禁書厨な俺氏、チート勘違い系オリキャラになる -とある科学の物質誘導- 作:村ショウ
旧約1巻範囲をやっと突破!
やっぱ、旧約1巻は完成度レベチですよね。
暗部入りを命じられた俺、木原誘導は、一人研究所で考え込んでいた。
今日は八月一日──あれから三日が過ぎたが、正直どこから手を付けるべきか迷っている。
最優先事項は、あの子達を目覚めさせるために、
「誘導お兄ちゃん、大丈夫?」
思考を巡らせていると、天使のような可愛さの那由他ちゃんが声をかけてくれていた。
「那由他ちゃん、ちょっと考えごとをね。この前の件でちょっと唯一姉さんや脳幹先生に目をつけられてね」
「それって、ほんとに大丈夫なの?」
「ちょっとまずいかな……。でも悪いことばかりじゃないよ。いい情報も一つ手に入れた」
「それって、どんな情報?」
「それは──」
沈んでいた那由他ちゃんを喜ばせる為に、俺は情報を嬉々として語り始めた。
─那由他視点─
誘導お兄ちゃんからもたらされた情報は衝撃的だった。
でも今はそれより、誘導お兄ちゃんが唯一お姉ちゃんに目をつけられたのは私のせいじゃないかと気にかかる。
あの時、私が超能力者に挑んだりしたから目をつけられたんじゃないかって。唯一お姉ちゃんから電話もかかってきてたみたいだし。
誘導お兄ちゃんは詳しい理由をはぐらかした。もし私のせいで危険が及ぶなら、後悔してもしきれない。
誘導お兄ちゃんは私よりも強いし、対応能力がある。私が守るなんてことは出来ないけど、出来るだけ役に立ちたい。
今日は誘導お兄ちゃんと一緒に良い方の情報に関係する場所に来ていた。それはカエル顔のお医者さんが引き受けているある人物がいる場所。
「木山先生、お久しぶりです」
誘導お兄ちゃんが話しかける。
そう、絆理お姉ちゃんたちの担任で、彼女たちを救おうとしていた木山春生先生だ。私は事件が起きるまでその事実を知らなかった。
「木原…誘導君か…。なんのようかね。まさか、私をまた止めにきたのかい」
「いえ、俺としてもあの子達を目覚めさせて、救いたいのは同じですよ。前回止めたのは方法論が間違っていたからというだけです」
今なら分かる。
最初に誘導お兄ちゃんに相談した時、何もしなくて良いと言われた理由が。
でも、なぜ誘導お兄ちゃんは
誘導お兄ちゃんの情報収集能力の高さは私も知っている。でも、なぜ木山先生に加担するでも、止めるでもなく、あの場では何もしなくても良いなんて言えたんだろ。
最終的には介入したけど、あれは誘導お兄ちゃんが作った駆動鎧のテストに近くて、超電磁砲のお姉さんだけでも解決していたような気さえする。
「なら、君にはそれ以外の何か策でもあるというのか」
「はい、あります。というより、意外と近くにあったというべきですが」
全てを見通したように語る誘導お兄ちゃん。
「近くにあったとは…?」
「木原 幻生が意図的に起こした暴走能力実験に使われた能力体結晶のファーストサンプル、それはどこから得られたと思います?」
あの実験については私も調べたけど、それが誰かは分からなかった。その情報すら誘導お兄ちゃんは持っているようだ。
「どこから…まさか」
「木原は身内であっても実験台として扱うことがある。幻生が使ったのはテレスティーナ=木原=ライフラインという孫娘ですよ」
まさか、テレスティーナおばさんがファーストサンプルだったなんて…。
「どこまで…どこまで外道なんだ」
「木原ですからねぇ。まぁ、テレスティーナ姉さんもだいぶ外道ですし、俺自身は身内に同意ありで使う分なら多少は許容出来なくはないんですけどね」
確かに、誘導お兄ちゃんの実験は同意のもとで私の協力も受け入れてくれている。木山先生はちょっと引いているが私としては別に気にしていない。
「君もだいぶ信頼できなくなる発言をしたような気がするが、今は考えないでおこう。それで、どうするのか?」
