「そりゃ!」
ついには最奥の大木にエネルギー弾が当たる。その達成感に口角が上がる。
そしてふと思い出す。もう空は赤に奪われているのに、イコと“母”が帰ってこない。どうしたのか気になり南へ向かう。
黒が空に残されてゲッコウが現れる。それに背を向けて二本足で駆け抜ける。
気のせいか大きな獣の雄叫びが聞こえる。
森の壊れる音と、共に。目に入ったのはみたことのない生き物。
あれは…なんだ?
恐怖を抱きながらも前に進む。イコが、いるかもしれないから。そんな中、赤が生き物の足から漏れ出た。目を凝らすと狼のニクタイが見える。赤ガそこから出ていタ
固まった自分にあの獣は待ってくれない。拳が見えて、俺のせかいが途切れた。
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丸まった体を動かし、瞼を開けると周りには災害が跨いだような場所に変形していた。私が意識を失ってからどれくらいたったのだろうか?
何故だか長い間夢を見ていた気がする。
こんな中でも腹は減るので、果実を探しに行くと頭に小石を投げつけられた。
見たことは無いが、“母”に雰囲気が少し似ている。マジュツが使えるリスだろうか?何故怒っているのかわからない。腹を満たす前に、その原因を探した方が良さそうだ。
私が寝ていた場所を中心にあたりを見渡す。すると赤黒い固まった液体が点々と続いていた。私はもしかしての考えにたどり着いてしまったが、脚を止めてはダメだ。ちゃんと見ないといけない。その可能性が本当であったら尚更。
点々の先には二度と、動かない狼と頭に怪我をしたダンがいた。
そこで思い出した。おおきなつきを見てしまった事を。
見た後に視界が赤のみで彩られて自我意識がきえいったことまで。
「だ、ん…ダンは、いき…てる?」
“母”を仕留めてしまった恐怖と、己に対する怒りで嘆いた後、ダンに触れた。
あたたくて、こどうがなりつづけている。
いきてる…生きている。けどこのままでは終わってしまう。ならば“母”達が残してくれた知恵を元に治療しないと…
ダンを背負い、ポッドへ向かう。あそこがこの星で一番清潔を保たれている場所だ。
「ついた…!まずは血を止めないと…」
薬草を傷口に塗り込み、この船に残されていたガーゼで固定する。この治療により一息つけるぐらいには安心したが、まだダンは目覚めない。眠りについたままだ。
「お願いだ…目を覚ましてくれ…」
毎日そう祈りを重ねて一月後、重たい足取りで向かうポッドに着くと声が聞こえてきた。まさか、と期待と思いを胸に走り出しポッドにたどり着くと、ダンが花畑で戯れていた。
嬉しくてついダンに抱きついてしまった。その瞳からは水がこぼれ落ちていて、話をしようと顔を合わせるとダンは言葉を放った
「あの…君は、だれ?」