双子の生存戦略   作:ユータンホッケプト

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変な文章注意!


勝敗

ピピッと装着し直されたスカウターから三つほどこちらに向かってくる者がいると反応した。どうやらこの小娘の兄弟とカカロット…それともう一人が此方に向かってきているようだ。

今すぐ叩きのめしてやりたいが、それではコイツからno.34の情報を聞き出す事もできない。数年前にこの惑星に来たなら、コイツらのポッドも何処かにあるだろう。しかしこうやって口がうまい奴が、データをロックしていないはずがない。

それに全員を此処についた後にちゃんとぶっ潰せばいい。たかが辺境育ちの三人でオレに敵うわけがないしな。

 

____________________

 

なんて事を考えて油断しているんだろうな。感情により力にムラが現れるダンは兎も角、他の二人はこの星の最強格だ。エネルギーを操作する術でも身につけている可能性は高い。

故にこの勝敗はほとんど決まっている。もしこの三人以外が横入りしたら負けになるが、此方の情報次第でフリーザ軍と敵対したくすれば良い。

 

私が動けるまで回復したら、乱入も一度くらいは防げるがそれはこの傷がどれくらい響くかによる。それまでに間に合えばいいのだがな…

 

空を割く音が近づく。彼らが此処に着くまで数キロメートルだろう。まだ私の体は動かない。まあ今はそれを置いておくとして、ダンがついたら説明しなければならないな…

けど、もう起きているのは限界だ…

 

 

今日は少し嫌になるくらいいい天気だ。こう思えるのは数時間前よくわからないやつにイコを攫われたから。

それからイコを攫った男がいる平野に着くと、イコがボロボロで横たわっていた。

「イコ!」

そう叫んで俺は立ち寄ろうとしたら。

男が俺の前に来て、立ち塞がる。

「ダン、そいつに勝ってくれ…」

その言葉を最後にイコはがくりと意識を失った。このままではイコは死んでもしまうのではないか?コイツのせいで…メラメラ怒りが燃え上がる。男はなんか言った後、戦闘の構えをとった。怒りのままそいつに向かう

男は拳を構えてこちらに殴りかかってくる。当たれば痛いだろう。しかし当たればの話だ。男のパンチをかわしながらピッコロがカウンター攻撃をする。

しかし男はその攻撃を予測していたかのようにバックステップでかわす。正面からソンゴクウが挑んだがあっさりと防御される。

その後も何回か繰り返したが一向にダメージを与えられない。

そんな時だった。男が言った。

「お前らでは俺に勝てんなぁ」

この言葉を聞いた瞬間何かが崩れていくような感覚に襲われた。

_______________

ブツリと何処かで千切れた音がこの戦場から聞こえた。

 

「おい貴様、何突っ立ってやがる!」

 

「おめぇ大丈夫か?」

 

なんの反応もしないダンに何をやっているんだと声を荒げるピッコロと心配をする悟空達はラディッツの前で動かないダンは俯いた。その様子に戦う意志を無くしたと判断し、気絶させようとしたその瞬間、

 

「ふ、ふふ…アーッハッハッハッハ!!!」

 

「何だ!?気でも狂ったのか!」

 

「ぶちのめしてやろうじゃねーかこの野郎!!」

 

どなるダンにスカウターの数値が変化した。

 

「戦闘力…530!?スカウターの故障か!?」

 

100も上がった数字にラディッツが驚く。それを横目に拳を叩き込もうと数分前よりはやくラディッツに接近した。右頬を狙って左拳を繰り出すが防がれ、その間に鼻筋に右拳を撃ち込み、溝あたりを思いっきり蹴りあげ防御を砕く。

怯んでいる間に構えを取る。

 

「あの構え、ヤムチャの狼牙風風拳か?」

 

体全体で狼を模して、技の名を叫ぶ。

 

「狼牙風風拳!」  

「ハイ〜ッ!ハイッ!ハイッ!ッハイ!」

 

まるで狼がいるかの様な迫力がラディッツに迫る。

連続で繰り出される拳に追いつけず、何発か喰らうが足元が狙ってくださいと言わんばかりに空いているのに気づき狙う。

 

「これでも喰らえ!」

チュイン!

