僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第93話

side立香

「―で、状況は?」

「結構ヤバいらしいよね。自分らが寝ている間に事が進んでたらしいし…」

ぺぺさんのおかげで目覚めた私達。直ぐにカルデアに転移し、カルデア戦闘服に着替え終えた私達は管制室に入る。

「立香ちゃん!立希君!無事でよかった!」

「うむ。私達が開発したアンプルが役に立って何よりだ。」

そこにはいつものロマニ、ダ・ヴィンチちゃん。職員たちがいる。そしてもう一人

「…おう。やっと来たか寝坊助姉弟。」

銀色の髪と色白の肌、荒んだ金色の瞳をしており、左耳と首にピアスをしている青年―カドックがいた。

「カドック!久しぶり!」

「ちょっとはその隈、薄くなった?」

「…煩い…そんな事よりだ。アレの処理を何とかしろ。お前らがグズグズしてるから俺がここに呼ばれたんだ。」

不機嫌気味にカドックが親指で画面を刺しながら言う。画面には地図と、魔力を観測した数値がいくつも表示されていた。地図には一か所だけ赤いポイントが点滅している。

「反応から聖杯…に限りなく近い物だ。何をどうしたらああなるか知らんがとにかく紛い物でも回収するのがお前らの役目だろうが…」

聖杯。今までの旅で私たちが回収してきた物。たとえ偽物だろうがそれ一つで世界が滅亡しかけたんだ。回収して事を終わらせるしかない…けどさっきまで私たちは巨大敵と戦ってたんだから無茶言わないで欲しい…

「しょうがないじゃん。私らヒーローやってたし…後、ぺぺさんが言ってた『活性アンプル剤EX』って何?普段私達が使う物と回復量が違うのは分かるけど…大丈夫なんだよね…?」

「心配ないさ。金リンゴを中心に回復系の魔術や素材をあれやこれやと調合した物さ。効果は保証するよ♪」

「あれやこれやが気になる…」

ダ・ヴィンチちゃんの発言に不安が残る。

「まぁまぁ、姉落ち着いて!こうして無事だったんだしいいじゃんか!いつも見たいにさっさと行って、回収すればいいだけなんだし!」

立希に止められ、私は文句言うのを止め、溜息を吐く。そしてロマニが手を叩いて注目させる。

「二人がここに来た。なら直ぐにこの偽聖杯の付近に転移させ、回収してもらうよ。カルデアとして、そして君らヒーローの仕事だ。」

『そうだ。その為の特務機関特殊案件秘匿対策課だ。失敗は許されない。』

「「!」」

礼装のグローブに備わっている通信機から、立体ホログラムが現れる。白を基調としたスーツとマント、細剣のような形の杖、金の長髪が特徴の中性的な美青年―キリシュタリアが映された。

「…お前が映ったら僕がここに来る必要ないんじゃ…」

「カドック、しー!」

『…藤丸姉弟。オーダーだ。既に願望器が発動し崩壊した都市に多くのシャドウサーヴァントが顕現している。速やかに回収し人類を守れ。』

「「…了解!」」

カルデア特務機関特殊案件秘匿対策課。こういう状況になった際に私らが動く事になっている。ヒーロー公安課とはまた別で色々ややこしいけど…それはまぁ追々…

「相変わらず名前が長い…姉、覚えられる?」

「いっつも略して特課って言ってるから覚えてない。この無駄に長い名前つけたの誰?」

『…私だ』

「いい名前ですよね!?」

「いやぁ~気品さが出て素晴らしいですねぇ!」

「…お前ら…」

カドックにジト目で見送られながら私達は転移する。

 

side立希

『座標確認!転移!』

今回のミッションは偽聖杯の回収。そして周囲にいるシャドウサーヴァントの撃破。映像からかなりの数がいたから偽物でも十分脅威になりかねない物だと分かる。転移が終わり、視界が広がる。そこは…空だった。

「「―いつものぉおお!!!?」」

旅でもそうだったけどいつも上空に転移してしまう。自分と姉は落下し始める。下を見ると瓦礫と化した都市に一部黒い海が出来上がってる部分があり、そこから次々と黒い人物―シャドウサーヴァントが出ているのが見える。

「姉!バーサーカーに頼りすぎないでよ!」

「分かってるって!というか私のこと脳筋イメージし過ぎじゃない!?」

「だったらバーサーカー以外召喚してよ!」

「だって強いじゃん!倍だよ倍!」

「受けるダメージも倍じゃん!」

『お前ら!上空で喧嘩すんな!』

通信機からカドックの声が響く。我に返り、気を引き締め直す。まずは着地!

