僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side立希
学校に行く前…自分は深呼吸
「ふぅ………はぁ………」
「緊張してる?」
そんな時、姉が話かけて来た。自分は頷く
「そりゃ勿論……これで下位だったら……自分達の明日は無い……」
昨夜の師匠からの激励(?) 勝ち負けの前に…まずは上位を取らなければ…っ!姉も冷や汗をかきつつも肯定してくれる。
「だよねー……でもやるからには全力。お互い頑張ろう」
「ん。」
いよいよ体育祭!
side三人称
『雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に1度の大バトル!!』
雄英体育祭会場のスタジアムにて。プレゼント・マイクの実況が響く。
『どうせてめーらアレだろ!?敵の襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の『新星』!!!!』
その言葉に会場はだんだんと盛り上がる。
『ヒーロー科!!一年!!A組だろぉおお!!!?』
―ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!―
満を持して、A組全員が会場へ姿を現す。会場のボルテージはMAX。
「わぁああ…人がすんごい…」
入場するA組メンバー。緑谷は緊張しつつも進む
「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮できるか…これもまたヒーローの素養を身に着ける一環なんだな…」
飯田は意気込む。
「メッチャ持ち上げられてんな…なんか緊張すんな!」
「しねぇわ。ただただアガルわ…っ!」
興奮する切島。同意を求めようと爆豪に話しかける…そんなA組を筆頭に、B、C、D…H組がぞろぞろと入場する。
『選手宣誓!』
全員集合し終え、1年主審。18禁ヒーローの『ミッドナイト』が自前の鞭を叩き、指示をする。
『1-A爆豪勝己!!』
呼ばれた爆豪は檀上に上がる。そして―
「せんせー……俺が一位になる」
『絶対やると思った!!』
爆弾発言。A組クラスの心が一つになった瞬間だった。そしてA組以外の組の生徒からブーイングが来る。爆豪は無視し、檀上から降りたのだった。
『さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょう!!いわゆる予選!毎年多くの者がリタイアするわ!さて運命の第一種目は……コレよ!!』
画面に映し出されたルーレットが止まる。競技内容は『障害物競走』となった。
『計11クラスでの総当たりレース!コースはスタジアムの外周約4km!我が校は自由が売り文句!ウフフ…』
ミッドナイトの説明中、スタジアムの外へと通じる門が開く。そこにクラス全員がスタート位置に着いた。
『コースさえ守れば『何をしたって』構わないわ!さぁさぁ!位置に着きなさい!!』
ミッドナイトの指示にて、全員構える。
「さて…行くとしますか…」
立希は緊張しつつも集中し
「絶対…上位には入る!」
立香もまた、軽くストレッチをして今かと待つ。一瞬、会場が静かになった時、スタート合図のランプが今……全て灯った!!
『スタートォ!!!!!!!』
第1種目。開始。
―ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!―
「いでぇいでぇ!!」
「スタートゲート狭すぎるだろぉ!!?」
合図と同時に歓声。そして参加者全員一斉に走りだす…がしかし、ゲートが狭く、大混雑になる。
「(いだだだ…って待てよ…もしかしてスタート地点がもう…)」
人混みに巻き込まれそうになった立希。そして気付く―
「―最初のふるい」