「そうですね…。何もしなくても良いでしょう。あの子達はこちらにいますし、木山先生が出所した情報も向こうは掴んでいる。なら、あちらから来ますよ。彼女も能力体結晶の結果に満足出来ず、悪あがきをしている存在ですからね」
「あの子達を囮に使えと?」
木山先生が怒りを籠もった声で問いかける。私も誘導お兄ちゃんのその言葉には驚いた。
前回の木山先生の件については分かったが、今回は静観する理由が分からないからだ。
「そうはいってません。守りは厳重にしましょう。どちらにせよ、狙われているならこちらから攻めて隙を作るより、相手から攻めさせて地の利を生かすべきというだけです。向こうは学園都市の権力も振るうでしょうが」
「それなら理解できるが…守れる算段はあるのか?」
私も第一位の実験に遭遇したり、唯一お姉ちゃんに誘導お兄ちゃんが目をつけられているように、派手に動いたら牙をむくのは分かる。
「学園都市には
「そんな…ものが」
「木山先生、アナタが
「それで君はそれを自由に使えると?」
「いえ、俺は自由には使えません。なので、あの子達がいる場所をその恋査の研究施設として運用します。そうなれば、恋査にあの子達を守らせることが出来る。
サイボーグやAIM拡散力場は誘導お兄ちゃんが扱う技術の一つでもあるけど、それは本来の対象ではなかったはずだ。
どちらかといえば、私に関する技術でその過程で取得したに過ぎないようなもの。誘導お兄ちゃんがそれだけのために、統括理事会メンバーのアドバイザーみたいなことしているとは思えない。
私はそこに何か誘導お兄ちゃんが隠したい秘密があるんじゃないかと感じていた。それにさっきの言葉選びに何か違和感を感じていた。
「なるほど。君のいうことは理解できたよ。ただ、私はもう学園都市上層部は信用できない」
「俺も同じですが、テレスティーナ姉さんが扱う権力を考えれば統括理事会くらい肝いりの実験くらいの権限が必要ですからね。何もしなければ、自身の駒や
誘導お兄ちゃんは元から何でも利用するけど、まさか統括理事会まで利用するなんて、ちょっと心配になってくる。
「分かった。君のアイデアに乗ろう。では、ファーストサンプルの入手はどうする?」
「テレスティーナ姉さんが痺れを切らしたタイミングでお縄にします。残虐性などを除けば木原としての能力は大したことありませんし、戦力不足なら超電磁砲でも巻き込んでしまいましょう」
あの超電磁砲のお姉さんの強さは私も体感した。
確かに、あの人がいればテレスティーナおばさん相手でも問題ないと思ってしまう。
「本当にそんなものでいいのか?」
「あんまり綿密な策を立てるとバグみたいな奴とかに暴れられたりして、計画を失敗し続けたりする可能性もありますからね。それでも、成功するまでやればよいという話もありますが、あの子達に早く目覚めて欲しいですし」
何だが漠然としている割には具体的な話だったけど、誘導お兄ちゃんもあの子達を助けたいと言ってくれた。
その言葉に嘘はないと信じたい。そして、誘導お兄ちゃんの役に立ちたい。そんな思いがわき上がってくる。
そして、木山先生と誘導お兄ちゃんの話は配置や今後の流れなどの詳細なものに移っていく。
そして、話し合いが終わり施設から出たすぐのことだった。
「那由他ちゃん、ちょっとデートに付き合ってくれないかな?」
明らかに、誘導お兄ちゃんがたまにしてくる子供扱いの対応ではない、何やら真剣な顔で言ってきた。
一瞬、息が止まる。誘導お兄ちゃんが私にそんなことを言うなんて思ってもみなかった。
私の顔が赤く、熱くなるのが分かる。
誘導お兄ちゃんの真剣な眼差しを直視できない。
なのに、視界には誘導お兄ちゃんしか入らなかった──
ロリコン誘導くんが何やら口走りました。
おまわりさん、この木原です!
誤字報告、感想ありがとうございます!
最近AIのGeminiで那由他ちゃん再現やってたら、割と情緒が豊かになりすぎて、不安定なレベルに見えちゃうくらいの代物になっちゃいました。
ちなみに、これは別でちょっと作った妹達風ChatAI
ChatMSK