僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
その日の夜。寮の大広間で自分達は鍋の準備をする。
「どんどん切るよー!野菜足りるー!?」
自分は調理係。さくさくと野菜を斬る。隣では三奈が肉を切っていた
「うへぇ…ぬるぬるして切りにくい~」
「そうだねぇ…そのまま上からというより、斜めに切り下ろす感じのほうが切りやすいよ。こんな感じ」
自分は三奈の後ろに回って、腕を掴んで動作を教える…と、何故か三奈は固まっていた
「ぇ、ぁ…」
「?どうしたの?」
「…立希ってたまーに轟みたいな天然かましてくるよね…」
「???」
三奈の言ってる事が分からない。自分がエミヤに教えてもらったようにしただけなのに…
「何でも入れてよろしいなんて、素敵なお料理ですわね!」
「お茶っぱはよろしくないですわよ!?」
「それは闇鍋ですわよ」
少し離れたところで何か勘違いした八百万さんが麗日さんと姉に止められていた。
side三人称
「『インターン意見交換会』兼『始業一発気合入魂鍋パだぜ!!!会』を始めよう!!」
『Fooooooo!!!!!』
飯田の開口により、鍋パが始まる。各々いい具合に煮えた具材を取り、ジュースで喉を潤す。
「腹へったな」
「轟、ゴマの肉とって」
「カンパーイ」
「良い香りですね」
「いい肉使ってるからね」
「ウィ☆」
「ウェーイ」
「ッパァァアア!!」
「鋭児郎君なんて?」
「フゥ~~」
「キャー!」
「三奈ちゃん。危ないわよ」
「食べる~~~!」
「ホコリ立つから跳ねないの」
鍋パは大いに盛り上がる。
「それねぇ、まだ火通ってないよ!」
「態とやってるでしょ…」
葉隠が個性の『透化』で鍋を見えなくして、尾白が苦笑。
「くー!寒い日は鍋に限るよなぁ~~~!!」
「けど…あっつ!美味しいけど…あつつ!」
切島と立希は鍋のおいしさを堪能。
「暖かくなったらもうウチら2年生だね。」
「あっという間ね。」
「怒涛だった。」
耳郎、蛙吹、麗日が今までの事を振り返る
「君達!まだ約三カ月残ってるぞ!!期末が控えてる事も忘れずに!」
「止めろ飯田!鍋が不味くなる!」
飯田が喝っすると峰田が吠える。
「味は変わんねぇぞ」
「おっ…お前それもう天然じゃなくね…!?「皮肉でしょ。『期末 慌ててんの?』って」高度!」
轟の言葉に峰田はつっ込み、それを耳郎が付けたす。
「ポン酢入れると変わるよ。」
「そうか。」
「それでいいのかよ!?」
『ハハハハハハ!!!!』
立香が轟に薦め、峰田は更に突っ込む。それを皆で笑い合う。
「(ああ…いいなぁ…この感じ…)」
立希は鍋の具材をつつきながらそう思う。偶然にも、立香も同じことを思っていた。
「(カルデア…とは違う、また別の暖かい気分…数年前では考えられない出来事だ…今、こうして私や、立希がここにいる事…学校に通えるなんて思ってなかったし…立希も、私も…)」
立香はぼうっと皆を見ながら、つぶやく。
「恵まれたなぁ…「立香。どうかしたか?」ううん。何でもないよ。色々あったなぁ…って」
「…そうだな。」
轟に声を掛けられ、再び鍋パに戻る立香。そのまま1年A組のメンバーは鍋パを楽しむ。
side立香
「立香」
「?何、焦凍君」
鍋パが終わり、各々部屋に戻る時、焦凍君に声を掛けられた。
「さっきのパーティーの時、声かけても反応が遅かったから、何かあったんじゃないかって思ってな…」
「あー…さっきは何でもないって言ったけど、アレは嘘なんだ。」
「嘘…」
私は焦凍君に言う
「本当は…感謝してたんだ。この1年A組に。皆に出会えた事を。前の私ではありえない事だったんだー数年前までは…英霊の皆と、家族ぐらいだったし。」
「?…どういう事だ?」
「んー…これはばかり言えないかな?もちろん、立希に聞いても向こうも言わないと思うし。うん。(けど…いつか、教えるかもしれない。それを知って、焦凍君はどう思うのだろうか…)」
「そうか…俺も…立香に会えて…嬉しい。」
「…へ?」
唐突にそう言われ、私は目が点になった。
「…緑谷もそうだが…立香に、色んな事を言われて、色んな事に気付けた…だから…ありがとな…そして、これからも…頼む。」
「ぇ、ぁ、う、うん!こ、こちらこそ!」
バクバクと鼓動が速くなる。何とか返事して素早く部屋に戻る。
「天然って…コワぁ…」
勢いよく私はベッドに潜る。
side三人称
数日後。インターン再始動日。
「そろそろ春休みが終わっちまうな」
「今度のインターン遠征だって」
「あら本当ね」
「梅雨ちゃん達も?マジで?俺らも俺らも!」
「僕たちもその日遠征だよ!?」
「え~~~何だろうね!?」
「待ってウチも」
「俺もだ」
「同じく~」
「偶然…?じゃなさそうだけど…」
3月下旬。
この日-
―街からヒーローが消えた
それでは、アニメ第6期が放送終わるまで、お待ちくださいませ。もしかしたら、別の作品を書くかは…気分次第。