「(シャドウサーヴァントのクラスは……7クラス!なら…)―来い!『ビースト』!」

「―大儀である。貴様らの結末、余が見届けよう。」

『英霊召喚』。呼ぶと令呪から赤黒いオーラが滲み出る。人の形を象り姿を現す。

「戦か…精々我を乗りこなしてみせよ、マスター!」

長い金髪をたなびかせ、血よりも紅い瞳が自分を見てくる。手には彼女の身長とほぼ同じぐらいの大剣を携える。彼女の名はソドムズビースト…『ドラコー』。聖杯の力で最期を迎えようとした姿であり、その果てにソラへと至った姿だ。

「取り敢えず着地よろしく!」

「うむ」

指示を飛ばすと自分の腰にドラコーは腕を回し、大剣を地面に突き刺し強引に着地する。自分は五体満足だ。

「―ふぅ、着地っとありがとね」

「―私、お母さん、なのです。何でも、言ってね。」

隣を見れば姉も無事着地していた。そして姉の後ろには青みがかかった銀髪と真紅の瞳黒と金色で彩られた湾曲した角を生やした女性…メソポタミア神話における創世の神の一人『ティアマト』を呼んでいた。

「おおう、お互いビースト呼んだねぇ…」

「あの黒い泥みてバビロニア思い出して…あと『アルターエゴ』だしそれなりにクラス対応出来ていいし…頼りにしてるよ!」

「頼ってくれて、嬉しい、です」

微笑むティアマト。流石我ら人類の母。

『藤丸姉弟。作戦は?』

カドックが聞いて来る。自分らは頷く。

「そんなのは当然…」

「…突っ切るのみ!」

『ただの行き当たりばったりだろ!?』

偽聖杯があるであろう地点に駆け始める。

 

side三人称

「『投影:クーフーリン』!!」

―あいよぉ!まかせなぁ!―

シャドウサーヴァントの大群に向かって駆ける藤丸姉弟。シャドウサーヴァント達が姉弟の存在に気付く距離に入った時、立希は『クーフーリン』と憑依。青髪と赤い瞳と化し、肩の鎧を装備。

「「「「!!!!!!!!!!」」」」

近接武器を武装しているシャドウサーヴァント達が立希に矛を向けた時、立希はドラコーを呼ぶ。

「ドラコー!」

「良かろう!ゆくぞ、ルクスリア!」

立希の背後から『巨大な紅い龍』に乗ったドラコーが特攻。龍は大群のシャドウサーヴァントの一部を喰い潰す。隙間が出来た。立希は踏み込み加速。持っている赤い槍―魔槍ゲイ・ボルクをシャドウサーヴァントの一体に向けて突き刺す。

「ふっ!ぜやぁあ!!」

続け様にゲイ・ボルグで周囲のシャドウサーヴァント達に向け薙ぎ払い、叩き飛ばし、斬りつける。

―いいぜマスター!ずいぶん上手く扱えるようになったじゃねぇの!―

「日頃の特訓の成果だよ!けど…数多すぎぃ!!」

ゲイ・ボルグを回転させ構えなおし、再び斬り掛かる。既にドラコーが空けた場所はシャドウサーヴァントの群れに塞がれ立希を囲う。

「「「「「…………………」」」」」

そして立希がいる所から少し離れたシャドウサーヴァント達が遠距離攻撃を仕掛けようとしているが…

「『降霊:エミヤ』からの『偽・螺旋剣』。」

―全霊でお相手しよう―

立希に攻撃しようとしていたシャドウサーヴァント達の頭上に大量矢の雨が降り注ぎ、貫く。

「ふぅ、突貫し過ぎ。援護するこっちにもなってよねぇ…」

『エミヤ』と憑依し、白髪と褐色の肌になった立香が弓を引き、狙撃で阻止する。そんな彼女の背後からシャドウサーヴァント達が迫りくる。

―来ているぞ!―

「うん。ティアマト」

「―ふぅ」

今度は大量のレーザーが降り注ぎ、立香に襲撃してきたシャドウサーヴァント達が焼き払われる。ティアマトがレーザーを放っていた。そのまま空中に浮き、更に散弾銃の様に青いレーザーを降り注ぐ。

