僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order 作:小野屋陽一
side三人称
第一種目が終わり、続けて第二種目。画面に映し出されたのは…『騎馬戦』
「騎馬戦…!」
「個人競技じゃない…」
立香と立希はそう言いこぼす。
『参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルール!でも一つだけ違うのよ!先ほどの結果に従って各自Pが振り当てられること!』
ミッドナイトが騎馬戦のルールを説明。
「成程…入試見てぇなP稼ぎ方式か!」
「つまり組み合わせによって騎馬のPが違うって事か…」
説明を聞いた生徒達は色々と考察する。
『あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!』
ミッドナイト、説明を取られ拗ねる。
『ええそうよ!!そして与えられるPは下から5ずつ!44位が5P、43位が10P…といった具合よ!そして……1位に与えられるPは……1000万P!!』
「…え」
『!!』
1位の緑谷。目を見開いて驚愕。そして緑谷の周囲にいる皆彼を見る。そんな皆の反応を見てミッドナイトはニヤリと笑い、言い放つ。
『上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルよ!!!』
side立希
さて、第二種目の騎馬戦。今はチーム決めの交渉時間だ。1位の緑谷君は皆から裂けられている。まぁ1000万Pだしね…でも
「人の事言えないんだよなぁ…」
現在、自分も一人だ。まず自分の個性を知ってる人はAクラスメンバーしかいない。けどクラスの皆は爆豪君や轟君といった攻撃が強いメンバーを誘っている。
「自分は英霊を呼ぶだけで、自身は強くなってないからなぁ…どうすれば…「あ、いたいた。立希ー!」ん。姉」
悩んでいると姉が寄って来た。
「騎馬戦、組もうよ」
「いいよ」
即決。身内がいるってマジいいよね!!
「でもどうする?肩車?姉重いからつらい…」
「おいコラ…違うよ、私らだけで騎馬作ればいいじゃん。」
「どゆこと?」
姉の指示に自分は従う。その作戦に自分は賛成した。
「さっすが姉。自分じゃ考えられない事を平然とやってのける!そこにしびれる!憧れるぅ!!」
「うっせ」
軽く若干ふざけたらどつかれた。ともあれ、早速自分と姉は騎馬を作りあげる。そして15分後。そろそろ試合開始だ。
『さぁ!上げていけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今!!狼煙を上げる!!カウントダウンスタート!!』
ミッドナイトの号令でカウントダウンが始まる!
「それじゃあ―よろしく!!姉!」
「分かってる!」
『3!』
騎馬の左後ろに姉―
「ガヴェイン!」
「任せて下さい。」
『2!』
騎馬の右後ろにガヴェイン―
「坂本さん!お竜さん!」
「はいはい!分かってますよ!」
「もう一頑張りといくかー!」
『1!』
騎馬正面に坂本龍馬。そしてお竜さんが自分中心に宙を舞う。
「勝ちに行こう!」
姉、ガヴェイン、坂本さんで作られた騎馬の上に自分が乗り、そして姉と自分の合計Pが刺繍されたハチマキを取り付ける!