―既に駆け引きが始まっている事に
「うわぁ!!なんだぁ!?」
「こ、氷っ!?」
始めに一番前に出た轟は個性を使い、スタート地点の地面を『氷結』。そこで多くのクラスメイトの足が凍りつけとなり、動けなくなる。
『さぁさぁ!こっちも実況していくぜ!解説アーユーレディ!?ミイラマン!!』
『無理やり呼んだんだろが…』
実況はプレゼント・マイク、解説は相澤でお送りする。
『いきなりの轟の『氷結』での妨害!!一位コレで決まったんじゃね!?』
「甘いわ!轟さん!!」
「!」
「そう上手くいかせねぇよ!!半分野郎!!」
しかし、個性を使って轟の妨害を防ぐクラスがいた。それは当然、A組。爆豪は『爆破』で空を飛び、八百万は『鉄棒』を『創造』し高跳びをする。
「っぶなー!」
「二度目はないぞ!」
芦戸は靴裏から『酸』を出して氷を溶かし、尾白は『尾』で地面をたたいて跳躍する。
「あっぶなー…!」
「凍る前にジャンプしてよかった…」
立香と立希は地面が凍る瞬間、ジャンプして凍りつけを回避。二人以外にも同じ方法で避けるA組メンバーがいた。
「クラス連中は当然として…思ったより避けられたな…」
「轟の裏の裏かいてやったぜぇ!ざまぁねぇってんだ!」
個性『もぎもぎ』で凍った地面に自身の頭のボールを投げ、その上を撥ねる様に進む峰田。
「くらえオイラの必殺―『ターゲット発見!』グベラ!?」
「峰田君!?」
峰田と共に走っていた緑谷は驚く。そして直ぐに峰田を殴り飛ばした正体に気付く。
『いきなり障害物だ!!まずは手始め…』
『『『『『ターゲット…大量!!!』』』』』
「入試の仮想敵!?」
『第一関門!!ロボ・インフェルノ!!!』
プレゼント・マイクが言い終えると同時に入試に出てきた仮想敵がぞろぞろと現れる。勿論、あの0P仮想敵―巨大仮想敵もだ。
「入試の時の0P敵じゃねぇか!!」
「マジか!ヒーロー科あんなのと戦ったの!?」
「つか多すぎ!!?」
「一般入試用の仮想敵ってやつか…」
周りの生徒達は大量の巨大仮想敵に同様。
「どこからお金出てるのかしら…」
そんな中、八百万は疑問を持っていた。
「それ同感。」
立香もまた同じ
『オオオオオオオオオ!!!!!!』
「!…っ!!」
巨大仮想敵が一番前にいた轟を襲おうと動いた。しかしそれを轟は腕を下から上へと振りかざし、巨大仮想敵を凍りつけに。そのまま巨大仮想敵の股下を通る。
「あいつが止めたぞ!あの隙間から通れる!」
他の生徒達もそこを通ろうとした時だった。
「やめとけ、不安定な体勢ん時に凍らせたから……倒れるぞ」
轟の言ったとおり、轟音を立てて大勢いる生徒の前に巨大仮想敵は崩れ落ちた。
『1-A轟!攻略と妨害を一度に!!こいつはシヴィー!!すげぇな!!一抜けだ!アレだなもうなんか…ズリィな!』
『実況になってねぇぞ』
プレゼン・マイクの雑な解説に相澤はツッコム中、轟の妨害によって大勢の生徒が足を止めてしまう。
「誰か下敷きになったぞ!?」
「えぇ!?死んだ!?体育祭って死ぬのか!?」
「死ぬかぁー!!」
『1-A切島潰されてたー!!』
切島、仮想敵の下敷きになったが持ち前の『硬化』で防御。掘って出てきた。
「轟の野郎ワザと倒れるタイミングで!俺じゃなかったら死んでたぞ!!」
そう悪付く切島。そんな彼の隣から―
「―A組の野郎は本当嫌な奴ばかりだな…俺じゃなきゃ死んでたぞ!!」
「B組の奴!」
全身銀色の男子生徒が現れる。
『B組!鉄哲も潰されていたー!ウケる!』
鉄哲。“個性”『スティール』で全身を鉄化し、切島同様に掘って現れた。
「個性ダダ被りかよ!!ただでさえ地味なのに!!」
切島は涙をのみつつ前へ進む。他の生徒は協力しつつ道を開く者達が現れる。
「(先行かせてたまるかよ)」
一方、爆豪は『爆破』を連続で空中に放ち、巨大仮想敵の頭上を行く。
