレ・オルトリンデと憑依。腰あたりから白くカーブかかった翼が生え、右手に白い槍、左手に盾が装備される。

「っ―「緑谷君!」わっ!?ふ、藤丸さん!?その姿…」

空を飛べるようになった私は空中で身動きできなくなっていた緑谷君の腕を掴む。

「このまま追うよ!緑谷君!!」

「待って藤丸さん!!追わなくても…止めて見せる!!」

そう言って緑谷君は3人に向けてデコピンをしようとしていた。

「ジェントル・クリミナル!!『デラウェアスマッシュ・エアフォース』!!」

緑谷君がデコピンをしたと同時に彼が付けていた手袋―サポートアイテムが変化し、空気弾が放たれる。空気弾はジェントルの背中をとらえた!

「ガッ!?」

「「ジェントル!?」」

「っしゃあ!!」

「すご…」

「空気砲…しかし止めるに如かず!!私は!めげっ!!ない!!」

それでも空中で受け身をとり、ジェントル達は前に進む。

「(動きが一瞬止まっただけ) 「藤丸さん!!僕を投げて!!おもいっきり!!」どうなっても知らないよっ!!」

言われるがまま、私は緑谷君をジェントルに向けて投げる。回転し、勢いを付けて緑谷君を投げ飛ばす。私もその後に続く

「懸ける想いは!皆同じだ!!」

「そいつは!失敬!!」

ジェントルの体を掴み、建設途中の建物に不時着する緑谷君。

「私の相手は…貴女!」

「望む…ところよ!!」

アラネアと共にジェントルと緑谷君に続く

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