先を知るだけの男   作:emiya halucon

2 / 18
プロローグ

次の日のこと。俺は授業もまともに聞けず(いつも聞いてない)帰路についていた。

 

どうすればいいーーー

 

頭の中ではそればかり考えていた。

 

そう思いながらも答えは出ている。

 

(関わらなければいい)

 

単純だ。関われば、2年間の地獄。その後もずっと苦しむことになるかもしれない。

 

なら、関わらない。これに尽きる。

 

そうすれば、平凡に生きられる。

 

それでも、夢があった。

 

(俺も、物語の登場人物にーーー)

 

何より、あの氷のスナイパーに出会いたい。とも、思ってしまったのだ。

 

-----------------------------------------------------------------------

それから時は流れ、ナーブギアが世に出回り、俺はSAOの中にいた。

 

とはいっても俺はまだ、デスゲームをやってる訳じゃない。

 

じゃあなんでSAOやってんだって?ベータテスト応募して当たったからに決まってんだろ!(クッソ豪運)

 

まぁ当たった時は発狂しかけたが。

 

そう、結局俺は自身の夢を諦められずがっつり関わることにしたのだ。

 

まぁ、今は何もかも忘れて楽しんでるけどな!

 

「FOOOOOOOOOO!!」

 

フィールド上を走り回りながら、目につくエネミーをソードスキルで粉砕していく

 

正直、クッソ楽しい。

 

前世にもなかった圧倒的な解放感と敵を倒す達成感。

 

これは病みつきになる気持ちも分かる。

 

散々楽しんだ後、俺は本来の目的を果たす事にした。

 

「そんじゃ、主人公を探すか」

 

俺はあの勇者然とした見た目の主人公を探そうとした時の事、一目見ただけプレイヤースキルがずば抜けているのが分かる主人公(キリト)が走り回っているのを見つける。

 

うん見つけたわ。あれ絶対キリトだわ。

 

あの勇者面はキリトだわ。

 

全速力で近づき、 コミニュケーションをとる

 

「あ、あの!できれば、俺と一緒に攻略してくれませんか!」

 

.......セリフは考えとくべきだったかもしれん。完全に変なやつだ。

 

「お、おう、いいけど、かなりハイペースで進むぞ。」

 

そんな俺に主人公は驚きつつも、返事を返してくれた。

 

(ヨシっ!とりあえずこれでヨシっ!)

 

---------------------------------------

と、喜んでいたのがひと月前の事。

 

あの後、彼は宣言通り圧倒的なスピードでフロアボスを倒して行った。

 

俺?金魚の糞みたいなもんだったよ(白い目)

 

「これで6階層突破だなハル」

 

「ああ」

 

「今日はこの辺でやめとくか?」

 

「冗談。まだ行くぞ」

 

「了解」

 

あの絶望的なコミュニケーションの後、無事パーティを組むことが出来た俺だが、順調に仲良くなれたと思う。

 

6層まで来てかなり慣れてきたのもあり、攻略スピードは確実に上がっているが、キリトが異常なスピードで敵を倒していく。

 

 

…………俺が一体倒してる間に2体倒してるの何?

 

そんなこんなで2ヶ月という期間はあっという間に過ぎていき、残り時間は1時間を切り、俺たちは10層を突破した所で相談していた。

 

「残り1時間弱か。どうする?」

 

「そりゃ最後まで遊び切る。だろ?」

 

キリトは最後までやり切るつもりのようだ。ならーー

 

「だな」

 

これまでの時間に比べれば1時間なんて瞬きのようなもんで、あっという間に残り2分。視界にはカウントが出ている。

 

「次会うのは製品版だな」

 

「ああ。これまでありg」

 

「おっと、それは次会った時にしよう」

 

キリトが虚を疲れたような顔をした後、ニヤッと笑いーー

 

「わかった。またな、ハル」

 

「ああ、また」

 

こうして俺たちは別れを惜しみながら現実世界へと戻った。

 

これが俺とキリトとの出会い。そしてこれから始まるデスゲームの序章だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。