僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第98話

side三人称

タルタロスから脱獄した囚人達。その内の一人がAFOに近づき、その場で膝を付き、首を垂れた。

「…神」

「うん?君は…ああ!君か!懐かしい!元気だったかい?」

AFOがその人物を見て、思い出す。その人物はAFOに覚えてもらっていた事にとても歓喜に満ちていた。

「体は万全…神、ここに謝罪…神からのギフト…扱うことが出来なかった…っ」

「そうだね。君に”個性”を与えたその数日後にオールマイトに倒されたからね…全盛期じゃなくてもアイツは強かった。仕方がない…」

その人物は”無個性”だった。”無個性”故に、”個性”を持つ周囲から罵倒され、拒絶され、世に絶望していた。そんな時、”個性”を与える者―AFOと出会い、”個性”を授けてもらったのだった。”個性”をもらったその人物はAFOに感謝を述べ、いつしか崇拝する様になった。

「けど、今ならもう大丈夫さ。もう君を捕まえる者は誰もいない。その”個性”を思う存分に使うといい」

「了承…神、貴方からの啓示を求む…」

「僕の為に使ってくれるのかい?ありがとう。そうだねぇ…僕は今、休まないといけない。だからヒーロー達を攪乱して欲しい。僕には時間が必要なのさ」

「承諾…神の為、全身全霊を持って尽くします…!」

それから、その人物の行動は速かった。避難最中の市民の前で態と派手に暴れ、ヒーロー達と抗戦し、十分暴れ尽くしたら逃走。これを何度も何度も繰り返し、言われた通りヒーロー達を攪乱していた。そんな日々を繰り返していた時、AFOにある物を渡される。

「ありがとう。君のおかげで大分休めることができる。」

「感謝」

AFOに褒められ、その人物は笑みを浮かべる。

「そうそう、君にもう一つ頼みたいことがある。いいかな?」

「神の啓示…問題無し」

AFOはポケットから黒い欠片を取り出した。

「これは僕の知らない。未知の力を宿した物。魔術という物。僕はこの魔術を知りたい。嘗ての助手がその魔術を持っていたけど頑なに話さなくてね…それなら、奪って僕自身で確かめてみようと思ってね」

「聖遺物…!」

AFOはその黒い欠片をその人物に渡す。

「それを使って、今話題になっている”真のヒーロー”…藤丸立香か藤丸立希を捕らえてきて欲しい。できるかい?」

「…神の仰せの通りに…」

「ありがとう。君ならそう言ってくれると思った!そうだね…その”個性”から君は今日から名乗りなさい…『リクイッド』と。」

「リクイッド…名前…私はリクイッド…神…必ずや、謙譲…」

敵名―リクイッド。”個性”『液体』。体全身を液体に変化可能。更に…

「魔術…魔力…未知の力…!」

AFOに渡された偽聖杯の欠片を体内に取り込む。偽物だろうと…欠片だろうと…願望器。リクイッドの心の奥底にある願望と反応。

―AFOの力となりたい―

願いは形となる。”個性”と魔力が融合し強化。周囲の水分を吸収・収束・形成することが可能となった…

 

side立香

「自己紹介…リクイッド…」

「名乗るとか…余裕ありまくりじゃん…っ!」

雨の中、突如現れたAFOの刺客―リクイッドと名乗った敵。私は再度攻撃を始める。鎌をブーメランの様に投擲。けどさっきみたいに敵は全身『水』と化し、鎌は貫通。道路に大きく斬撃跡が残る。

「無意味」

「まだっ!!」

連続で鎌を投擲。けどやっぱり敵には効果が無く、深く道路に傷跡が残る。

「全くの無意味」

「それは…どうかなっ!!」

再度投擲、さっきから無意味な行動をしている…と思わせてこれが本命!!

「ふっ!!」

鎌はまっすぐ『水』と化した敵を貫き、道路に突き刺さる。と同時に私はスキル『怪力』で身体強化。勢いよく鎖を引くと、道路の一部が剥がれ、そのまま敵の頭上に落ちる。

「…驚―」

連続の投擲…敵への攻撃は布石。背後の道路の一部を斬って、抜き易くしておいた。

「面の攻撃なら!「安易」ゴボッ!?」

―マスター!!―

突然、呼吸が出来なくなった。視界には水がいっぱい。口、耳、鼻…顔すべてに『水』が覆われた。くり抜いた道路の下から染み出て来た『水』がどんどん敵の姿へ形成する。これでもダメなのっ!?