「La」

地面を抉る程の威力と衝撃にシャドウサーヴァント達はなすすべなく掻き消される。

「いいよ!その調子で倒してって!!ふっ!!」

『干将・莫耶』を装備し、立香は近接戦闘に移行。素早くシャドウサーヴァントを斬り落とす。

「(けどやっぱ…数多すぎ……手っ取り早く片付けるのも有りか…) 立希、サポート!」

『オッケー!誰呼ぶの!?』

立香が通信機で立希と連絡後、即召喚。

「お願い!『アーチャー』!!」

「―是非もないヨネ!今度は儂普通バージョンで登!場!」

第六天魔王、『織田信長』。既に彼女の周囲には『火縄銃』が大量に展開し、シャドウサーヴァントの脳天を連続で狙撃する。

「そーれ!どっかーん!」

立希の近くではドラコーが7体の龍を呼び、龍の口からレーザーが放たれる。シャドウサーヴァントが少なくなった際に立希もサポートするべく召喚する。

「ノッブを支援なら…『アーチャー』!!」

「―姉上の敵はみーんな、いなくなってもらいましょう!姉上の威光にひれ伏すがいい!」

尾張の大名にして第六天魔王、織田信長の弟―『織田信勝』。呼ばれたと同時に勝手にスキル『稚拙な謀略』、『我、魔天に殉ず』、『戦乱の徒花』を発動。そして更に…

「姉上…」

「ちょ!?スキル発動は良いけど『宝具』はダメぇ!!?」

「あとはお任せします…姉上…ふっ…フハハハハハハハハハ!!!」

時既に遅し。信勝の宝具である『魔王回天・曼殊沙華』が発動。信勝が立っている場所を中心に大量の彼岸花が生える。己が死を以って、姉を人ならぬ魔王の道へと歩ませた信勝が唯一持ち合わせた力。高笑いしながら塵と化し―退場する。

「秒で消えたぁ!!?え、ちょ、あ…姉上ぇええええええ!?!?!?」

思わず叫んでしまう立希。

「なんじゃ信勝…勝手に出て勝手に死んで……まぁ儂の力になったしいいか。うん…漲ってきたぁああ!!」

「人でなし…いやノブでなし過ぎない…?けど…ノッブ!スキル発動!そして『宝具』用意!!」

「皆殺しじゃあ!是非もなし!!」

信長は自身のスキル、『信長タクティクス』、『天下布武』、『魔王』にて強化。そして先の信勝の宝具効果により更に強化される。

「三千世界に屍を晒すがよい。……天魔轟臨!これが魔王の『三千世界(さんだんうち)』じゃあっ!!」

自身の周囲に三千丁の火縄銃を螺旋状に展開した上で、一斉射撃。矢、レーザーの次は銃弾の雨がシャドウサーヴァントの大半を打ち抜き倒す。

「うむ、当然の結果じゃな!それじゃ、後は頑張るのじゃよ!!」

「うん!(結構削ったけど…流石に憑依しながらの英霊召喚は疲労が来るな…)」

宝具を打ち終えた信長は消える。立香は魔力消費で疲労感を持つが許容範囲。弓に持ち変え立希の背後にいるシャドウサーヴァントを数体射貫く。

「流石姉!けど…ッ!!」

立香が射貫くと同時、立希は立香の方へゲイ・ボルグを投擲。立香の背後にいるシャドウサーヴァントを貫き、ゲイ・ボルグを呼び戻す。

「ありがと」

お互い余裕な笑みを浮かべ、まだいる周囲のシャドウサーヴァント達をドラコーとティアマトに任せ前に進む。

「とくと見惚れよ!」

「あ、あー、はあ」

ドラコーは大剣を振るう度に炎が舞わせ、ティアマトは黒い水を波乗り。次々にシャドウサーヴァント達を撃退していく。

『さすがだな。後少しでポイントに着く……が、その付近にまだヒーロー達がいるな…ヒーロー達はシャドウサーヴァントを倒す事が出来ない。救助できるな?』

「「了解!」」

藤丸姉弟の通信機にカドックの声が届く。そしてグローブに内蔵している機械にて簡易的マップを展開し場所把握。直ぐにヒーロー達がいるポイントに向かう。そしてヒーロー達を襲い掛かっているシャドウサーヴァントに炎、レーザー、矢、槍で迎撃する。

「大丈夫ですか!?直ぐに避難路作りますね!!」

「うっわ、緑谷君と爆豪君重症じゃん…エンデヴァーもだし…」

そして、エンデヴァー、ベストジーニスト含めたヒーロー達と合流する。

「さっさとアレ、回収するよ!姉!」

「分かってるつーの。けどまずは『シャドウサーヴァント』倒さないと。流石に数が多すぎだし…」

二人の活動はまだ始まったばかりだ。

次はどの姉弟物語がいいかな…(未定)

  • ジョジョ(第3部かな)
  • RWBY(姉弟+オリキャラ2人)
  • イナズマイレブン(無印、エイリア編から)
  • BLEACH(設定は書いた)
  • HUNTER×HUNTER(念は考えた)
  • 呪術廻戦(設定は書いた)
  • ハリポタ(4部まではざっくり書いた)
  • NARUTO(姉弟じゃないけど)
  • 暗殺教室(設定は書いた)
  • オーバーロード(自信ない)
  • 家庭教師ヒットマンリボーン(未来編かな)
  • ヒロアカ(もう一回。別なつよつよ姉弟。)
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