僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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オリ回


第61話

side三人称

警察所、取調室にてアラネアとラブラバは―

「…これ独学?」

「そうよ」

「この情報は?」

「私達で集めたわ。」

「…世の中の為に使わないか?」

「「嫌よ。私達はジェントルの為に使いたいわ」」

―全て終わったら、紅茶とお菓子持っておしゃべりでもしようよ。―

「…ええ、そうね…」

「アラネア?」

「何でも無いわ。(いつかまた貴女と会いたいわ。そして…いっぱい惚気話してやるんだから…)」

 

 

side立香

「めっちゃ心配したよ?」

「…うん」

「何でスマホ持ってないの…」

「朝だし…」

「汗だらけと泥だらけだったのは?」

「敵と会合…」

バンドが無事に終わり、片付けの中、私は立希にしつこく質問責めされてた…向こうでは緑谷君がオールマイト先生に怒られていた。

「…いやまぁ結果的に文化祭は中止にならなかったけどさ…こういう時こそプロヒーローの先生達頼ればよかったじゃん…いくら仮免持ってたとしてもさ」

「ぐっ……弟に正論言われる日が来るなんて…」

「おいコラ」

その後、ハウンドドッグ先生にも同じ事を言われ、注意された…

 

バンドの片付けを終わらせた私達は文化祭を楽しむ事にした。さっきまでミスコンを皆で見て楽しんだ。拳道さんの華麗なドレスを裂いての演舞に、3年サポート科、絢爛崎先輩の高い技術での圧巻のパフォーマンス。そしてねじれ先輩の純真無垢な妖精のような幻想的宙の舞い…思わず見惚れてしまった。そして今はアピールタイムが終わり、審査の時間に入る。結果発表はタイムスケジュールの最後に行うらしい。ひと段落着いたところで、各々行きたいところに行く流れに―

「A組メンバー集まってー!」

「集合だよー!」

「なんだなんだぁ?」

「さっきおもしれーモン見つけちまったんだよ!」

そんな時芦戸ちゃん、葉隠ちゃん、上鳴君が妙にはしゃいでいた。私達は指示に従って集まる。そして上鳴君の手には一枚のチラシ。それには―

【雄英カップルコンテスト(笑)】

 

 

side立希

『雄英カップルコンテスト(笑)』。それは当日飛び込み参加も可能。男女よし、男女逆転よし、女同士よし、男同士よし、コスプレしてよし、なんでもありのコンテスト―つまり、雄英カップルコンテスト。毎年恒例のステージイベントで、性別問わずのカップルイベント。片方を男役、片方を女役とし各ペア制服なり衣装なりを着てステージに立つ。ちょっとしたアピールをし、どのカップルが一番良いか決める催し…という事だった。

「へえ!おっもしろそう!」

「でしょ!だからウチのクラスからも誰か出そうよ!」

この企画に三奈、葉隠さんが喰いつく。電気君も同じように反応する。

「俺出てみたい!」

「えー上鳴はなー?」

「おいおい女子出せよ?」

「でしたら私が衣装を『創造』しますわ!」

八百万さんも興味を持ち、協力しだす。

「でも誰出るんだ?さすがに全員は無理だろ」

瀬呂君の意見み皆は悩む。

「別に問題ねぇ」

「俺はちょっと…」

「くだらねぇ…」

賛成反対意見が半々。でも面白そう…

「公平にくじ引きで決めよう!参加人数は4人の2ペアずつ!!」

「(こういうのって言い出しっぺがよく当たるパターンだよなぁ…ま、自分は当たるわけ無いか。)」

―そう思っていた自分がいました。

「クジの結果発表!!『轟焦凍&藤丸立香』ペアと『芦戸三奈&藤丸立希』ペア!」

「ウソダドンドコドーン!!」

フラグ回収しちまった。

 

 

side三人称

参加ペアが決まったA組一行。直ぐに準備に取り掛かる。女子メンバーが衣装、化粧を用意。その行動力に男子メンバーは驚愕する。

『女子スゲー……』

「それじゃあ参加者はコッチに来てねー♪」

「おう」

「りょうかーい♪」

轟、芦戸は素直に従う

「ああ…うん……はぁ……」

「ヤメロー!シニタクナーイ!シニタクナーイ!「うるさい」タコスっ!!」

一人だけ騒がしかった立希だがすぐに立香からの腹パンによって大人しくなる。そして数十分後…姿を現す。

「―これでいいのか?」

『おおー!』

始めに出てきたのは轟。その姿はまるでどこかの童話から出てきた王子のいで立ち。上は白いチュニックで金の刺繍と金の肩章、赤と黒のサッシュベルトが付いている。下は深い紅のスラックスに黒い革靴。普段の装いとは全く違い新鮮である。それに様になっているというのもあるのだろう、男子たちから見ても格好いいという感想が出る。

