PREACHTTY 作:ONE DICE TWENTY
嘶いたのは爆炎。
光が溢れ、焼き尽くす焔が世界を真白に染め、溜まった黒を掻き消すと同時。
衝撃が響き渡る。
それぞれの身体が遮る光は影を作り出すけれど、それさえも吹き飛ばす純白が轟音を伴って二人の身を包み込む。攻撃の暇など存在しない。ひと時でも防御から意識を外せば、たちまち腕が千切れ、足が炭化し、火だるまになって。
元に戻る。
絶対に死ぬことの無い、何をされても元の状態に戻る理想郷。
それは地獄に同じ。
焼き焦げた空気は肺に痛みを、舌は渇き、喉は荒れ、瞳の水分さえも蒸発する。それでも死なない。慣れかけた痛みは慣れる前にまで感覚を引き戻され、霊圧の守りも虚閃の壁も、炎を中を突き進んでくる超高温の槍に突き破られる。
それでも死なない。それでも尽きない。
「何がしてぇのか、よくわからねえ能力だな」
音が止まる。光が止む。
そうして降り落ちるは油のような泥。スタークはそれをもう避ける事さえしない。雨。雨の中で、黒く染まりながら声をかける。
人型の龍。
双頭の槍も、双つの槍も失くした、鋭い爪を持つ龍。翼をはためかせ、尾を振り回し、火がついていなくとも高温である息を吐き出す生物。
「何やっても元に戻るんじゃ、虚しいだけだ。精神に痛みや疲労が累積する……つったって、だったらこんな大規模にする必要はねぇ。拷問用にしちゃ派手過ぎるし、卑屈すぎる」
「拷問用じゃないからね」
「じゃ、なんだ」
黒い。黒い。
龍の鱗は元より黒であるけれど、それが油の泥に塗れて、さらに黒を増している。
虚は。
基本的には体のどこかに白を持つ。バラガン・ルイゼンバーンでさえ、帰刃時の頭部に骨という名の白を持つ。虚の仮面は白い。十刃達の帰刃も、普段着ている藍染によって誂えられた死覇装も、白だ。真黒な死神に対して。
虚には、何もない。色が無い。
「初めに言った通りだよ。ここは死後、本来あるべき世界。虚圏のような寂しい場所でも、尸魂界のようなしがらみにまみれた場所でもない。ここはただの極楽だ」
「極楽ね……」
見渡す限り、どこまでも黒い空。
虚圏にはまだ月があった。悲しい光を発す、けれど灯りとなるもの。それがここにはない。この世界には黒と、地面に生える蓮の葉しか存在しない。
泥が堆積しようと、爆炎に包まれようと、毅然とその姿を崩さぬ大蓮だけが、この世界を現実であると引き留めてくれる。そうでもしなければ、目を瞑り、瞼の裏を見ているのではないかと錯覚する程の黒だ。
黒い。
黒い。
「成程。アンタらしいな」
「うん」
「つまり、ここは──何をしても無駄だとわからせるための世界か」
スタークがどれほど強い虚閃を放とうと。あるいはリリネットを用いた狼達を殺到させようと。自らの首を掻き切ろうと、目の前の龍を殺そうと。
ここでは関係が無い。意味が無い。無駄だ。
その炎さえも意味が無い。この泥さえも意味が無い。
それを理解させるための世界。
虚無の世界だ。
「だが──アンタ、さっきいた隊長さん達は治らずに落ちたよな。理想郷ってのはなんだ、人を選ぶのか?」
「そうだよ。赦された者、受け入れられた者、選ばれた者。辿り着いた者達のためだけの楽園を約束の地とする。この世界にいて、常若の恩寵を受けられるのは、ある概念を持つ者のみ」
「……いや、言わなくていい。ちょっとくどくなってきてたんでな」
スタークは銃の底で後頭部を掻いて。ため息をついて。
「で、アンタ。俺に何して欲しいんだったか」
「このまま虚圏に帰って欲しい」
「そりゃできねぇ相談だな」
「頷くまで出さない」
「だろうな」
互いに帰って来る答えがわかっていての問い。その問答にさえ意味はない。知っている事を確認するだけ。そうだろうことを再認するだけ。
だから、と。スタークは一呼吸置いて──問う。
「アンタがそこまで諦めてる理由はなんだ。死神たちが強いから、ってだけじゃねぇだろ。藍染様の計画が必ず破綻すると踏んでる理由は、なんだ」
「君達が藍染隊長に殺されることを知っているから」
「──……何?」
それは、知らない事だった。
氷が割れる。ワンダーワイス?
