なんとも言えない雰囲気だ。彼女は親父の知人であるのは間違いない。名前も分からない妙齢の女性に対処する術を持ち合わせていない。
ここは人違いと伝え逃げる選択肢が最良だ。
「すみませんが。違います。」
親父の声で言葉が出力される。データを基にマスクのインカムが自動的に声を変換してしまったのだ。女がこちらを凝視してくるが、俺は気にせず歩き出した。
「待って!だ...誰?」
女は追いすがり俺の小指を強く握ってくる。あまりに強く握るものだから振り返えってしまった。後ろを見やると女の瞳が潤みだし涙がこぼれ落ちた。
泣かれてしまえばこちらに勝ち目はない。無視すればいいのに、無意識に立ち止まって茶髪のもみあげを触っていた。立ち去ろうにも留まろうにも困ったものだ。
彼女を落ち着かせようにも経験人数1人の俺が取れる打開策はほぼない。こんな時、親友が生きていればな。仕方がない。
「その。お腹すいてません?良かったらランチ行きませんか?」
俺は一体何を言っているんだろう。焦って出た言葉がランチ?マスク越しに汗が噴き出している。
彼女はコクりと小さく首肯すると腕を握りしめてきた。おいおい、勘弁してくれ。まじかよ。
「ご注文は何にいたしますか?」
テンポの良い入店音と共に店員の声がかかる。対する俺は別に腹も減ってるわけでもないし喉が渇いている訳でもない。そして、隣の女はなぜか常に黙ったまま。赤く染まった長い髪でどんな表情をしているのかさえ分からない。
間が空きながらもなんとか言葉を踏み絞って注文を返す。メニューの右上にある無機豆アイスコーヒー100%にしとくか。
「あー。すいません、これで。彼女にも同じものを。」
注文を貰うと、かしこまりましたとマニュアル通りの返事をして去って行った。改めて彼女の方に向き直る。顔を伏せてスカートの上に握り拳を作っている。話しかけた側が恥ずかしがってるのが見て取れる。なんなんだこのおばさん。親父の知り合いにこんな美人がいたとはな。しばらくして、テーブルに飲み物が届く。
ストローをさして口に運ぶ。味がしない。味も無機とは恐れ入る。
目の前の女はまだ俯いたままだ。沈黙が辛い。意を決して、口を開く。
俺が失うものなんてないのだ。勢いに任せて言ってしまおう。
「あの。俺は和也じゃないんです。ちょっとマスク外すんでちょっと待ってもらえないですか?」
彼女は顔を上げてこちらを見る。頬を赤らめながら未だ目の瞳が潤んでいる。変な罪悪感が襲う。そんな彼女を横目にマスクを外し素顔を晒す。
「.....わっ!。」
彼女は目を丸く見開き口を手で押さえている。無理もない。親父の顔を偽った男の中身は、緑色の義眼に頬から鼻にかけてサイバーウェアを移植した手術線がある。マスクを外したことでみるみる髪の毛は茶色から白へと変色していく。ジロジロ見続けられても困るな。彼女が恐る恐る聞いてくる。
「うぅ...。あの.....。」
彼女は視点をこちらに合わせず透き通った声で話す。俺は彼女の方へ向き直り答える。
「あっ。はい。なんでしょう。」
「うぅ...。その...。えっと...。」
何かしらを言いたげなのだがもじもじしてばかりで全く会話が進まない。しばらくすると、意を決したのか、深呼吸を数度繰り返してから口を開く。
俺よりかは明らかに歳を取ってるはずなのに小動物に似た雰囲気がある。なぜだろう。薔薇のワンピースが良く似合うからなのか。ボツポツと出る音は凝らして聞かねば流れてしまう。
「あの...。私。和也さんのお友達で。その。な、名前は。」
相手の眼光をとらえようにも視線があちらこちらに行ってしまう。なんなんだ。
「はい..。名前は?」
「わ、私。桜沢墨って言います..ッ!」
