僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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私の妄想内のFGOでは、同一人物の水着鯖と通常鯖は一緒でオルタやリリィは別。サンタはキャラ次第で別だったり一緒にしてます。


第6話

side立希

黒い靄に包まれ、直ぐに晴れたかと思えば、さっきまでいた場所じゃなかった。多分倒壊ゾーンという場所だ。そんな場所で―

「おらぁ!くたばれぇ!」

「グベラ!?」

襲い掛かる敵に爆豪君は『爆破』で倒し、

「オラオラァ!」

「ぐぇ!!」

鋭児郎君も自身の『硬化』で鋭くした手刀で敵を倒す

「ちょこまか逃げんじゃねぇええ!!」

「あっぶな!?」

そして自分は持ち前の反射と身体能力で敵の攻撃を躱している。自分以外にも爆豪君と鋭児郎君がここに飛ばされた。二人は持ち前の個性で反撃してるけど、自分は避ける事しか出来なかった。

「何遊んでんだ!!さっさと誰か呼んで戦え!モブ顔!!」

「モブ!?え!?それ自分の事!?」

突然の爆豪君からの罵倒。結構心が抉られる。英霊を呼ぼうにもどんどん敵が来るから中々呼ぶに呼べない…

「フン!!立希!今だ!」

「ありがとう!!『アサシン』!」

そんな時、自分に襲い掛かって来た敵を鋭児郎君が倒してくれる。その隙に呼び出す事が出来た。二人のサポートが出来、尚且つ敵を迎撃できるといえば…

「―おぉっと、いきなり戦闘かいマスター?さて、侠客らしく殴り合いと行くか」

アサシン、『燕青』。中国四大奇書「水滸伝」に登場する天巧星を背負いし男。中国拳法の流派のひとつ「燕青拳」の使い手だ。

「誰だこいつ!?」

「いきなり出てきたぞ!?「千山万水語るに及ばず!せぇい!」ブベラッ!?」

敵が同様して隙が生まれた。そこを逃がさず燕青は蹴りで気絶させる。

「おお!立希が呼んだアイツの体術すげぇ!!」

「どーでもいいだろぉ!!」

燕青の動きを見て驚く鋭児郎君に吠える爆豪君…そこからはほぼリンチに近い。敵は爆破され、殴られ、そして体術で吹き飛ばされる。自分?燕青の攻撃が当たる様に誘導しつつ回避してサポートに徹した。そして最後の一人がやられる。

「…終わりかな?」

「我が忠義は既に無く、今は只一人の侠客として拳を振うのみ」

「これで全部か」

「弱ぇな」

ようやく一息。自分達は一息つく

「っし!早く皆を助けに行こうぜ!」

戦いが終わって鋭児郎君がそう提案するが、爆豪君は…

「行きてぇならお前らで行け。俺はあのワープゲートぶっ殺す!」

「はぁ!?」

「うわぁ…大きく出たね……」

そのまま一人で動こうとする。普段から単独行動を好む爆豪君ならそうするんじゃないかと思っていた。

「まぁ、いいんじゃないか?マスター……それによっ!!」

「グベラッ!!?」

「「「!」」」

突然、燕青が空中に蹴りを放つと、カメレオンっぽい敵が姿を現し、壁に叩きつけられ気絶する。

「んーおたく、殺気が隠せてないねぇ~そこの金髪君なら大丈夫でしょ。」

ニヤリと笑う燕青。

「す、すげぇ…全っ然気付かなかった…」

燕青が強いと分かる鋭児郎君

「余計な事すんじゃねぇ!俺がヤッてたわ!!」

そして何故か対向する爆豪君。コワい

「というか爆豪君と燕青声似てない?」

「似てねぇわ!!モブ顔!」

「そうかねぇ~?」

場を和ませようとしたけどあんまり効果が無いようだ…

「兎に角だ!!行きてぇなら勝手に行ってろ!」

「待て待て!ダチを信じる!男らしいぜ爆豪!ノッたよおめェに!」

漢気溢れる鋭児郎君は爆豪君に付いて行く。勿論自分もだ。ここで単独行動しても意味が無い。

「二人について行くよ。何かあれば燕青に任せるし」

「いやいや、無頼漢の俺に頼っても良くないよぉ」

「いや、十分頼れる存在っス!」

「お前らついてくるなら黙ってろ……っ!」

自分達の話声にイラつく爆豪君だけど…一先ず何とかなった…かな?

