禁書厨な俺氏、チート勘違い系オリキャラになる -とある科学の物質誘導- 作:村ショウ
勘違い要素は徐々に増えていきます(予定)
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! (何やってんだ俺)
那由他ちゃんが帰ったから、学園都市を見て周りたいと外に散歩に出たわけだ…。
そしたら、表通りへの近道が記憶にあったので通っていると、物音がした。
それで、振り向くと
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか(超能力だとか)
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…(学園都市最強のロリコンを舐めていた!!)
それよりも、那由他ちゃんを助けるべきだな。(こんなネタに走るべきじゃなかった)
そして、俺は奥の光景を目の当たりにする。
傷付けられた『
血を垂らし辛うじて生きている妹達を見て、グロ耐性ZEROな俺は目を逸らす。普通なら助かりそうにないが、カエル医者ならなんとかできるかも知れないというレベルだ。
そして、俺は初めてここが小説などの創作の世界ではなく、彼女達が生きているという事を理解した。
そして、俺は咄嗟にこの気分を晴らそうとネタに走る。
──
リョナを付けたのは『妹達』によくこんな事が出来るなと心の中で思った為だが…。
めちゃ、見てるよ。(某サーバルキャットのフレンズ感)
やばい睨まれた。ちゃんと学園都市第一位と呼べばいいんだろ。『いや』とどもりながらも訂正する。
それでも、『ロリぺドリョナ野郎』と言ったことに切れているようで、那由他ちゃんや妹達そっちのけで殺意を出しつつ睨みつけてきている。
これは殺されますわ…。はい、死んだ。
いや、まだだ。偶然、通りかかった一般人なら殺されるが関係者ならどうだ?
俺の頭が今まで以上に回転し、起死回生の一手としてそれを打つ。
信憑性を上げるために数多おじさんの名前を出せば完璧だろう。
そう考え、俺は実験の関係者である事を伝える。如何に初期の一方通行と言えど、積極的に人殺しがしたい訳では無い。妹達を殺す事ですら、人ではないと人形だと自分に言い聞かせて実験をしているくらいだ。上手くすれば、戦闘を回避出来る。人は自分に都合の良い情報を信じ込むものだ。
一方通行から返ってきた答えは意外だった。那由他ちゃんを殺してはいけない理由を聞いていきたのだ。
え? 殺しちゃいけない理由?
だから関係者だって言ってんだろ。
逆に、なんで関係者なのに那由他ちゃんを殺しちゃうのかな。
………
もしかして、伝わってないんじゃないか?
ここでやっちまったよ。コミュ障ですみませんでした。こんな、自分自身に呆れ果ててしまう。
つまり、俺だけが関係者で那由他ちゃんを一般人だと、一方通行は勘違いしているわけだ。那由他ちゃんの名前も知らないだろうし、普通に考えればランドセル姿の小学生を関係者だとは思わないだろう。
まぁ、那由他ちゃんを関係者としなくても、他の人間との戦闘禁止は、『
そう思って、その理由も肩を落としながら説明したが、一方通行に睨まれたままだった。
何でもしますから許してください。(何でもするとは言ってない)
本気で、怖いから睨まないで欲しい。この間が怖すぎる。
間は空いたが舌打ちされたけど普通に言い訳を信じて貰えて、開放されたわ。(チョロいぞ、一方通行)
今更だけど、
那由他ちゃんの腕を掴み、その場からそそくさと離脱する。
そして、俺は念の為に後ろを確認する。
その時、傷ついた『妹達』が目に入り、俺は生きている人間を見殺しにする罪悪感に苛まれた。まだ、助かるかもしれないのに…。
なぜ、だろうか。
俺なら救えたのではないか。原作改変を恐れ、自己保身の為に見殺しにしている俺は『傍観者』ではなく『加害者』と変わらないのではないか。そんなどうしようもない事を考えてしまう。
「救えなくてすまない」