彼女.....。桜沢さんは、名前をやっと名乗りぺこりと綺麗に頭を下げる。お..おぅ。
「あぅ...そ..その...。」
「はい。」
「ああっ...うう...。か...かず..うぅ....。」
緊張が勝ってるせいで何が言いたいのか分からない。そのまま顔をメニュー表で隠してしまった。
俺は再度頭をかきながら思考を巡らせる。
何してんだ?と戦友達から聞かれたら、答えは一つだ。俺も知りたい。
とりあえずだ。落ち着いて現状を確認してみよう。俺も彼女に倣って咳払いをし自己紹介を始める。
「ごほん。えー。木ノ下和也は私の父でして。私の名前は。」
言い終わる前に対岸から声が上がる。
「あっ!か..か!和人君だよね?千鶴ちゃんの...。」
「えっ?あっはい。」
彼女は、目を丸くする。俺の名前が当てられたこともそうだが。母の名前も出てくるとは思わなかった。
俺は動揺を隠せずにいた。彼女は、口の頬をあげて笑顔をみせる。
「あ、う。ちょっと失礼。」
桜沢さんは、バックの中から急いで携帯端末を取り出し操作し始めた。電話か?凄まじい速さで文字を打ち画面を俺に見せつける。なんなんだ。
《急に話しかけてごめんなさい。びっくりしたよね。人前で話すこと苦手で。会えて凄くうれしかった。私のこと覚えてないよね。もうずっと前のことだもんね。お父さんとお母さんと一緒にキャンプした日が懐かしいな。和人君は元気にしてた?》
会話が苦手らしく文字による意思疎通ならできるらしい。強烈な人だ。そうか。俺が保存していないものだったか。
文字にするとめちゃくちゃ饒舌になるな。なんていうか、コミュニケーション能力に問題があるとしか思えない。いや、そんな考えは失礼だ。
頭に仕込んでるダイレクトニュートラルインターフェースは記憶を逐次保存する特性をもつのだが優先されるのは戦闘だ。任務や人格に影響を及ぼす記憶以外は消去されてしまっている。この人のことを思い出せないのは少しだけ残念だった。まぁ、仕方がない。
「ごめんなさい。覚えていません。その節はありがとうございます。」
彼女に対して頭を下げる。すると、彼女は手を大げさに振り、またメッセージを打ちこちらに見せる。
《いいよ!いいよ!謝らないで!全然っ!こっちこそいきなり本当にごめんね。声で伝えるのが本当に苦手で。こんな人おかしいし迷惑だよね...orz。でも、本当に良かった。》
彼女は首を横に振った後に微笑んだ。その表情は悪意もない綺麗な笑顔であった。
「いえ。」
複雑な気持ちからか短く端的に答える。迷惑を与えてしまったのは俺の方だ。彼女の顔はとても整っている。美人というよりは可愛い系の顔立ちで、髪は肩まで伸びており、おさげを一本縛ってある。目はうるんでいて、唇はぷっくりはりがあり小顔を象徴付ける。背丈は150cmくらいだろうか。
桜沢さんは明らかに俺よりかは年上なのに年下に見えてしまう。なんとも不思議な感覚だ。
《それにしてもびっくりしちゃった。和也君の顔から全く違う人が出てきちゃうなんて。忙しそうなのにごめんね。昔の和人くんは、背も小さくて少し弱気な性格で、でも、優しくて、お兄ちゃんな感じでかっこよかったな。もちろんいまもかっこいいけどね。》
相手は始終笑顔だが。俺の方はというと表情筋が微動だにせず、無愛想に見えるだろう。彼女が言うように、昔は、身体が小さくて、臆病だったと思うことにする。バックアップを取ってないので本当に分からないのだ。
「今は。」
どうしたものか。言葉が詰まる。
「今は。その。」
「?」
彼女は首を傾げる。
