僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

90 / 107
第90話

side三人称

群訝山荘。救護場所。マキアが原因で半壊してしまうが、ヒーロー達の行動によりかろうじて設備が復旧しつつあった。軽傷から重症まで様々な怪我を負ったヒーロー達が治療を受けている。当然、その中には…

「「…………………」」

重症と判断され簡易ベッドで寝ている立香と立希もいた。

「立香…」

「立希…こんなに無茶して…っ」

二人の近くには治療し終えた八百万と芦戸が寄り添う。立香と立希。二人の寝顔にはふき取りはしたが微かに口の周りに血の跡が残っている。更には『宝具』を放った反動による肉体の損傷。処置は施され包帯で巻かれているが痛々しさがよく分かってしまう。

「立希…バカ…善処するっていってたじゃん…何また無茶してんの…っ」

芦戸は立希の手を握りながら呟く。思い出すのは先のマキアとの攻防。麻酔薬を投薬するべく前に出たのに、動けなくなった芦戸を守ってくれた。そのまま切島と共に代わりに投薬し、更には敵の所へと行かせないと、誰よりも早く把握し行動していた…

「もう…許さないんだから…怪我治っても…謝っても…そう言ってやるんだから……だから…はやく元気になって…」

「芦戸さん…」

しんみりとした空気が漂う時だった。なにやら外が騒がしくなる。

―うぉ!?なんだこの…お、男ぉ!?―

―誰だあんた!?ここは立ち入り禁止…―

―はいはい、邪魔よヒーロー達!ちょ、ほんとにじゃ…どこさわ、も…ま…どけぇ!!―

「ひいぃ!?」

「峰田!?何!?どうしたの!?」

「敵ですの!?」

騒がしくなった数秒後に峰田が涙目で芦戸達の元にやって来る。

「敵じゃねぇ!いやオイラにとっては敵だけどさ!?おカマみてぇな奴が『藤丸達は何処だ』っていきなり…「だぁれがおカマですってぇ?」ひぃいいい!?!?!?」

「んもぅ、失礼しちゃうわ…あら?やっと見つけたわ。こんなところでグーすか眠っちゃって…」

「「!」」

峰田の後からやってきたのは長身痩躯に色素の薄い肌と銀髪、彫りの深い顔立ちの男性。しかし先の喋り方、服装、更に化粧から完全におカマ―否、オネエ染みた人物だった。そしてその人物の手の甲にはキスマークのようなデザインがあった。

「だ、誰ですの!?一般の方はここに立ち入る許可はでておりませんわ!」

「一般人じゃないわよ。寧ろ関係者…に近いし、というか仕事的に私、貴方達ヒーローの上司よ。」

「そ、そんなお偉いさんがなんでここに…?」

その人物を警戒しながら問う八百万と芦度。そんな二人の態度を気にせず、やって来た人物は立香と立希を指さす。

「そりゃ勿論、この二人に用があるからよ。丁度人もいるし、起こすの手伝いなさぁい!コレ、上司命令。やらなきゃクビよ!冗談だけど…ま、起こすのは手伝ってほしいわね。」

「は、はぁ…」

「何者だよ…ホントにヒーローのトップがコレなのか?「何か言ったかしら?」ひぃい!!何でもねぇからその笑みでオイラに近づくなぁあああ!!!」

「どうした峰田!何か「瀬呂ォ!助けてくれぇ!?」なんだぁ!?っておカマぁ!?」

峰田の騒ぎで何か起きたのか?と動ける者達が藤丸達の所にやってくる。その人物はそんな事を関係ないかの様な仕草で腰ポーチから二本の注射器を芦戸と八百万に渡す。

「これで二人は目が覚ますわ。ホラ早く!ブスッとやっちゃいなさい!首とか腕とか腰とか何処でもいいわよ。」

「は、はい!とにかくやりますわよ…二人が目が覚ますというなら…」

「う、うん!」

その人物の指示に一先ず頷く二人。藤丸姉弟の腕に刺し、注射器に入っている液体を注入し終える。数秒後。二人の体表に全身に巡る『魔術回路』が淡く光るように現れ、直ぐに消えると…

