僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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ヒロアカが~終わってしまう~


第97話

side立希

今日も、自分達は欠片を回収するべく日本中を駆け巡る。

『オァアアア!!!』

「でた!『影(シャドウ)』がでやがったぁ!!」

「逃げろぉ!!」

「攻撃が効かねぇ!!くそっ!なら少しでも時間を稼ぐしか…っ!」

遠くの方で地面から滲み出た一体のシャドウサーヴァントが暴れていた。逃げる市民もいれば、少しでも足止めしようと動く武装した市民もいる。自分は急ぎそこへ駆ける。

「『投影:グレイ』」

―はい…拙も、全力を尽くします―

グレイと憑依し、灰色のフードを被る。そして手に鳥籠のような入れ物。中にある顔のような模様が入った奇妙なキューブ状の物体を取り出す。

「頼むよ。アッド」

「イッヒッヒッヒ。良いぜ、マスター!」

キューブ状の物体―アッドを盾に変形させてそのままシャドウサーヴァントの正面へと素早く入り攻撃を防ぐ。

「速く逃げて!」

「ひ、ひぃいいい!!!」

自分の背後にいる市民の一人を逃がす。数秒遅かったら怪我どころじゃすまなかった。安堵しつつ、受け止めていたシャドウサーヴァントの攻撃を押し返す。

『!』

「お願い、アッド!」

「よし来た」

盾から鎌へと変貌させ、体勢を崩したシャドウサーヴァントを縦に切断。シャドウサーヴァントは消え、静寂となる。

「イッヒヒヒヒ!大☆勝☆利、だな!」

「大とまでは行かないかな…今回は一体だけだったし…」

アッドを元のキューブ状にし、鳥籠に入れなおす。そのまま立ち去ろうとした時

「ありがとう!真のヒーロー!!」

「うん?」

さっき助けた人が涙を流しながら感謝を言ってきた。

「アレだろ?最近あの『影』を倒しまくってるヒーロー!!なぁ頼む!しばらくでいいからさ!この街守ってくれよ!もう嫌なんだ…いつ脱獄した敵や突然くる影におびえる日々は…エンデヴァーみたいなヒーローはもう信用できない…だから!!」

真のヒーロー…か…

「…すみませんが、この街を守る事は出来ません…影は色んな所に現れます。プロヒーローでは倒す事が出来ない。自分達しか倒す事が出来ないんです。この街以外にその影が出た場合、その街の市民を見逃す事は出来ません。それが貴方の言う、真のヒーロー…ですか?」

「っ……悪い……無意味な事言った…「いいえ、無意味じゃないです。辛くなる日々…その苦しさはよく分かってます。」……」

「大丈夫…なんて軽い事は言いません。一日でも早く、元凶を断たせます。少しでも早く、平和を訪れるよう、動きますので。」

自分はフードを深くかぶりつつも、口元だけ笑みを浮かばせ言う。今は、これしか言えない

「…あぁ、ああ。ありがとう…!頑張ってくれ!応援してるからなぁ!!」

そう言って、走り去る人物。その人物が見えなくなるまで見送り、自分は姉に通信する

「そっちはどう?」

『魔力反応あったけどダメ。シャドウサーヴァント数体出ただけ。で、もう片付けた。そっちはどう?』

「こっちは1体。けどハズレ…大分偽聖杯に侵されたよね…日本は…」

『G並に出て来るよね…後はシャドウサーヴァント達の事、影(シャドウ)って呼んでるし…』

姉も自分も深い溜息を吐く。偽聖杯の欠片の回収を始めてから数週間…7つの内3つ回収完了した。けど偽聖杯の影響はまだ消えない。

「ロマニ達の推測から…あの全面戦争の時、偽聖杯から溢れ出ていた大量の泥。その泥が日本列島にある霊脈に影響を及ぼしたらしいからね…」

『それが今もどこかにある偽聖杯の欠片が過剰反応して不規則、不定期にシャドウサーヴァントを誤召喚してる…迷惑極まれりだよ…世界の方はキリシュタリア達が何とかしてるっぽいけど、日本より被害は無いって』