《言いづらいのかな?大丈夫だよ。私今は外国で仕事してて、みんなが何してるのかなって思ってたんだ。それで声をかけちゃって....。あ!でも、ちょっと驚いちゃったけどすぐに和人君って気付いたよ!お父さん譲りの大人の余裕ってやつかな笑》
俺は、彼女の目をじっと見つめる。彼女は、すぐさま視線を外し下を向く。正直、親父のことを知りたいんだろう。だから、声をかけたに違いない。
「あの。親父について知りたいんですよね?」
「えっと。」
「木ノ下和也は6年前に亡くなってますよ。2038年12月です。」
桜沢さんのおっとりとしていて澄んだ声がやけに腕をこわばる。彼女は困惑している様子だった。間髪を入れずに俺は口を開く。彼女が何か言おうとする前に俺は言葉を続ける。死人を侮辱するのは意味がないのは分かっている。これぐらいは許してくれ。俺も思うことがある。
「ある日ぽっくりと死にましたね。過労が祟ってほんとあっけないもんでしたよ。子供の俺が呆れるぐらいにね。親父が死んでからすぐに家を飛び出しちまったんで俺自身もこれぐらいしか分からないんです。すいません。これが聞きたかったんですよね?」
「そう、なんだ。たた....大変、だったよね。ご、ごめんなさい。わわ...わたし変なこと言っちゃったよね。ほ、本当に...その、ご、ごめん。」
彼女はひどく狼狽しており肩を震わせていた。桜沢さんは根が良い人なんだろう。瞳から涙が静かにヒタヒタと流れている。俺の心は複雑な気持ちで膨らむ。人の優しさに触れて胸の奥が少々痛むが彼女のように涙は出ない。
....こうなるであろう予想の一つに収まった。桜沢さんだって企業で働いている。企業で働くってのは大変だ。人生の数少ない休みをこんな訳分からん男に使う時間は勿体ない。早く切り上げて綺麗さっぱりしてしまおう。
「大変...か。とっくのとうに過ぎたことです。なんとかやり繰りしてるんで大丈夫ですよ。他に俺が知ってるのなんだったかな。」
なるべく穏やかな笑顔を作り思ってもない言葉を吐き出す。問題を妹に全部投げて、金だけ毎月送ってはい終わりで済ませてる。親父の葬式すら出てない。家族には通すべき道理を未だに果たしてない。
桜沢さんの表情は変わらない。ただひたすら涙を流している。歳を取っても可愛らしい桜沢さんはとても絵になるが、今は見ていて辛い。
俺は黙ったままコーヒーを飲んだ。先ほどとは違いしっかりとした苦味が伝わってくる。
「あ.....君。」
グラスに浮かぶ気泡をストローで潰してると、囁く音がテーブルの上から聞こえた。彼女は俯きながら両手を膝の上で握りしめている。
「か、和人君。」
俺の名前が呼ばれカップから視線を外す。桜沢さんに向き直ると目に力がこもっていた。その目は親友に似ていた。
「はい。」
心細いが確かな意思があり桜沢さんは口を開いた。言葉は短くおっとりしていてクリアに聞こえ震えていた。
「和人君はそれでいいの?後悔...してない?」
真っ直ぐで真剣でどこか悲しげだった。俺は残っていたコーヒーを一気に飲み干す。言いかけた言葉を出しても意味はない。
「えぇ。ありませんよ。」
そう言うしかない。すると、桜沢さんは椅子を引いて立ち上がった。突如俺の手が握られ甘い桜の香水と柔らかい手が触れた。心臓の音と金属ではない生の温もりが身体に伝わる。
「ご...ごめんね。でも....でも千鶴ちゃんも和人君のこと心配してる。だから....」
涙声になりながらも言葉を紡いでいく。
「せめて帰ってあげて。千鶴ちゃんあなたが帰ってくること...ずっと!ずっと待ってる!」
身体を離すと、目には大粒の雫が溜まっていた。そうか。桜沢さんは知ってたのか。とんだ独り相撲だ。多分俺が今何してるのかすらも分かってるんだろう。情報産業がどれだけ発達しても女子のネットワークは侮れない。
