【悲報】人理修復に巻き込まれたンゴwww   作:一般通過マスター

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ピーマンだと思った?実は…、


変態が降臨する時、混沌が訪れる(諸説あり)

ギャオ、ギャギャギャス(次人参残したらこの程度じゃ済まないぞ)ギャオーン(分かった)?」

「……だって、人参…辛いじゃんかよォ…」

 

朝食で俺の嫌いな人参を残したら大喧嘩になった。頭かじられた。痛かった。

運んでくれたのはありがたいけどやりすぎだと思う。でも楽しかったので良しとする。

いつまでも落ち込んでなんていられない。頭を治してっと…、

 

「え、えっと…ハジメさん」

「ん?おぉ、マシュか!いいか?お前も人参食う時は気をつけな。あいつら"ワイバーンベジタブル連合軍"だからよ。肉ばっか食うワイバーンに野菜食わせたらどハマりしちゃってさ」

「そ、そうですか…」

 

完全に失敗した。

野菜を好奇心で与えたらボリボリ食うんだもん。まさか過激派野菜組織になるとは思ってなかったよ。

 

「な、な、な、何よあんた!いきなり現れて!変な格好して!」

「ん?…あれは?」

「え、えーと諸々事情がありまして……一言で言えば、この特異点の黒幕?でしょうか…」

 

なに!?

つまりあいつとウコチャヌㇷ゚コㇿすれば解決というわけか。なるほどな。

 

「な、何ジロジロ見てるのよ…」

「見てないゾ」(ガン見)

 

そんな時、ワイバーンくんに肩を叩かれた。

 

「む?どうかしたか?」

「ギャオ…」

「あぁ、そうかそうだったな」

 

昨日の飲みの席でワイバーンくん達と話し合ったことを実行する時か。心が痛むな。

 

「いや、なんであなたこっちに来てるのよ…」

 

俺が黒い少女たちの元へ、そして、ワイバーンくん達がカルデアの元へ。そして、俺はカルデアに向かって言った。

 

「さあ!かかってこい!」

 

「「「『なんでそっち!?』」」」

「俺たちは決めたんだ!最近お前たちは俺に対して冷たすぎると!てなわけで労働環境を良くしてくれると確約するまで俺はこっちサイドに着くことに決めたぞ!!」

「「「「「いや、帰って」」」」」

「……どうやらこっちサイドも冷たいらしいな!」

 

世界が俺に優しくない。やはり俺の心を癒すのはダ・ヴィンチちゃんの股間だけさ。

だが、気がかりなのは、

 

「ギャオ…」

「……ワイバーンくん達…、大丈夫さ。俺たちは今は敵同士、だがそれでも同じ信念を掲げたブラザーだろ。今はこうだがいつかは手を取り合えると俺は信じてる。だから今は遠慮なんか要らん!全力で向かってこい!」

「っ!ギャオ…!」

 

いい目になった。他のワイバーンたちもその目に覚悟を感じる。ああ、それでいい。それでいいんだ。

 

「もう訳が分からないわ…」

「つまり……どういうこと?」

『今日もイッチくんワールドが全開ということだよ』

「……あの男はいつもこうなのか。大変なんだな、お前たち…」

「アルトリアさんももう一員になったんですよ…」

 

カルデアは相変らずだな。俺が来て嬉しいくせに、ツンデレさんたちめ。

 

「てか、だからあなたはなんなのよ!」

「ん?」

 

そんな声に振り返ってみるとそこには黒い壁があった。

 

「すごいな、喋る壁か。これは世紀の大発見だ」

「誰が壁よ!上よ!う・え!」

 

そう言われ上を向く。

うわぁ…、

 

「そんなゴツイトカゲの顔して声は可愛い声かよ。苦労してるでしょ」

「こっちよ!」

 

あ、なんだお前か。

トカゲの上に乗って、黒い服着て……厨二病だな。

全く、

 

「こら!あんた、そんな高いとこ登って!危ないって言ってるでしょ!それにそんな格好して…厨二病は早く卒業しなさいってお母さんいつも言ってるでしょ!いいから降りてらっしゃい!」

「あ……ご、ごめんママ。……じゃなくてッ!

 

お?なんだアイツ?ノリツッコミができるとか素質があるな。素晴らしい、ツッコミ大臣になれるぞ。

 

「あなたはなんなの!?誰!?名乗りなさい!」

 

名乗れ?よろしい。渾身の自己紹介をしようじゃないか。

 

「オッス、オラ神代一。ひとつなぎの大秘宝を8つ集めてフルコースを完成させ火影になるのが夢の攘夷志士だってばよ☆」

「「「「……」」」」

 

黒い少女を含めほかの4人すらも反応してくれない、だと…!

