僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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劇場版の『HEROES RISING』書き始めました。


第70話

side三人称

12月中旬。雪は降り積るなか、A組は久しぶりの休日にて寮内でゆっくりと過す。

「立希~借りてた漫画返しに来たぜ~」

「いらっしゃい。電気君」

立希の部屋に上鳴が入る。彼は借りてた漫画を返しに来た。

「っておいおい、休日なのに“個性伸ばし”してんのかよ…」

「持って来た漫画大方読みつくしたし、ゲームもやり尽くしちゃったから…暇潰しに『投影』で憑依率を底上げしてた」

上鳴は呆れ仲が立希を見る。今の立希は『マシュ・キリエライト』と憑依していた。その時、上鳴はふと思いつく

「…なぁ、その技ってたしか呼んだ人物と憑依?するんだよな?」

「うんそうだよ。」

「…てことは、いろんな姿になれるってわけだよな!」

「うんまぁ…それが?「よっし!今から皆をロビーに集めるぞ!あと藤丸姉も呼べ!」え!?何するの!?」

「決まってんだろ!暇潰しだ!!」

 

「―てなわけで!『第1回 藤丸姉弟、英霊憑依パーティー』を始めまーす!」

『おー!!!』

ロビーにて、爆豪以外のA組が集い、簡易的に作られたステージに立つ藤丸姉弟に拍手を送る。本人たちは突然の事で困惑しいてる。

「司会は私!芦戸!そして解説はヤオモモ!スポンサーは上鳴でお送りしまーす!」

「え、何?どういう事?いきなりすぎてわけわかんない。」

「奇遇だね、姉。自分もだよ。電気君どういう事?」

「さっき言ったろ!暇潰しだって!まぁ藤丸姉弟の憑依姿も気になるってのが本音だけどな!皆もそうだろ!」

「まぁ、そうだな」

「初めて見た時はビックリしたけど、すごいよね!」

「毎回違うの見れて結構新鮮」

「単純に気になる!」

「というわけだ!観念して俺達に見せろ!」

「は、はぁ…まぁ自分は別にいいけど…姉は?」

「……はぁ…ここまで来ると逃げれないし……さっさと終わらせる。」

「合意とみなして開催!ルールは簡単!お互いクジを引いて、お互い引かれたお題の人物に憑依するだけです!!」

「いつの間にこんなの用意したんだ…」

「因みに全部ヤオモモが『創造』してくれました。」

「頑張りましたわ!」

プリプリしながら八百万は言う。己の知識を皆に振舞える事が出来嬉しく、本人もこの企画が楽しみのようだ。

「では!最初の一人目!どうぞ!!」

パーティーの始まり。

 

 

side立希

突如として始まった『憑依パーティー』さっそくクジを引く。

「最悪なのは引かないでよね…」

「その言葉、そのままそっくり返すよ。」

姉に睨まれながら言われるが運は姉の方が自分より悪い。自分が引いたのは…

「えーと……『殺生院キアラ』」

「お前ぇ!!」

「おっとぉ!立香選手!フラグだったようです!さぁ次は立香選手の番です!」

「く…恥ずかしいの引いてやる!」

「オイヤメロ」

姉が引いたのは…

「…『マルタ』 (ちっ)」

「ふぅ、セーフ。(この姉、皆に聞こえないように舌打ちしたな…)」

「立希選手の反応を見る限りセーフのようです!ではお披露目ターイム!順番は立希選手から!」

「それじゃあ早速。『投影:マルタ』!!」

―祈りましょう、せめて、あなたのために―

『おお!』

始めの時とは憑依率が上がってるから、大分変わる。髪が藍色に変わり、頭にベールを、下半身に十字架を刺繍された赤ローブを纏い、金の十字架の杖を持つ。

「では解説のヤオモモから!」

「はい!『マルタ』という人物は悪竜タラスクを鎮めた、一世紀の聖女ですわ。妹弟と共に歓待した救世主の言葉に導かれ、信仰の人になったと…美しさを備え、魅力に溢れた、完璧な人。恐るべき怪獣を虜にした聖なる乙女ですわ!」

「悪竜を虜にしたって…結構スゲェな」

「というかそれ聖女?」

「立希選手!感想を一言!」

「え?えーと…一応、マルタさんとは始めて召喚して、初めて絆を深めた仲なので、ここまで憑依できたのは嬉しいです。」

「へぇ~そんなんだ~ありがとーございました!お次は立香選手です!」

 

 

side立香

私の番が来た…

「…本当にやらないとダメ?「この際諦めちゃいなYO☆YOU☆」くっ…」

せめて第一再臨姿!!