『1-A爆豪!下がダメなら頭上かよー!クレバー!』
「おめーこういうの正面突破しそうな性格してんのに避けんのね!」
「便乗させてもらうぞ」
「!」
爆豪に続くように、瀬呂は肘から個性の『テープ』を伸ばしターザンのように飛び、常闇は個性『黒影(ダークシャドウ)』を使い、巨大仮想敵を上って攻略する。そしてこの二人以外にも動いている人物がいた。
「出でよ!『ライダー』!」
「―またお呼び出しかい?マスター?」
「―またお竜さんの力を借りたいのかー?」
「勿論!お竜さんまた蛇になってここを突破してくれない?」
「まかせろー!龍馬も立希もしっかりつかまっておけよー』
立希はライダー、『坂本龍馬』と『お竜さん』を呼び、黒蛇となったお竜さんの上に坂本と共に乗り、ロボ・インフェルノ達の足元を地を這うように飛んで突破する。
『1-A藤丸!何だぁあの黒蛇はぁ!?あいつの個性かぁ!?』
『藤丸立希の個性『英霊召喚』だ。本人曰く、偉人を呼びだせるらしい。あいつの姉の藤丸立香も同じ個性だ。』
『解説センキュー!イレイザーヘッド!そして一足行く連中A組が多いなやっぱ!』
『他の科やB組も決して悪くないただ…立ち止まる時間が短い。』
相澤の言う通り、後続にいるA組は直ぐに対応する。飯田は『エンジン』で機動力を生かし突破、上鳴は『電気』で仮想敵をショートさせて突破。耳郎は『イヤホンジャック』で仮想敵の装甲に突き刺し、音を流して破壊する。
「おっと…あー…坂本龍馬さんとお竜さん取られた…マジでどうしよ」
立香も皆に続き突破しようとするが、仮想敵に遮られた。
「(他に機動力ある英霊いたっけ?ここで止まってるわけには…) ………あ」
悩んで上を向く立香。視界に入ったのは日の光。そこでピンと閃いたのだった。
「来て!『セイバー』!」
「―円卓の騎士、ガウェイン。召喚に命じ参りました。」
立香の前に現れたのはセイバー、『ガヴェイン』。彼は『太陽の騎士』や『忠義の騎士』と呼ばれることもある騎士。つまり―『太陽の出ている間は三倍に近い能力を発揮する』のだ。
「あれ障害物。排除、OK?」
話す時間が無いため短文で説明する立香。ガヴェインは直ぐに理解する。
「把握しました。マスター、私の後ろをついて来てください。」
「うん!」
「いざ、全てを白日の下に……ゼヤァ!!」
『グギィ!?』
『アガァ!?』
『グベラッ!?』
日の光によって強くなるガヴェイン。彼の薙ぎ払う剣で一気に仮想敵が破壊され、立香は突破出来た。その後も、八百万が『大砲』を『創造』し、巨大仮想敵を撃退。後続が次々と突破する。
「チョロいですわ!」
『オイオイ第一関門チョロいってよ!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!!ザ・フォール!!』
「うわぁ…」
次の関門は、綱渡り。見上げる程に高い岩の柱の間をロープで繋いである。エリアだった。
「大げさな綱渡りね。」
個性『蛙』で蛙のような動きで渡り始める蛙吹。そこから次々と渡り始める生徒。中にはサポートアイテムを使って渡る生徒もいる。
『実に色々な方がチャンスを掴もうと励んでますねイレイザーヘッドさん』
『何足止めてんだバカ共…』
『さぁ先頭は難なく一抜けしてんぞ!』
プレゼント・マイクの言ったように、先に第一関門を突破していた轟は既に対岸にいた。そして自身が渡ったロープを凍らせ、妨害し、前へ進む。
「クソが!」
「!」
しかしそこに爆豪の姿。『爆破』で空を飛び第二関門を突破する
「(調子上げて来たな…スロースターターか…)」
そんな二人の背中を見て追う人物、飯田も急ぐ
「恐らく兄も見ているのだ…かっこ悪い様は見せられん!!」
バランスを取るように体をTの字にし、ロープの上をすべる。