「「…ぶっはぁ!!!」」

「立香!!」

「立希!!」

「流石ね。効果は抜群ね♪この『活性アンプル剤EX』」

二人の意識が回復するまで治癒。なんなら『宝具』で負った傷ですら多少回復していた。

「え?三奈?あーと…記憶が飛んで…うん…?ってぺぺさん!?」

「何で貴方がここに…」

目が覚まし、ぼやけた視界がはっきりした時、藤丸姉弟の前に現れた人物―ペペロンチーノの姿に二人は驚いた。

「二人のお知り合いですか!?」

「お知り合いっていうか…上司?」

「まぁ一時戦った仲でもあるけど…まって、ぺぺさんがここにいるって事は…」

立香が理解すると同時、ペペロンチーノは手を叩き注視させる。

「ハイハイ、感動の再開は後。それよりも今は『仕事』よ藤丸姉弟。全く、連絡しても返事がないからって態々私をよこすなんて、こういうのはカドックあたりでいいのよ。もう」

ペペロンチーノの言葉に藤丸姉弟は驚愕する。そして手袋に仕込んでいた機械類を作動し、状況を把握

「…マジか。というかここにアレが存在してたの?」

「えー…これ場合によると時間かかる案件だよ…」

そう言いながらも二人はベッドから起き上がり、必要最低限の荷物を持って外へと行く。

「え、ちょ待てよ!お前ら何処に行くんだよ!」

自然な流れで退出する二人に反応が送れる。峰田が大声で訊く

「何処って…まぁ…ちょっと大変な所。ごめん。詳しくは言えない。」

頬をかきながら、言葉を濁す立希

「これひょっとしたらヒーロー止める可能性大…か?」

「!?どういう事ですの!?」

立香の呟きに動揺する八百万。他にも集まって来たヒーロー達が事情を聴こうと動きだそうとしたがここでもペペロンチーノが動く。

「アンタらヒーローは黙って避難なさい!!これは命令!既にヒーロー公安委員会からは許可が得ているわ!ここから先は私が所属する会が指揮を執るわよ!藤丸立香。藤丸立希以外のヒーロー達は速やかに退避!市民救助優先!敵との交戦は禁止よ!…じゃ、そうゆう事で♪」

一喝したペペロンチーノは静かに唱えるとその場から消える。

「それじゃ」

「行きますか」

それに続くように、立香と立希も動く。二人は手を前に翳すと二人が立っている場所に摩訶不思議な文字の羅列が円を描くように淡く輝きながら発現する。

「ねぇ!?どういう事!?二人は何処に行くの!?何するの!?」

「大丈夫!安心して!さっきと変わらないから!」

「いつもの様に敵を倒して、皆を救けるだけだから!」

「じゃあなんで俺らヒーローは動いちゃだめなんだよ!!」

「「そのヒーローじゃ倒せないから。」」

藤丸姉弟の言葉が重なる。二人の態度、顔つきが普段とは違う。何かを覚悟した。いつもとは明らかに違う二人の姿に藤丸姉弟を知る者達は何も言えなくなる。

「…じゃ、行くよ―」

「了解―」

二人の姿が淡く輝きながらゆっくり消える。

「まっ―」

芦戸は消える二人の腕を掴もうと近づき手を伸ばすが…届かず空を掴む。

「…何なんだよ」

誰かがそう言いこぼした

次はどの姉弟物語がいいかな…(未定)

  • ジョジョ(第3部かな)
  • RWBY(姉弟+オリキャラ2人)
  • イナズマイレブン(無印、エイリア編から)
  • BLEACH(設定は書いた)
  • HUNTER×HUNTER(念は考えた)
  • 呪術廻戦(設定は書いた)
  • ハリポタ(4部まではざっくり書いた)
  • NARUTO(姉弟じゃないけど)
  • 暗殺教室(設定は書いた)
  • オーバーロード(自信ない)
  • 家庭教師ヒットマンリボーン(未来編かな)
  • ヒロアカ(もう一回。別なつよつよ姉弟。)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。