日本程じゃないが、世界各地でもシャドウサーヴァントが出没してるらしい…が、日本と比べると想定の範囲内で解決している…が、支援は無理そうだ。

「速く、終わらせないと…っ」

敵との全面戦争…この結末はカルデアの情報網で全て把握していた。死柄木含めた敵連合―超常解放軍たちが残した爪痕は深く刻まれた。この日本という国に、ヒーロー達に…日本のプロヒーローは減った…自分と姉が職場体験、インターンでお世話になったゴールドさんもその一人だ。彼はギガントマキアの強襲が原因で一命を取りとめたものの、片腕と片足を無くした。まだ活動する意思があったが、体がそれについて行けず、涙を流しながらヒーロー活動を断念してしまった…

―「すまない。マギ、メイジ…後は…頼んだ…っ」―

その時の姿を、自分と姉は忘れられなかった。

『…CDF日本支部のヒーローもほとんどいなくなった…原因は脱獄した敵の暴走、脱ヒーロー派の暴動…そしてシャドウサーヴァントの強襲で……死柄木…いや、AFO…っ』

グローブの備わっている機器にアラームが鳴る。近くで強い魔力反応があった。

「姉!」

『こっちは別!後で集合!』

少しでも早く終わらせる為に、自分達は動き続ける…

 

side立香

―戦闘終了。ふぅ……―

「くそっ!放せ!俺の自由を阻むな!!」

「ふぅー…疲れる…」

シャドウサーヴァントが出現したけど肝心の偽聖杯の欠片は無かった。その場を立ち去ろうとしたけど、近くで敵が出現。おそらく脱獄したであろう敵が、街の中で金品を漁っていた。その敵と武装した市民達が抗争し、被害を生み出そうとしていた…所を私は憑依している『メデゥーサ(ランサー)』の鎖で拘束した。『手足から刃を出す』のが”個性”だったから四肢を重点的に締め付ける。

「(近くの警察署に届けるか…)うるさいから眠ってて」

「ぐげッ―」

数秒鎖を強く締め、気絶させ、ずるずると敵を引きずり立ち去ろうとした時、私の近くにゴミが投げられた。

「ヒーロー!遅いんだよ!」

「俺達を守ってくれるんじゃなかったのか!」

「俺の仲間が怪我したじゃないか!!」

罵詈雑言。騒ぐ中、私は聞こえない様にため息を付いて、文句を言う市民達を向いて言う。

「では、避難を。現在ここは避難区域外。ヒーローがいないのです。当然貴方達を守る者がいないのは当たり前です。ここにいては危険です。近くの避難所へ移動をお願い致します。そこなら貴方達を守ってくれるヒーローがいますので。」

「そのヒーローが信じられないから今俺達はここに―」

「ではさっきなぜ『ヒーロー!遅いんだよ!』と文句を?『守ってくれるんじゃなかったのか!』ええ、今も昔も守ってます。その守護から貴方達は放棄したのでは?『仲間が怪我をした』…武装しても戦闘訓練をしていないのなら怪我するのは当然のこと。」

「っ……………でも……」

私が坦々と言う伏せる。別に責め立てようとしてるわけじゃない…けど、その不安、恐怖、苛立ちは私だって分かっている…理解しているつもりだ。

「…今一度、考えてくれませんか…?私達、ヒーローは守る者が多い…けど守る、守れるからこそ、意義がある。貴方達を死なせたくは無い。今この泥を被った現状。少しでもその泥を落とし続けているのが今のヒーローです。…ヒーローは…英雄は…人だけじゃない。これからの未来も守らないといけないのです。」

「…俺…達…は………………くそっ……」

一礼してから捕らえた敵を担いでその場を立ち去る。その後、近くの警察署に捕らえた敵を置いて行く。その帰り、さっき私に文句を言っていた市民達が避難所に移動している姿を見つけ、少しだけほっとした。

 

それから私…と立希で残りの欠片を探しまわった。相変わらず突然出てくるシャドウサーヴァント、そして脱獄した敵…『偽聖杯の欠片を回収する』。『市民を守る』…両方やらなきゃならないのがヒーローのつらい所だよ…雨が降り始めて来た。フードを深く被りなおす。