「ご...ごめんっ!」
黙り続けると桜沢さんは身を翻し俺から距離を取る。優しい人だな。少しだけ煙草の苦味が欲しかった。
「その。いや。」
上手く返そうにも短く女々しい低いうなり声が優先されてしまう。とにかく言葉に迷った。命令されて戦うことしか出来ないのだ。桜沢さんは俺が兵士をやってることも分かってるんだろう。そして、お袋は散々人を殺しまくった奴の帰りを待っている。問題だらけだ。
「あ...う...。ち、千鶴ちゃんねっ。最近特にすごく辛そうで。う...会ってあげたらすごく喜ぶよ。」
桜沢さんの口は聞き取りづらかった。だが、笑顔をなんとか作り言葉をたどたどしく紡いでくれる。口で伝えられないのは問題だが、頑張る姿勢は否定できない。俺は今どんな顔をしているだろうか。
「事情があるんです。」
俺の返答で桜沢さんは凍り付いた。
「そ..そうだよね。うん...。」
「........。」
気まずさだけが残る。桜沢さんはたった一言で元気のないしおれた花となってしまった。元々俺が期待通りの返答を出来ていなかったな。 何を言うべきなんだ。
沈黙を破ったのは桜沢さんの方であった。可愛くも儚い綺麗な声だ。
「じじょ..事情良かったら教えてほしいな。わた...わたし何も出来ないけど。話せば、楽になるかも。だから。」
緊張からメニュー表で顔を隠していた姿はどこにいったのか。桜沢さんの目と眉は強い意志を持っていて、真っ直ぐとこちらを見つめている。
「迷惑がー」
またしても言い終える前に遮られてしまった。彼女はテーブルの上に両手をついて身を乗り出す。そんな桜沢さんに圧倒されてしまった。思わず見惚れてしまう。
「和人君きっと千鶴ちゃんにも言えないことある!めい..迷惑に思わない。少しだけでも吐き出してみて。和人君の気持ち知りたい!」
彼女の目は本気だった。俺はその目を見て観念してしまった。
「分かりました。守秘義務を侵さない範囲でなら。」
桜沢さんは首をコクコクとうなずき聞く体制を整えている。
「えーまずは。親父が死んですぐに軍隊に入った時からの話を。」
どこにいたのか、誰と戦ったのかは言えるわけはなく。当然この身体についてはあまり言及できない。けれども、桜沢さんの表情は真剣そのもので俺の話を聞いてくれた。
「親父が死んだ翌日俺は陸軍に入隊しました。俺は何度も警察にしょっ引かれてるような奴ですからね。そんな奴が働けて、飯まで貰える仕事がほかになかったんですよ。」
桜沢さんは、黙ったまま聞いてくれていた。人工でない水晶玉に光る目が真っ直ぐと俺を捉える。
「気付いたらなんやかんやで6年間。いつの間にか小隊を率いるようになって。色んな理由が重なってこうするしかなかった。仲間もいました。」
言葉が詰まる。仕事をしてきた。ただそれだけを伝えればいいのに。
「やったことは人様に大声で言えるようなことじゃありません。」
自分の身体に張られたバーコードをなるべく見えないようにする。アクリル樹脂が添加された義腕は生身と変わらない動きができる。桜沢さんは口を開けている。よくわかっていない顔だ。見た目だけなら普通の腕だ。俺はただうわ言をつぶやき。喫茶店の天井扇がくるくると中心から回転しているさまを見続けた。余計なことを長々と語ってしまっている。
「ま、振られてくる任務は完遂してたんで、兵士のキャリアは他に比べれば良かった。額面さえ見れば、若くして金を得て成功した部類にはなっているのかも。」
「......。」
「辛かった....か。本当に分からないもんなんです。命令を受けて現地に赴いて仕事をする。戦う状況になると恐怖心は湧かないもんなんですよ。その日々が案外と心地よくて。」