 

 

side三人称

広場では凄惨な光景が広がっていた。脳を剥き出しにした黒い大男―『脳無』が一瞬で相澤の背後に回り込み、すでに肘が崩れた右腕を掴むとそのまま勢いよく地面に叩き付けた。掴まれていた相澤の右腕はあらぬ方向にへし折れ、頭部からは血が流れ落ちる。

「―『個性を消せる』。素敵だけどなんてことはないね。圧倒的な力の前ではつまりただの無個性だもの」

手を身体中に身につけた痩身の男―『死柄木弔』はふらりと揺れながらどこか楽しさを滲ませた声で笑う。その声に呼応したように、脳無は相澤の左腕をもグシャリと握りつぶした。

「~~~~~~っ!!」

相澤の短い悲鳴に耳も貸さず、脳無は更に殴り痛めつける。

「死柄木弔」

すると、死柄木の横に黒い靄―『黒霧』が蠢きやがて人の輪郭を作り上げる。

「黒霧、13号はやったのか?」

「ええ…ですが、申し訳ありません―」

黒霧がワープし、広場に来て現状を報告する。13号は行動不能に出来たが、散らし損ねた生徒がいて一名逃げられた。その旨を伝えると、ガリガリと頭をかきむしり、ぶつぶつと喚き出す。

「黒霧、お前……お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ……」

逃げた生徒―飯田は学校に行き、プロヒーローに救援を求めるだろう。流石に何十人ものプロ相手では敵わない。故に死柄木は、今回はゲームオーバーだと呟き、そして一言

「―帰るか」

「(…え)」

「(おい…今、帰るって言ったか?言ったよな!)」

「(ケロ…ええ、確かにそう聞こえたわ)」

近くの水辺に隠れていた緑谷、蛙吹、峰田は死柄木の一言を聞いて安心する。しかし緑谷は思う。気味が悪いと…雄英高校への侵入、生徒への襲撃、プロヒーローとの交戦。これだけのことをしといて、あっさりと引き下がる。目的のオールマイトも殺せずに帰ってしまったら雄英の危機意識が上がるだけ…緑谷には敵が何を考えているのかわからなかった。

「けどなぁ……その前に平和の象徴としての矜持を少しでも―へし折って帰ろう!」

「―え…」

しかしそう簡単にこの場からいなくなるほど、敵は甘くなかった。死柄木は先ほどのまでの気怠げな動きが嘘のように、俊敏に蛙吹の前まで近づき掌が頭にかざされる。個性は不明だが、『触れるだけで相手を粉々にしてしまう』という個性。緑谷の頭に嫌なイメージが浮かぶ。蛙吹が塵となってしまうイメージが。

「(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!さっきの敵達とは明らかに違う!!助けないないと!!) 『スマッシュ』!!」

反射的に緑谷は死柄木に殴りかかる。

「脳―っ゛!?」

虚を突いたのか、個性を伴った緑谷の拳は死柄木クリーンヒットし、死柄木を鈍い音とともに遠くへ飛ばす。

「(やった!当たった!それに…反動が来てない!コントロールが出来た!?)」

緑谷は個性の反動が自身に返ってこないことに喜びつつも、すぐさま次を警戒する。

「(…?攻撃が来ない?あの脳無って呼ばれた敵ならすぐ来ると思ったのに……?) 「いい拳だったよぉ~緑髪君」…え!?」

「だ、誰だよお前!!」

「敵……では無いわね。あの脳無って敵から私達と緑谷ちゃんを守ってくれたもの」

その時3人の前に現れたのは…燕青だった。先ほど緑谷が死柄木を殴ろうとした時、死柄木は脳無に自身を守らせようと命令をした。だが脳無がその命令に従うよりも前に、燕青が脳無を掌底で吹き飛ばし、行動を封じていたのだった。現に、脳無は死柄木と同じように地面に倒れてる。