『カッコ悪イイーー!!!』
思わずプレゼン・マイクは大声で言った。
「お竜さんここ通れる!?」
『んー大丈夫だ。まかせろー』
「しっかり掴まってたほうがいいね!」
「へ?…って!!うわぁああああああああ!!!?!?!?!?」
立希もお竜さんを使って第二関門を突破する……が、蛇のように動くお竜さんは一気に谷底まで行き、そして一気に岩柱へ上る。それを何回もするのでジェットコースター状態。立希は坂本龍馬の補助の元、お竜さんに掴まってなんとか落ちずにすんだ。だが突然の絶叫マシン化したためか、立希はバクバクと心臓が鳴らせ、顔が真っ青になるのだった
「死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思ったぁ!!?」
『なんだー?立希ー?情け無いぞぉー?』
「いやいやお竜さん。これは僕でも怖いよ」
「そ、それにしても坂本さん余裕の笑みっすね…」
ケロっとしてる坂本龍馬を見た立希は戦慄する
「ハハハ。慣れだよ、慣れ。」
立希達が先に行くのを見つけた立香は焦る。
「私達も速く行かないと……でも道が…」
「ふむ…」
ガヴェインは周囲を確認。そして『ソレ』を見つけて、動いた。剣を腰の鞘にしまい…
「マスター、行きますよ?失礼」
「…へ?」
ガヴェインは立香を横に抱いて走る。つまり、『お姫様抱っこ』だ。立香は一瞬フリーズしたが直ぐに我に返し、羞恥に悶える。
「ちょちょちょ!?ガヴェインさーん!?なんでお姫様抱っこなんですか!?」
「ハハハ!女性であるマスターに無礼な事は出来ませんよ。それよりしっかり私に掴まっていて下さい。『道』を渡りますので」
「み、道…?そんなのあるわけが……」
ガヴェインが進む先…それは……『轟が凍らせたロープ』だった
「そ…それは道と呼べなーい!!って渡れてるー!?」
思わず立香はツッコんだ。しかしガヴェインは笑みをもって答える
「太陽の下の私に、不可能な事は有りませんよ」
「アラやだイケメン!!でも待ってこれ中継されてるからぁあああ!!!」
―キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!―
『おおーーっと!?何だ!?突然の女性達からの黄色い悲鳴が…って1-A藤丸姉ぇええ!!謎のイケメン騎士にプリンセス・ホールドされて第二関門を突破ぁああ!!つーかアイツ誰だぁああ!?』
『藤丸姉が呼んだ偉人だろ…どうせ…』
「立香ちゃん誰そのイケメン!!」
「騎士も呼べるの!?」
立香とほぼ同時に第二関門突破した麗日と芦戸は驚く。
「説明は後でするから!!!というかもう降ろして!!!!」
バタバタと暴れ、降りようとするが、ガヴェインは離さない。
「はっはっは。このままマスターを抱いて走れば先頭にたどり着けますよ?」
「先頭に着く前に私が恥ずか死ぬぅうう!!!」
立香の羞恥の叫びがこだまする…そんな騒ぎを起こしてる中、轟は着実にゴールへ近づく。そして最終関門へたどり着く
『先頭が一足抜けて下は団子状態!上位何名が通過するかは公表しねぇから安心せずに突き進め!そして早くも最終関門!!かくしてその実態は……一面の地雷原!!怒りのアフガンだ!!!』
最終関門は地雷エリア。先頭を行く奴ほど未発動の地雷とより多く向き合わねばならないという仕様だ。プレゼン・マイクの解説は続く。
『地雷の位置はよく見りゃ分かる仕様になっているぞ!目と足を酷使しろ!威力はないが派手な音と見た目だから、失禁必至だぜ!』
『人によるだろ』
「(成程なこりゃ先頭ほど不利な障害だ。) エンターテイメントしやがる…」
地雷を踏まないように少し慎重に進む轟。しかしそんな彼の背後から現れたのは…
「はっはぁ!俺は関係ねーーーー!!!」
「っ!」
『爆破』で空を飛ぶ爆豪。遂に轟を抜いた!
