イコに言われたまま逃げたダンは姉が生き残るかどうかわからない不安を抱えたまま、フウさんの元へとんでいく。
確かにあの男は強いだろう。
しかし奴はイコを殺す可能性は低い。わざわざ遠い場所からやってきたのだから、カカロットという生き残りのサイヤ人を奴は迎えにでもしにきたのだ。だが着地地天にいたこの星の住民…フウさんにより他にもサイヤ人がいる事を知った。
ジャコさんはサイヤ人はほぼ絶滅していると言っていた。故に数少ない同族を減らす真似はしない。その事もあり、イコは己を逃したのだとダンはそう確信していたが、やはりイコを置いて行った事は後悔している。飛び続けてフウの牧場が見える。大きな窪みが出来ていて、その近くには車と倒れている男性がいた。
「フウさん!生きてるか!?」
到着しフウに近づくと腹から血を流し、息は絶え絶えになっていた。それに気づいた後急いで彼を背負い、病院へ向かった。その事を娘のカムメに伝えて手続きを任せて、イコを探しに、男の気配がする海へ全速力で飛んでいく。
そのまま海の上を駆け抜けると一つ島が見えてきた。一度配達した事のある亀仙人が住んでいる島だ。
ダンはその島に降り立ち、近くにいた頭を丸めている人に話しかけた。
「ここにデッかいハリネズミみたいな髪型の男来なかった!?」
_______________
ラディッツと名乗った男が、孫悟空の息子をさらい姿を消した後、小さな少年がすれ違いに現れ質問をした。ラディッツの事を頭は処理しきれていないのに新しくわけわからん事がやってきてパンクしそうだと少年が話しかけた人物、クリリンは頭を抱えた。
「奴ならそこにいる孫悟空の息子を攫って別の場所に飛び立ったぞ」
亀ハウスの裏から緑色のピッコロ大魔王が出てきて答えた。
「貴様、何者だ。奴程では無いが強い方だろう?それに尻尾もある」
「俺はダン。二年前この星にやってきたサイヤ人だよ。今はハリネズミの奴が連れてったイコ…姉を探してる」
二年前にもサイヤ人が二人やってきたというまさかの事実が出てきて言葉を失った。しかしあのラディッツという男の被害者だという。彼の言葉で気がついたが確かに横に少女を抱えていた。
「ほんとに嫌になるよ…これほど苛つくのは二回目だ」
苦虫を噛み潰したような顔をしてるダンは眉に皺を寄せている。
「これから奴の方に挑みにいくけど、ついてくる人いる?」
くるりと振り返り質問をする彼は、今一人で向かっても敵わない事を理解しているのだ。だからこそ、己にとって初めてイコ以外と共闘を申し込む。
「オラはいく。悟飯を連れて行った奴の言うことなんか聞くもんか」
「奴は世界征服には邪魔だからな。一時的に共に闘ってやろう」
こうしてそれぞれ別の目的を持った三人が一時的に共闘する事になったのだ。