怪獣娘と発情期   作:電王牙

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久しぶりの投稿。
今回はジャッパちゃん編。

それと次を誰の回にするかちょっとアンケートがあります。


case5 竜波ユカ/マガジャッパ

 

 

怪獣娘には発情期がある。

そう教わってから早数ヶ月……私、竜波ユカにも発情期と思われる症状がやって来ました。

 

といっても少しぼーっとする程度の倦怠感くらいなので私は特に問題なく普段通りに過ごせています。

 

それでも初めての発情期の経過観察が必要なので今日も放課後はGIRLSに向かいます。

 

私は荷物をカバンにまとめて窓際の席から教室を後にしました。

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

「……なぁ、なんか竜波さんすごくいい匂いしなかったか」

「したなぁ。普段から近くを通るといい匂いするけど、いつにも増して甘い香りしたな」

「シャンプー変えたとか香水使ったとかかな?」

「いやいや、そんなんじゃあんな自然ないい匂いしないだろ?」

「まぁ……どっちにしても……」

 

「「すっげぇいい匂いだっだなぁ……」」

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

私は電車に揺られてGIRLSの最寄り駅に向かいます。

今日はあまり混雑していないようで電車はとても空いていました。

 

なにやら電車の中で乗客の皆さんがそわそわしたような雰囲気をしていたみたいですけど……どうしたんでしょうか?

 

そうしているうちにGIRLSの最寄り駅に到着です。後は徒歩で暫く歩くと到着です。

 

 

「あ、ジャッパだ!やっほー♪」

 

GIRLSのビルに入るとバサちゃん、マガバッサーの怪獣娘の風巻ヨウちゃんが駆け寄って来ました。

バサちゃんはそのままの勢いで私に抱き付いてきました。

 

「ひゃわ!?」

「くんくん……あぁ~……ジャッパ、今日もいい匂い~……」

「も、もう……そんなに嗅がないでよぉ」

 

こうしてバサちゃんはよく私に抱き付いてはくんくんと匂いを嗅いできます。

……汗をかいている時は遠慮してくれるけど、それでも自分の臭いは気になります。

 

「すんすん…………シャンプーとか変えた?」

「え?別に変えてないよ……?」

「あれ、おっかし~な~……なんかいつもよりいい匂いしたんだけど……」

「そ、そうなの?」

「うん……なんかこう……甘い香りっていうのかな?」

 

そ、そうなのかな?自分の身体を嗅いでみてもよく分かりません。

 

「そういえば今日は?」

「この後で朝日野先生の所に行くの。……えっと……は、発情期の相談で……」

 

私の顔はたぶん赤くなっています。

発情期と聞いて、バサちゃんもちょっと赤くなりました。

 

「そ、そっか……私も自分の症状来たときの予習がてら着いてっていい?」

「うん。いいよ」

 

 

 

 

───────

 

 

 

「よく来たね、マガジャッパ。……とマガバッサー?」

「あ、付き添いっす」

「そうか。ソファーに適当に座っててくれ。茶菓子も好きに食べていいぞ」

「やったー!ありがとうございまーす!」

 

医務室に入ると朝日野先生が出迎えてくれました。

バサちゃんはソファーに座ると早速お茶菓子を頬張って居ました。

背が高くて脚が長くてスタイルもいいけど、こういう子供っぽい可愛らしさがバサちゃんの魅力だと思います。

 

私は背もたれ付きの椅子に座って朝日野先生と向き合いました。

 

「それじゃ、問診といこうか?」

「は、はい」

「そう固くならなくていいぞ」

「は、はい!」

 

 

 

 

────────

 

 

「ふむ……」

 

朝日野先生の問診に答えて行くと朝日野先生は何か考え込むような仕草をしました。

 

「朝日野先生?」

「マガジャッパ」

「は、はい?」

「…………」

「え」

 

朝日野先生は椅子から立ち上がり、ゆっくりと私の方に近付いて来ました。

 

「ちょ、ちょっと……!?」

「…………」

 

朝日野先生は無言で私の瞳を見つめながら、私の頬に小さな手を添えて更に近付いて来ました。

 

「え、あ……あわわ……!?」

「わ……わぁ……!?」

 

それを見てソファーから見ていたバサちゃんも顔を赤くして目が離せなくなっていたようです。

朝日野先生の顔が間近に迫り、朝日野先生は瞳を閉じました。

私の顔は真っ赤になり、汗が肌を伝います。私は堪えきれずに目を固く、ぎゅっと瞑ってしまいました。

 

「すんすん…………これは……やはりか」

「え?」

 

私が目を開けると朝日野先生は一人納得したような顔をしていました。

 

「ひょ、ひょっろあらひのせんれー!?」

「マガバッサー、食べるか喋るかどっちかにしろ」

「!もぐもぐもぐ、ごくん。……ちょっと朝日野先生!いきなり何やってるんですか!?」

 

バサちゃんが口にお茶菓子を頬張ったまま喋ろうとして朝日野先生に注意されて、飲み込んでから改めて朝日野先生に詰め寄ります。

 

「何って、マガジャッパの体臭を嗅いだだけだぞ?お陰で確証に至った」

「確証?」

「そうだ、マガジャッパの場合は体臭の大きな変化があるようだ。嗅いでみろ」

「ふぇぇ!?」

「え、それじゃ……」

 

そういうとバサちゃんは私の肩の辺りに顔を寄せて匂いを嗅ぎました。

うう……汗かいちゃったから臭いが気になる……。

 