『ここで先頭が変わったーーー!!喜べマスメディア!!お前ら好みの展開だぁああ!!』
―ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!―
『後続もスパートかけてきた!だが引っ張り合いながらも先頭二人がリードかぁ!!!?』
一気に実況が盛り上がり、ライブ中継を見ていた観客もつられて盛り上がる。地雷が爆破するよりも早くかける生徒。地雷を爆破してから進む生徒。レースはもう終盤だ。
「お竜さん行ける!?」
『威力が無いなら大丈夫だー!それに龍馬もいる!』
「僕も少しは役に立たないとね!」
立希も先頭に続き、最終関門へと足を踏み入れる。坂本龍馬は持っていた拳銃で地雷があるところを射撃し、爆破。その跡をお竜さんがゆっくりと進む。
「よし!このままいけば一位じゃなくても上位に―」
その時だった。立希より後ろから大爆発が生じた。そしてその爆破の衝撃で何かが立希達の頭上を飛んで行く!その正体は…
『!?』
『A組緑谷!爆発で猛追ぃーーー!!つーか!!!抜いたぁあああ!!!』
「緑谷君!?」
「(やっぱ…勢いスゴイ…っ!)」
ここに来て緑谷。ロボ・インフェルノで仮想敵の残骸を持って最終関門に突入。そして最終関門の入り口付近には大量の地雷が埋まってあり、それを掘って集め、その上から仮想敵の残骸を『ボード』にして乗って前方に吹っ飛んだ!!
「デクぁ!!俺の前を行くんじゃねぇ!!」
「後ろ気にしてる場合じゃねぇ!!」
爆豪、轟。突然現れた緑谷にすぐに対応する様に前へと走る。
『元・先頭の二人足の引っ張り合いを止め緑谷を追う!!共通の敵が現れれば人は争いを止める!!争いは無くならないがな!!』
『何言ってんだお前』
プレゼン・マイク、相澤の実況が響く中、緑谷は思考を巡らす。
「っ!(くっそ!駄目だ!放すな!この二人の前に出れた一瞬のチャンス!掴んで放すな!!追い越し無理なら…抜かれちゃ―) 駄目だ!」
「「!!」」
失速し不時着しそうになった緑谷。しかしその前に『ボード』を振りかざし、地面に衝撃を起こす。その地面には地雷が…作動させ、轟と爆豪を妨害し、更に前へと進む!
『緑谷間髪入れず後続妨害!!なんと地雷原即クリア!!イレイザーヘッドお前のクラスどういう教育してんだ!!』
『俺は何もしてねえよ。奴らが勝手に火ィ付けて合ってんだろ―『さぁさぁ!序盤の展開から誰が予想出来た!?』―無視か』
『今一番スタジアムへ還って来たその男―』
スタジアムへ一番先にたどり着いたその人物―
『緑谷出久の存在を!!!!』
巨大画面に映し出される―緑谷出久の姿。障害物競走第1位。
「私達も行かないと!ガヴェイン!」
緑谷が一位という事に驚く立香だが。それと同時に自分も速くゴールへ。という気持ちが現れる。
「…分かりました。それではマスター『宝具』を許可してもらっても?」
「…え?あ、うん……え?」
そんな立香を見たガヴェイン。立香を降ろし、剣を構えた。そして剣の刀身に光が灯る。
「マジか!!お竜さん急いで!!アレ喰らったらマズイ!」
立香より前にいた立希。その光が見えた瞬間、立希は顔を真っ青になり、お竜さんを急がせる。
『まかせろーー!!』
お竜さんの動きが早くなると同時―ガヴェインが動く。
「この剣は太陽の現身。あらゆる不浄を清める焔の陽炎―『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』!!!!!」
轟音。ガヴェインが解き放った炎の斬撃によって地雷が埋まってある地面を抉り、そしてその余波で最終関門に挑んでいた生徒のほぼ大半を吹き飛ばした。
『ギャアアアアアアアアアア!!!!』
『うわぁあああああああああ!!!!』
