僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第68話

side三人称

第3セット終了。気絶者多数で第2セット同様、反省会は後に回った。そのまま第4セットが始まる。

「さて第4セット!現在両者互角のように思えるがぁ!?A組の1勝はほぼ心操のおかげ!!はたして互角と呼べるのか!?」

「酷い言い方だぜ!ブラド先生!!」

偏向実況される中、第4試合開始。

『遅ェーンだよのろまが!』

『ウチ“音”聞きながらなんだけど!』

爆豪が先行し、瀬呂、砂糖、耳郎が追いかける。その時、早速B組の攻撃がくる。

『ハイ、しゅーりょー』

取蔭の“個性”『トカゲのしっぽ切り』により、全身をバラバラの状態で爆豪を攻撃。直ぐに瀬呂が『テープ』でバリケードを貼って佐藤と耳郎を守る。が、それを予期して、凡戸が“個性”『セメダイン』を撒き散らし、更に鎌切が、A組がいる頭上のパイプを切り落とす。

「A組の動きが全部逆手に…!」

セメダインと共に落ちてくるパイプを爆豪が『爆破』で吹き飛ばす。だが遮蔽物が消えた頭上から鎌切が耳郎を襲う…

『―ハッ!!』

『まぁじ!?』

それを爆豪が耳郎を足蹴で庇い、『爆破』を鎌切に放つ。防いだ鎌切は距離を置く。これにはB組メンバーは驚く。

『決めてんだと俺ァ!勝負は完全勝利!4-0無傷!これが本当に強ぇ奴の“勝利”だろ!!』

爆豪の言葉に頷く3人。動きが変わる。爆豪は凡戸を追う。泡瀬が途中で阻止してくるがそれを砂糖が対応。再び爆豪を妨害しようと泡瀬が動くが、耳郎、瀬呂が現れ、泡瀬を撃退。遂に爆豪は凡戸に追いつく。取蔭が阻止しようと動いたが、爆豪の連続『爆破』に『トカゲのしっぽ切り』は効果無く、凡戸を攻撃。砂糖が確保する。

「なんという迅速な連携!!一瞬で俺の可愛い二人を確保!!」

「協調性皆無の暴君だったろ!?丸くなったどころじゃないぞ…」

『『爆破式(エクス) カタパルト』!!』

爆豪の新技で鎌切も行動不能。そして―事前に爆豪が3人に渡していた『手榴弾』を使って取蔭の場所を特定。そのまま取蔭も気絶させ、B組メンバー全員を投獄し、試合終了

「わずか5分足らず…!!思わぬチームワークでA組!4-0の勝利だ!!」

 

 

side立香

「はぁー…やっぱスゴイな爆豪君…」

始めは大丈夫かな?って思ってたけど…彼なりに皆を信頼しての動きだった…反省会もこれといった課題点も無い。

「立香」

「!焦凍君。怪我大丈夫?」

ちょうどその時、治療を終えた焦凍君が来る。

「ああ、リカバリーガールのおかげでな……爆豪スゲェな」

「うん。凄かった。でも焦凍君だってすごかったよ」

「…そうか…でも負けた」

「それ言ったら私もだよ……次で最後の試合だね」

「だな…緑谷達、勝てるといいな」

「そうだね。」

私と焦凍君は画面を見る。頑張れ、バカ弟

 

 