違う。
「
背後に太陽を撃ち出して、ハリベルの手を引く。
その身を抱き寄せ。
斬撃を受ける。
「……!」
「華蔵……?」
「──虚閃」
吹き飛ばす。避けられた。けどこれで距離は取れた。
遠くを見る。黒い世界が向こうに広がっている。まだ無理か。
「用済みだ、と。そう告げるつもりだったのだけどね」
「知ってるよ。だから逃がしたんだ。やぁ、藍染隊長。炎の中で、優雅にティータイムでもしてたんじゃ?」
「それが終わっても、十刃の誰一人として隊長格を落とせていなかった。君達を破棄するのに十分な理由だ」
傷は治った。
まだやれる。
「藍染……様……?」
「
炎を吐く。けれど、手刀の一振りで掻き消される。
これは少し不味いか。ワンダーワイスの声が聞こえたら全力で退避するつもりだったのに、まさかその前に出てくるとは思わなかった。
仮面の軍勢も来ていないようだし──。
「一つ、聞くけれど」
「なにかな」
「私も用済み?」
聞く。問う。
私は、他の十刃とは違う。兵としての手駒ではなく、実験材料として手元に置かれた存在だ。
ならば。
「ああ、そうだとも。──君にこれ以上はない。あちらで展開されている君の解放が、君の全てだ。不死の世界。不滅の世界。そんなもの止まりなら、私にとって意味のあるものではないからね」
「それ以上があるとすれば?」
「それ以上があるのなら、今、見せると良い。そうしないのなら、私は君達を用済みとして片付ける」
「
大口を開くは真っ黒な塊。
それは藍染隊長を確実に飲み込み──破裂する。
「こんなことで意表をついたつもりかな。やはり君の成長はそこまでだ。崩玉の自然発生例。珍しさは、けれど、完成しないのならば価値はないよ」
「……それなら、安心した」
「なに?」
双頭龍蛇を構える。
私の腕に。
ハリベルはいない。
「……」
「
当然だ。
藍染隊長がこれ以上進化すると知っているのだから、奥の手など、切り札など。
そうそう見せるものか。
「だけど、見せる気はない」
「どうしてかな」
「藍染隊長。貴方が美少女じゃないから」
「……今更私に、ただの君の相手をしろと?」
そんなつもりはない。
だとしても、絶対に勝てない。鏡花水月があろうとなかろうと、霊圧の差は果てしなく大きい。
ゆえにこれは。
「──時間稼ぎか」
「あ、うん。そうだよ」
剣を槍で受け止める。
瞬間、瞬歩で私の後ろに回り込んだ彼からの袈裟斬りを、双頭槍のもう片方の穂先でガード。
そのまま虚閃を放出するも、回避される。あーあー、速度ではもう完全に敵わないか。
「君が」
「私が藍染隊長と戦う時に、目を瞑る理由?」
「……ああ、そうだ」
「勿論鏡花水月対策だよ。戦う時だけじゃない、貴方と相対する時は、目を瞑ったり、あるいは目を抉り出してるよ」
腕が、腹が断ち切られる。
双生樹。分割能力の副次作用たる超速再生は、インファイトにあまりに便利だ。
痛い事は痛いんだけどね。
「君は、私を初めて見た時からそれをしていたね」
「懐かしいね。四十六室を出たあたりの、雛森ちゃんを貴方が刺していたところだ」
「あの時から君は私の鏡花水月を知っていた。それは何故かな」