「かっこいいよ!轟くん!」

「お、似合ってるな~流石イケメン!」

「青山もイメージ的には近いけど、轟も負けねぇな!」

「僕じゃないのとても残念☆」

「眉目秀麗ってやつか」

「そうでもねぇ、それに首元が少しきつい」

各々そんな反応、会話をしていると…

「ほら!ここまで来たんだから!」

「いやいやいや、無理。嫌だって。」

「大丈夫よ。立香ちゃん。可愛いわ」

「嘘だよ。それにさっき焦凍君みたけど私なんかが隣に立てるような雰囲気じゃ…」

「お、今度は藤丸姉か?」

「…立香か?」

奥の方で立香がごねていた。が、女子メンバーがそれを阻止する。

「藤丸、大丈夫だって!そら!」

「っ!」

強引に引っ張られ、押され、姿を現す。

『おおおおおお!!!!!』

「……ミナイデ…ゴショウデス…」

水色を基調とした肩周りにリボンを模したプリンセスラインのドレス。いつも一括りにされている髪はハーフアップで毛先を緩く巻かれ、パールの髪飾りが付けられている。顔も薄く化粧が施されている。アイシャドウのほかに頬と唇もほんのり色づく程度のピンクで彩られ、華やかだ。

「………………シニタイ」

立香は赤くなった顔を隠す

「マジか」

「美姫…」

「めっちゃ美人やん!!」

「轟と藤丸姉のコンセプトは『王子様とお姫様』だよー!」

普段とは違く、美しさを持った立香は皆を軽く魅了した。

「折角ですからディティールに拘りましたの!可愛さと美しさのバランスを考え、立香に似合う色味にいたしましたわ!勿論轟さんの衣装にも力を入れお二人が並んだ時にお互いが映えるデザインを考えましたの!」

「髪もほどよく巻けたわ。自信作よ。ケロ」

準備を手伝った女子たちも満足げだ。座り込んでいる立香に轟が声を掛ける。

「似合ってるぞ」

「っ~~~~~~~~~!!!!!」

これには顔だけでなく、体全体赤くなる。言葉も出なく、その場で固まった。

「じゃじゃーん!どう~私のこの姿!」

「お、今度は芦戸か!って…」

丁度その時、芦戸が現れた。その姿を見て皆少し驚いた。

「執事服!?」

「一回やって見たかったんだ!『男装』!!」

黒を基調とした王道の燕尾服。中に白シャツを着てネクタイを結び、黒の革靴を履いて白手袋を装備。腰にはチェーンのついた銀時計が付いている。

「やっぱ男装って言ったら執事だよね!!」

「中々様になってんなー…」

「以外に似合ってるな。」

「三奈ちゃん胸きつくない?」

「コルセットで何とか抑えてるから大丈夫!!」

「……ちょっと待て、とするとだ…まさか藤丸弟は……」

瀬呂がそう呟いた時、奥から最後のメンバー、立希が現れる。

「………………」

『……おおぅ…』

「……ナズェミテルンディス!!」

「立希の『女装』も似合ってるよ!」

黒のウィッグを被り、ロングヘアとなる立希。そして軽く化粧を施し、これまた白と黒を基調とした王道のメイド服。メイドのカチューシャを取りつけ、腿までのヒラヒラのついたスカート。黒のスパッツに茶のロングブーツ。手には丸い銀色の盆を持つ。

「あっはっは!姉弟そろって化けやがった!!」

「恥ずかしがってる割にはむしろ堂々としてるな!」

「…もう開き直ってる…(そもそもこれが女装初めてじゃないし…ああもう…新宿を思い出す…っ)」

「コンセプトは見ての通り『執事とメイド』だよ!!」

「っ…ブフッ…似合ってる…ナイス…」

「…ウレシクナイデス。」

「よーしここまで来たら何かしら賞取るぞー!」

「「「「おー!」」」」

波乱の文化祭はまだまだ続く。

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