side立希

自分達は自陣の牢獄場所に移動する。

「取り敢えず心操いんだよな。不安になってきた。洗脳されたくねーよ」

「あんまそこだけに捉われんよーにね。向こうは姿見せなくてもどっから来るか分かんない攻撃が揃っとるもん」

峰田君と三奈が敵側に行った心操君を警戒する。

「で、こっちの手段としては―」

「浮かす!」

「溶かす!」

「くっつける!」

「「「不利なんだよなぁー」」」

麗日さん、三奈、峰田君が項垂れる。それでもこっちには爆豪君と同等の機動力・戦闘力を持った緑谷君がいる。

「兎に角、先に見つけて対応するしかない。さっき皆で考えた作戦通り、囮役の「僕が!」おっと」

「前にでて、先行。皆はサポートに回ってほしい。」

“個性”に違和感が無いか確認していた緑谷君が帰って来た。どうやら大丈夫のようだ。

「大丈夫かよー…個性の強さならお前と藤丸弟頼りだぜ?」

「まぁ、頑張るよ。」

「大丈夫!絶対勝てる!」

以前と大分心強くなった緑谷君に自分達は嬉しく思う。

「「ぴゅー!」」

「前はもっとキョドってたのになぁ…」

『第5セット目!本日最後だ!準備はいいか!?最後まで気を抜かずに頑張れよー!』

「作戦は僕が囮。で、物間君の対応が藤丸君。心操君は僕が対応!」

「了解。3人は他のB組メンバーを対応。自分がしっかりサポートするから安心して動いて」

「「「うん!」」」

『START!』

 

 

side立香

「START!」

「お!始まった!」

『行こう!』

さっそく立希達は動き出す。『身体強化』した緑谷君を追うように立希達は走っていく。

「フォーメーションとしては…爆豪君達と似ているな」

「バランスも似てるからなー」

A組、B組の皆は各々考察し始める。

「姉として、弟はどう動くと思うんだ?」

瀬呂君が私にそう聞いてきた。

「いつも通りの立希なら…自分から動かない。私と行動する時はいつも私をサポートしてる。よく他人の動きを見て対応してるって本人が言ってた。」

「成程…“個性”も手数が多いから味方として頼りになるな!」

「となると、緑谷が爆豪以上の働きをしなきゃね」

 

 

side三人称

『フルカウル』で工場地帯を跳び回り、上空から索敵する緑谷。

「!」

ここで緑谷が飛んで来るドラム缶を発見。と同時に

「『キャア!』」

「(麗日さん!?)っ」

声に反応する緑谷だが直ぐに『偽物の声』だと判断する。試合が始まる前―

 

―「心操君が『変声機』使うのが多分分かる」―

―「嘘!?」―

―「昔から耳が良くて…『ペルソナコード』で心操君が話すとモスキート音並みの『ノイズ音』が聞こえた。咄嗟じゃない限り、判断できるよ。」―

 

立希が言った事を頼りに、緑谷は対応。言われてみれば確かに僅かなノイズが聞こえた…気がした。

「(多分偽物…って分かる藤丸君すごい…)!」

「あれ?見つかっちゃったか」

パイプの影に隠れていた物間の姿を捕える。見つかった物間だが冷静に行動する。

「爆豪君の活躍を見た後で緑谷君を、そして次に君を警戒しない分けがない。君達みたいな…動けて強い人間を警戒する。クレバーな人間はそう考える。」

「(心操君は…見えない…なら!)」

「仲間の方を見向きもしないなんて!薄情だな!」

「(煽り…洗脳を警戒!)」

「“恵まれた人間が世の中をブチ壊す”心操君とそんな話をしたよ!!」

 

二人と別行動になる麗日達。近くに心操がいるだろうと警戒しながら移動。峰田が『もぎもぎ』をくっつけたロープを引いてると…

「!何かくっついた!!」

「「!」」

その言葉と同時に大量の瓦礫が3人を襲う

「『アシッドベール』!!」

芦戸が『酸』で襲い掛かる瓦礫を溶かして防ぐが、続けて瓦礫が襲い掛かって来た。

「柳さんの『ポルターガイスト』!」

「あてずっぽーだ!」

更に、その瓦礫たちが突然『巨大化』し、芦戸は溶かしきれなくなる。

「(小大さんの『サイズ』!!) させん!」

麗日が巨大化した瓦礫を触れて『無重力』にする…が、今度は突如として『無重力』にした瓦礫が強い『衝撃』が受け、吹き飛ぶ。

「どわぁ!?」

巨大化した瓦礫が3人を襲う…寸前、3人の前に矢が降り注がれ、瓦礫の威力が殺され地面に落ちた。

 