「それはとても単純なコト。知っていたから、知っていた。知っていたから、対策していた。それ以上でもそれ以下でもないよ」
縦に、両断される。
──それでも私は再生する。
藍染隊長。その能力は酷く驚異的だけど──コト斬撃という面においては、鏡花水月は単なる斬魄刀だ。燃やすことも、朽ちさせることもできない。
なら。
「君の超速再生は、中々に厄介だね」
「藍染隊長に厄介だと言ってもらえるとは思ってなかったよ」
「君自体の強さはあの黒崎一護に遠く及ばない。どころか、この場に集まった隊長格の誰にさえも及ばない。十刃のいくつかには勝るようだけど、それだけだ」
「その通り。私はほとんど成長していないからね。みんなからいくつかのアドバイスと、私自身の気付き。あの時から私を強くしたものなんてそれくらい」
剣を受け止め、刈り取るような蹴りを繰り出す。亡きシャルロッテ・クールホーンに師事した蹴り技は、けれど悉くが通用しない。
剣も蹴りも、虚閃も。
「だけど私は、美少女だから」
彼方の黒が、晴れていく。
その中に。
コヨーテ・スタークは──いない。
「
「無駄だよ」
「知ってる」
踏み込んで、投げる。
炎を湛えた槍は、当然の如く避けられ。
「!」
その肩口を、捉えた。
「
手と手を取り合う。互いにその顔を触りあう。
美しい顔。可愛い顔。この世で最も愛らしい少女が如き男の娘。
鏡合わせの身体。くっつき、ひたつき、なればそこに境界など無い。
いつしか私は、一人になる。
「成程、背後、遠方からの完全奇襲か」
「……無傷、じゃないね」
「ああ。多少はダメージを負ったとも。君の投槍術の破壊力は、十刃達の中でも屈指のものだからね」
くっついて、記憶を共有する。
……スタークの事。ハリベルの事。別にくっついたからといって霊圧が倍になるとかはない。双生樹は感情の分割を基に私の完全なるコピーを作ることができるけれど、だからこそ感情の統合に私への強化は存在しない。別に分け与えてるわけじゃないからね。
ただ、さっきよりはちょっと、感情豊かになったかな、程度。
前後からの太陽の射槍は、なんとか藍染隊長にかすり傷を与える事に成功したらしい。
……うーん勝てる気がしないね、この人。
「だが、どうやら、時間稼ぎもここまでのようだね」
「なんで?」
「周りを見てみると良い。ああ、目を開く気が無いのなら教えてあげよう」
──霊圧を知覚する。
そして、理解した。
「……いつの間に」
「君は随分と私にご執心だったからね。気付かなかったのも無理は無い。あるいは、興味が無かったから、ともいえるだろう」
「まぁ……そう、だね。こうなっても、まだ興味はないかな」
こうなっても。
まだ目を開けていないから、実際に見たわけじゃないけれど。
──東仙要がいない。そして、狛村左陣と檜佐木修兵の霊圧が地上にある。
シロちゃんの霊圧が弱っている。その上空には──市丸ギン。
原作においてひよりちゃんがされたことを、シロちゃんがされた……感じか。
おかしい。何故仮面の軍勢は来ていない? もしかして結界を通されていない?
