機動戦士ガンダムSEED 気づいたらニュータイプ?   作:ボートマン

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第5話

「なるほど………こりゃ無理でしょ」

 

ストライクのコックピット内で、ネムはストライクのコックピットでキラが書き換えたOSのデータを見ていた。

 

「反応速度とかこれやばいだろ」

 

キラの書き換えたOSは機体の反応速度などが最大限に発揮できるように書き換えられていて、普通のパイロットが扱うことは不可能だと言える。

 

「これ、俺でも操縦できるか?」

 

このOSで自分が操縦できるかわからず、ネムは首をかしげる。

 

ここでネムが何故ストライクのコックピットにいるのか。

 

組み立て途中のMSを持って帰ってると、入れ替わるように多数のトレーラーが次々と移動していた。

 

ストライクの予備パーツに弾薬といった物資を集めに行ったトレーラーと入違ったのだ。

 

現在アークエンジェルの格納庫内ではストライクと2機のメビウス・ゼロの整備が大急ぎで行われていた。

 

その作業の合間にストライクに乗せてもらったのだ。

 

「中尉!もういいですか!」

 

「ああ!急に頼んですまないな、俺も整備を手伝う!」

 

ストライクから降りると、ネムもゼロの整備を手伝い始める。

 

そして、ゼロの整備を終えたネムは喉が渇いたので水を飲みに食堂に向かっていた。

 

「お断りします!」

 

「ん?この声は……もしや?」

 

食堂に向かう途中、聞いたことのある声にネムは声の方に向かう。

 

「僕達をこれ以上戦争に巻き込まないでください!」

 

「………キラ君」

 

見るとこのSEEDの主人公のキラ・ヤマトと、その友人であるミリアリアとトールにサイとカズイがマリューが話している。

 

「貴女の言う通りなのかもしれない。僕達の外の世界では戦争をしているんだって。だけど、僕達は戦争が嫌で中立のここを選んだんです!それなのに………」

 

『ラミアス大尉!ラミアス大尉!至急ブリッジに戻ってください!』

 

キラの言葉を遮るように艦内スピーカーがマリューへ呼び掛ける。

 

「どうしたの?」

 

『MSが来るぞ!早く戻って指揮をとれ!』

 

通路の壁に備えつけてある通信モニターにマリューが応答すると、ムウから敵襲の報告を受ける。

 

「わ、私がですか?」

 

『先任大尉は俺だが、この艦ことはわからん!』

 

「………わかりました。アークエンジェル発進準備、総員第一戦闘配備。大尉のMAは?」

 

『駄目だ、俺は出られんがネムのMAは問題ないそうだ』

 

「では大尉にはCICをお願いします。それとネム中尉に発進準備をするよう伝えてください」

 

ブリッジとの通信を切り、マリューはキラ達へ振り返る。

 

「聞いての通りよ。敵が攻めてきて、また戦闘になるわ。すでにシェルターはレベル9で今すぐに貴方たちを降ろすことは出来ないわ」

 

申し訳なく言うマリューにキラは白々しいと苛立ちながら聞いていた。

 

「どうにかこの状況を乗り切って、ヘリオポリスを脱出することができれば……」

 

しかし、この状況を乗り切るためにはストライクの力が必要になる。

 

「貴女達は卑怯だ!」

 

「キラ君………」

 

「この状況を乗り切るためにはあのMSが必要になる。そして今扱うことができるのは僕だけだって言うんでしょ!」

 

「その必要はないよ」

 

これまで話を聞いていたネムはそう言ってキラ達に近づく。

 

「貴方は?」

 

「第七機動艦隊所属、ネム・レイ中尉だ」

 

「あ、貴方があの“赤い彗星”……」

 

突然現れたネムに動揺しているマリューを置いて、ネムはキラの前に立つ。

 

「キラ君だっけ、悪かったなこっちの都合で巻き込んでしまって」

 

「え?」

 

アニメや小説では何事もなく見ていてたが、現実においてはキラの反応は当然だ。

 

戦争が嫌だからこの中立のコロニーに来たのに、地球軍がここでMSを開発していたせいで巻き込んでしまった。

 

それにストライクに乗って戦ったのだって、自分の命や大切な友人達を守るためだ。

 

本来ならこんな戦闘に関わりたくないと思うのは誰だって同じだ。

 

「後のことはこっちに任せて君は休んでいてくれ」

 

「ですが中尉、たった1機のMAでは危険です」

 

複数のMS相手に1機のMAで戦うのは無謀だとマリューは言いたいのだろう。

 

「問題ない。こっちは1機で複数のMSと戦闘なんてよくあることだ。それに戦場に不慣れなパイロットを前に出すわけにもいかない」

 

ちらっとキラを一瞥しながら言う。

 

「この状況ぐらい乗り切って見せなきゃ、だてに“赤い彗星”なんて言われてないよ。それに民間人を守るのが軍人の務めだからな。それじゃあな」

 

ネムは言うことだけ言うと、格納庫に向かうのであった。

 

 

 

 

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