【悲報】人理修復に巻き込まれたンゴwww 作:一般通過マスター
あと、ちなみにアルクェイドもお迎え出来ました。
あとは夏イベです。むしろ7周年より夏イベが本番ですからね。頑張ろうね。
「……ん?」
目が覚めた。
眩い光が差し込む青空、自然を感じる木々の匂い、そして、耳に突き刺さる轟音。
「っ!?」
体を勢いよく起こす。
辺りを見渡してみると、
「なんと言うことだ…!」
少し離れた場所。そこで戦いを繰り広げる2つの影。
騎士王とヤンキーライダーだ。
くっ!なんてことだ!俺としたことが昨日の夜ワクワクしすぎてルンルン気分で木材と蔦で椅子を作り、そこらの木の実の皮を剥き今日という大事な試合観戦のために準備をしていたというのに…!まさか、寝坊するとは。
だが一旦落ち着け。慌てるのは良くない。一旦ここは笹を食って心を落ち着かせるのだ。
………………、
…………、
……、
「笹食ってる場合じゃねぇ!!」
手にした笹を口に詰め込みながら近くに常備していた椅子と木の実がたんまり入った蔦のザルを手にかけ出す。
特等席に急ぐんだよォ!
▼▽▼▽▼
「はぁ……はぁ……」
「……なかなか耐えるものだな」
対面する両者。
黒の鎧を身にまとい闇の力に満ちた聖剣を手にする騎士と
「せ、セイバーってここまで強かったんだね…」
「バカね藤丸。彼女は
「「『……』」」
この時、オルガマリーの言葉を聞いていたカルデア陣営は思っていた。所長が
「それにしてもすごいわね!彼女の剣技!」
「えぇ、素晴らしい力です」
「……もう僕たちの出番は無いんじゃないかな?」
聖女マルタの引連れてきたワイバーンを対処したマリー、ジャンヌ、モーツァルトも彼女達の戦闘に目を向けている。
価値を確信したカルデア陣営。
「さて、そろそろ終わらせようか」
「くっ…!」
騎士王、アルトリア・ペンドラゴンも剣を握り直しそのままマルタへと足を進めた。その時だった。
「ちょっと待ったぁぁぁぁあッ!!!」
「「「「「「「『!?』」」」」」」」
いきなり飛び込んできた大声。
誰しも彼しもがその声に驚き声の聞こえてきた方へ視線を向けた。そこには、
「俺を抜きにそんな楽しそうなことしてるんじゃあない!!!」
ジョジョ立ちを決めた。
▼▽▼▽▼
なんてこったい。もう既に試合は終盤に差し掛かっていたということかい。
これは大変だ。俺は"彼女"の方へすぐさま走り寄った。
「大丈夫か!ヤンキー!」
「「「「「『なんでそっち…?』」」」」」
「……なんで私?」
この場にいる全ての者の心がひとつになった瞬間だ。
「バッキャローッ!!!いいか?この前も言った通り最近のわが職場は俺に対して冷たすぎるんだ。ここは!ガツンと!やってもらわんと!」
「え、えぇ…?」
困惑である。
なぜ敵に応援されるのか。コレガワカラナイ。
「頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるって!やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ!そこで諦めるな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張れ!」
「ち、ちょっ…!」
声を張り上げヤンキーを応援する。
これでやる気を出してくれればいいのだが。
「うるさい、うるさいから…!」
「なん…だと…!」
うるさい……、これは良くない。
気分を害する応援は士気が下がってしまう。ここは方向性を変えよう。
「頑張れ頑張れファイトだよ」
そんなことを言いつつ忘れずに猫耳のポーズをとる。所長にしてもらった応援の仕方。あれは俺も元気が出たものだ。これは完璧だな。
「え、キモ…」
「ひっぐ…えぐっ…!」(´;ω;`)
「!?」
キモイって言われた。目から汗が出てくるァ。
「えっ…、ちょ…!い、いきなり!?」
「か、かなしい。私は悲しい。慰めて」
「え?…え?」
「頭を撫でるんだよォッ!!!」
「あ、は、はい!」
涙を拭きながら頭を差し出す。
その頭にポンと置かれた手。なでなでされる温もり。素晴らしい。この感触は国宝級。
「……なにこれ?」
「「「「「『………』」」」」」
誰かがこぼした言葉。それに答えられるものは誰もいなかった。