「君の興味が向くのは、相変わらず少女だけかな」
「間違えるな美少女だ。ただの少女を命を懸けて守るとか、そんなヒーローになった覚えはない」
「違いが判らないな」
「分かってもらえるとは思ってないよ」
鱗を這わす。
黒龍化だ。ドラゴンの形にはならないけれど。
虚圏の私がどうなったかはわからない。だけど、ちゃんと。あっちで原作通りか、それ以上に良い事が起きて、イチゴが帰ってくるのを待って時間稼ぎをし続けるしかない。
奥の奥の手は確かにある。
あるけど、それはまだ使えない。使いたくない。
「
「時間稼ぎに付き合うつもりはないと、今告げたはずだ。理解できなかったかな」
「
龍皮も鱗も意味が無いらしい。身体を切り裂かれながら、傷つけられながら、遠隔操作した槍を藍染隊長に纏わりつかせる。再生。再生だ。さらに槍を再装填し、同じことをする。
「無駄だ」
「
縦の波状延焼虚閃。
複数の槍に絡まれる藍染隊長を巻き込む形で放ったそれは──腕の一振りで払われる。
槍も、虚閃も。
「終わりにしようか、華蔵蓮世。破道の九十」
「ッ──
「黒棺」
ダンゴムシみたいに丸まって、硬い殻に籠る。
その周囲を覆っていくは重力の壁。
衝撃に備えろ。意識を失うな。
重力の圧砕に──。
その時。
藍染隊長の背後の空間が、割れた。
「死ぬ前で良かった。……けどやっぱり、黒棺には耐えられないか。良い経験だったね」
ぐちゃぐちゃになった──見るも無残な肉塊になった私を、双生樹で取り込む。
ギリギリ、生きていた。地面に墜落したのが幸いだった。イチゴにかかりきりになった藍染が追撃してこなかったからだ。
だからこうして、私はまた生き永らえることができた。
上空では今、狛村左陣がイチゴの手を抑えている所か。
責任云々の挑発でイチゴを揶揄っている。……そして、集結する隊長格達。シロちゃんは地面で吉良イヅルに治療されている。
……彼らの矛先にいるのは。
「おや、もう回復したのか」
「私が美少女のピンチにかけつけないはずがないでしょ?」
「ふふ、そうだったね。──では、少しばかりの余興と行こう。存分に踊ってくれたまえ」
巨大な剣が降ってくる。
ソレを虚閃で弾き飛ばし、胸に抱いた美少女を退避させる。
「──華蔵蓮世! 何故だ、貴公は藍染から離反したのではなかったのか! 何故今になって藍染の味方をする!」
「
問いには答えず、対処の面倒な虚閃を二発連続で発射。
これで狛村左陣は抑えた。次は、背後からの鎖の音。飛来する手裏剣のような形状の鎖鎌、風死に対しては、部分龍化の手甲で之を叩き落す。空気を切り裂く音。これは刺突。恐らく弐撃必殺と見て、そちらの方向に
眉間近くへの斬撃。片腕で受けて、切り飛ばされたそれを瞬時に再生させる。
「やぁ華蔵ちゃん。さっきはどーも。おかげでボクも浮竹もボロボロだよ。……けど、どしたんだい? いきなり惣右介くんの味方をするなんて。彼は美少女じゃないじゃない」
「
「おおっとぉ」
「虚閃」
「双魚理!」
っ、浮竹サンは普通にいるのか! ならワンダーワイスは本当にどこ行った! フーラーもいないし、仮面の軍勢もいないし!
「クソッ……藍染……藍染ンンンンッ!! 卍解!」
「ダメです、日番谷隊長! まだ治療が!」
「そんな状態での卍解は体に障っ」
眼下、氷結。
シロちゃんの相手はちょっとキツい。仕方ない、私を一人消費する……いや。
「
上空に炎を吐き、それを落とす。たったそれだけだけど、これは広範囲への攻撃になる。
その隙に──イチゴの方へ近づく。
「させんぞ、華蔵蓮世!! 天剣!」
「打っ潰せ、五形頭!」
「
二つの打撃を弾き、ぶつけ合わせて避ける。
抱き締める美少女の意識は戻りそうにない。虚ろな目のまま、私の手から離れようとしている。
「黒崎!!」
「あ……華蔵」
「みんな催眠にかかってる! 私の声は届いていないし、雛森ちゃんが藍染隊長に見えてる!」
「黒崎一護! 下がれ!」
顎を狙った刺突を避けて、その小さな体に蹴りを入れる。
──ごめん! 砕蜂ちゃんだって守りたいけど、今は余裕ない!