「『降霊:殺生院キアラ』!」

―ご指名感謝いたします。―

『おー…』

姿が変わる。尼僧服を着こなした姿へと…セーフ!

「(何だ…つまんない)」

「オイコラどういう意味だ、バカ弟」

小声で言っても聞こえてんぞ…

「ではヤオモモ解説を!」

「はい。『殺生院キアラ』…彼女は江戸時代に途絶えたとされる真言宗系の異端宗派『立川流』最後の導師。その傍流である真言立川詠天流というカルト組織で幹部をしており、彼女の欲求が原因で西欧財閥から国際手配されていましたわ…最もこの国際手配は東洋人であるにかかわらず聖人と評価されることを憎んだ聖堂教会の枢機卿の妬みもあったようで……あと……その……」

『?』

ヤオモモが少し恥ずかしそうに言う。え、まさか…

「儀式には性交を行うらしいですわ…」

「マジで!?」

「何ィ!?」

「(本当にヤオモモは博識過ぎぃ!!)」

峰田君と電気君が敏感に反応した。

「あ、あの人か!林間合宿で獣達を圧倒した女性!!」

「あんな際どい服装にそんな理由があったのかよ…」

男性陣地が反応する。その反応に女子陣営がしらける。

「では立香選手感想を」

「…彼女は強いですがあまり人前で憑依したくないです。」

「本当だったら、際どいスリットの入った体のラインが判るピチピチの尼僧服を着こなして―「応供、四顛倒!!」あっぶなぁ!ちょ!?クラス相性的に自分不利だから!!」

馬鹿(弟) が余計な事を言いそうになったから力尽くで止める。

 

 

side三人称

「ちょっとハプニングがありましたが…では2人目いってみよー!次は立香選手からクジを!」

「あ、危なかった…」

「今に見てろ……」

勢いよく立香が引いたのは…

「『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』」

「\(^o^)/オワタ」

「立希選手の顔がオワタ顔にぃー!これは一体どういう事だぁ!?」

「因果応報。」

「っ…自分のクジは……『アルトリア・ペンドラゴン・オルタ』…くっ」

「よし」

「さっきと逆な反応!では立香選手から行ってみよー!!」

 

 

side立香

さっきより落ち着いて憑依する。

「『降霊:アルトリア・ペンドラゴン・オルタ』!」

―よかろう―

『かっけぇー!』

髪が金色に変わり、黒のバイザー。黒の手甲をはめ、黒のエクスカリバーを装備する。

「『アルトリア・ペンドラゴン』。通称『アーサー・ペンドラゴン』!中世の騎士道物語で有名な『アーサー王物語』で登場する伝説上の人物!聖剣エクスカリバーを岩から抜いてブリテンを統一しましたわ!」

「まぁ今回は『オルタ』っていう聖杯の呪いに侵され、非情さに徹しきった騎士王の側面。あるいは、アーサー王が求めた“理想の王”とはこういったものだったのかもしれない姿なんだけどね」

「捕捉ありがとうございます!」

「体育祭で塩崎と飯田を吹っ飛ばした女性か」

「あの女性はとても強かった…俺のレシプロが通用しなかったのはとても悔しい……」

「黒い柱が出たのはマジビビった。」

「では感想を!!」

「普通に強くて何よりカッコイイから使い勝手が良いです。」

「成程!では立希選手の番です!」

 