「いやぁ~マスターの『令呪』でここまで一気にたどり着けてよかったよぉ~取り敢えず、お前さんらの護衛をさせてもらおうか~」

「え、えと…ど、どちら様で?」

のらりくらりとした口調で緑谷達を水の中から上がらせる。緑谷達は戸惑いつつも燕青に話しかける。

「マスター…藤丸立希に呼ばれ、馳せ参じた燕青だ…ところで黙っていれば色男って、褒め言葉なのかね、アレ?」

「立希ちゃんが…」

「こ、こんな強ぇ奴も出せるのかよ!」

「藤丸君…ありがとうっ!」

3人はこの場にはいない立希に感謝する。その時、遠くの方から轟音が響いた。そして―

「もう大丈夫―」

それは敵も生徒も待ち望んだ人物の声。平和の象徴。

「―私が来た」

No1ヒーロー、オールマイトの到着である。オールマイトの表情は…怒りを表していた。

 

 

side立希

「あっぶなー…」

倒壊ゾーンから脱出した自分達。そしてそこから見えたのは、遠くで相澤先生が敵にやられていた所だった。そして近くには緑谷君たちもいて…自分は直ぐに燕青を向かわせる事にした。

「モブ顔、お前何した…」

「立希…その右手の甲…」

驚いた顔をする爆豪君と鋭児郎君。二人は自分の右手の甲に刻まれた淡く赤く光る令呪を見ていた。

「これ?『令呪』だよ。自分が呼んだ『英霊に対して絶対的な命令を行うことができる』んだよ。」

軽く説明。命令は3回まで。1画回復するには1日必要だ。さっき自分は燕青に

―「令呪を持って命ずる。緑谷君たちを守れ」―

と令呪を消費。すると燕青は一瞬にして緑谷君の所へ移動したのだった。令呪を消費したから右手の甲に描かれていたデザインの一つが消える。

「普段は使わないよ。そもそも命令するような立場、自分に似合ってないし、強制はさせたくない。でも今回は使う。『ヒーロー』として、人を守るために」

他にも使いようはあるけどね…そう思いながら手の甲をさすりつつ、自分達も緑谷達の所へ移動していると…今度は遠くから轟音。出入り口の方からだ。そして…

「―もう大丈夫…私が来た」

平和の象徴―オールマイトが現れた。

 

 

side三人称

到着したオールマイト。彼は一瞬にして脳無、死柄木、黒霧以外のヴィランを倒し、圧倒的な実力を発揮した。広場に駆けつけた轟、爆豪、切島、立希のサポートを得ながら、オールマイトは脳無と正面から戦闘。『ショック吸収』、『超再生』という個性を備えた脳無相手にオールマイトは…

「敵よ…こんな言葉を知ってるか…『更に(プルス)向こうへ(ウルトラ)』!!」

個性の許容量を上回る拳撃を連続で打ち込み、施設外へと吹き飛ばした。その光景は切島が思わず

「コミックかよ……」

と零すほどに…切島の他に、その場にいた全員がオールマイトに圧倒する

「やはり衰えた…全盛期なら5発も撃てば充分だろうに…」

「(これがトップ…)」

「(プロの世界か…!)」

生徒たちはトッププロの全力の戦闘に、雰囲気に飲まれ呆然と立ちすくしていた。

「流石だ…俺達の出る幕じゃねぇみたいだな…」

「そうだね…ここは退いた方が得策…却って人質にされる可能性がある…」

「……………ちっ」

「おい緑谷!突っ立ってねぇで行くぞ!」

轟、立希、爆豪、切島はそう言いこぼし、邪魔にならないよう動こうとする…が、緑谷は依然として緊張した面持ちのままだった。その原因はオールマイト。それは緑谷だけが知っている事情―今のオールマイトは力を出し切り、活動限界を迎えている事を。オールマイトは虚勢を張っていると直感的に緑谷は理解した。しかし、オールマイトは生徒を守るため、虚勢を貫く。

「さぁどうした!?」

「脳無さえいれば……!奴なら!!何も感じず立ち向かえるのに……!!」

「死柄木弔……落ち着いて下さい」

その圧力に呑まれて、死柄木が圧倒される。しかし、あくまで冷静に黒霧は様子を見る。対平和の象徴として作られた特製サンドバックである脳無との戦闘で、オールマイトの体は消耗していることは目に見えていた。

「…よく見れば脳無に受けたダメージは確実に表れている。どうやら子どもらは棒立ちの様子……。あと数分もしないうちに増援が来てしまうでしょうが、死柄木と私で連携すれば、まだ殺れるチャンスは充分にあるかと……」