「だから黒崎! ──受け取れ!!」
「!」
いつか、イチゴが阿散井恋次にやったように。
私も雛森ちゃんを、イチゴに投げ渡す。
ちゃんとキャッチするイチゴ。
どうだ、これなら。イチゴが藍染隊長を守っている、なんて図は信じられないだろう。
「それは勘違いだよ、華蔵蓮世」
「丁度いい……まとめて殺してやるよ、藍染も! 市丸も!!」
「雛森くんを私に見せる事が可能なら」
シロちゃんの死に物狂いの殺気は──私に向いていない。
矛先は、確実に。
「ッ、
死に体のシロちゃんを、殴り飛ばす。
「黒崎一護をギンに見せる事も、可能だとも」
「えぇ~、ボク、あの子苦手やから嫌やわぁ」
「そう言うな、ギン。なんなら君を黒崎一護に見せて、護廷十三隊に守らせてみるか?」
「あぁそれは面白そう。でも、華蔵ちゃんがそろそろなんかしてくれそうですよ?」
「なに?」
仕方がない。
もうここまで展開が進んだのなら、藍染隊長の覚醒まで──最大の時間稼ぎをするしかない。
「
巻き込むのはイチゴと雛森ちゃんと、隊長格達と、藍染隊長、市丸ギン、そして私。
黒泥の降る死後の世界。蓮の世界。
私の世界へご招待。
ここならば──どれほど戦っても関係ない。
「うひゃあ、さっき外から見てたけど、中はこないなってたんやねぇ」
「泥の降り注ぐ世界か。些か風情に欠けるな。泥中の蓮とはよく言ったものだが、これでは型落ちも良いところだ」
「うーん、ベタベタするし、ボクこの帰刃十刃の中で一番苦手やわぁ」
ベタベタするだけならザエルアポロも一緒だろうに。
「これは……」
「関係ねぇ……藍染は殺す、殺す──」
「やれやれ、またかい。……浮竹」
「ああ。今度は大丈夫だ」
「……卍解、黒縄天元明王」
「ちょ、隊長ォ、なんスかこれ! 真っ暗で真っ黒で……」
「うるさい、黙っていろ大前田」
あ、隊長格だけ巻き込んだつもりが大前田まで巻き込んじゃったか。まぁこっち狙ってきてたし仕方ない。
「黒崎」
「華蔵……これ、お前が?」
「うん。じゃあ、雛森ちゃんを頼んだよ」
トン、と。
彼の肩を押す。
それだけで、イチゴと雛森ちゃんは蓮華蔵世界から排出された。
ここなる理想郷は定めた者しか受け入れない。極楽浄土、ゆえに勝手に出すことも無い。
時間を稼ぐに持ってこいな解放である自負がある。
「痛みで、疲労で。意識を失った人は、ちゃんと出してあげるよ。だからそれまで」
手と手を合わせて、そこに──炎を創る。
「
途端、連鎖的に起きる爆発。真っ黒な世界が真っ白に染まり、中にいる者全てを焼き尽くす。
そして戻る。戻る。戻って、また焼けて、戻って。
「良い時間稼ぎだ、華蔵蓮世」
真白の中で、声がする。
「君のおかげで私は──さらなる段階へ進む」
一人、また一人と意識を失っていく中で。
「感謝しよう。これで本当に君は」
──用済みだ。
あと、少し。
鬼道考察
みんな大好き黒棺
破道の九十 黒棺
滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ
滲み出す混濁の紋章 →ホルスの目。
不遜なる狂気の器 →セト
湧き上がり・否定し →イシスがオシリスを見つけて回収するも、セトがバラバラにする。
痺れ・瞬き →イシスによってオシリスは蘇生されるも不完全で身体が動かず、現世に留まれなかった
眠りを妨げる →冥界で蘇る
爬行する鉄の王女 →イシス
絶えず自壊する泥の人形 →オシリス
結合せよ、反発せよ →イシスとセト。イシスの時はオシリスを積み上げてピラミッドとして建設し、セトの時はオシリスをバラバラにして壊す。
地に満ち己の無力を知れ →これを繰り返す。永遠に。
オシリスとイシスの伝説、及びピラミッドの伝説からかなー。
セト神がイシスに対して無駄だ! って言ってる的な。だから黒棺(オシリスは棺に入った事で死んだ)なのかな。