『スタートォ!!』
第二種目、騎馬戦が開始まった。現在自分のチーム、トータルP…『385』
side立香
「…さて、どうしようか。」
「緑谷君チームのPは欲しいけど…高望みはし過ぎないほうがいいよね」
スタート合図と共に緑谷君のチームが大半の騎馬に狙われ、逃げているところを離れた所で見ている。緑谷君は常闇君と麗日ちゃん…もう一人は知らないけどサポート装備を付けてるからサポート科の人だろう。
「うわ!あんな数相手に跳んで避けた。」
緑谷君の行動に立希は驚く。それは私もだ。緑谷君は迫って来た大勢の敵の頭上を跳び、回避する。
「常闇君の個性で死角をカバーして…あ、お竜さんもあんな感じで頼める?」
「任せろー!…よっ!」
「お竜さん?…!」
「っ……やはり穢らわしい取り方ではだめですか…」
立希がお竜さんに常闇君の『ダークシャドウ』の動きをまねる様に指示したその時、お竜さんが立希の頭部に伸びてきた蔓を掴んでいた。元をたどると髪が蔓の女子生徒が私達のPを取ろうとしていた。
「A組だなお前ら!!ハチマキ寄越せ!」
体が金属の生徒が騎馬を動かしてこちらに接近して来た
「お竜さん!」
「よーし、お竜さん少し本気出しちゃうか!!」
立希がお竜さんに攻撃指示。お竜さんは騎手の金属生徒に紫色の霧を吐き、目くらましをする。
「ぶわ!?な、なんだぁ!!?」
「騎馬前進!!」
「「「了解!!」」」
怯んだ隙に私達、騎馬を前進させる。
「鉄哲!前―「見えねぇ!!粘々して取れねぇ!!」なっ!?」
「お竜さんの唾も入ってるからな」
「いやいや、それ汚いから」
「それ!Pゲット!!」
「「「「あっ!!」」」」
お竜さんに注意する坂本さんを他所に、立希が敵のハチマキ―Pをゲットする。
『藤丸チーム!Pゲット!!ってなんだあの騎馬!?そんなのアリかぁ!?』
ここで私達の騎馬が注目された。
『ルールに乗っ取っての二人騎馬!採用!!』
ミッドナイト先生からの許可が出たから何も問題無い。そのまま逃げる様に動きまわる。
『アリだったぁ!!同じ個性の二人と騎馬作るってすげぇよ!!流石姉弟チーム!!』
『725』と書かれたハチマキを奪取。一気に私達のチームPが『1110』となる。
「今順位は!?」
画面が見えてる立希に聞く。
「今の所は……3位!このままキープする!?それとも上狙う!?「現状維持!」了解!」
上位に入れば次に進める。だから高望みはしないで現状維持。
『7分経過!現在のランクを見てみよう!』
画面に映し出された現在の順位は以下の通り。
1位 緑谷チーム 8位 小大チーム
2位 物間チーム 9位 角取チーム
3位 藤丸チーム 10位 峰田チーム
4位 拳藤チーム 11位 心操チーム
5位 轟チーム 12位 葉隠チーム
6位 麟チーム 13位 鉄哲チーム
7位 爆豪チーム
side立希
『A組緑谷以外パッとしてねぇ…ってか爆豪あれ…!?』
「爆豪チームが0P…」
「取られたのかな?」
プレゼン・マイク先生と同じ様に、自分と姉も少し動揺する。でも他のチームを心配より自分達のチームの事を考える。
「マスター!周囲に敵の騎馬が!」
ガヴェインが声を上げる。ガヴェインが見える方向を見ると、敵チームの数体の騎馬が突撃して来た
「鉄哲の仇…それにお前らのPも奪ってやるぜ!!」
「げ…B組どうし共闘してきたぁ…」
「どうするマスター?」
自分は考える。そして視界の隅に緑谷チームと轟チームが出くわしていたのを見えたから騎馬の3人に指示する
「逃げる!緑谷チームと轟チームの方に!」
「擦り付けね!把握!!」
それは言わないで欲しい姉よ。
「「「「「逃がすかぁ!!」」」」」
『さぁ残り時間半分を切ったぞ!!B組隆盛の中!果たして1000万Pは誰に頭を垂れるのか!!』
「(自分のチームは取らないんだけどね!!)」
自分のチームを含め、他のチームごと緑谷チームと轟チームへと向かう。だがその時だった!!