「(やばい…っ息…出来ないっ…っ!!)」

「飲んでも無駄…今は雨…水はいくらでも作れる…」

「(やっぱり…敵の…個性は…水を…操る…水に…なれる…っ意識…が……っ)」

体の力が抜けそうになった時だ…

「―姉ぇえええええええええ!!!!!!!」

「不覚っ!!」

敵の頭上に弾丸の雨が降り注ぐ。敵の体に弾丸が当たると、顔に覆われていた水が解除される。

「ゲホッ!遅いっつーの…!けど助かった…っ」

「姉から!離れろぉ!!」

ボロボロの陣羽織を羽織った立希が上空から降りてくる。手にはサブマシンガンを構えて乱射し続ける。

「面倒…!」

敵は『水』に変わりながら素早く移動し、付近の路地裏へと隠れて行く

「姉無事!?ゴメン遅れた…付近にシャドウサーヴァントが出て来たから倒すのに時間かかった…!魔力の反応が高かったけどもしかして…」

「あ゛ー…うん。欠片持ってた…というか体内に埋まってた…中々の強敵だよ…多分無理やり魔力で個性を強化してる…じゃなきゃ攻撃が効いてない理由が見つからない…その姿は雑賀の?」

「うん。『投影:雑賀孫一』だよ。遠くで敵が水に変わってたからスキル『八咫烏の目』で必中にしといた…けど致命傷じゃない…」

紀伊国の地侍集団「雑賀衆」の棟梁にして鉄砲の名手、『雑賀孫市』…その三代目当主。火力には丁度いい…私は口に水を吐き出し、整える。

「体を欠片を埋めてるって…敵はとんでもないことするね…っ」

「しかもAFOの刺客…なんか興味持ったらしいよ…魔術に…」

互いに背後を合わせ周囲を警戒する。敵は路地裏へ隠れた…けど逃げていない。刺客なら敵は逃げずに私達を倒す為に何かしてくるはず!

「敵は水になって…水を操る…必中攻撃で何とかなるけど…確実な攻撃じゃない…」

「水…今は雨降ってるし…完全に敵が有利だね…」

警戒しながら情報整理。そして作戦を考えていると、何か音が聞こえると同時、地響きが来る。

「「はぁ!?」」

私達は同時に驚く。なぜなら…街の中なのに、突如として『大波』が迫って来たからだ。

「水は…時として脅威と化す…くらえ!!」

『大波』の上に敵がいた。大波はビルや道路を破壊するほどの広範囲。回避しようにも逃げ場が無い…!

「立希!!」

「分かってる!雑賀決戦仕様展開!フルバースト!」

―任せて。八咫烏の印が、あなたを勝利に導く―

だったら突破するしかない!立希は大波に向けて二丁拳銃、サブマシンガン、アサルトライフル、対物ライフル、グレネードランチャー、孫一の持つすべての銃火器を展開し、砲撃する。

「驚愕…」

放たれた全ての銃弾が大波を弾き飛ばし、大波に乗っていた敵が空中を舞う。

「攻撃手段変更」

けど敵は問題無さそうだ。今度は両手の指先から複数の『鞭状の水』を展開。鞭状の水が道路、ビル、標識に当たると線上の跡が残る。

「(エンデヴァーの『ヘルスパイダー』の水バージョンか!?)」

「回避不可能」

「くっ「姉!自分の背後に!!」立希!!」

複数の『鞭状の水』が襲い掛かる。それを立希はまだ『必中』状態のライフルを銃剣に変形させ、数本受け止める。

「ぬあ!?」

「くっ…!」

受け止めたが押され、私達は吹き飛ばされる。数m下がり、受け身を取り、膝を付く

「攻撃…無駄…大人しく降伏しろ…」

着地する敵は『鞭状の水』、『水球』を展開しながら迫ってくる。

「…成程…やっかいだねその水は…」

不意に、立希がそう言いこぼした。けど、立希の表情を見た時、私は笑みを浮かべる。

「ふぅ…やっぱ、一人じゃ無理だよね…いつも通りやりますか」

「うん。いつも通りやろう!」

「…?」

私達は立ち上がり、立希に訊く。

「勝算は?」

「100%!合わせてよ!」

「言われなくても!」

こっから反撃開始だ!!

次はどの姉弟物語がいいかな…(未定)

  • ジョジョ(第3部かな)
  • RWBY(姉弟+オリキャラ2人)
  • イナズマイレブン(無印、エイリア編から)
  • BLEACH(設定は書いた)
  • HUNTER×HUNTER(念は考えた)
  • 呪術廻戦(設定は書いた)
  • ハリポタ(4部まではざっくり書いた)
  • NARUTO(姉弟じゃないけど)
  • 暗殺教室(設定は書いた)
  • オーバーロード(自信ない)
  • 家庭教師ヒットマンリボーン(未来編かな)
  • ヒロアカ(もう一回。別なつよつよ姉弟。)
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