僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
第65話
side立希
文化祭が終わって、月日が流れ11月下旬。いつも通りの学校生活を送っている。変わった事と言えば……エリちゃんを雄英で預かる事になった。“個性”の様子見として教師寮で住むことに。休学中のミリオ先輩が面倒見ている。自分含め、インターン組はたまに会いに行く程度…後はオールマイトがいない『ヒーロービルボードチャート JP』にて、万年トップ2だったエンデヴァーが遂にナンバー1になった。そして早々、脳無とは異なった異形の敵が襲撃してきたが、大勝負にて勝利。無事始まりを告げた…
「んー…あー…眠い「何言ってんの。まだ午後の授業があるのに」あ、姉」
「HRで相澤先生言ってたでしょ。今日は忙しくなるって」
「そうだけど…まぁ何とかなるさ。」
午後の授業は戦闘訓練。だけど今日はいつもと違う。
side立香
「ワクワクするねー!」
「葉隠寒くないの?」
「めっちゃ寒ーい」
「根性だね…」
「私、冬仕様~カッコイイでしょーが!」
11月下旬で、そろそろ冬が来る。だから皆の戦闘衣装も冬仕様になるメンバーがいる。
「ヤオモモ、マント姿いいね」
「そう言われると嬉しいですわ。立香の衣装は…とても魔術師っぽいですわ」
「まぁね。」
私も戦闘衣装を変えてみた。『魔術礼装・魔術協会制服』を元にした戦闘衣装。違うと言うなら中の制服は橙色じゃなく、白。因みに立希も変わっている。『魔術礼装・真説要素環境用カルデア制服』を元にした戦闘衣装だ。
「立希その姿寒くね?」
「全然。それにこれCDFが最近開発した衣装で、試験的に着てるから…まぁ今回だけだよ。動きやすくていいね。」
「でも入学時に比べると皆コスチュームが様代わりしてるよね」
「そうですわね」
そんな話をしていると…
「おいおい、まーずいぶんと弛んだ空気じゃないか、僕等をなめているのかい?」
馬鹿にするような声が聞こえて来た。振り向くと…執事服のような戦闘衣装を着た物間君の姿…そして彼以外にも後から複数の人影が現れる。
「お!来たなぁ!」
「舐めてねーよ!ワクワクしてんだ」
「フフ…そうかい。でも残念。波は今確実に僕等に来ているんだよ…」
対戦相手がやって来た。今回の戦闘訓練は―
「さぁA組!今日こそ!シロクロつけようか!?」
―B組!
side立希
A組対B組の対抗戦。舞台は運動場γ。工場地帯を模した訓練場。お互い4、5人の1チームと作り、計5戦するという内容だ。そしてこの対抗戦に特別参加者が来た。
「特別参加者?」
「誰?」
「倒す!」
「女子!?」
「一緒に頑張ろうぜ!」
その人物は…普通科のC組、心操君だった。彼は相澤先生の捕縛布と機械的なマスクを装備したジャージ姿で現れる。彼の“個性”は『洗脳』。問いかけに返答すると操られるという初見殺しで強い。
「ヒーロー科編入を希望してる。」
それから心操君から簡単な挨拶が来る
「―立派なヒーローになって、俺の“個性”を人の為に使いたい。この場の皆が、超えるべき壁です。」
そんな心操君に、A組、B組のメンバーは各々思う。
「ギラついてる」
「引き締まる」
「“初期ろき”君を見ているようだぜ」
「確かに」
「そうか?」
「いいね、彼」
そして早速チーム分けのくじ引きだ。因みに心操君はA組チームB組チームそれぞれ一回ずつの2戦参加。5対4の試合が1試合ある事になる。
「そんなん4人が不利じゃん!!」
葉隠さんが不満を訴えるが、相澤先生、ブラド先生が説明する。
「確かに5人チームは数的有利を得られるが、経験と連携のない心操を組み込む方が不利。そしてハンデもある。」
「今回の状況設定は『“敵グループ”を包囲し確保に動くヒーロー』!お互いがお互いを“敵”と認識しろ!どちらかが先に4人捕まえた方が勝利となる!」
