機動戦士ガンダムSEED 気づいたらニュータイプ?   作:ボートマン

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皆さん、だいぶ遅くなりましたがあけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします!
というわけで久しぶりの投稿です!



第9話

格納庫でOSの書き換え作業を行っていたネムは艦内に響き渡る警報に顔を上げる。

 

「きたか。あとちょいなのに………仕方ない」

 

覚悟を決めたネムは艦橋へ通信を開く。

 

「状況は?」

 

『ネムか。現在ナスカ級がこっちを追い越して頭を抑えようとしてるし、後ろにはローラシア級が追ってきてる』

 

ムウからの報告に状況は最悪としか言えなかった。

 

「挟まれてますね。この状況、どうします?一か八か全速力で正面のナスカ級を突破しますか?」

 

『突破できたとしてもアルテミスが傘を開きっぱなしにしてたら、俺達は入れずに後ろから撃たれて終わりか?』

 

「だとしたら何か案があるんですか?」

 

原作を知っているネムだが、知っていてムウに尋ねる。

 

『ああ。その前に、その機体は使えるか?』

 

「正直、もうちょっと時間が欲しかったですね。いくらなんでもG相手に今の状態で戦うには心許ないです」

 

パッチワークのOS書き換えは進んではいるが、まだ未完成だ。

 

現段階ではまだ動かせる状態のため、そんな状態で4機のGを相手するのは厳しすぎる。

 

「(いくらアムロと同じ見た目でも、アムロみたいにすぐ乗りこなせねえよ)」

 

『そうか。なら作戦を説明するぞ』

 

それからムウから説明された作戦内容は原作と同じだった。

 

守るべきアークエンジェルを囮にし、先行したムウのメビウス・ゼロがナスカ級を叩くという作戦だ。

 

この時のキラとネムの役目はムウのメビウス・ゼロがナスカ級に敵に接近するまで時間を稼ぐことだ。

 

「(ここまで原作と同じだ。一つ違う点があるとすれば……俺だな)」

 

原作ではキラ1人でG4機と抑えていたがネムというイレギュラーがいる。

 

「(けど、メビウス・ゼロじゃぁGにはきついなぁ)」

 

PS(フェイズシフト)装甲によって実体弾での攻撃は効果が薄い。

 

どうしたもんかと思いながらネムはパイロットスーツを着るために格納庫から移動するのであった。

 

そして、赤色のパイロットスーツに着替えたネムはブリーフィングルームに入ると、パイロットスーツ姿のキラとムウがいた。

 

「お、来たか」

 

「…………」

 

ムウはいつも通りだが、キラは居心地が悪そうに顔をそらす。

 

「あ~作戦を説明していいか?」

 

空気が重い中、ムウがキラに作戦を説明しようとする。

 

「その前に、キラ君」

 

「な、何ですか」

 

びくつくキラへネムは頭を下げる。

 

「結局君を戦わせてしまうことになった。俺達が不甲斐なくて申し訳ない」

 

民間人であるキラにOSの改良をしてもらったうえ、戦闘に参加させたことにネムは謝罪する。

 

「ネム……」

 

「………」

 

「敵はおそらく奪ったGを全て投入するはずだ。そんな君に厳しい戦闘を強いることになるが、俺から君に言いたいことは一つだけだ。生き残ってくれ……それだけだ」

 

「………わかりましたよ。それに友達も何かできないかと船の仕事を手伝ってるんです。だから、僕も出来ることをします」

 

友人達もキラだけに戦わせるわけにはいかないと出来ることをしようと、船の仕事を手伝っているのだ。

 

そんな友達の乗るこの船を守るためにキラは戦うと決めた。

 

「それじゃあ作戦を説明していいか?」

 

それからムウが作戦をキラに説明し、三人は格納庫へ向かう。

 

「とにかく、艦と自分を守ることだけを考えろよ。ネムは坊主のサポートを頼む」

 

「は、はい。大尉もお気を付けて」

 

「了解です。出来る限り奴を引っ搔き回しますよ」

 

ムウが自分のメビウス・ゼロに搭乗すると、メビウス・ゼロがリニアカタパルトへ移動される。

 

メビウス・ゼロを見送ったキラとネムはそれぞれの乗機に搭乗する。

 

「ムウ・ラ・フラガ、出る!俺が戻ってくるまで沈むなよ」

 

ムウのメビウス・ゼロがリニアカタパルトから宇宙へ射出される。

 

「厳しい戦いになるがやりようはあるんだ」

 

気を引き締めて操縦桿を握る。

 

ストライクはエールストライカーという高機動兵装パックが装備され、左舷のカタパルトへ移動される。

 

そして、ネムのメビウス・ゼロは右舷のカタパルトへ移動される。

 

「キラ君、緊張するなと言われても無理だとは思うが、何度も言うが自分の命を第一に考えるんだ。心配するな俺もついてる。といってもこの機体じゃ不安かもしれないけどな」

 

ネムはストライクに通信をつなぎ、緊張を和らげるために声をかける。

 

「は、はい。わかりました……」

 

それでもいまだに緊張した声のキラ。

 

「(こればっかりは仕方ないか……)」

 

キラ自身の性格もあるのだろうか、中々打ち解けずにいるネム。

 

そう考えている間にアークエンジェルのエンジンが始動する。

 

そして、アークエンジェルの特装砲である陽電子破城砲“ローエングリン”がナスカ級へ砲撃される。

 

『ストライク、メビウス・ゼロ発進だ!』

 

「了解。メビウス・ゼロ、ネム・レイ出るぞ!」

 

発進指示を受け、ネムは気を引き締める。

 

「(やることはいつも通り、生き残って見せる!)」

 

ストライクと同時に赤いメビウス・ゼロが宇宙へと射出されるのであった。

 

 

 

 

 

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