「……うん……うんうん……そうだな……そうだよ……そうだ……やるっきゃないぜ……目の前にラスボスがいるんだもの」

ブツブツと呟く死柄木。立希達は主犯格の二人の動きは見られない間に退避をする。

「主犯格はオールマイトが何とかしてくれるだろうし……俺らは他の連中助けに行くぞ」

轟がそう言う

「……緑谷君?」

一人動きを見せない緑谷に立希は訝しむ。

「何より……脳無の仇だ」

そんな時、オールマイトのすぐ傍まで迫り、ワープゲートを大きく広げて襲い掛かる黒霧と、それ随従する死柄木。再び激闘が始まる…瞬間だった。

「なっ…」

『!』

そんな様子を見ても動く気配のないオールマイトを助けるべく、いつの間にか個性で跳んでオールマイトの前にワープして現れた黒モヤに肉薄する緑谷の姿があった。

「~~~っ!!」

「緑谷!!?」

緑谷の行動に皆は驚く。そして立希は気付く。

「(一蹴りであんなに速く……って折れてない!?)」

現に緑谷は折れた事で体に来る激痛を我慢していた。けれどそのまま拳を振るい構え、吠える

「オールマイトから、離れろ!!!!」

「二度目はありませんよ!!」

死柄木が黒霧のゲートに手を突っ込み、ワープ先にいる緑谷に手が迫る。

「!!!!」

だがしかし、触れる直前、死柄木の手に弾丸が突き刺さる。

「ごめんよ皆んな」

「っ!!来たか!!」

出入り口のある方向から声が響く。そこには多くの人影があった。そして―

「1-Aクラス委員長、飯田天哉!!ただいま戻りました!!」

飯田の声が響くのだった。

 

 

side立香

「遅れてすまんな!って…こりゃあ…」

「やっと来てくれたぁ……」

「ようやく救援か」

「た、助かったぁ…」

火災ゾーンにて、『パワーローダー』先生が助けに来てくれた。けど、先生は少し呆れ気味な表情だった。それは何故か…

「これ全部…君らが?」

パワーローダー先生が指を指して聞いてくる。それを尾白君は頬をかきながら答える。

「僕達…というよりは…この人が…」

「殺してはいない。」

さらっとオルタが言う。私は苦笑するしかない。

「あはは…」

なぜなら、私と尾白君の周囲には絶賛気絶して倒れている数々の敵の姿があったからだ。何とも言えないような顔をする先生。

「…ここまでかな?ありがとうエミヤ・オルタ。」

「ふん…次は別の奴を呼べ。」

そう言ってオルタは消える。ともあれ襲撃が終わった事に安堵した。気絶した敵を先生に任せて、私は『USJ』から出る。既にクラスメイトが集まり、警察でいっぱいだった。

「16…17…18……両足重症の彼を除いて全員無事か」

警察の一人が私達を保護し、点呼をする。緑谷君以外は皆軽症で無事だ。

「姉、無事でよかった」

「そっちも生きててよかったよ…」

立希も無事で少しほっとする。

「何処に飛ばされた?自分は爆豪君と鋭児郎君と一緒に倒壊ゾーン。」

「尾白君と一緒に火災ゾーン。エミヤ・オルタ呼んで火災ゾーンにいた敵を全員行動不能にさせたよ」

私の言葉に立希は苦笑していた。

「容赦ないなぁ…まぁ自分も燕青呼んで何とか凌いだよ…」

やれやれと言った仕草で話してくる。そして立希の令呪が一画消えている事に気付く。

「…あれ?令呪使ったの?そんな危なかった?」

「ん。結構危なかった。」

弟とお互いの安否を確認し合うと、周りのクラスメイトも確認し合っていた。青山君の「僕は何処にいたと思う!?」という質問が煩かった。結局「秘密さ☆」って答える始末に一瞬殺意が湧いたのは内緒。

「はぁー…疲れた…」

後日、この『敵連合USJ襲撃事件』はネット、ラジオ、テレビ等で報道された。当然高校は臨時休校。相澤先生は敵との戦闘で重症。13号先生もだ。そしてオールマイトや緑谷君はリカバリーガールの治癒で処置が出来、全員無事だった。よかった…けどカルデアに戻るとこの事を全員知っていたため、過保護の様に私と弟の安否を迫るように確かめて来た。何とか一日使って英霊達を宥める始末…休んだ気がしなかった




あんまり俺TUEEEEはしない。この姉弟の強さはオリジン組と戦って、ギリ負けるか、偶に勝てるか。ぐらいの強さです。今のところは
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