僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第58話

side三人称

緑谷達が建設途中の建物に入るところを、朝散歩していた一人の爺さんが見ていた

「…事件のかほりがするぜぇ…「気にしないでオジちゃん!」ん?」

「何故ならこれは撮影だから!ご近所にお伝え願えるかしら!?」

ラブラバがその爺さんに適当な事を言って時間稼ぎをする…が、本人は時間稼ぎにもならないと思考を巡らす。

「(ジェントル…辛いけれど企画はもうズタボロ…アラネアも分かってるはずよ!…ここはもう退くしか…)」

一方、緑谷達

「緑谷君!ジェントルとアラネアは!?」

「藤丸さん…土煙で見失ってる…何処だ…」

鉄骨だらけの場所に二人は背中を合わせて周囲を確認する。煙が晴れると…

「―まさしくこれは不測の事態」

「「!!」」

「しかし私は動じない!」

「そうね。私もよ」

ジェントルは服が鉄骨に引っかかり宙ぶらりん。その隣でアラネアは糸を垂らし、逆さまの状態で宙にいた。

「何でその感じでいられるんだ!!」

「安心して、逆さまになってもこのスカートは捲れないわ」

「別に心配してないし…」

「必ず企画を成功させる!!その覚悟がある!!紳士は「淑女は」動じたりしないのさ!!そう!私はジェントル・クリミナ「アラネアよ」ル!少し重ねるのが早いぞ。アラネア」

「淑女?何処が?」

「紳士なもんか!!雄英にちょっかいかける気なんだろ!!何するつもりだ!」

藤丸は槍を構え、緑谷はエアフォースを撃てるように構える。

「フッ何をするつもり…か…いや本当敵連合のような輩と一緒くたに考えないでいただきたい。」

「そうね、攫ったり刺したりしようなんて考えてないわ。愚の骨頂よ。」

「私達は君達の文化祭に侵入するという企画をやりたいだけ…見逃したまえ少年少女よ」

ここでジェントル、命乞い。タイミングよくカメラを向けたラブラバは驚いていた。

「警戒態勢で臨んでるだ!わかるだろ!?侵入する前にあなた達見たいな人が見つかった時点で…」

「警報は鳴って文化祭は中止。逃げ場は無くなる。だから諦めてよ」

緑谷と藤丸は説得を試みる。

「ホホウ、それならば心配ない。我が相棒の一人が警報センサーを無効化する算段だ。中止にもならない。私達の企画成功…ウィンウィンの関係じゃぁないか!」

「「そんなのもっと大問題じゃないか!(になるじゃん!)」」

「確かに!」

「…ジェントル…」

「(論破されてるぅーー!!)」

アラネアは呆れ、ラブラバは更に驚く。

「―平行線だ。」

「「!」」

ここでジェントルが動く。足で空気に『弾性』を持たせ、跳ぶ。アラネアも同時に糸を手繰りよせ、上へと動く

「紅茶の余韻が残る間に眠ってもらおう雄英生よ!アラネア!」

「人使いの荒いわよ…ふっ!」

「緑谷君避けて!」

「っ!」

アラネアは緑谷達に向けて『糸』を飛ばす。ジェントルは周囲の鉄骨に『弾性』を持たせ、その反動で加速。緑谷達を翻弄する。緑谷達は動こうにも絶妙なタイミングでアラネアの『糸』が襲ってくるため動きが制限される。勿論アラネアが飛ばした『糸』もジェントルは『弾性』を持たせ、ジェントルの動く範囲を増やす。

「動きが…」

「予測出来ないっ!」

「―ふっ!」

「うっわ!!」

藤丸は反射的に盾を構えた。と同時に衝撃が走る。ジェントルが藤丸に見えない速度で攻撃したのだった。

「藤丸さ―ぐっ!?」

緑谷に攻撃当たった。しかし彼が視認したのは遠くにいるジェントル。

「空気の『弾』なら、空気の『膜』でお返ししよう。」

「さっきの威勢はどうしたのかしら!?」

「っ…せいっ!はっ!」

アラネアは藤丸を拘束しようと蜘蛛の巣を広げ放つ。藤丸はそれを槍で斬り捌く。

「あら、やるわね…」

「ジェントル!アラネア!悲しいけれどもうここは退いた方が……」

「いいやラブラバ、まだだ。「「捕まえ―」」おっと、君達は私の話を聞かねばならないよ。」

ジェントルは動こうとした緑谷と藤丸を制した。その時、丁度鉄骨の上に立ち、『弾性』を与えながら鉄骨を繋げていたボルトを外す。

「私の“個性”は私の意志では解除できない。徐々に元の質へと戻っていくんだ。尋常でない弾みを残しながら『硬さを取り戻して』いく鉄骨…そして今私が立っているココの『ボルト』は全て外した。」

「!」

「まさか―」

緑谷と藤丸は下を見る。そこには―先ほどの爺さんが見物していた。

「どこの局じゃ!?」

「君達は雄英生。崩れる鉄骨を…無視出来ない」

ボルトが外れ、弾性の消えた鉄骨が落ちる―

「させない!」

「っ!下の人に落とそうと…っ!」

緑谷は落下する鉄骨の下に入り、受け止め、藤丸は爺さんのいる所まで飛び、抱きかかえる。

「な、なんじゃー!?山場なのか!?」

「お爺さん少し離れた場所に移動しますよ!!」

藤丸は爺さんを抱え、離れた場所へと向かった。

「―いやはや、下に向かうかと思ったが、改めて恐ろしいスピードとパワーだ。」

「彼女もやるわね…」

「大変心苦しいことだが…そこで耐え忍んでくれたまえ。さっきの少女も戻ってくる。すぐに退散しないとな。掴まれ、ラブラバ、アラクネ」

ジェントルは近くにあったクレーンに『弾性』を与え、曲げる。

「エグイわジェントル!!」

「でもそこもカッコイイわ」

「っ(駄目だ!行かせるな!!)」

緑谷を他所に、3人はクレーンの『弾性』をばねに、雄英がある方向へ飛ぶ

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