6月を待ちながら学校をがんがる
イコは男の技を食らって意識が朦朧とした中、所々声は聞こえていた。耳が尖った緑の男や、男が探していたカカロットとの会話も少し聴いていた。その中でカカロットというのがこの男…ラディッツの弟であると知った。
この会話で彼女が驚いた事はこの男がラディッツいうことだ。あの日見つけたポッドには、フィリスとの記憶があった頃のダンにも言っていなかったが、実は本当の両親の名前が産みの母にとってデータに載っていた。
母の名はエイシャス。それは覚えていたが母が間接的に死ぬ原因を作った父のことは嫌っていたイコはつい先程まで忘れていた。
しかしそんな事は今どうでもいい事と彼女は思っている。今体が動かず、まともに反撃もできない実力差の中どうやってコイツを退けるか…そう思考している時ふとポッドのデータに残っているフリーザ軍がサイヤ人に知られたくなさそうな情報が一つだけあった。
これで怒りを持つサイヤ人はほぼいないだろうが、離反する大きな理由になる。あのポッドのパスコードは私しか知らない。ブラフを混ぜて取り引きをすればコイツは乗る。そんな確信を持ってダンが来るのを待つ。
ラディッツのポッドの場所は既にダンは予測をつけれる。コイツに二番目に遭遇したのは我々で、やってきた方角もわかっている。そこから場所を割り出すのに配達員の仕事の経験が意外にも役にたった。
来るまでにラディッツと賭けでものせ、戦いを挑む。ダン以外に此処に向かっている二つのエネルギーがある。それにコイツはダンをたかが390と格下に見ている。
しかしダンは感情的になると力が急上昇し、確実に相手を仕留める戦い方に変化する。二回ほどその状態のダンを見た事あるが、容赦を捨て戦いを楽しまず相手を追い詰めて行った。中々インパクトがあり、未だに忘れそうもない。初めて見たのは目つきの悪い浅黒い肌のサイヤ人に対してだ。
そうこう考え込んでいるうちに少年がポッドの中に閉じ込められていた。そのままラディッツがどこかに行きそうだったので呼び止める。
「なぁ、あんた惑星フリーザno.34で起きた事を知っているか?」
「…何故貴様がその惑星を知っている」
「今は言わない。知りたければ私と賭けをしろ。もし乗るなら耳に付けているそれ…スカウターを一時的に外せ」
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ラディッツは賭けに乗る為スカウターを外した。no.34はこの男にとって大事な思い出があった星だった。目の前のコイツが何を知っているかわからないが、その謎に戸惑いなく手を伸ばすぐらいには知りたい真実があった。
「で、スカウターを外させてまで何が言いたいんだ」
「流石にフリーザ軍に知られたら嫌だからだ。それで盗聴される可能性もある。…no.34はとある出来事を見ていたサイヤ人が密かにすんでいたんだ。バレなかったのはヒューマノイド型宇宙人が住む星だった事、サイヤ人の誇りとも言える尻尾を己でちぎっていたからだ。その真実はサイヤ人に知られたら叛逆する理由にもなった。事実を伝えられては困ると星を丸ごと包囲しそのサイヤ人を殺害した」
「…おい、まさかそのサイヤ人は」「この続きは賭けの後だ。内容は今から話す」
一旦息を整えたイコはラディッツをこちらのペースに引きこめている事に成功したのを実感した。これで賭けもちゃんと乗るし、途中で止める事もない。
「賭けの内容は、これからやってくる奴らにあんたが勝つか、負けるかだ。…お前が勝てば続きを話す。負ければ、フリーザ軍を抜けて銀河パトロールに入ってもらう」
ちなみに殺しは無しだといった少女に変な物を見る目を向けた。