「―およそどの方向にいるかはわかった。」

「姿を見られないように展開して…」

「危ない!!」

パイプの陰に隠れていたB組メンバーの柳、小大、庄田だったが、突如頭上から矢の雨が降り注がれる。直ぐに柳が『ポルターガイスト』で瓦礫を操作し、小大が『サイズ』で巨大化させ防ぐ。

「今のは…矢…?」

「A組にそんな“個性”を持った人なんていない……つまり…」

「藤丸だ…でもどうやってここを……」

 

side立香

『―狙わずとも』

「やっぱこういう時、アーチャーって便利だなぁ…」

3人を瓦礫から守った人物が映し出される。勿論、立希だ。けど『投影』で姿が変わっている。工場地帯全体を見渡せる高台にて、褐色の肌になり、白弓と矢をつがえていた。

「藤丸スゲェな!」

「どんな人と融合?してんだろ?」

皆私を見てくる。まぁ説明できるのは私だけか。

「アーチャー『アルジュナ』。インドの叙事詩『マハーバーラタ』の大英雄にしてその中心人物。“授かりの英雄”の二つ名を持った人だよ。さっきは千里眼でA組チームを守って、B組チームを狙撃したってところかな?」

『任務遂行…引き続き援護。』

立希は引き続き射る。別の画面にて、A組メンバーに襲い掛かる瓦礫を次々と落としていく。これには試合を見てる全員が驚いている。

「つっよ!?」

「あんな遠距離で当てれるのかよ!?」

『!?』

「お?何かあった感じだな」

「んん?」

いきなり立希はその場から離れ、皆のいる方へと向かう。何か問題が?…その時遠くで黒い鞭見たいな物が現れた。

 

 

side立希

「え」

思わず声を出してしまった。高台から皆を援護しつつ、遠方から物間君を無力化しようとした時、緑谷君に異変が起こった。攻撃をしようとした緑谷君の腕に突如として黒い鞭状が現れた。

「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」

「(…嫌、なんか違う!) やばっ!!」

直ぐに自分は緑谷君の所に向かう。千里眼で見ると、物間君に黒い鞭何本も飛ばされる。何とか回避出来てるけど…周囲が滅茶苦茶に破壊される。

「心操君!」

どうやら物間君が叫んだ方向に心操君が隠れているようだけど……今はそれどころじゃない!!

「緑谷君!?」

勢いよく緑谷君が飛ぶ。黒い鞭が周囲に飛び散り…まるで暴走するかの様に周囲を破壊し尽くす。

「「「うわぁ!?」」」

「「「なんだ!?」」」

「緑谷君の作戦…いや違う―ぐっ!!」

黒い鞭の一本が自分に来た。ものスゴイ力で腹部を殴られ、吹き飛ばされる。

「ガッ―…―ハッ!!「藤丸君!?」麗日さん…緑谷君が…」

「デク君」

尋常じゃない痛み。一瞬気絶しかけた…吹っ飛んだ場所に麗日さんがいた。

「緑谷君の……所に……行って!!」

「っ…うん!」

尋常じゃない強大な力。緑谷君の新技かと思ったけど違う。明らかに暴走状態で“個性”に振り回されている。

「立希大丈夫!?」

「ゲッホ…鳩尾食らった…結構痛い…でもまだ戦える…っ!」

「一体何がなんだか分かんねぇけど…まだ試合は終わってねぇよな!!」

「ふぅ…うん。そうだね!行こう!」

三奈と峰田君と一緒に緑谷君のところへ向かう!

 

「イタァ!オラァ!!」

「『投影:―」

「緑谷!麗日!無事!?」

急いで向かえば既に敵味方共に全員集まっていた。緑谷君は…どうやら黒い鞭は消えて無事のようだ。

「皆集まった!」

『乱戦だぁ!!』

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