「敵も組織化してるって言うもんね。シンプルでいいぜ!」
両方の陣営には相手を投獄する『激カワ据置プリズン』が設置され、それに相手を入れて捕獲判定をする…見た目のせいで緊張感が無い…ともあれルールは理解出来た。
「じゃ」
「クジな」
クジの結果、チーム構成と対戦表が決まった
A組 B組
第1セット・蛙吹梅雨 ・円場硬成
・口田甲司 ・鱗飛竜
・上鳴電気 ・宍田獣郎太
・切島鋭次郎 ・塩崎茨
・心操人使
第2セット・青山優雅 ・吹出漫我
・八百万百 ・黒色支配
・葉隠透 ・拳藤一佳
・常闇踏影 ・小森希乃子
・藤丸立香
第3セット・飯田天哉 ・鉄哲徹鐵
・障子目蔵 ・回原旋
・轟焦凍 ・骨抜柔造
・尾白猿夫 ・角取ポニー
第4セット・爆豪勝己 ・凡戸固次郎
・耳郎響香 ・泡瀬洋雪
・瀬呂範太 ・取蔭切奈
・砂糖力道 ・鎌切尖
第5セット・緑谷出久 ・柳レイ子
・麗日お茶子 ・庄田二連撃
・芦戸三奈 ・小大唯
・峰田実 ・物間寧人
・藤丸立希 ・心操人使
「スタートは自陣から。制限時間は20分。時間内に決着のつかない場合は残り人数の多い方が勝ち。」
「丁度、5対5だぜ。」
「デク君は再戦やね」
「うん。力をつけた心操君がどう来るか楽しみだ。」
「ガンバロー!」
「そうだね」
第1試合が早速始まった。そして開始早々、口田君が“個性”で偵察してる時に一塊で動いていた鋭児郎君達に宍田君と円場君が特攻。B組の攻撃が来る時、心操君が動いた。
『『ペルソナコード』…』
『俺の“声”で喋りやがった…!?』
心操君が装備していたマスク…どうやら変声機のようだ。どっかの名探偵のように自身の声を円場君の声に変えて宍田君を『洗脳』した。そのおかげで梅雨さんが円場君を舌で捕獲して監獄に連行するが、洗脳が解けた宍田君が再び暴れ口田君を力ずくで連行し、鋭児郎君を上空に投げそれを塩崎さんが受け止めて捕縛という連携した動きでA組チームが不利になった
「早くも削り合い!宍田・円場の荒らしが覿面!これは残人数同じでも精神的余裕はB組にありか!?我が教え子の猛撃が遂に!A組を打ち砕くのか!?」
「偏向実況やめろー!」
若干こっちもブラド先生の実況で荒れつつも、戦闘は終わらない。ここで梅雨さんが電気君、心操君に自身の『粘液』を塗布し、宍田君の嗅覚を混乱させる。それでも塩崎さんが落ち着いて対処。『ツル』を全範囲に伸ばし、電気君を確保。『放電』しようとする電気君を蔓状の監獄で拘束。鱗君の動きもあって電気君のピンポイント放電も防がれる…が、ここでも心操君の『ペルソナコード』で鱗君の声で塩崎さんを『洗脳』して行動停止させる。
『おい!今のは俺の声じゃねぇよ!!』
「(便利なサポート機械…そして強い…)」
心操君の動きによりB組のコミュニケーションが乱れる。鱗君が宍田君に指示をするが『洗脳』の警戒によって指示が通らず、塩崎さんは景色と『擬態』していた梅雨さんに確保され、更に鱗君にドロップキックを喰らわす。一方パイプの陰に隠れていた心操君を宍田君が見つけ、攻撃しようとするが、心操君の捕縛布で宍田君の頭上のパイプが落下させ直撃。そして―
『避けろォオ黙示録ゥ!!』
『!?』
梅雨さんに投げ飛ばされた鱗君が宍田君に直撃。本来なら回避出来たはずだったが、心操君の『声帯』に警戒しすぎた宍田君は回避出来なかった。二人はそのまま気絶する。
『ごめんなさいね』
「オイ心操やべーだろ。ハンデになってねぇ」
「いや…蛙吹さんと上鳴君の機転で心操君が活きた…スゴイ…」
「(偽の声と本物の声との切り分けかぁ…)」
こうして第1試合の結果は…B組チーム4人を監獄に入れる事が出来たA組+心操チームの勝利となった。
『全然まだまだだ…俺自身の実力でプロにならなきゃ』
B組戦が終わる頃に、劇場版を書きます。