 

side立希

「くっそう…強いけど恥ずかしいんだよ…「さっさとなれ」うぐぅ…」

うじうじしているとよけい恥ずかしくなるからさっさとなる事にする。

「…『投影:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』!」

―行くよ、ルビー!―

『どどんとやっちゃいましょう〜!』

『ぶほぉ!!』

「やっぱこうなったかぁ!!」

「ざまぁ」

仮免試験より憑依が上がったから……栗色の髪と赤い瞳になり、簡易的な桃色のヒラヒラ衣装になって、手にはルビーステッキを握る…なんちゃって魔法少女になった…

「これじゃ、〇法少女俺じゃないか…」

「に、似合ってるぜ…ブフゥ…」

「藤丸…おま……ダメ…アハハ!!」

「か、解説を…クスクス…」

「えと…申し訳ありませんがご存じありませんわ…『フォン』が名前に付いてるという事は貴族…といった所でしょうか?」

「えっと…まぁそんな所…アインツベルン家は魔術に長けた貴族で、歴史上には載ってないんだよ…秘密主義かなぁ…」

「そうなんですの…クス…」

「魔術に長けた結果が魔法少女かよ!あっはっは!」

「感想どうぞ!」

「クッソ恥ずかしいです。」

 

 

side三人称

「ではでは3人目ー!!」

「これ何人までするの?」

「二人の限界まで!」

「はぁ…」

項垂れながらも藤丸姉弟はクジを引く。立希は『ペンテシレイア』、立香は『ジャンヌ・ダルク』を引いた。

「セーフ」

「ん。大丈夫」

「両者共に大丈夫だと分かる反応。ちょっと面白くないです!」

「三奈?」

「ンン!何でもなりません!では立希選手どうぞ!」

「…『投影:ジャンヌ・ダルク』」

―主の御加護を―

立希は芦戸をジト目で見つつ、憑依する。金髪になり、頭部にマテリアルを装備。十字架が刺繍されたマントを羽織り、巨大な旗を持つ。

『おおー!綺麗!』

「世界でも最も有名な聖女。百年戦争で有名なフランスの英雄…オルレアンの聖処女ですわ。フランスを救った聖女であり、十七歳で故郷を発ち、奇跡とも呼べる快進撃を成し遂げましたわ。ですが…貶められて十九歳で火刑に処されるという…悲劇的な結末を迎えましたがそのわずか二年間で歴史に名を刻んだ聖女ですわ」

「俺らぐらいの年でそんな功績あげてたのかよ…」

「インターンの時はすごく助かったよね!」

「ケロ、そうね。」

「聖女にもいろんなタイプがあるんだなー」

「では感想どうぞ!」

「ジャンヌと憑依したせいか…すごく心が安らぐ…さっきまでの事がどうでもよくなった…」

「聖女パワーすげー…」

「ではでは、お次は立香選手!」

「ん。『降霊:ペンテシレイア』」

―いいだろう―

今度は立香が憑依する。白髪と黄の瞳に変わり、カギ爪のついた手甲、鎖のついたモーニングスターを装備する。

『こっわ!?』

「バーサーカーだからね…仕方が無い…」

「ギリシャ神話におけるアマゾネス、アマゾーンの女王ですわ。 アレスの娘であり、ヘラクレスに帯を奪われたヒッポリュテを始め、他にも姉妹がいると聞きますわ。 ヘクトールの死後、ペンテシレイアが率いるアマゾネスの軍勢はトロイア側に加勢し、アカイア軍と戦闘し敗北したと…」

「あ、ヤオモモ、それ以降は『彼』の名前が出るから言わないで」

『彼?』

「…その名前に反応すると危ないから…」

「…ああ、俺が体育祭で戦った女性か…立香が―「それ以上いけない!!」」

「…では『A氏』と言いますわ。その戦闘時、A氏が彼女に止めを刺した際、A氏はペンテシレイアの顔を見て「美しい」と言いましたわ 「女」としてではなく「戦士」として戦い抜いてきたペンテシレイアにとっては、もはや最大級の侮辱の言葉であり、彼女は激怒。 死に際に「お前の槍はお前の愛する者を貫く」と呪詛を吐き、戦死したと…」

「あ~…だから立香ちゃん彼女に―「ダメ!」」

「…アk「おい弟!」口が滑っちゃうぅ!!モーニングスターは止めて!!」

「おい何か立香の瞳が血走ってないか!?」

「あ、待ってペンテシレイアさん!?私の体つかって暴れないで!?」

「なんでバーサーカー系は好き勝手に動こうと…バーサーカーだからか……」

立香と憑依していたペンテシレイアが暴走しそうになったが、何とか止める。

「では感想を!」

「はぁ、はぁ……強いけど扱いには注意が必要……」

まだまだ続く

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