「(まぁその分、嫌でもレベルアップするよね…始めてかも、ほぼ一日中憑依を維持してたの)」

―はい、マスターは着実に成長しています。鎖の扱いも上手くなってます。―

「ありがと。そろそろ、立希と合流しますか」

今はビル街を移動中。走って移動じゃなく、鎖をビルに伸ばし鎌を引っ掛けて遠心力を使って空中移動している。

「よっ…ん?」

空中移動している時だった。前方約500m先。人が立っていた。雨が降ってるから、黒いレインコート?を着て、フードを深く被っている。

「(シャドウサーヴァント…じゃない。一般市民―)」

グローブの備わっている機器にアラームが鳴った。近くで強い魔力反応―その人がいる地点が示された!!?

「―敵!!っ!!」

その人物が、両手を合わせ、私の方に向けたと同時、ものすごい勢いで『水』が射出してきた。空中にいたから動きが制限されていた。何とか体を捻り回避する!

「(頬に掠った…っ)超高圧の水圧カッターか!!」

「………」

敵が再度『水のレーザー』を撃ってくる。今度は道路に鎖を伸ばし、鎖を巻き取る。レーザーを回避して地面に移動。着地と敵に向かって駆ける。

「…今!」

「………!」

再度放たれる『水のレーザー』。初速は速いけど2回も見たから目が慣れた。最小限の動き―体を少し横にずらして回避し、カウンターを仕掛ける!!敵だけど殺しはしない。鎌の刃の無い方で斬りかかる…この場合殴る?敵の頭上めがけて振るった

「無意味」

「はっ!?」

空振り。いや、確実に脳天直撃コースだった。けど敵に当たると同時、敵の頭部が『水』に変わり、鎌の攻撃をすり抜けたのだった。

「爆ぜろ」

「!」

気付けば私の周囲に複数の『水球』が展開されていた。その水球の中には石や釘が入っていた。敵が言葉を発したと同時に『水球』全てが爆発し、石と釘が勢いよく襲い掛かって来る

「づぁ!!」

流石の不意の攻撃。回避は出来ないと直感した私は鎌で少しでも多く飛んできた釘や石から身を守り、最小限のダメージで済ませる。それでも腕や足に直撃したのは痛い…っ

「距離を置く…」

「させない!」

敵が私との距離を取った。またあの『水のレーザー』が来るのは厄介だ。鎖を一直線に敵に向かって投擲。

「無駄」

敵は回避せず、そのまま鎖をくらった…が、さっきの鎌みたいに腹部が『水』に変わって貫いたが攻撃が当たっていない。

「まだ!!」

投げた鎖の先を道路に突き刺し固定。そして鎖を巻き取る勢いで私自身を特攻。再び鎌で攻撃!!

「無様」

「るっさい!!」

敵は全身を『水』に変え、私の特攻を無力化する。ただ私は敵の背後に移動しただけになってしまった…

「貴方何者!!その魔力は何!!」

鎌を構えながら訊く。敵は私の方に向きを変えながら答えて来た。

「AFO…神の啓示…魔力…魔術…未知の力…興味を持った…お前を…拉致する。」

「はぁ!?」

マジか…AFOからの刺客!!

「ならその魔力は…まさか!」

「神からの…聖遺物…魔力…素晴らしい…!力…漲る…!」

激しく振る雨の中、敵はレインコートのボタンを外し、はためかせる。そのコートから見えた胸部には…偽聖杯の欠片が突き刺さっていた。

次はどの姉弟物語がいいかな…(未定)

  • ジョジョ(第3部かな)
  • RWBY(姉弟+オリキャラ2人)
  • イナズマイレブン(無印、エイリア編から)
  • BLEACH(設定は書いた)
  • HUNTER×HUNTER(念は考えた)
  • 呪術廻戦(設定は書いた)
  • ハリポタ(4部まではざっくり書いた)
  • NARUTO(姉弟じゃないけど)
  • 暗殺教室(設定は書いた)
  • オーバーロード(自信ない)
  • 家庭教師ヒットマンリボーン(未来編かな)
  • ヒロアカ(もう一回。別なつよつよ姉弟。)
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