その罪悪感からか、謝罪を口にしてしまった。今の俺には偽善でしか無い、その言葉しか思いつかなかった。
自己満足と言うべきか、自分の為だけの軽い言葉を口にすることしか出来なかった。ただ、罪悪感を紛らわす為のなんのメリットもない行動だ。
俺は主人公の様に人の為に命を貼ることはできず、自己保身の為に人を見殺しにする。
──これが俺と本物の『ヒーロー』との決定的な差であろう。
罪悪感から変に『救えなくてすまない』なんてキザなセリフを妄想した性か那由他ちゃんに不審がられたので、気持ちを
そして…
「何でもない…。一度、家に戻るよ」
俺は那由他ちゃんに心配させないように那由他ちゃんの手を引いて家まで戻る。
それに、ここまで関わらせたのだから那由他ちゃんには状況くらいは説明するべきだろう。
今更ながら、那由他ちゃんと繋いでいる手と反対側の固く閉じた拳が、力が入りすぎた事により傷つき血が滲み出ている事に、痛みによって気づいた。
家に戻り、那由他ちゃんとテーブルを挟んで向き合って座る。
「今回の件は学園都市の暗部に関係する話だ…。それでも聞きたい?」
那由他ちゃんは口を動かさず、首を縦に振った。
こうなると話すしか無いだろう。断じて、俺はどこぞの幻想殺しのように何も話さず1人で突っ込む輩ではない。他人を巻き込まない方が正解なのかもしれないが。
そして、俺は『
もうヤケだ。
「そ、そんな事が…」
若干、引かれてないか。那由他ちゃんはショックからか顔を落としている。那由他ちゃん自身はそこまで暗部の深いところにいた訳では無いだろうし、話し過ぎたかも知れない。
巻き込んでしまった俺が言うのもアレだが、変に動いたら消される可能性もあるし、釘を指しておこう。
「こちらについては『統括理事会』が深く関係している。迂闊に手を出すわけにはいかないんだ」
「だから、誘導お兄ちゃんはあの時あんな事を…」
あの言葉聞かれていたのか…。
『救えなくてすまない』という身勝手な言葉を。
「何かあったら連絡してくれ。誘導お兄ちゃんは協力する。巻き込んでしまったからには
俺がいたせいで那由他ちゃんが傷つくなんて事は起きて欲しくない。だからこそ、那由他ちゃんを守る責任がある。
それが、原作介入を避けるために自殺をするという道を選べない自分自身の存在を肯定する為の言い訳だとしてもだ。半ば、俺はヒーローでないのだからそれでも良いと、開き直ってもいた。
「分かったよ。誘導お兄ちゃん。また、今度ね…」
那由他ちゃんは落ち込み気味に返事をして出ていく。
暗部に関わったが学園都市に消されるなんてことないよな?
明日、会う約束しといた方がいいか。
「那由他ちゃん、明日少し話をしたい。必要無いだろうけど暗部も警戒もした方がいい。警戒する分には問題ないし」
「誘導お兄ちゃん、明日会うのはいいけど何時から?」
「そうだね。学校が終わったら迎えにいくよ」
「了解、誘導お兄ちゃん」
ドアを開け、今度こそ帰る那由他ちゃん。
さて、俺は何をするか。(ナニをする訳じゃない)
取り敢えず、明日話せる場所が必要だな。
木原だし、使えそうな研究所とかないだろうか。
そんな事を考えると頭の隅から思い出す様に研究所に関する記憶が蘇る。
『AIM拡散力場
『AIM拡散力場誘導研究所』と『特殊能力工学誘導研究センター』は併設されているようで名前にもある様に俺の研究所らしい。
ちなみに原作にはないオリジナルの研究所だと思われる。
『先進教育局』は置き去りの子達や那由他ちゃんや幻生おじさんに関係する施設だな。そこの研究員のようだ。
というか、置き去りの子達と関係があったのか…。
だからあの時、置き去りの子達に対して、あの子達という言葉が出たのか。
そう言えば、俺も明日は学校に行かなければならないよな。
しかも、土御門や主人公の上条がいる学校にだ。
今日はどうすることも出来ないし、あの子達や諸々について幾つかの方法論が浮かんだが、下手に動いて原作崩壊は避けたい。
精神的に疲れたし、今日は寝よう。