第三回、今回はミクちゃん編。
ちょっと微妙にスランプ気味だったので遅れました。
かぷせるがーるずのメンバーが終わったのでこれからはちょいランダム気味です。
「ハッ……ハッ……ハッ……ハッ……!」
あたし、牛丸ミクは怪獣娘救助指導組織、通称GIRLSのトレーニングルームでランニングマシンを爆走していた。
「おーい、そろそろ3時間経つから切り上げろー」
「分かったー!」
横から◯◯の声が聞こえてあたしは少しペースを落とし始めた。
走った後はいきなり止まるんじゃなくて、ジョグ、ウォークと少しずつペースを落としてクーリングダウンしていくといいんだって。
「ふー……」
「ほい、ドリンクとタオル」
「ありがとー」
◯◯から受け取ったスポーツドリンクで喉を潤しながらタオルで汗を拭く。
汗を拭いたらそのままストレッチを行う。
◯◯には背中を押して貰ったりして手伝って貰っている。
「しかし……発情期で症状軽くてむしろ積極的に体動かしたくなるとはなぁ……」
「そうだねー……」
────────
それはあたしがGIRLSに入って半年くらいの頃、自分でもわからないけど体が軽くて幾らでも動ける!ってなった。
絶好調だー!って思ってたらトレーニングを朝日野先生に止められて、診察することになっちゃった。
病院なんて予防接種以外で行ったことないから診察なんて受けたこと無いんだよなぁ。後は身体測定くらい?
「……ふむ、ミクラス。君の場合は珍しいことに症状がかなり軽いみたいだな。……というか逆に体力があり余るくらいに体が活性化しているようだな」
「そうなんすか?」
「ああ、普通は倦怠感で体が重くなることが多いんだがな……」
朝日野の先生はそう言いながら付き添いで一緒に来たアギちゃんとウインちゃんの方を見た。
二人は少し顔を赤くして目を反らした。
「稀に体が運動を求めてしまうケースもある。君の場合は一種の興奮状態に近いかもしれないな。体の活性化で疲れを感じにくくなっているようだな」
「えーと、つまり?」
「ある程度で運動は切り上げておいた方がいい。最悪、倒れるまで自力では止まれない可能性がある」
「そ、それは不味くないですか!?」
「ああ。ある意味でブレーキが半ば故障しているみたいな状態だからな……」
「ということは……」
「誰かが付いて、トレーニングを見てもらうのが堅実だろうな」
あたしとしては大丈夫だと思ったんだけど、なんだかかなり大変な症状だったらしい。
「まぁ、そこについては◯◯という丁度いい人材がいるから任せるとしよう」
こうして、◯◯はあたしのトレーニングを見てくれることになったのだった。
──────
あたしの発情期は周期が長いらしくて大体4ヶ月に1回、1週間くらいある。
あたしは発情期の時は調子が絶好調以上だからこの時の試合は殆ど勝ってる。
負けてもダメージがすぐに回復するし、怪我してても発情期週間に入るとすぐに治るからあたしからすればありがたい1週間だ。
「さーて、ストレッチも終わったしもう1セット!」
「ダメだ。今日の目標分は終わったからここまでだ」
「えー!まだまだやれるよー!」
「いーや。ここまでだ。やり過ぎは禁物だよ」
確かに今日の分のトレーニングの予定量は終わってるけど、あたしはまだまだ元気だ。もっと体を動かしたい!
「大丈夫!まだまだやれるって!」
「ダメだっての!まてコラ!?」
あたしがもう1度ランニングマシンの方に行こうとしたら◯◯が間に割り込んできた。
そしたらあたしの顔が◯◯の胸元に当たった。
「わぷ!?」
◯◯の胸元の匂いを吸い込んだあたしは電流が流れたみたいにビクッて震えてその場にへたりこんでしまった。
「おい!?どうした、大丈夫か?」
「え……あ、うん。……な、なんか急に力抜けちゃって……」
「取り敢えず朝日野先生読んでくるから横になってろ」
「うん……」
◯◯はあたしを寝かせると自分の上着を被せて部屋から出ていった。
「これ……◯◯の上着……」
あたしは◯◯の上着に顔を当てて、思い切りその匂いを吸い込んだ。
なんだか頭がふわふわしてくる。もっとずっと嗅いでたいって思ったら……そのまま眠くなっちゃった……zzz。
──────
「思い切り寝てるな」
「ですね」
「取り敢えず医務室に」
「はい」
「運んでくれ」
「え、俺がですか!?」
「私の筋力では不可能だ」
「確かに……」
─────
それからあたしは医務室で目を覚ました。
朝日野先生の診断は……
「程よく疲れたタイミングで上手くリラックスしてそのまま眠気に抗えなかったようだな。異常は何も無い」
……だって。
…………でもあれから◯◯の事考えたり、匂いを嗅いだりすると体がモヤモヤしたりムズムズしたりするようになる時がある。
今度アギちゃんやウインちゃんに相談してみよっと!
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【おまけ】
医務室にて朝日野とアキ、レイカが集まっていた。
「そうか……ミクラスは性に目覚めたのか……」
「はい……」
「ど、どうやって説明したら……」
「うん。今度の私の方からなんとか説明してみるよ」