「さあ!それじゃ気を取り直していってみようか!いつまで俺の頭を撫でる気だブラザー!さあ、立てぇッ!!!立つんだジョォォォオッ!!!」
「……」
そんな俺の言葉に気合が入ったのか、目を見据えキリッとした表情(虚無の目の真顔)で立ち上がるライダー。いぃ〜い表情だァ…、これは勝つる。
「……なんか、その……すまないな」
「いいのよ。苦労してるのね」
「あぁ…」
敵同士でありながら互いの気持ちを理解できる瞬間。ハジメがいるところにカオスはあれど平和もあるのかもしれない。
「よぅし!双方準備は出来たな!そんじゃブラザー!ゴング鳴らせ!」
「ギャオっ…!」
俺の合図に森の木々から顔をひょっこり覗かせたワイバーン達が近くの木をしっぽで叩き折った。
……全員で、1本ずつね。
……そんなに折れとは言ってない。
「さあ今始まりました。騎士王対ヤンキーライダー、世紀の対決。実況は私、神代一と解説は──」
「ギャオスギャオ」
「でおくらせて頂きます」
メガネを装着しながら椅子に腰かけるワイバーンと俺。
おっと忘れるところだったぜ、
そう思った俺はスマホ片手に立ち上がり、彼女たち2人の周りを走り回り写真を撮りまくり掲示板で文字を打ちつつ、実況を始める。
これができる紳士のマルチタスクなんだぜ。
「さて、早速ですがワイバーンさん。今回の戦い。見どころと言うとやはりどこでしょう」
「ギャー………グギャオ、ギャオギャオ、ギャスオーン」
「なるほど。ヤンキーライダーの"絶対領域"ということですか。これは目の付け所が違う。流石です」
「ギャオゥ…」
「「「「「「「『……』」」」」」」」
満足気に頷くワイバーンの後ろに控える残りのワイバーン達が彼に拍手を送っていた。うんうん、絶対領域はいいよね。
「ところでヤンキーライダーさんは分かりましたが我らが騎士王の見所については…?」
「ギャオ?ギャン、ギャギャギャオ。ギャスギャーン、ギャンギャンギャギャーン」
「なるほど。たしかに」
うんうんそれは言えてる。ワイバーンくんの言葉に目を閉じ首を縦に振るしかないな。後ろのワイバーン達も同調したように頷いてるもん。
「……えーと、ハジメくんだったかな?」
「やや?君はたしか……モッツァレラくんだったかな?」
「あ、モーツァルト。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトだよ。よろしくね」
「末永く世話になります」
「え?」
モーツァルトか。覚えた。モーくんだね。
「で、なにようかね?」
「えーと、ちなみに今ワイバーンはなんて言ったのかなーって思ってね」
なに?そんなことも分からんと。さては貴様、動物語の講義を受け取らんかったな?怠惰なヤツめ。
まあいいさ。俺は寛大だ教えてやろう。
「フッ、簡単だ。『あの厨二病騎士?あれはダメだな。鎧で身体を覆っちゃってエロスの欠片もなくなっちまってる。あれは見所も何も無いね。ママの腹から出直してきた方がいい』と言っていたな」
「あ、そうなんだね」
「後で叩き斬ってやるからな変態共…!!!」
ひえぇ…僕が言ったんじゃないよォ…、僕悪くないよォ…。
ま、そんなことはさておき、気づけばやはりヤンキーライダーが押されてるじゃないか。まずいな。
「ヤンキー!喉だ!喉を狙ってけ!」
「
「「「「ギャオギャオギャギャギャーン!!!」」」」
俺とワイバーンたちで盛り上げていかねばこの試合。
勝負は気から。応援することによって秘めたるパワーが開放されるんです。
と、そんな時だった。
とあるものが俺の目に飛び込んできた。
「あー!今見えました!見えましたよ!ヤンキーライダーの激しい動きによってたなびいた布からチラッと!パンツです!しかも黒!見た目に反して大人っぽいセクシーなタイプのやつです!あーッ!えっちですッ!!!」
「ギャオ…!」
「パンツというのもおこがましい……、あれは紛れもなくパンティですよ!?ドスケベじゃないですか!?」
「「「「「ギャオーーーン!!!」」」」」
「さっきからうるさいわねッ!!!」
ヤンキーライダーからの怒声が聞こえてきた。
だってしょうがねーだろ。男なんだから。
ガサツなヤンキーが大人っぽいエッチな下着履いてたら興奮するだろ。それだよ。
それにしてもこの顔真っ赤ね。勝負下着?
「……そこだ!」
「っ!?」
あ、俺に気を取られた隙を突かれてとどめ刺された。
なんてこったい…!
