僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
時は経ち、新年。え?冬休み何をしたか?カルデアに戻ってのんびりしてただけ。ん?10年後の世界はどうしたか?さて何の事だか…というかあの入れ替わり事件(?)。次の日には未来の出来事の記憶が全く無いんだよね…姉の方も覚えてないとの事。まぁ脳や体に異常が無いし何も問題無い。後は…大晦日は全サーヴァントでのどんちゃん騒ぎだった…そんな大晦日を過ごした新年初日の朝。
「ふわぁ…ねむい…」
「同感…けどそんな事言ってる場合じゃないからね…ふぁ…」
新年初日からインターンが始まるため、いつもの時間に起床し、準備。既に学生服に着替え終え、荷物を持ち、外にでる準備をする。
「先輩!インターン頑張って下さい!」
「「行ってきます!」」
マシュに見送ってもらいつつ、日本支部のCDFまで転移する。
side立香
立希と共に、私達はインターン先である日本支部のCDFに着く。
「ようこそ!そして久しぶりだね!」
そこで案の定、ゴールドさんが出迎えてくれた。
「まずは明けましておめでとう。新年初日の大事な挨拶さ」
「明けましておめでとうございます。そしてお久しぶりですゴールドさん!八斎會に突入ぶりですね…」
「明けましておめでとうございます。私にとっては職場体験以来ですよね?」
「そうだね。けどこうして再会してよく分かる…君達二人が以前より成長している」
「「ありがとうございます」」
プロヒーローにそう認めてもらうとちょっと嬉しい自分がいる…立希も同じ心境っぽい。
「その調子でどんどん成長して立派なヒーローになろう!今日からまたビシバシ行くよ!」
「「よろしくお願いいたします!」」
さっそく私と立希は戦闘衣装に着替え、集合場所の会議室に入る。既にゴールドさんがいた。数冊の本を持って
「さて、インターンの内容は君達姉弟を今まで以上に成長させる事。その内容はズバリ―」
ゴールドさんは私達に指さし言う
「『コンビネーション』が良いと思うね」
「コンビネーション…ですか?」
立希がそう言うとゴールドさんは頷く。
「同じ“個性”を持っている。これほど良好な状態で連携を取れるなら負けなしだと思うね。ましてや姉弟。一緒にいる時間が多いんだ。究極的にはサインや言葉なしで互いの行動を把握し、隙が無い連携を取れるといいよね。それにお互いの欠点を補える。プロヒーローは一人じゃなく集団行動がほとんど。だから連携を取る事を学ぶに損はない。」
「成程…」
私は頷く。今までは英霊に戦いを委ねた戦法をして、最近やっと自身も戦えるようになった。ならもっと戦法を増やし、柔軟に動けるようにする。その為に、まずは連携―立希とのコンビネーションを覚える…
「連携を取るとして…その方法は?トレーニングルームでゴールドさんや他のプロヒーロー達と模擬戦で?」
「模擬戦はしない。実戦で覚えてもらうよ。」
「そんなに敵いますか…?」
立希がそう聞くと、ゴールドさんは頷く。
「…近頃敵が多くてね…猫の手も借りたい状態に陥っている…この『本』の影響で犯罪者が増えつつある。」
そう言ってさっきからさっきから持っていた本を渡してくる。タイトルは…
「『異能解放戦線』…?」
「あ、これ学校近く本屋の隅に山積みされてた本だ。」
「…最近この本を買う人が増えていてね…泥花市の市民抗戦で更に注目されて…俺が捕まえた敵の大半がこの本を所持して『解放せよ!』と吐き捨てる始末…」
「確実に裏で何者かが動いてますね…」
「うん。まぁそういう詳しい部分はプロヒーローの上層部が色々してるから…君達二人は連携を生かし、この本に感化してしまった敵や、犯罪者を捕まえる事!新年から忙しくなるけど期待してるよ!ルーキー姉弟!」
「「はい!」」
こうして、私達のインターンが始まる
side立希
インターン始まって1週間。兎に角自分と姉はヒーローとして何が大切で何が重要なのかを考えながら、ヒーロー活動に勤しむ。勿論、課題と出された『コンビネーション』。つまり連携をしながらだ。改めて言われ、意識すると難しい。いつもなら何となく『姉がこう動くなら、自分はこう動く』という思考の元で自分は動く。簡単に言えば、『姉が主体的』だけど今回は『自分も主体的』になる。そうなると分からなくなる。
「ちょ、姉、先行し過ぎ!?」
「え、ま?けど早いに越した事ないでしょ」
「そうだけどぉーー!!!」
こんな事があって自分と姉の歯車がかみ合わなくなって…結果的には大丈夫なんだけど…連携が取れていたかどうかと言われると…厳しい結果だ。
「―『救助』、『避難』、『撃退』この3つがヒーローに求められる基本三項。普通は“救助”か“撃退”のどちらかに基本方針を定め事務所を構える。」
パトロールしながらゴールドさんから教授される
「それじゃあ日本支部のCDFも?」
「詳しくは知らないが…まぁ“撃退”が基本方針かな?これでも自分は敵迎撃を中心とした立ち回りだしね。けど“救助”と“避難”をしないなんて事はしない。ヒーローは平和の象徴。誰よりも早く動いて、被害を最小にするよう立ち回り、解決する…とまぁ言うのは簡単だけどいざ実行となると難しい。けどやるしかない。やるんだ。」
「はい!」
…早く連携出来るようにしないとな…何か焦ってる自分がいる。姉もそうなのかな?
