「なんだ…あの大きな生き物…」
日が暮れても帰ってこないイコを探すとイコが言った方向から、森を突き抜けるほど大きくて見たことのない生き物がいた。見たことないが、聞いたことのある特徴…全身毛むくじゃらで、俺とイコにある尻尾も同じ。
あれが、イコの言っていた大猿化なんだろう。けど、満月の夜にしかなれない変身だって、今日はミカヅキなのに、なんで、どうして
「グオオオオォォォオオオ!!!」
「!そうだ、イコを止めないと!」
今はその原因を調べるより、イコがこれ以上森を破壊しないように尻尾を切らないと。
走ってイコの前に出ると、大きな拳が目の前に振り落とされていた。
「ッッあっぶ、ないなぁ!もう!」
チリチリと顔の皮膚をかすったそれは、意味もなく手当たり次第周りを破壊しているだけだ。さっきもダンを狙ったのではなく、後ろの木を狙っていた。
無意味な破壊行動を行えば、この星に嫌われる。動物たちはニーアマル星の意志だ。俺たちが何をするのか彼らは観察している。イコがこのまま森を壊すと、俺たちはこの星の生き物に食われるか、追い出される。
様子を伺おうと上を見上げると、イコの肩に見知らぬ人間がいた。そいつが指を指した方向をイコがめためたにしていく。アイツが原因だな。
なんてわかりやすい奴なんだ。大っ嫌いだ。頭が沸々と茹で上がりそうなほど、ムカムカする。多分マジュツ使いだから、気づかれて遠くからよくわからない攻撃をされる前に、こっちから殴り込みに行こう。
「そうだ、サイヤ人らしく存分に暴れまわれ」
調子に乗ってニヤニヤしている男を見ると、尻尾が生えていた。成る程、普通サイヤ人はいい人ではないとは此奴の事か。後ろの茂みに隠れて隙を待っていると、男の耳についている奴が音を出した。
「そこに隠れている奴、バレてないと思っていたのか?」
気づかれた!なんで、なんで!けど、この距離なら殴れる。まずはエネルギー弾で気を逸らす!両手にそれぞれエネルギーを溜めた後、すぐに撃つ!
「くらえぇえ!」
茂みから声を出して集中させて、イコの体をのぼり顔を殴りつける!ガッと頬に直撃したが、全然ひるんでいない。ギラリと鋭い眼光を放ち頭をつかまれた。ダメだ!これじゃ手出しもできない!
「ぐっ、…はなせよ!」
こんなこと言っても相手は離すことはない。暴れても短い手足じゃどうにもならない。希望が見えず、空いている方の手でエネルギーを溜め始めた時に、死ぬと錯覚した。
「そこまでよターレス。その子もこの歴史の立派な異分子なんだから死んでもらったら困るわ」
「これもか?半殺しにして配下にしてやろうと思ったんだがな…」
?青い肌の人間たちが増えた。レキシノイブンシって何かわからないが、俺たちを何かに利用する気だろう。頭がみしみし言ってきた。血も出てきたし離せよこの野郎。
「でも、この事を覚えていたら邪魔になるわね。ちょっと渡してくれる?」
「記憶でも消すのか?」
「ええ、この子達には地球に行ってもらった方が、キリが増えるもの。他の歴史に存在しない彼女たちが行動するだけで歴史改変になる。こんな便利な道具他にないわ」
「さて、そろそろ消しておくわ。あのポッドには細工しておいたし、コールドスリープできない不良品に携帯食料は積んでおいたから大丈夫でしょ。」
「さよならね、坊や」
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「はっ!」
「!目が覚めたのかダン!あれから気絶していたが、どこか痛いところはあるか?」
目を覚ました後、勢いよく飛び上がり周りを見渡した少年は、自身の空白を取り戻した。それと同時にターレスとかいうカカロットそっくりな男に対しての怒りが再発してきた。
今でも勝てない予感がするが、いつかははっ倒してやると息を巻いていた。その様子をただ何も知らないラディッツがオロオロと見ていた。
「ラディッツ…さん。俺にちゃんとしたダブルサンデー教えて」
強くなりたいんだ
サイヤ人来襲まで
365+62