「すんすん…………あれ、さっきよりもっといい匂いするかも……」

「え、うそ……」

「ほんとだよ……もっと嗅ぎたい……いい匂い……」

「ちょ、バサちゃん!?」

 

バサちゃんはトロンとした顔で私にもたれ掛かるようにもっと匂いを嗅ごうとしました。

 

「落ち着け」

 

朝日野先生は間に入るとバサちゃんを引き離してから彼女の目の前でパンッ!とねこだましをしました。

 

「はっ!?……あれ、私…… 」

「やはり……か」

 

朝日野先生のねこだましでバサちゃんはハッとしたように落ち着きを取り戻しました。

 

「やはりって……」

「君の症例の最大点は体臭の変化……それも、汗をかいた状態の君の匂いを嗅ぐと軽い酩酊状態に入るようだね」

「え、えぇぇぇぇ!?」

 

私は驚きのあまりに大きな声を上げてしまいました。

 

「マガバッサー、彼女の匂いを嗅いでどうだった?」

「えっと……なんだかとってもいい匂いで……もっと嗅ぎたいな……って」

「一種のフェロモンが分泌されているのようだな……。私はそこまで影響が無かったから……怪獣娘に特に効果があるようだ」

「えっと、その……私はどうしたら……」

「暫くGIRLSの仕事や訓練は休んだ方がいいな……。他の怪獣娘が当てられて惨事を引き起こしてしまう可能性もある」

「は……はい……」

 

 

そ、そんなに強烈な匂いなのでしょうか……?

少しショックですが、他の人がさっきのバサちゃんみたいになってしまうのも困るので私は暫くGIRLSのお仕事をお休みする事になりました。

 

 

「連絡は私の方で入れておこう。……あ、それと」

「はい?」

「ちょっと体液……汗のサンプルを貰えないか?」

「あ、汗ですか!?」

「ああ、抑える為の成分の分析のために」

「わ、分かりました……」

 

 

朝日野先生に私の汗を採取されてしまいました。

すごく恥ずかしいです……。

 

 

 

「ふむ……汗でここまでの匂いとは……。ほとんど芳香剤レベルの匂いだな」

 

 

 

あううう……。

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

検査が終わり帰路につきます。

バサちゃんはこれからトレーニングがあるのでここで別れました。

 

「はぁ………………あれ、これって……」

 

GIRLS内を歩いているととてもいい匂いがしました。

その匂いを嗅ぎ付けた瞬間、私の思考はそれで埋め尽くされました。

私はフラフラと導かれるようにその匂いのする方へ歩いていきます。

「すんすん……こっち……?」

 

少しずつ匂いが強くなっていきます。

そうしてフラフラと歩いていると私は人にぶつかってしまいました。

 

「わわ!?」

「うお!?」

 

その人は○○さん。……私の初恋の人でした。……至近距離で直接○○さんの匂いがして私の身体には電流が走ったような快感が駆け抜けました。

 

「ちょ、ユカ!?大丈夫?」

「は、はいぃぃ……」

 

私は足に力が入らなくなりそのまま○○さんの胸元に顔を埋めたまま身体を預けました。

鼻から直接突き抜ける○○さんの体臭がとても……とても……心地いいです……。

 

「えと……医務室、行く?」

「いえ……ちょうど医務室に……行った……帰りです……」

「ええ?…………というか立てる?」

「ちょ……ちょっとキツい……です……」

 

呼吸をする度に突き抜ける○○さんの芳香が私の身体を蕩けさせます。

 

「しゃーない……おぶってくよ」

「え……」

「よっ……と!」

「あ……」

 

○○さんは私を背中に背負い、おんぶしてくれました。

○○さんのうなじ、髪の毛、首元の香りが私の鼻腔に抜けていきます。

頭がとろんと蕩けて○○さんの背中に揺られて私は意識を手放しました。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

「朝日野先生、ユカが体調不良見たいで……」

「あー……大体わかった……。ベッドに寝かせてくれ。少し寝かせたら私が送っていくよ」

「すみません」

「いや、いいよ」

 

 

 

 

─────────

 

 

 

 

それからしばらくして、私は目を覚ましました。

 

「………………?………………!!?」

 

○○さんの匂いをたくさん嗅ぎ続けた事。

○○さんにおんぶされたことなどを思い出し、自分でも真っ赤になっているのがわかるくらいに顔が熱くなりました。

 

「起きたかい?」

「ふぇ!?あ、朝日野先生!?」

「気持ちよさそうにに寝ていたよ?」

「あ、えっと……そのぉ……」

「根掘り葉掘り聞くつもりは無いさ。それより自宅まで送っていくよ」

「え……今、何時ですか……!」

「19時」

「ふぇぇ!?」

「ほら、荷物持って」

「は、はい!」

 

こうして私は朝日野先生の車で家まで送って貰いました。

 

 

 

 

 

 

その夜、私はベッドの中で悶えて居ました。

 

「○○さんの匂い…………はぁ…………」

 

記憶にある○○さんの匂いを思い出すと身体が熱くなります。

熱くなった身体は中々に治まらず、鎮めるのには中々に手間取り、そのまま疲れて意識を手放しました……。

次回の発情期担当の怪獣娘は?

  • 湖上ラン/エレキング
  • 黒田ミカヅキ/ゴモラ
  • 風巻ヨウ/マガバッサー
  • 印南ミコ/ガッツ星人
  • caseEX ブラックスターズ
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