先を知るだけの男   作:emiya halucon

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一時の別れ

その後の事、俺たちは無事、民家で再会することができた。引き付けていた時に花つきを発見した俺はちゃっかりネペントの胚種をゲットし、民家へと戻った。

キリトは泣きそうな顔で、俺の肩をつかみながらよかったと連呼していたが、後ろにいたコペルは居心地が悪そうな、申し訳なさそうな顔でこちらを見ていた。

そんなコペルに、俺は声をかける。

 

「コペル」

 

ビクッとコペルの体が飛び跳ねた後、恐怖の視線でこちらを見る。

 

「な、なに?」

 

平静を取り繕うコペルに俺はいつもより大きな声で言う。

 

「自分のやったことは、わかってるよな?」

 

「…………」

 

「お前のやったことがどういう意図なのかは大体分かる………けどそれを攻める気はねぇ」

 

それを聞き、コペルの目が驚愕に見開かれる。

 

「……なんで、そんなことが言えるんだよ……」

 

「このデスゲームに置いて、他の誰かより、自分を優先するのは俺も理解できるからだ。」

「お前のやったことは許されることじゃあない、でもだからといって、お前を死なせる事はしない」

 

「お前がネペントと戦っていた時、その時の技術は目を見張るものがあった」

 

「だから、生きてこのゲームの攻略に生きて貢献しろ」

 

「それでいいか?キリト。」

 

「………お前がいいって言うならそれでいい」

キリトは少し不満げに言った

 

それを聞いたコペルは泣きそうな声で「ごめんなさい」と、言っていた。

 

その後の俺たちは、実つきを倒した際にPOPした花つきのネペントの胚種を渡し、武器をアニールブレードに変更した。

 

そこで俺は提案をした。

 

「俺たち別々で戦わないか?」

 

「は?」

 

キリトが疑問の声を上げる。

 

「今の俺たちの連携は自惚れじゃなけりゃ、アインクラッド内でも上の方だろ?」

 

「そうかもな」

 

「でも、いつまでも二人で戦えるわけじゃない、この先のボス攻略で役割によっては別のパーティて戦う時だってあるはずだ」

 

「だから、お互いソロプレイで行こうって?」

 

「まさか、ソロとは言ってないお互い別のパーティで戦う事に慣れようって話」

 

適当な理由を並べ、キリトがアスナと出会う流れをつくる。それがこの提案の目的だ。

キリトは納得していないような顔をしていたが、少し考え込んだ後、こちらに顔を向け言った。

 

「わかった」

 

俺は提案が通ったことに感謝しながら返答する。

 

「なら、次会うのは迷宮区手前の[トールバーナ]にしようう。」

 

そうして、ベータ時代から常に一緒に戦っていた俺たちは別れた。その時の俺はコペルを生存させたことに舞い上がって分かっていなかった。

ーーーーーー誰かを助けることは誰かを助けないことだってことをーーー

 

 

 

 

 

 

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