吾輩は幽霊である   作:asikuma

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やっぱり女の子成分は欲しい。けどこういう話で出そうと思ったら結局見える子ちゃんになってしますね。一応主人公主体の話だけども幽霊関係で今後を考えると意識してしまうところはある。パクリかな?パクリだね


その3

 

暇すぎて死にそう。

 

幽霊となってから数週間が過ぎた。数週間といったけど思い出して欲しい、幽霊は寝る必要がないのだと。おそらく一般的な幽霊は自我が薄いから別にいいだろうけどこちとら思考は生前のままなのだ。つまり幽霊となってから数百時間をぶっ続けで起きてるわけである。わかる?1日の区切りとして寝ることのなんと贅沢なことか。良い子に限らず皆感謝して寝るべきだ。じゃなきゃ寝ないやつは代わりとして俺に就寝時間を寄越せと言いたい。あーあー、レイ友(幽霊友達の略)も出来ないつーかやっぱり自分は幽霊として異質なんだとわかった。墓地の件で他の幽霊も話すことが出来たけど幽霊って自我が薄いんだわ。半透明な奴らはあれだ、魂の残り滓みたいな感じで感情が薄い。おじいちゃんみたいに幽霊っていう自覚がなくて生前の癖を繰り返してるとかでちょっとした拍子で成仏するレベルなのね。だから会話も成り立たないし向こうも周りに対する興味をないみたいで幽霊同士の交流はまずないってわけ。

 

幽霊の死ぬ=成仏でしょ(多分)?さっき言った普通の幽霊はすぐ成仏出来るけど俺はそうでもない。幽霊としての自覚はあるけど全っ然成仏する気配はない(それで成仏するなら初日で逝っとるわ)。やっぱり生まれたて(笑)の幽霊だから成仏するのに時間がかかるとかそーゆー感じ?時間が経てば俺も段々半透明になってくんの?今の調子からして余裕で数千時間いけそうなんだけど…先が重すぎる。

 

っといかんいかん。あんまりダークになる考えは辞めとかないと。何をきっかけに悪霊になるかわかったもんじゃないしな。霊媒師に祓われるとか嫌だよ?クリーンな浮遊霊だからね俺、マイナスイオンとか出せないだろうか?

 

 

何やかんやあるけど直面している案件は孤独感をどうにかしたいことだ。他の幽霊は宛に出来ないしー…あっ!そういえば墓地で俺のことが見える子供がいたんだよ。あそこの幽霊に事故死した若めの男がいてさ他の幽霊と違っていきなり死んだからなのか少しだけ話ができたわけよ。そしたらそこにちょうどその幽霊の妻子が来てさ、奥さんが近況報告すんのよ。いやぁ泣かせるねぇ。

 

で、何か見られてるな〜怖いな〜て思ってたらその女の子本当に俺のことが見えてるわけ。ビックリしたね(生者に驚かされる幽霊とはいかに)。んで奥さんの話をボーッと聞いてる旦那さんに感想を聞いて(あくまで話しかけないとアクションを起こさないから)それをそのまま娘に伝えて上げてさ。そしたら奥さん泣き出して、その様子見てた旦那さんは成仏していった。内心初めてレイ友ができるかと思ってて残念だったけど。あの光景を見て映画が一本出来そうだなって思った。

ならその女の子と話せばいいじゃないかって?いやそれはだめでしょ?あれくらい小さい子供だったらたまに見えてる子がいるらしいけど話し続けてたら周りが引くに決まってんじゃん。精神病棟行き確定だよ。そういうところちゃんと考えてるからね俺。誰でも手を出す節操なしじゃありません!

 

でもまぁいい経験だったかな、あれは。やはり人(心的な意味で)には話し相手が必要なのよ。それから町中で積極的に人間相手にちょっかい出しまくってたけど墓地であった女の子みたいな霊感のある人にはついぞ会えなかった。突いたあとたまに周囲を見回す人がいて再度トライしたけど完全無反応で期待した分凹んだ。

 

そうだそうだ!見ました!幽霊といえば!そう!

 

守護霊!