桜沢さんは静かに聞いていた。その表情からは何を考えているのか読み取れない。
多分今俺が話したことは、桜沢さんが想像していたものとは大きく違っているんだろう。戦闘は悲惨で無残なものだけでは片付けられない。死ぬまで他の奴らもそうだった。
「ただ。結果を見れば、いた部隊は全滅か戦死、妹からは恨まれた。そういう意味では失敗か。あとは。いや...これは良いか。」
「........。」
「ま、言える範囲であればこんなもんですかね。」
「....そう...なんだ。でも。」
「どうだろな。」
桜沢さんは花柄のスカートを握りしめ、真っ直ぐと見据えてたどたどしく俺に質問してくる。ほんの少し太い眉に圧がある。
「かず...和人君...それでいいの?...き、気持ちは辛くない?」
声はとても優しく可愛いと思ってしまう。気遣う気持ちがありありと伝わってくる。真っ向から応えることはできない。白髪を手でかきあげて窓際を眺めながら呆気からんと返した。
「気持ちね。仲間と仲良くお陀仏できると思ったんですけどね。ただ、分からない。それだけです。」
啜り泣く声に気付き目の前の女性を失礼のないよう顔をちらりと伺った。桜沢さんは大粒の涙をボロボロと静かに流して衣服を濡らしている。慌てて俺は拭けるものがないかとポケットをまさぐったのだが、出てきたものは、煙草とライターだけだった。どこまでいっても戦友がいなければ締まらないな俺は。
代わりに紙ナプキンを桜沢さんの手に握らせると彼女はそれを使って涙をぬぐう。テーブルには並々とした海が出来上がってる。割と引く。
「えっと....。」
声をかけづらい。桜沢さんは俺の声に反応してくれたのか鼻水をすすりながら答えてくれる。
「ご、ごめんなさい。わた...わたしなんにも出来なくて。そ、その。」
「別に大丈夫です。慣れてますし。」
全くの嘘をついた。相手を宥めて元気付けられるほどできた人間じゃない。
「まぁ。」
一言切り出す。そもそも誰かに話すような内容ではなかった。後悔先に立たずだ。
「そうですね。暴力でしか物事の解決が分からない奴に出来ることなんて限られてます。会ったところでロクな結果になりません。」
桜沢さんは泣き止み一歩引いた顔つきで俺を見る。
口をくっとしめて、何か決意を固めているような雰囲気を漂わせる。
「そうかな....。」
桜沢さんは、何か言いかけてるが聞かないようにする。経験上、めんどくさくなるのが分かりきってるからだ。
椅子にかけたジャッケットを羽織り店を出る準備をする。長居しすぎた。いい加減タバコを吸いたい。
「さてと、そろそろ行きませんか。親父の真似事してすいませんでした。桜沢さんと話してるの楽しかったです。」
お開きの合図を伝えると、相手はアイスコーヒーを一気飲みし手を合わせた。この人変なところで律儀だ。
飲み終わり感謝の意をアイスコーヒー如きに伝えた桜沢さんは勢い良く席を立ちあがる。
突飛な行動に驚きペースを崩されるも合わせて俺も立ち上がった。だが、俺の予想に反し桜沢さんは俺の真横まで移動してきたのだ。
「えっ?」
俺も何を思ったのか訝し気に思い静止を決め込んでしまった。棒立ちしてると桜沢さんは俺の手を強く掴み引っ張って先導していく。あれよあれよと店の出入り口へと無抵抗に連れ出されてしまった。
店内の店員は俺たちを見て驚いていた。そりゃそうだ。美女が男を連れまわす事実もだが無銭飲食を自然にしてる。そして、当の本人はそんなこと全く意に介さずといった感じで歩き出してる。
「さっ桜沢さん!?ど、どこに?お会計っ!お会計だけさせて!」
なんとか会計窓口に踏みとどまり会計を支払おうとする。だが、俺は不都合な現実に直面することになった。