「-いくぜ!!『無差別放電130万V』!!」
轟チームにいた上鳴君からの放電が襲って来たのだった。
「「アババババババ!?!?!?!?」」
「「マスター!?」」
「お前ら大丈夫かー?」
「だ、大丈夫じゃ……ない…」
「し、痺れる…」
流石に電気は耐えられない。完全な不意打ちで体が麻痺する。坂本さん達は英霊。つまり『霊』だから大丈夫だった。お竜さんにとっては宙に浮いてるから通電していない
「―悪いが我慢しろ」
「うわ!!?」
「ぐっ…」
「また氷つけかよっ!!」
今度は轟君の放った氷が襲い掛かって来た!こっちは動けないのにっ!
「お任せを!」
ガヴェインが空いている腕で剣を抜き、地面に突き刺す。すると剣は光輝き、太陽の熱を放射。自分のチームの所だけ氷が解け、凍りつけを防ぐことが出来た。
「ナイス……ガヴェイン……っ」
『何だ何した!?群がる騎馬を轟一蹴!!』
『上鳴の放電で確実に動きを止めてから凍らせた…流石というか…障害物競走で結構な数に避けられたのを省みてるな』
『ナイス解説!』
相沢先生の解説で理解する。流石轟君…やっぱり強い…っ
「マスター二人が回復するまでは守備にまわりましょう」
まだ痺れて動きにくい。そんな自分と姉をフォローするようにガヴェインが動いてくれる
「そうだね……あ、そうだお竜さん」
「なんだー坂本……ああ、よし来た!」
そう言って坂本さんの指示の元、お竜さんが動き、遠くへ飛んだ…かと思ったら直ぐに戻って来た。その手には
「獲ったぞー」
「え?」
ハチマキがあった。まさかの漁夫の利。
「…ん!?おい!?ハチマキ無くなってるぞ!!?」
「え!?何処行った!?!?」
氷結で動けない騎馬が遠くで騒いていた。成程、騎馬が氷に注視してる隙に奪ったのか。
「ナイス……お竜さん……よし、大分動けるようになった…姉、無事?」
「こっちも…大丈夫!」
これで更にPが上がり、上位をキープできる。そしてようやく動けるようになった自分のチームはすぐに戦線離脱。緑谷チームと轟チームから離れる。
『残り約1分!!轟フィールドをサシ仕様にし…そしてあっちゅー間に1000万奪取…とか思ってたよ5分前までは!!緑谷狭い空間を5分間逃げ切っている!!』
「緑谷君すっげ…「感心してる場合じゃないよ!」そうだけど……」
麻痺が解け、ハチマキが取られないようにフィールド全部使って逃げる。
「藤丸!そのハチマキ頂くよ!」
「そんな事させるかー!」
「くっ…常闇みたいな守り方……」
耳郎さんからのイヤホンジャックをお竜さんが弾いて、
「立希ー!!ハチマキ寄越せぇー!!」
「お任せを!ハッ!!」
「眩しいぃー!つーかアジィ!!?」
峰田君と梅雨さんを背負った障子君の騎馬からの突撃をガヴェインの光る剣で目くらます。
「マスター!今度は正面から2!」
「左からは1!」
そして坂本さんと姉は敵の位置を知らせてもらう。というか…
「数多くない!?どれだけヘイト集まってるの!?」
「現状上位でそれなりにPあるからね!!時間ももう無いし!!」
そんな時、試合に動きがあった。
『なーーー!!!?何が起きた!?速っ速ーー!!!飯田そんな超加速が出来るんなら予選で見せろよー!!』
「飯田君!?」
「轟君の手にハチマキ…それじゃあ!」
轟チームを見ると、轟君の手にはハチマキがしっかり掴まれていた。
『ライン際の攻防!その果てを制したのは…逆転!!轟が1000万!!そして緑谷急転直下の0Pーー!!』
画面の順位が移動する。
1位 轟チーム 8位 鉄哲チーム
2位 藤丸チーム 9位 角取チーム
3位 物間チーム 10位 葉隠チーム
4位 拳藤チーム 11位 心操チーム
5位 麟チーム 12位 峰田チーム
6位 緑谷チーム 13位 小大チーム
7位 爆豪チーム
『残り1分を切って現在轟ハチマキ4本所持!!ガン逃げヤロー緑谷から1位の座をもぎ取ったあ!!上位5チームこのまま出揃っちまうか!?』
「もうひと踏ん張り!!皆頑張るぞ!」
「「「「了解!」」」」
自分は姉達を鼓舞する。
『P寄越せぇ!!』
そう言ってもやっぱり敵が多い……ここは上位キープギリギリを行くしかない!