 

背後霊っていうのもあるのかな?本当に人の背後についててさ、人だったり犬猫の動物だったよあれ。最初見つけたとき興奮してうぉーってなって突撃したらまぁ吠えられるはビンタされたで本当に守ってるんだなと身を持ってわからせられました。ぴえん

でも守護霊がついてるのは稀にってかんじ数百人に一人二人とかそんくらいかな。ちょっと痛い目みたけどその人から離れたら追われることはなかった。でも守護霊の強さによってはヤラれてたりすんのかな?相手は選ばないとね!

 

あと俺の行動範囲だけど基本制限はないよ。前にも行った地縛霊みたいに特定の場所に因縁とかなさそうだし何なら電車バスにも乗れたのには笑ったね。飛んでるから移動に労力はないけど流石に自動車程の速度は出せないみたい。全力でチャリくらいかなぁ…え?どうやって飛んでるかって?知らんし、生きてる人がどうやって息を吸って吐いてるのか説明できないのと一緒だよ。

そういや怖い話で車で逃げてもいつの間にか後部座席にいる幽霊とか何なんだろうね?俺が知らないだけで○リーチの瞬歩みたいな特殊な技法でもあるんかな。試して見る価値ありますぜ!ってな

 

話しが逸れだけど幽霊のデメリットを1つ見つけた。都市部は駄目だ。電波とか周波数の関係なんか知らんけどあっちこっちからガンガン来るのよ。別に耐えられないわけじゃないけど、ほら耳元で歯ぎしりとか目覚ましアラームとかそういうの四六時中されるの考えたら発狂するっしょ?そんなかんじ。明確な原因はまだわからないけど突き止めるにはそれなりの覚悟がいりそうだ。あそこで幽霊やってるやつは頭おかしい。多分大体悪霊

 

にしてもやることないー暇ー…

 

しかたなし

やることないなら

風呂覗く

 

その夜、落ち武者の守護霊に斬り殺されそうになった

 

 

 

side見える人

 

最近変なものを見るようになった。いや、変なもの自体は以前から見えてたけど『あれ』は別の意味で変だった。

私には所謂霊感がある。感じるどころか幽霊が見える。幽霊は基本的に無害だ。余程強い怨念があったり悪霊でなければ他人と差して変わりない。でも見える私からして見ると明らかに違う、半透明だし…。

小さい頃はバカ正直にそれを親友達に公言していた。当然私は奇異の目で見られ周囲から心無い言葉を浴びせられ何度か病院に連れて行かれたこともあった。そうして学んだ、この才能は周りにバレてはいけないと。幸い地元で悪い幽霊はいなかったし私が黙っていれば何も起きないのは当然だった。通学路にいる地縛霊もよく電車で乗り合わせるサラリーマンの守護霊も今じゃ景色の一部と思うほど慣れた。

 

そんなある日のこと。視界の端に『あれ』は現れた

 

『へーい彼女ー!お茶しなーい!?』

『無視しないでくださーい!ワタシアヤシイモノジャアリマセーン!』

 

物凄い時代錯誤なお誘いを通行人(女性の割合が多い)にかける変態がいた。

 

『おっ寝坊か?急げよハゲ』

 

男には当たりが厳しいらしい。にしてもあまりに無礼な物言いだというのに声をかけられた人々はその変態に見向きすらしない

 

「なにあれ?」

「どしたのユリ」

「いや、あれ…やばくない?」

 

指差す先の『あれ』は今度はバス停でベンチに座っている男性の足の上に座るというのか暴挙にでていた。私の言葉にそれを見た友人のハルカは不思議な顔で私を見返す。

 

「何がやばいの?いつものバス停じゃん」

「は?何がって…まさか」

 

見えてない…?あんだけハッキリしてるのに…え、うそ?アイツ幽霊?

 

「ごめんごめん。見間違いだったー」

「寝坊助、また夜ふかししたなぁ」

 

ハルカが私の目を覚まさせようと両手で頬をウリウリしていると『あれ』が守護霊付きの人に突撃しその守護霊から張り飛ばされていた。

 

「ぶふぅ!!」

「えっちょ、きたな!!」

「ごめんハルカ!」

 

どうしよう…私、耐えられるかな?




主「いーじゃんいーじゃん!お前は毎日その人の素っ裸見てるんでしょーがぁ!?1回くら」
守「ちぇすとおおお!!!」
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