「がはッ…!」
血を吐きながら倒れていくライダー。
『な、何はともあれ結果オーライ?』
「……そうね」
ロマンの戸惑い混じりの声と所長の全てを諦めたような声が聞こえてきた。
しかし、そんなことは気にしてられない。俺は即座にライダーの元へと駆け寄った。
「ライダー!大丈夫か!?」
「え?いや、その…」
「しっかりするんだ!ライダー!」
「いや、だから…」
「死ぬなァァァァア!!!」
「あうあうあうあうッ!!!」
ライダーの肩を掴み前後に揺さぶるハジメ
当然頭がガクガク揺れる。最後、死ぬ前に伝えようとする言葉さえも喋れないライダー。
「離しなさい!変態!!!」
「あはん」
腹を殴られた。痛い。
けど美少女からの腹パン。これはいいものです。
「はぁ…はぁ…、全く…!」
「……ほんとに迷惑をおかけしました」
「ほんとよ」
マシュの声に呆れ声で返すライダー。
全く迷惑だなんて、失敬だな。プンプンしちゃうぞ。
「マルタ、貴方は…」
ジャンヌがそう語り掛けた。
それにしてもマルタ。このライダーの真名ってやつか。なるほど。つまりまるちゃんだな。
「……とにかく、あなた達はリヨンに向かいなさい。あの竜の魔女に打ち勝つためにそこにいるサーヴァントに協力を求めなさい」
「……分かりました」
マルタのその言葉に頷くカルデア面々。
そして、満足気な顔をしたマルタはそのまま光の粒子となって、
「……」
「「「「「『……』」」」」」
光の粒子に……、
「……?」
「「「「「『……?』」」」」」
光の粒子にはならなかった。
「あ、あれ?」
「これはどういう…」
「と言うより怪我が治ってる…?」
「どういう…」
『……あ、もしかして!』
なにかに気づいたロマン。
そのままロマンは横たわる俺の方に声をかけてきた。
『イッチくん、君もしかして…』
「ん?ああ、傷治したよ。表面上の傷くらいならよゆーで治せるし」
「ちょ!何してるのよハジメ!」
「ん?何が?」
起き上がる俺の肩を掴んで詰め寄ってきた所長。
あ、顔が良すぎ。
「敵よ!敵なの!分かる!?」
「ふっ、何を言うブラザー」
「……へ?」
「拳を混じえた時点で俺たちは戦友よ。今日から彼女もブラザーだぜ!」
「……いやいやいや!」
何をそんなに慌てる。ええやん。ブラザーが増えることは何も悪くないことだぞ。
「……私を仲間にってことですか?それならやめておきなさい」
「どして?」
「私たちは召喚された時から"狂化"されているのです。殺戮衝動に駆られるほどまでに。今は無理やり抑えてますが、それでも…」
「え?まだそんな感じある?」
「……え?」
おっかしいな。さっき肩掴んだ時"治しておいた"はずなんだけどなぁ。
「あ、あれ?そういえば、何も…」
『……も、もしかしてイッチくん。君の魔術で…』
「あー、うん。コンディション整えといたはずだぞ」
「「「「「『……っ!』」」」」」
あれ驚かれてる?
どしたのよみんな。
「……なんでこう、性格はあれのくせして有能なのかしらね」
「素直にすごいと思えないんだけど、マシュ、私って性格悪いかな?」
「えーと、多分みんな同じ気持ちかと…」
「すごいのね、イッチ!」
「……頭がおかしいだけじゃなかったんだね」
あれ?ほめられてる?
……いや、なんか素直に喜べないんだよねー、うん。
『と、とりあえずマルタは仲間になる、ということでいいのかな』
「え、えぇ、そぅ……なるのかしらね?」
……なんかみんなぎこちない?……なんで?
「そ、それではリヨンに向かいましょうか」
「そ、そうだね、うん」
「ならば!俺の
「「「「「ギャオ!」」」」」
俺が言う前に支度は済ませてたらしい、
背中を親指でクイクイと示すワイバーン一同。流石だぜ。
「……変なところで役に立つわね」
所長が冷たい。"ありがとう"の一言くれてもいいと思うの。
そんなことを思っていると、
「ねぇ、アンタ」
「ん?」
マルタが近くに来ていた。
モジモジとした様子でこちらをチラチラ見ている。これは俺に気がありますね。間違いない。
「そ、そのありがとね」
「……っ」
か、感謝された……だと……!?
聖人か!?いや、聖女か。
「フッ、気にするこたぁないさ」
「そう…「ただ」……え?」
「後でパンツくれ」
「それは嫌」
ぴえん
今回セクハラ多いなと我ながら思ってる。
久びさに続き書いたらイッチのノリについて行くのが作者ですら難しくなってる。
……感覚取り戻すまで長いなぁ。
……てかイッチの鯖はいつ出てくるかな…。
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