「アーット!間違ッテハチマキ落トシチャッター!」
作戦を思い付いた自分は態とハチマキを落とす。
『!!』
すると敵チームの騎馬全員、その落ちたハチマキを見る。
「ちょ!?何して―「大事ナ大事ナ『395』Pナノニーデモ逃ゲヨー!」…え?何で片言?」
『よこせぇ!!』
訝しげる姉を横目に、敵チームの騎馬を見る。敵チームの騎馬達は撒き餌に群がる鯉のように、落としたハチマキの方へと行く。その隙に自分達は逃げる!
「いいのかー?折角のハチマキだぞー?」
お竜さんがそう聞いて来た。自分は少し笑いながら答える。
「大丈夫。だってあのハチマキ…」
「獲ったぜ!『395』P-「ちょっと待て!これ『80』Pって書いてるぞ!?」はぁ!?」
「ホラね?」
これには群がっていた敵チームの騎馬全員唖然し、止まっていた。
『藤丸弟!行動がゲスーーーイ!!そして爆豪チーム2本奪取で3位!この終盤で順位が変わりゆく!!若気の至りだぁ!!』
いよいよ終盤!どんどんチームのポイントが移動し始める!カウントダウン10秒前が始まる。
「P減って順位落ちたけど上位!だから逃げ切るよ!!」
「「「「了解!」」」」
自分のチームは兎に角逃げた。坂本さんと姉の索敵!お竜さんの防御!ガヴェインの目くらまし!そして遂に…
『TIME UP!!!』
騎馬戦が終わった。
「「お、終わった~」」
終了と同時、騎馬を止め、自分と姉はその場に座り込む。中々体力を使った。早速結果発表だ。
『早速上位5チーム見てみよか!!1位!轟チーム!!』
「………くそ…っ」
やっぱり1位は轟チーム。1千万P取ったから…けど轟君自身は悔しそうな顔付きだ。
『2位!爆豪チーム!!』
「だぁあああああ!!!!」
いつの間にか上位に戻った爆豪チーム。1位になりたかった爆豪君は悔しそうに吠えていた。コワい
『3位!藤丸チーム!』
「「イエーイ!」」
そして自分のチーム!最初から最後まで上位キープ出来てよかった…姉も満足してハイタッチする。
『4位!鉄て…アレェ!?オイ!?心操チーム!!?』
「ふっ……ご苦労様」
…これまたいつの間にか上位に入っていたチーム…あの紫髪の男子、体育祭前に宣戦布告してた人だ。
『いつの間に逆転してたんだよオイオイ!!そして最後!5位!緑谷チーム!!』
「うわぁあああああ!!!」
最後に緑谷君チーム…P取られたけど何やら最後、常闇君がファインプレーをしていたらしくギリギリ上位に入っていた。緑谷君は嬉し涙を噴水の様に大量に流していた。
『以上5組が最終種目へ進出だぁあああ!!!!!』
―ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!―
結果発表が終わり、盛大な拍手が大会を包み込む。最終順位は以下の通り。
1位 轟チーム 8位 麟チーム
2位 爆豪チーム 9位 角取チーム
3位 藤丸チーム 10位 葉隠チーム
4位 心操チーム 11位 物間チーム
5位 緑谷チーム 12位 峰田チーム
6位 拳道チーム 13位 小大チーム
7位 鉄哲チーム
こうして無事に最終種目へ行けた。