何故だ!?

おいおい、まじかよ。

 

「おめーらそれでもサーヴァントかァ!」

「「「「っ!?」」」」

 

「人が自己紹介したらその話に乗ってあげることも出来ないのかよ。これは俺の見込み違いというやつか?」

「…なんですって?」

「英霊とか言う割にはアドリブもできないのかよ。ダメダメだな」

「それくらいできます。いいでしょう、やってあげますよ」

「よし来た、その意気だ」

 

ひとつ咳き込み喉を鳴らす。それでは行くぞ、テイクツー!!

 

 

 

「オッス、オラ神代一。ひとつなぎの大秘宝を8つ集めてフルコースを完成させ火影になるのが夢の攘夷志士だってばよ☆」

「そう、それはいい心がけね。それで?ひとつなぎの大秘宝というのはどこにあるのかしら?」

「は?んなもんあるわけねーだろ何言ってんだ?」

 

「アァァァァァアアァァァァアァァア!!!」

 

「「「「落ち着いてくださいマスター!」」」」

 

おいおいヒステリックかよ。こいつはモテねーな。

 

 

 

 

 

『……なんというか…流石だね』

「あんなよく分からないノリに助けられてる自分が憎いわ…」

「……見てるだけで頭が痛くなるな」

「すごい…!かなりすごいことしてるのに全く尊敬も憧れも持てない…!」

「……それが普通です、先輩」

「え、えーと……彼が最後の協力者……なんですか?」

 

真顔になるカルデアに恐る恐る尋ねるジャンヌ・ダルク。そんな彼女に向き直り、カルデア一行は口を揃えて言った。

 

『「「「「いえ、全くの無関係者です」」」」』

「そ、そうですか…」

 

ジャンヌ・ダルクはこの時恐怖を覚えた。

 

━━あ、深掘りしたら殺される、

 

と……。

 

 

 

 

 

「……それがあなたの策ですか?」

「ん?」

 

策?なんのこっちゃ?

この主は十字架を手に持った青髪の女性。こいつは美人だな。

 

「おかしな言動をすることでこちらの思考を鈍らせるのがあなたの狙いですね?」

「……?」

「……どうなんですか…!」

「…………は!」

「「「「「っ!」」」」」

 

分かった分かったぞ!この女!

 

「お前まさか!」

「「「「「……っ」」」」」

「見た目は清楚を装ってるけど実は中身はヤンキー気質の暴力女だろ!俺の目は誤魔化せんぞ!俺にはわかる。お前はそういう女だな!猫かぶりも大概にしときな。どうせすぐバレんだから」

 

 

 

この時、青髪の女性……マルタ以外はこう思っていた。

 

━━何を言ってるんだこいつは

 

と。

 

 

 

「はぁ、もういいです。ライダーそのまま「……してやる」…?ライダー?」

 

「ヤロウォォォオブッッッックルァシャァァァァアッッ!!!」

 

「「「「ライダー!?」」」」

 

青髪の子が俺にアプローチをかけてきた。

振りかざした十字架。それが君の魔法(物理)か。

 

「そっちの方が俺は好きだぜベイベー?」

「ぬぁあぁぁぁぁあぁぁああッ!!!」

「落ち着きなさいライダー!」

 

みんな元気だね。そんなに俺と遊びたいのかい。しょうがない、付き合ってあげるのも紳士の度量よ。

 

 

 

「……自分のペースに持っていくのが上手いわね、あの男」

「ああ、敵に回すと厄介なタイプだな」

 

「分析はいいから早くあの男を止めなさい!ランサー!アサシン!セイバーも!……セイバーは?というより、あの男とライダーもどこに━━」

 

視線をさまよわせ、辺りを見回す黒ジャンヌそして、見つけた3人。

 

「当た…りな…さいよ…!」

「フ、秘密を抱えた麗しき騎士よ。今度俺とデートでもどうだい」

「へ?……へ?」

「ちなみに俺は君みたいなおとこの娘は性癖です」

「……ふぇ!?」

 

そこにはカオスが広がっていた。

黒ジャンヌは頭を抱えたくなった。そして、

 

「……空が、青いわね」

 

黒ジャンヌはそのうち考えるのをやめた。




イッチは世界で一番すごいんだから。

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