side立香
『異能解放戦線』…読んでみたけど共感しなかった…出来なかった。どの章もまるで偉大な功績のように書き記しているがどれもテロ。民衆、他者を巻き込んで、犠牲を出している。そのクセ、この本はカッコつけたがる。何度も出てくる『解放せよ』という文体が嫌になる。感想を言うなら『犯罪者が何を言ってるんだ』だ。
「(…けどこんな本を読んで動く存在…敵が現れる。)」
インターン始まって一週間。正直、立希と連携は取れてない。あの本を読んでからどうも心がざわつく。余裕がない気分だ。
「姉!」
「分かってる!」
今日も敵、犯罪者が現れる。連携の前に自身が強くならないと意味が無い。まずは…
「(『降霊』の憑依率を上げる。そのためには無意識下で、英霊達と交わるしかない。)『降霊:エミヤ』!」
―懲りない連中だ―
「同感!」
『エミヤ』と憑依。褐色肌、白髪に変り、両手に『干渉・莫邪』を装備。戦闘衣装にピッタリな赤いロングコートに類似した服をはためかせながら、逃走してる敵を追う。
「はぁっ!」
『干渉・莫邪』の柄を繋ぎ弓に変化。ドリル状の矢をつがい、放ち、犯罪者の動きを止める。
「―行くぞ!」
と、同時に私を横切るように立希が動く。私と同じような衣装を纏いながらだ。私は『干渉・莫邪』を、弧を描くように回転を加えて投げる。
「なんちゃって鶴翼三連!!」
前方にいた立希が両手に持っていたナイフと、先程私が投げた『干渉・莫邪』を使い犯罪者を斬り伏せる。
「ナイス。さっきの連携はいいんじゃない?」
「うん…まぁいいんだけど…何で姉が『エミヤ』となの!?同性なら『クロエ』でしょ!?」
改めて、立希を見る。褐色肌、桃色の髪、私とほぼ同じ衣装…『クロエ・フォン・アインツベルン』と『投影』してた。
「いや別にクロエと憑依するのは別に気にしてないよ!?けど何か違うでしょ!?」
「絆的にこれが最適解でしょ。連携取るなら常に最善の手が必須。無意識下で憑依をして、憑依率を上げた方が得策。」
「それはそうだけど…じゃあ何?『宝具』も発動できるぐらいの憑依(シンクロ)率上げる気なの?」
「将来的にはそうなるでしょ。今は出来なくても…それじゃ、戻るよ。」
「え、あ、ちょっと待って!!」
…少し焦ってる私がいる…落ち着こう……出来る事が出来なくなるから…
side三人称
今回は少し遠出。ゴールド、藤丸姉弟は保須市よりも都会な場所でヒーロー活動だ。
「それじゃあ、今日も一日頑張って行こう!」
「はい!」
「支部から大分離れましたけどいいです?」
「問題無いよ。自分以外にもプロヒーローはいるから―「ひったくりよー!」っと!早速―」
ゴールドが藤丸姉弟に指示しようと振り向いた時既に動いていた。既に声が聞こえた方へと動いていた。これにはゴールドは目を見開いて驚き、直ぐにゴールドも動く
「全く…将来が楽しみだ…っ」
対して藤丸姉弟。『ひ』という言葉から直ぐに動いた。
「(『投影:アタランテ』!!)」
―獲物は逃さん―
立希―マギは『アタランテ』と憑依。金と緑の髪、緑の瞳と変化し、『天穹の弓』を装備する。憑依し終えたマギは地に足をつくと同時に一気に加速する。
「(『降霊:ロムルス=クィリヌス』!!)」
―降臨である―
立香―メイジは『ロムルス=クィリヌス』と憑依。褐色肌。青い髪、赤い瞳となり、そして黄金の籠手を装備し駆ける。
「(まだ…私は…)行けるっ!」
―ローマ!!―
憑依したメイジだがマギより多少遅い。そのためメイジはロムルスと憑依率を底上げ。背中から黄金の翼を生やし、足から赤色のエネルギー波を噴出。マギに追いつき、追い抜く。
「(はっや!?だったら自分だって!!)」
―いいだろう!―
マギもまた、憑依率を底上げ。アタランテの獣耳と獣尾を生やし、今まで以上の加速をする。そしてマギとメイジの視界にバイクに乗って大量のハンドバッグを所持したひったくり犯と思われる人物を視認。マギは矢をつがい、メイジは片手に赤いエネルギーで象った槍を放とうとした時―
「―ム!?」
「ぅえ?」
「え゛」
横からエンデヴァーが登場。そのまま『炎』を使った推進力でひったくり犯にラリアットし鎮圧する。
「エンデヴァー…って事は…―」
マギがそう言いこぼすと同時、遅れてヒーローが3人やって来る。
「あ゛?んでここにテメーらがいんだぁ!?」
爆豪
「藤丸君と藤丸さん!?」
緑谷、そして
「立香、立希…そっちも一足遅かった感じか…」
轟。
「焦凍君…あー…そう言えば3人のインターンって確かエンデヴァーの下で…」
偶然にも、5人はインターンで鉢会うのだった…