そう言って気団を打つも、ダンはタイミングよく前の方に回転しながら避けた。

__________

小さいが故に格上を翻弄する姿にピッコロは唖然としていた。己の父と孫悟空もこう戦ったのか思案しながらダンがラディッツの技ダブルサンデーを背後から射ってまた距離を詰めているの観戦者の気分で見ていた。

ピッコロはそんな己に気づくと怒りと恥を感じた。

 

「このピッコロ大魔王がただ立っているだけだと…くそッ!」

 

戦いに参加しようも入るタイミングがわからないまま、自分と孫悟空が立ち止まっている。あのサイヤ人には小僧一人で充分などと思いたくもない。五年前この世界を恐怖させた己が宇宙人を恐れているこの状況が腹立たしい。

 

「なぁピッコロ。おめぇなんか新しい技あるか?」

 

「孫か…あるぞ、貴様を確実にあの世へ送るためにこの五年で作ったとっておきのやつがな」

 

「んじゃ、オラちっと考えたやつがあるんだけんどよ…」

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__________

_____

 

「ちょこまか動きやがって…!」

 

ブォン!とまた腕が空振りする。

ラディッツは素早く目に入らない場所へ移動し攻撃し続ける少年に段々とイライラしてきた。さっさと気絶でもさせたいが、全力を出すとコイツが死ぬ。そうなったらオレの負けになるのだ。

「いい加減に、しろッ!」

ガッと手を気配のする方へ伸ばし掴む。

 

「うぐっ!?」

 

どうやら大当たりの様だ。このまま地面に投げれば流石に気絶するだろうと腕を上に上げていたその時、

「おぐぅッ!…こ、この感じは…!」

 

後ろを振り返ると孫悟空がラディッツの尻尾を掴んでいた。力が抜けて、ダンを離してしまった。

 

「キサマ…オレの尻尾を…!」

「へへっ…オメェがオラと同じなら尻尾掴まれれば力がでねぇだろ」

 

「孫、その尻尾を離すなよ」

 

額に手を当てチリチリとしたエネルギーを溜めているピッコロにラディッツが気づく。あれが急所に当たれば死ぬ。ラディッツの感が全身に避けろと警報を鳴らす。なんとしても避けなければこの先にオレの未来はない。まだ、真実もわからないのに…!

 

「く、くそ…ッ!」 「…」

本気で悔しがり、涙を流すラディッツに孫悟空は此奴とは仲良くなれるのではないかという小さな希望が揺さぶられた。

何か事情があるのかもしれない。

もしかしたら…本当に血の繋がった兄弟かもしれない。

 

悟空の心の天秤はグラグラ揺れている。

 

「…二度と悪さをしないって誓うか」

 

「おい待て!まさかそいつを逃す気なのか!?」

 

聞こえた声が最初誰に向けてのものか理解が追いつかなかったラディッツはその後に聞こえた言葉の内容でカカロットが自分を見逃す気だとわかった。

 

「…キサマの息子は返すことと、この星に危害を加えないことは約束する」

 

「それじゃだめだ。悪さをしないっって約束してねぇから」

 

「そもそも其奴の職業は星の地上げだ。今のところ己の性にあう職場を離す気はないだろう」

聞き覚えのない少女の凛とした声が後ろからする。その子は若干焦げている体で立っていた。

 

「私の名はイコ。そこの侵略者と取り引きをしている」

 

「取り引きだと?何を取り引きしたというのだ」

ピッコロが構えを解かずにイコを睨む。もし視線で人を傷つけれるのならイコは瀕死になるほどの鋭さだ。

「私は其奴の知りたい事を知っている。殺しは無しでの勝負に勝てば教える。負ければ此方の要求を飲ませる」

「その条件を本当に守る気なのか?」

未だ尻尾を掴まれたままのラディッツを見る。

 

「当然信じる事はできないだろうな。だがこんな賭けに乗ったぞ」

 

いつフリーザ軍に盗聴されるかわからないので曖昧にしか伝えれない。強くなる前に此方の考えている事を知られて芽をつまれたら終わりだから。

「だから勝てと言ったんだね」

いつのまにか気絶からむくりと目が覚めたダンが起きあがる。気絶して冷静になったのか、雰囲気がのんびりしている。

 

「さてラディッツ、聞いておくがこのまま勝負を続けるか?」

 

「…殺さず倒すことの方が難しい事をわかっていて賭けに持ち込んだわけか。オレの負けを認める」

このままでは勝つ事はできないと思ったのか負けを認めたラディッツ。話し合いをするには血生臭いこの時に、孫悟飯が仙豆という物を取り出した。

 

「取り敢えず終わったんだよな?オラ仙豆持ってきてた事思い出したぞ」

「おいカカロット、なんだその豆」

謎の豆を取り出した弟にラディッツはすかさずツッコミを入れた。

 

「…これをどうしろというのだ。」

 

「そのまま食うんだ。そしたら怪我全部治るぞ」

 

言われたままに口に含み噛むと光線で焦げた体が超回復した。現実ではあり得なさすぎる効能にフリーズした二人の仕草は似ていた。

「すごーい!怪我も治ったし、前より動きやすくなった!」

ダンが高速でラジオ体操しながら喋る。ピッコロはギスギスムードがガラリと変わってほのぼのワールドになったのをため息をついて頭を抱えた。

ザザッ

 

《ほう?そんな物が存在するのか》

 

ラディッツのスカウターから偉そうな男の声がした。




ラディッツ編終了になります。
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