次の日のこと。俺は授業もまともに聞けず(いつも聞いてない)帰路についていた。
どうすればいいーーー
頭の中ではそればかり考えていた。
そう思いながらも答えは出ている。
(関わらなければいい)
単純だ。関われば、2年間の地獄。その後もずっと苦しむことになるかもしれない。
なら、関わらない。これに尽きる。
そうすれば、平凡に生きられる。
それでも、夢があった。
(俺も、物語の登場人物にーーー)
何より、あの氷のスナイパーに出会いたい。とも、思ってしまったのだ。
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それから時は流れ、ナーブギアが世に出回り、俺はSAOの中にいた。
とはいっても俺はまだ、デスゲームをやってる訳じゃない。
じゃあなんでSAOやってんだって?ベータテスト応募して当たったからに決まってんだろ!(クッソ豪運)
まぁ当たった時は発狂しかけたが。
そう、結局俺は自身の夢を諦められずがっつり関わることにしたのだ。
まぁ、今は何もかも忘れて楽しんでるけどな!
「FOOOOOOOOOO!!」
フィールド上を走り回りながら、目につくエネミーをソードスキルで粉砕していく
正直、クッソ楽しい。
前世にもなかった圧倒的な解放感と敵を倒す達成感。
これは病みつきになる気持ちも分かる。
散々楽しんだ後、俺は本来の目的を果たす事にした。
「そんじゃ、主人公を探すか」
俺はあの勇者然とした見た目の主人公を探そうとした時の事、一目見ただけプレイヤースキルがずば抜けているのが分かる
うん見つけたわ。あれ絶対キリトだわ。
あの勇者面はキリトだわ。
全速力で近づき、 コミニュケーションをとる
「あ、あの!できれば、俺と一緒に攻略してくれませんか!」
.......セリフは考えとくべきだったかもしれん。完全に変なやつだ。
「お、おう、いいけど、かなりハイペースで進むぞ。」
そんな俺に主人公は驚きつつも、返事を返してくれた。
(ヨシっ!とりあえずこれでヨシっ!)
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と、喜んでいたのがひと月前の事。
あの後、彼は宣言通り圧倒的なスピードでフロアボスを倒して行った。
俺?金魚の糞みたいなもんだったよ(白い目)
「これで6階層突破だなハル」
「ああ」
「今日はこの辺でやめとくか?」
「冗談。まだ行くぞ」
「了解」
あの絶望的なコミュニケーションの後、無事パーティを組むことが出来た俺だが、順調に仲良くなれたと思う。
6層まで来てかなり慣れてきたのもあり、攻略スピードは確実に上がっているが、キリトが異常なスピードで敵を倒していく。
…………俺が一体倒してる間に2体倒してるの何?
そんなこんなで2ヶ月という期間はあっという間に過ぎていき、残り時間は1時間を切り、俺たちは10層を突破した所で相談していた。
「残り1時間弱か。どうする?」
「そりゃ最後まで遊び切る。だろ?」
キリトは最後までやり切るつもりのようだ。ならーー
「だな」
これまでの時間に比べれば1時間なんて瞬きのようなもんで、あっという間に残り2分。視界にはカウントが出ている。
「次会うのは製品版だな」
「ああ。これまでありg」
「おっと、それは次会った時にしよう」
キリトが虚を疲れたような顔をした後、ニヤッと笑いーー
「わかった。またな、ハル」
「ああ、また」
こうして俺たちは別れを惜しみながら現実世界へと戻った。
これが俺とキリトとの出会い。そしてこれから始まるデスゲームの序章だった。