『なんだぁああああああああ!?!?』
吹き飛ばされた生徒は大声を上げて地面へと落ち…
「ああああああああっぶなぁーーーーーーい!!!!!」
『ギリギリセーーーーフ!!!!」
「やれやれ、マスターのお姉さんは豪快だねぇ!!」
立希と坂本龍馬、お竜さんはガヴェインの宝具に呑まれそうになるがギリギリ最終関門を突破。そして蛇になったお竜さんから飛び降り、無事ゴールする。
『藤丸姉!まさかの容赦のない一撃を撃ち放つぅううう!!!!おいおい!大丈夫か!?ほとんどの奴がぶっ倒れてんぞぉオイ!!』
「加減はしておりますので。では参りましょう」
宝具を放ち終え、ガヴェインは立香と共に走る。
「いやこれ私がやったわけじゃないよ!!そしてガヴェインはやり過ぎ!!」
立香はガヴェインに色々注意しつつも、最終関門突破。無事ゴールしたのだった。それからポツポツと生徒達がゴールする。
『さぁ続々とゴールインだ!順位等は後でまとめるから取り敢えず、お疲れ!』
ようやく第一種目は終えるのだった。
「デク君すごいね!一位!悔しいよちくしょー!」
ゴールした麗日は一位になった緑谷を褒め、悔しい気持ちを表す。
「この個性で遅れを取るとは…やはり俺はまだまだだ…」
飯田もまた、悔しそうに緑谷を見る。
「麗日さん…飯田君…い、いやぁ…」
緑谷はそんな二人を見てオロオロする。
「中々いい順位じゃないかな?」
「お竜さん頑張ったぞー!イエーイ。ピース。ピース。」
「うん…本当に有難う…姉やり過ぎ…」
立希は手伝ってくれた坂本龍馬、お竜さんを労い、立香をジト目で見る
「おお!確か坂本龍馬!!やっぱすげぇわ立希!!」
やや遅れてゴールした切島が立希を褒める。
「立香ちゃんこのイケメン騎士誰!?」
「お姫様抱っこしてもらってたよね!?」
ガヴェインの事が気になる芦戸と葉隠。立香に詰め寄る。
「言わないで…恥ずか死ぬ……」
立香は羞恥で顔を両手で覆い隠すのだった…
『ようやく終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい』
ミッドナイトの号令にて、画面に順位と名前が映し出される。結果は以下の通り。
1位 緑谷出久 23位 耳郎響香
2位 轟焦凍 24位 回原旋
3位 爆豪勝己 25位 円場硬成
4位 塩崎茨 26位 上鳴電気
5位 骨抜柔造 27位 凡戸固次郎
6位 藤丸立希 28位 柳レイ子
7位 藤丸立香 29位 心操人使
8位 飯田天哉 30位 拳藤一佳
9位 常闇踏陰 31位 宍田獣朗太
10位 瀬呂範太 32位 黒色支配
11位 切島鋭児郎 33位 小大唯
12位 鉄哲徹鐵 34位 鱗飛龍
13位 尾白猿尾 35位 庄田二連
14位 泡瀬洋雪 36位 小森希乃子
15位 蛙吹梅雨 37位 鎌切尖
16位 障子目蔵 38位 物間寧人
17位 砂糖力道 39位 角取ポニー
18位 麗日お茶子 40位 葉隠透
19位 八百万百 41位 取陰切奈
20位 峰田実 42位 吹出漫我
21位 芦戸三奈 43位 発目明
22位 口田申司 44位 青山優雅
『予選通過は上位44名!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!』
ミッドナイトの宣言により第1種目が終了。会場から拍手が送られる。
『そして次からいよいよ本選よ!!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバリなさい!!』
そして再びミッドナイトの号令により画面のルーレットが回り始める。
『さーて第2種目よ!私はもう知ってるけど~~~~何かしら!?言ってるそばから……コレよ!』
体育祭はまだまだ続く…